今日は冬至です。冬至といえば、「ゆず風呂」と「冬至かぼちゃ」がすぐに頭に浮かびますが、何故冬至には、かぼちゃを食べて、ゆず風呂に入る習慣がうまれたのでしょうか。
たぶんインターネット上で検索を繰り返せば、その理由というか、その習慣の経緯がわかるはずだと思いますが、私なりの知識と推測で考えてみたいと思います。
ゆず風呂の方は、冬至が湯治と同じ音読みでもあり、冬の真っ最中の暖かい風呂は何よりの健康へのご褒美にもなりますので、湯治をより愉しくするために、冬場の柑橘類であるゆずを湯船に浮かべて、その香りを愉しむゆとりを、またゆずリ愛の精神を大切に、師走といわれる冬の12月、しかも年の暮れまで10日ほどしかない時を忙しなくするだけでなく、せめて風呂に入った時くらい、世の時は金なりと言った様なあわただしさを忘れて、風流にのんびりと柚子香に身を浸す湯治が習慣化したものだと推察いたします。
一方のかぼちゃを食べることは、さて何ででしょうか。冬至かぼちゃと命名された少し小さめの色合いもグレーに近いかぼちゃがありますが、味はさほど美味しいとは感じませんでした。しかし、どんなかぼちゃでもいいのではないでしょうか。かぼちゃは別名を南京(なんきん)と称し、この時期の健康にいいとされる「ん」の付く食品のひとつとして珍重されて、習慣化したものなのでしよう。みかん、きんかん、レモン等の柑橘類と共に、ちんげん(菜)、レンコン、人参、大根などの冬の野菜類も「ん」が付く美味しい食材です。
たぶん、あまり理屈や理由など気にせずに日本人の季節の習慣として、多くの人たちが柚子湯につかり、かぼちゃ煮を食されたことだと思います。本格的な冬の到来を「冬至」を機に感じて、これからのクリスマスと年末年始の多忙の中で、楽しみの多い日々を、寒さに負けず健やかに過ごすための「おまじない」の様なものとして、これからも習慣として残し、言い伝え、楽しみたいものだと思います。
是非みなさん、冬至にはかぼちゃを美味しく食して、柚子湯にゆったりと身をゆだねて、年末の英気を養い、新年への想いを育ませてください。きっと来年はいい年になりますようにと。
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