ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

靖国で会いたくない!!

2006年07月02日 | 日本の課題
 靖国神社への小泉首相の公式参拝で、アジア諸国、特に中国と韓国の抵抗と批判が強く、小泉は外国から批判されたからと言って、「参拝を取りやめることはしない。心の問題は憲法にも保障された大事な問題だ」と自分流解釈で開き直っている。

 そもそも「靖国神社」とは何なのだろうか。靖国神社は死者を選別し、侵略戦争への貢献を褒め称え、新たな従順な兵士を作り出す施設として機能する、国家権力が作り出した宗教法人です。

 第二次世界大戦を未だに「大東亜戦争」と呼称し、日本の国を守るために必要な戦争だったと戦争を美化し、天皇陛下の民として死した兵士たちの御霊を「英霊」と称え、過去の侵略や植民地支配を自画自賛する展示館を抱え、戦争犯罪者として処刑されたA級戦犯も合祀している施設なのです。

 「天皇の軍隊」が行った侵略戦争を真に反省し、その犠牲となった多くの戦没者と遺族のことを考えれば、「平和」や「不戦」を口にしながら、靖国神社に参拝などは出来ないはずです。
 
 「日米同盟」と称するアメリカの属国化を促進し、強固な結束を自画自賛する小泉首相の訪米と日本国内での米軍再編に伴う負担や犠牲は、もういい加減にして下さいと叫びたい気持ちである。

 国家のために血を流し、死ぬことのできる日本人教育を今後進めて、国家権力に都合のいい「愛国心」を育ませて、再び民衆を戦争に動員するための準備として、教育基本法改正や憲法改悪を進めようとしています。

 三重県宇治山田に1921年に生まれた竹内浩三という青年は、1942年に21歳で陸軍に入営し、昭和20年4月9日にフィリッピンで23歳で戦死しましたが、入営中に手帳に「筑波日記」なる戦時下の心情を多数記している。

 「骨のうたう」

 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ
 遠い他国で ひょんと死ぬるや だまって だれもいないところで
 ひょんと死ぬるや ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや  

 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や
  
 白い箱にて 故国をながめる 音もなく なんにもなく 
 帰っては きましたけれど 故国の人の よそよそしさや
 自分の事務や女のみだしなみが大切で
 骨は骨 骨を愛する人もなし 
 骨は骨として 勲章をもらい 高く崇められ ほまれは高し

 なれど 骨はききたかった 
 絶大なる愛情のひびきをききたかった
 がらがらどんどんと事務と常識が流れ
 故国は発展にいそがしかった 女は化粧にいそがしかった

 ああ 戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ
 こらえきれないさびしさや  
 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や
コメント (2)
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