京都府京田辺市にNPO法人シュタイナー学校が2001年春に開校して6年が経ち、小学校1年生から高校3年生までの12年間一貫教育の締めくくりの、高校生達12名の初の卒業演劇公演を学校ホールで鑑賞した。
シュタイナー学校は、オーストリア生まれの哲学者であり、建築家、教育者、神秘学など広い見識と発想の持ち主である、ルドルフ・シュタイナーの教育理念に基づいて創られた学校で、1919年にドイツ、シュトゥットガルトに創立されて以来、全世界に900校以上あり、京田辺の学校には現在200名の児童、生徒が通学している。
そこに通う児童、生徒の中に、私が以前関わっていた私立幼稚園出身者や知り合いの保護者達、八百屋のお客さんたちがいて、今晩は楽しみに高校生たちの演劇鑑賞に出かけたのだが、主役的登場人物のふたりの幼い頃を知っていたので、まるで保護者の如く、成長振りに目を見張りながらの鑑賞となった。
あのシェイクスピアの最後の戯曲と言われる「テンペスト」なる作品は、私は全く知らなかったが、ハムレット、マクベス、ロミオとジュリエット、ベニスの商人などの作品で有名な「シェイクスピア作品」を演ずるというだけで驚きであった。
しかも難しい台詞が、次から次へと続く長い芝居なのに、主役のプロスペローを演ずる178センチに成長したH・R君は、すらすらと淀みなく台詞を語り、堂々たる演技であった。
「テンペスト(嵐)」は、正統のミラノ大公であるプロスペローが実弟に裏切られて、孤島に流され、幼い娘ミランダと共に、自分を陥れた者たちへの復讐を魔術と妖精を使って企てるストーリーなのだが、娘ミランダを演ずるB・Yさんも幼い頃の姿を知るが、しばらくは本人であることがわからない程であった。
男女12名の高校生が昨年の夏休み前から準備に入り、演ずる戯曲を二つに絞り、夏休み中に各々が読んで最終的に自分達が演ずる、今回の「テンぺスト」を決定し、一年間土日も登校して、総合芸術の演劇創作に没頭したのだそうである。
たった12人の高校生のクラスの皆んなが演劇好きだったので、自分達がやりたいことをと準備し、大阪、京都、名古屋、神奈川県藤野と卒業旅行を兼ねた公演も計画し、ホームグランドである京田辺に帰っての最後の公演は野外で演ずる予定だったみたいだが、生憎の雨で学校内ホールでの公演となったらしい。
舞台には謎めいた人物が登場し、妖精、小鬼、酔っ払い、女神、道化、魔法使い、化け物、美しい娘などが織り成す不思議な物語は、最後には私達現代人に「人を許す」という行為を提示して締めくくります。
本当に全員が愉しそうに舞台で自分を表現し、青春時代の一ページを演劇創作で花を咲かせたのではなかったかと思える、感動、感激の2時間半でした。ブラボー!
シュタイナー学校は、オーストリア生まれの哲学者であり、建築家、教育者、神秘学など広い見識と発想の持ち主である、ルドルフ・シュタイナーの教育理念に基づいて創られた学校で、1919年にドイツ、シュトゥットガルトに創立されて以来、全世界に900校以上あり、京田辺の学校には現在200名の児童、生徒が通学している。
そこに通う児童、生徒の中に、私が以前関わっていた私立幼稚園出身者や知り合いの保護者達、八百屋のお客さんたちがいて、今晩は楽しみに高校生たちの演劇鑑賞に出かけたのだが、主役的登場人物のふたりの幼い頃を知っていたので、まるで保護者の如く、成長振りに目を見張りながらの鑑賞となった。
あのシェイクスピアの最後の戯曲と言われる「テンペスト」なる作品は、私は全く知らなかったが、ハムレット、マクベス、ロミオとジュリエット、ベニスの商人などの作品で有名な「シェイクスピア作品」を演ずるというだけで驚きであった。
しかも難しい台詞が、次から次へと続く長い芝居なのに、主役のプロスペローを演ずる178センチに成長したH・R君は、すらすらと淀みなく台詞を語り、堂々たる演技であった。
「テンペスト(嵐)」は、正統のミラノ大公であるプロスペローが実弟に裏切られて、孤島に流され、幼い娘ミランダと共に、自分を陥れた者たちへの復讐を魔術と妖精を使って企てるストーリーなのだが、娘ミランダを演ずるB・Yさんも幼い頃の姿を知るが、しばらくは本人であることがわからない程であった。
男女12名の高校生が昨年の夏休み前から準備に入り、演ずる戯曲を二つに絞り、夏休み中に各々が読んで最終的に自分達が演ずる、今回の「テンぺスト」を決定し、一年間土日も登校して、総合芸術の演劇創作に没頭したのだそうである。
たった12人の高校生のクラスの皆んなが演劇好きだったので、自分達がやりたいことをと準備し、大阪、京都、名古屋、神奈川県藤野と卒業旅行を兼ねた公演も計画し、ホームグランドである京田辺に帰っての最後の公演は野外で演ずる予定だったみたいだが、生憎の雨で学校内ホールでの公演となったらしい。
舞台には謎めいた人物が登場し、妖精、小鬼、酔っ払い、女神、道化、魔法使い、化け物、美しい娘などが織り成す不思議な物語は、最後には私達現代人に「人を許す」という行為を提示して締めくくります。
本当に全員が愉しそうに舞台で自分を表現し、青春時代の一ページを演劇創作で花を咲かせたのではなかったかと思える、感動、感激の2時間半でした。ブラボー!