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ときめきの日々を過ごしたい

甲子園

2007-08-10 14:14:24 | Weblog
秋風や明と暗との甲子園

秋風や模様の違ふ皿二つ

原 石鼎


下の句は同じ「秋風やから始まるが奥が深い、<俳句の特徴は、まずその短さにある。あずか十七文字しかないということは、何かを説明しようとすれば、ほとんど何も言わずに終わってしまうことを意味している。俳句を作る際には、語ろうとしないこと、説明しないことを心がける必要がある。描かれているのは「模様の違う皿」だけである。卓上に置かれたった二枚の皿さえ揃っていない暮らし、安定した生活にほど遠い日常がそこに見えてくる。吹き抜ける秋風のわびしさが、皿に象徴される二人の人間関係が現れている。>と解説があった。俳句の原点を知った思いだ。俳句はたった十七文字の文学で、詠む人に如何に想像力を広めさせることが出来るかが俳句の原点だ。