ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

Don’t shut your eyes to the truth !

2006年07月13日 | 世界の問題
ドント シャット ヨア アイズ トゥ ザ トルース。

 真実に目を閉じてはいけない。つまり目の前の事実、現実から目を背けてはいけないと言う英語だと理解できるのである。

 北朝鮮のミサイル発射と各種の国家的犯罪の裏に貧困と人権を踏みにじる金正日の強圧的人権無視の政治がある。

 またアメリカ合衆国という自由の権化の様な国においても、貧困と差別に苦しむヒスパニック系移民とその子孫、またネイティブアメリカンである人たちや黒人、アジア系人種、イスラム系信仰者に対する差別がある。

 日本と言う経済的には豊かで教育機会の均等、差別のない社会と言われる戦後社会にも多くの偏見、差別、格差が存在している。

 自分達は豊かに暮らし、自由を謳歌していると思っているかもしれないが、多くの地球上に経済的、政治的、人種、宗教的偏見に包まれた差別や人権が保障されていない国、地域、世界があるのである。

 決して自分達が満足していて平和だと感じていても、そのすぐ近くに全く異なった世界が隣接していたり、同じ家庭内や仲間の中にも全く異なる価値観や生き方への興味や確信を持っている人がいたりもするのである。

 「目をつぶってはいけない!」「自分とは関わりがないから関係ない」では済ましてはいけない真実が、よーく観ればそこにはあるのかも知れない。

 ついつい、自分とかかわりはないとして、目をつぶっていた方が、楽かもしれないし、気に入らなくても過ごせるかもしれない。

 しかし、地球は一つであり、人間の生きる世界は繋がっているのである。

 「真実に目を閉じてはいけない」のだ。

 連日報じられる国連での「北朝鮮への国連決議」について、日本は孤立しているという。あのアメリカも朝鮮半島の問題を政治的にどう解決させようとしているのかが不透明である。

 ロシアと中国は、元共産圏諸国とのよしみもあってか、別な決議を用意して、一定の北朝鮮との外交的距離を保とうとしている。

 日本は、ここで本当の真実をよーく目を見開いてみて、主体的に独自の対北朝鮮外交を展開することが出来るのであろうか。

 ここ数年の小泉外交のプロセスを見る限りは、表面的な国連での北朝鮮非難決議案を提出しつつも、米国の意見や対応を最大限気にして、中国、ロシアの北朝鮮擁護の立場にも配慮して、韓国のスタンツにも気を配り、結局独自策を強引にも主張できなくなるのだろう。

 ミサイルの打ち上げに日本円で72億円もの無駄使いをして国家の威厳を見せていても、政権、軍部の中心にいる一部のエリートと家族たちと、金正日に従順な非人間的人民を除いては、多くの貧困、飢餓が迫り来る日常となっている国なのである。

 目をつぶってはいけない。多くの罪なき人民、子供、高齢者、障害者が日夜餓死、病死、刑罰死している現実から目を離してはいけない。

 

 
コメント (1)
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