金雀枝の滝のごとくに咲き落ちて
金雀枝や基督に抱かると思へ
石田波郷
数年前にブログにしたと思いますが、何時歩く、教室は違いますが「水墨画グループ」のSさんのお宅の裏の金雀枝の花が盛んに咲き誇っているのに今年も会えた。小さな花びらが黄金色にかたまって咲く姿は圧巻だ。下の句は石田波郷の句で有名な「金雀枝や基督に抱かると思へ」だが、素人の私は、波郷の自解の注釈から推測すると、石田波郷は、当時は不治の病であった結核で長い間苦しんでいた人だ。最終的には結核で死んだ。今で言うと、癌で余命何年と宣告されたのと似たようなことだろう。この俳句は、ある思いを込めるつもりで作ったのだろう。闘病中はずっと死と向き合っていた。波郷はキリスト教の信者であったかはさなかではないが、金雀枝が咲き誇っているよ、自分はキリストに抱かれいると思い、安らかに死を迎えようと思ったのであろう。
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