低く飛び早き燕や過疎の街
燕来る古巣に泥の新しき
このところ、初夏を思わせるような気候が続く、例年より10日は早い、さくらの花が終わり、渡って来た燕が街中を元気に飛び回り活気が湧いている。それに初夏の代表の草餅(よごみ餅)と柏餅が和菓子屋に並び始めている。
草餅の田舎の香り土匂ゐ
懐かしの母の面影よもぎ餅
裏の和菓子の「梅月」さんでは「さくら餅」が終わって草餅主に「よもぎ餅」が並び始めていた。久しく、菓子屋の大将と暇をつぶに四方山話を楽しんだ帰りに「よもぎ餅」を買ってきた。まだ、いくらか早い夏とはいえ、まだよもぎは収穫できないだろうと思う。多分、よもぎの粉が材料問屋から仕入れているのだろうと想像、閑人は余計なことを考えて自問自答した。