いきいきと空に向かふや冬芽かな
どの枝も冬芽ゆたかの辛夷かな
辛夷の冬芽
歩く道に「こぶし通り」と言う、辛夷の木が連なるが街路地ある。秋に育ち始めた小さな芽はこれからやって来る厳しい冬の寒風にも負けず下を向かずに、したすら空に向かって春を待つ。何んて健気だろう。上達しない俳句を詠むようになって、そんな木々の冬芽などに目を向けるようになった。花を見ればその奥行きを観察し、さらに一つ一つの言葉の大切さを感じ取るようになった。病気して大きなものを失った反面、冬の芽のように何か新しい物が芽生えるものだと感じ取るこの頃です。
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