
(承前)
あまりのショックで、何も手につかないのですが、ここでインターネットとブログの歴史をほんのちょっとだけ振り返っておきます。歴史というほど大それた話ではなく、半分は個人的な思い出話なんですが。
1995年に基本ソフト「Windows 95」が発売されて、パソコンとインターネットが急速に普及しはじめるきっかけになりました(当時はまだスマートフォンが無かった)。
最初期のネットは、文字サイトや2ちゃんねるを閲覧する人が多かったと思います。
2000年、筆者がホームページビルダーを購入して苦心惨憺のすえ、「ほっかいどうあーとだいありー」(01年から「北海道美術ネット」に改称)を立ち上げたころ、札幌で「チャンネル北国」がスタートし、これを日本最初のブログサービスに挙げる人もいます。
2003年には、ニフティがココログを開始。「goo」がブログを始めるのは2004年です。筆者が渡島管内八雲町の「GEO(ゲオ)」で、ブログ入門書を買い、それがたまたまgoo ブログに沿った内容だったため、すでにあったサイトの別館として始めたのがこのブログだったのです(当時のゲオには新刊書籍がけっこう売られていた)。
しかし、ブログの全盛期は短かったのでした。
ゼロ年代の終わりごろから SNS (ソーシャルネットワークサービス)が利用者を増やしています。
筆者も2009年にTwitter(のちのX)を始めました。ツイッターの初期は、知らない人とつながることが、本当に楽しかったです。
2011年の東日本大震災は、2ちゃんねるなど他のサービスからTwitterへ大量の人が押し寄せるきっかけになったと思います。ツイッターは一種のプラットフォームとして、社会に欠かせない存在にまでなりましたが、初期のユートピア的な雰囲気はもはや再び戻ることがありませんでした。
ブログサービスは各社とも無料で始めたこともあり、収益化が難しかったのではないかと推測します。
サイバーエージェントの「アメーバブログ」が大量の有名人・芸能人のブログを開設して知名度アップにいそしんだ一方、はてなの「はてなブログ」はコミュニティ連携を強化していました。
2010年代以降、ブログサービスの終了が続きました。
goo blog は、teacup blog や OCNブログ などサービスを終えたブログからの受け皿になってきましたが、アメブロやはてなに匹敵するような特徴は打ち出せていなかったと思います。
※4月15日追記。So-net blog やYahoo!ブログ、ジオシティーズ、ヤプログ、LINE blog、AOL Journals 、ウェブリブログなど、姿を消したブログサービスって、たくさんありますよね。goo はまだ長続きしたほうなのかも…
始めたころは、ネット初心者の日記みたいなブログが多かったという印象があります(あくまで印象)。あと、なぜか、韓流ブログがたくさんありました。
しかし、この10年ほどは、陰謀論めいた内容や、ネトウヨ的なものがランキング上位に入る一方、運営本部がおすすめするのは、釣りとかペット、グルメなどのブログに偏り、正直、なんだかな~と思っていました。
筆者は20年間で2万本近い記事をアップしていますが「おすすめブログ」「スタッフが選びました」に載ったことは一度もありません。
2005年ごろは
「Google のライバルです」
とうたった広告を打ち、検索エンジンやニュースサイトなどを備えた巨大ポータルサイトであった「goo」ですが、2023年の「goo 地図」に続き、「教えて goo」やブログが終了するなど、NTT は少しずつ戦線を縮小しているようです。
寂しいですね。
ただ、撤退にあたって理由らしきことを全然言わないのは、あまり良くないなあ。
さて、通信環境の改善が下支えとなって、2010年代後半から20年代にかけては、SNS の中でもYouTube や TikTok などの映像系が、とくに若い人にとって主流になっています(YouTube は SNS と呼べないかもしれませんが)。
映像配信ネイティブ世代にとって、文字を書いたり読んだりといった作業はやや縁遠いものとなり、ブログサービスは今後も徐々に衰微していくと予想されます。
めっちゃ雑にまとめると
1995~2003 2ちゃんねる、個人サイト、掲示板
2003~09 ブログ
2010~ SNS
2010後半 TikTok など映像系
がメインストリームになるのでしょうか。
まあ、筆者のような老人には、コンテンツ消化に時間のかかる映像を、あれほど「タイパ」にやかましいはずの若者が好んで見ているのは、理解ができません。世の中には、文章でなければ伝えられないものがあるのです。
