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訂正あり●「美術の窓」12月号をようやく買ってきた

2022年12月11日 18時18分24秒 | つれづれ読書録
 昨年の今ごろは
「オラオラ、おまえら、来年はフェルメール様が北海道に上陸するんだぞ! 『美術の窓』誌を買って、この目で確認せんかい」
というようなノリでしたが、今年の「美術の窓」12月号、恒例の美術展特集には、それに匹敵するような展覧会情報は残念ながら載っていません。

 道内の展覧会で掲載されているのは次の通り。

木原和敏特別展 2022年12月1日~8月14日 置戸ぽっぽ絵画館

北網圏北見文化センター コレクション選 香川軍男・景川弘道と北見の美術 22年12月17日~3月12日、道立帯広美術館

笠間日動美術館コレクション 魅惑の西洋近代絵画 4月15日~6月25日(予定) 道立旭川美術館

新・山本二三展 ―天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女 4月29日~6月25日(予定) 道立函館美術館

リサ・ラーソン展 Lisa Larson : Seen and Unseen 9月9日~11月19日、道立帯広美術館

深堀隆介展  水面みなものゆらぎの中で 9月16日~11月23日(予定) 札幌芸術の森美術館/12月2日~24年1月28日 道立帯広美術館

大矢十四彦展 11月1日~24年10月25日 置戸ぽっぽ絵画館

特別展 AINU ART ーモレウのうた(仮) 12月2日~24年3月3日(予定) 道立近代美術館

 深堀さんは、金魚を題材にした現代アートで知られる作家です
 電話ボックスの中を金魚が泳いでいる作品が有名
です。

※12月13日、指摘があって、上の段落後半を削除しました。申し訳ありません。


 置戸ぽっぽ絵画館は、オホーツク管内置戸町にある、旧置戸駅舎を活用した施設。自作の保管場所に悩む全国の画家から絵を集めているのですが、この特集に掲載となるのは初めてではないかと思います。
 今回、ふたつの展覧会が掲載されていますが、洋画と日本画の大御所が登場するのも珍しく、話題を呼びそうです。

 リサ・ラーソンや笠間日動美術館コレクション、山本二三は、筆者が道内でわりと近年に見たものなので、正直なところ、自分が見ていない展示をしてほしかったです。


 ところで、同特集では毎年「展覧会入場者数ランキング」を発表しています。
 首都圏の展覧会が上位を占めるのが通例ですが、今回(2021年10月~22年9月)、29位に古代エジプト展(道立近代美術館)=10万8210人、30位にドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(同)=10万3291人、49位にPIXAR のひみつ展(札幌芸術の森美術館)=6万7908人と、道内から三つも、上位50位以内に入っているのは異例のことです(だいたい、例年はランクインしない)。
 とくに古代エジプト展は、1日平均が2845人と、東京でのブロックバスター展と遜色ない数字をたたき出したことが注目されます。


 なお、「美術の窓」誌の目玉である「公募展だより」は、独立と二紀の月なので、道内の画家の図版がたくさん載っています。


□「美術の窓」http://www.tomosha.com/mado/

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