はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

「和」について 3

2008年07月13日 03時43分44秒 | 古民家暮らし
古いものが良い、というわけではありません。
でも・・・・、古いものには良いものが多い、これは確かです。

裏を返せば、新しいものには良いものが少ない、ということでもあります。

良いものってなんだ?


「自然なもの」


自然の意味もイメージとして二つあります。
・森や海や「自然環境」の自然
・無理してない、「自然体」の自然

後者は前者に含む、とも考えられますが、わかりやすくするために分けてみました。

古来より日本人は自然と共生してきました。自然環境の中の一生物として生活してきています。

必要な量だけ採(捕)り、使える部分は全て使い、無駄にせず、神(自然)に感謝する。

建築や生活用品に至るまで、その自然観が現れています。

製品の中に自然があり、壊れないように、壊れても修理できるように作られています。

例えば和傘。骨は一本の竹を細く割って作りますが、割る前のそのままの順番で並んでいます。
つまり傘を閉じると、もとの竹の状態に戻るんですね~。
面白いです。

釣り竿とか障子戸とか、昔の製品はそんなのが多い(全部NHK「美の壺」の受け売りです・・・・)。

自然観とか美学とか、そんなものだけじゃないと思うのです。

例えば木の反りとか歪とか、そういった製品にしてからの変化のため、元あった状態にしていた方が影響が少ないとか、何か理由があるからそうしているのだと思います。

そんな、一本筋の通ったモノが欲しい。でも今新品を買うと、とてつもなく高価なものになってしまうんですねぇ~。もちろん古いものも、いいモノはそれ以上に高い。

それでもけっこうなモノ、日本人の心の詰まったモノが、そこそこの値段で買えてしまうのが古いものの良い所です。

あぁ、また骨董市に行きたくなってきました~