文章をアップするハードルを飛躍的に下げてくれたブログの存在がこの世からなくなってしまうことは、無いと信じています。
さて、今後の話です。
goo 公式は、引っ越し先として、アメブロと、はてなブログを挙げています。
アメブロの表紙には何も触れられていませんが、週刊はてなブログには「gooブログからはてなブログへお引っ越ししませんか? ブログ移行の手順をご紹介します」という記事がさっそく出ていました。
仕事早すぎだろ(笑)。
数ケ月前、京都のはてなのオフィスで
「goo blog さんがサービスを終了して、今後うちで引き受けることになった」
「え~!」
「くれぐれも社外秘で。明らかになりしだい、有力ブロガーの獲得などに努めてほしい」
などと打ち合わせが行われた様子を勝手に妄想していました。
テキトーにネット検索すると、おすすめブログとして多く挙げられているのが「WordPress.org」です。
自分でサーバーを借りてドメインを取得しなくてはならず、お金も手間もかかりますが、推薦の理由が
「収益化に最適」
ということのようです。
きのう見たNHK大河ドラマ「べらぼう」じゃないですけど、何でもかんでも「世の中、カネ」なんですかね。
「おすすめブログ●選」(●には「10」とか「12」などの数字が入る)に、gooblog を挙げていないサイトもありました。
そりゃ、終わるよな~。
Wix をすすめてくれた人もいますが、イスラエル発祥の企業ということと、無料の場合の画像容量が500MB で、正直あまり食指が動きません。
note は最近使っている人が多いですね。これで儲けようという気はないんですが…。
はてなブログへの引っ越しが今のところ一番ラクそうですが、それでも、引っ越し作業には相当の時間がかかるんでしょうね…。
やれやれ。
あまりのショックで、何も手につかないのですが、ここでインターネットとブログの歴史をほんのちょっとだけ振り返っておきます。歴史というほど大それた話ではなく、半分は個人的な思い出話なんですが。
1995年に基本ソフト「Windows 95」が発売されて、パソコンとインターネットが急速に普及しはじめるきっかけになりました(当時はまだスマートフォンが無かった)。
最初期のネットは、文字サイトや2ちゃんねるを閲覧する人が多かったと思います。
2000年、筆者がホームページビルダーを購入して苦心惨憺のすえ、「ほっかいどうあーとだいありー」(01年から「北海道美術ネット」に改称)を立ち上げたころ、札幌で「チャンネル北国」がスタートし、これを日本最初のブログサービスに挙げる人もいます。
2003年には、ニフティがココログを開始。「goo」がブログを始めるのは2004年です。筆者が渡島管内八雲町の「GEO(ゲオ)」で、ブログ入門書を買い、それがたまたまgoo ブログに沿った内容だったため、すでにあったサイトの別館として始めたのがこのブログだったのです(当時のゲオには新刊書籍がけっこう売られていた)。
しかし、ブログの全盛期は短かったのでした。
ゼロ年代の終わりごろから SNS (ソーシャルネットワークサービス)が利用者を増やしています。
筆者も2009年にTwitter(のちのX)を始めました。ツイッターの初期は、知らない人とつながることが、本当に楽しかったです。
2011年の東日本大震災は、2ちゃんねるなど他のサービスからTwitterへ大量の人が押し寄せるきっかけになったと思います。ツイッターは一種のプラットフォームとして、社会に欠かせない存在にまでなりましたが、初期のユートピア的な雰囲気はもはや再び戻ることがありませんでした。
ブログサービスは各社とも無料で始めたこともあり、収益化が難しかったのではないかと推測します。
サイバーエージェントの「アメーバブログ」が大量の有名人・芸能人のブログを開設して知名度アップにいそしんだ一方、はてなの「はてなブログ」はコミュニティ連携を強化していました。
2010年代以降、ブログサービスの終了が続きました。
goo blog は、teacup blog や OCNブログ などサービスを終えたブログからの受け皿になってきましたが、アメブロやはてなに匹敵するような特徴は打ち出せていなかったと思います。
※4月15日追記。So-net blog やYahoo!ブログ、ジオシティーズ、ヤプログ、LINE blog、AOL Journals 、ウェブリブログなど、姿を消したブログサービスって、たくさんありますよね。goo はまだ長続きしたほうなのかも…
