ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「私、本当にかわいい?」

2012年06月23日 | 感じたこと
 先日、「おばぁちゃんの年金」と題して、ガリバー通信で記した私のよく知っている若いママの小学二年生になる女の子のお話なのだが、やっぱり子どもの話は面白いし、ある意味ではちゃっかりと本音というべきか核心をついている場合が多くて、ついつい笑ってしまうほど面白いものなのである。

 その女の子は従兄弟に中学生になるおネェちゃんがいることもあって、まだ7歳だと思うのだがおしゃまさんとでもいうのか、ともかくおばぁちゃんとの会話を聞いていると、少しでも大人に近づきつつあるのだろうか、とっても面白いのである。

 先日、その女の子がおばぁちゃんちに遊びに家族でやって来た時のことだったとおばぁちゃんにあたるご婦人から、いつもの八百屋の商売のついでに聞いてしまった話なのだが匿名の話として、ここに紹介させていただくこととする。

 家族でママの実家に遊びにやってきたのだったが、ある時その女の子がおばぁちゃんを自分がいた部屋に呼んで、真剣な顔をして尋ねたというのであった。

 「なぁ、おばぁちゃん!いつもおばぁちゃんは私のこと、かわいいって言ってくれるけど、本当にそう思っているの?」と耳元で小さな声で聞いたのだった。

 突然に彼女が聞いた本当の真相は分からないのだが、一般的に言うところの「もの心がついた」とでも言うべき年齢になって、小学校の自分のクラスにも自分よりも可愛いと思う女の子がいることに気付いたり、テレビや雑誌の芸能人、タレント、アイドルなどと呼ばれ女の子たちを見ていると、私は本当に可愛いのだろうかと、ふと疑問に感じたのであろうか。

 咄嗟の質問だったが、おばぁちゃんは「うん、とっても○○ちゃんは可愛いとおばぁチャンは、本当に思ってるよ」と答えたそうだが、何度も女の子は「ほんとう?お世辞とちゃうやろな!」と正しながら嬉しそうにおばぁちゃんの顔を見上げていたというのであった。

 その可愛いお孫さんとおばぁちゃんは、近くの本屋さんもあるスーパーに出かけた時の話が続いてあったのである。

 彼女はおばぁちゃんの家にやってくると、おばぁちゃんと近くのスーパーに行って、いつもは何か好きな漫画を一冊買ってもらっていたそうなのだったが、その日はいつもの様におばぁちゃんが「今日はどのマンガがええの?」と尋ねたところ、「うち、今日は漫画とちごて読み物がほしい」と彼女はいいながら、おばぁちゃんの顔を見上げながら、「480円とちごて、680円するけど大丈夫?」と伺いを立てたと言うのであった。

 「大丈夫やよ、好きな本買い!」と答えると嬉しそうに一冊の本を手にとって戻ってきて、レジへ行っておばぁちゃんの財布から代金が支払われたのだったが、しばらくして歩きながら、彼女はこんどは「ソフトクリーム食べたいけど、無理やな?」と再度おばぁちゃんにお伺いを立てたと言うのであった。

 たぶん200円か300円程度のソフトクリームの値段だと思うのだが、とってもおばぁちゃんの孫思いの、孫が可愛くてショウガナイ立場を知ってか知らずか、見事なオウカガイであり、当然おばぁちゃんは「ええよ」と答えられて、彼女は念願の好きな本と共にソフトクリームをもゲットしたのであった。

 小さな子どもと言っても、もう小学二年生ともなれば少しはお金のことや自分とおばぁちゃんの立場を知っているのか、しかし決して計算ではなく、素直に率直に自分の欲求や疑問をおばぁちゃんに直接ぶつけていて、またちょっと可愛いと思わせてしまっていて、圧倒的に孫の勝利?と言える会話となってしまっているのだが、本当に祖父母にとっては、孫は可愛いものなのだろう。

 さて、いつまで「可愛い!」と言いつつ、いつまで孫がおばぁちゃんに付き合ってくれるのだろうか。

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