始めたころは、ネット初心者の日記みたいなブログが多かったという印象があります(あくまで印象)。あと、なぜか、韓流ブログがたくさんありました。
しかし、この10年ほどは、陰謀論めいた内容や、ネトウヨ的なものがランキング上位に入る一方、運営本部がおすすめするのは、釣りとかペット、グルメなどのブログに偏り、正直、なんだかな~と思っていました。
筆者は20年間で2万本近い記事をアップしていますが「おすすめブログ」「スタッフが選びました」に載ったことは一度もありません。
2005年ごろは
「Google のライバルです」
とうたった広告を打ち、検索エンジンやニュースサイトなどを備えた巨大ポータルサイトであった「goo」ですが、2023年の「goo 地図」に続き、「教えて goo」やブログが終了するなど、NTT は少しずつ戦線を縮小しているようです。
寂しいですね。
ただ、撤退にあたって理由らしきことを全然言わないのは、あまり良くないなあ。
さて、通信環境の改善が下支えとなって、2010年代後半から20年代にかけては、SNS の中でもYouTube や TikTok などの映像系が、とくに若い人にとって主流になっています(YouTube は SNS と呼べないかもしれませんが)。
映像配信ネイティブ世代にとって、文字を書いたり読んだりといった作業はやや縁遠いものとなり、ブログサービスは今後も徐々に衰微していくと予想されます。
めっちゃ雑にまとめると
1995~2003 2ちゃんねる、個人サイト、掲示板
2003~09 ブログ
2010~ SNS
2010後半 TikTok など映像系
がメインストリームになるのでしょうか。
まあ、筆者のような老人には、コンテンツ消化に時間のかかる映像を、あれほど「タイパ」にやかましいはずの若者が好んで見ているのは、理解ができません。世の中には、文章でなければ伝えられないものがあるのです。
文章をアップするハードルを飛躍的に下げてくれたブログの存在がこの世からなくなってしまうことは、無いと信じています。
さて、今後の話です。
goo 公式は、引っ越し先として、アメブロと、はてなブログを挙げています。
アメブロの表紙には何も触れられていませんが、週刊はてなブログには「gooブログからはてなブログへお引っ越ししませんか? ブログ移行の手順をご紹介します」という記事がさっそく出ていました。
仕事早すぎだろ(笑)。
数ケ月前、京都のはてなのオフィスで
「goo blog さんがサービスを終了して、今後うちで引き受けることになった」
「え~!」
「くれぐれも社外秘で。明らかになりしだい、有力ブロガーの獲得などに努めてほしい」
などと打ち合わせが行われた様子を勝手に妄想していました。
テキトーにネット検索すると、おすすめブログとして多く挙げられているのが「WordPress.org」です。
自分でサーバーを借りてドメインを取得しなくてはならず、お金も手間もかかりますが、推薦の理由が
「収益化に最適」
ということのようです。
きのう見たNHK大河ドラマ「べらぼう」じゃないですけど、何でもかんでも「世の中、カネ」なんですかね。
「おすすめブログ●選」(●には「10」とか「12」などの数字が入る)に、gooblog を挙げていないサイトもありました。
そりゃ、終わるよな~。
Wix をすすめてくれた人もいますが、イスラエル発祥の企業ということと、無料の場合の画像容量が500MB で、正直あまり食指が動きません。
note は最近使っている人が多いですね。これで儲けようという気はないんですが…。
はてなブログへの引っ越しが今のところ一番ラクそうですが、それでも、引っ越し作業には相当の時間がかかるんでしょうね…。
やれやれ。
(この項続く)
どこに引っ越ししようか、ちゃんと引っ越しできるかも不安です。
けっこうな容量を書いているけど、全部保存できるんだろうか。
ブログしかできないこともあるのに、もう古いんですね。
悲しいです。
ほんとに困りました。お互い分量が多いから、引っ越し作業にも相当な手間と時間がかかりそうですね
全く困ったものですよね。
SNSはちょっと違うし(機能と最近は思想性が…)、画像系は私の志向・嗜好としては論外。
ブログでなくてはならないものがあるんですけどね。
まあ、多くのユーザさんの動向を見て、移行先を決めることにします。
きのうは、アピールチャンスに出てくるブログの3分の1はこの話題でした。これほど多くの goo ブロガーさんたちが集中して一つの話題を取り上げているのは初めてにして最後でしょうね