ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ちんちん電車

2007年07月22日 | 地域の話題
 今朝、日曜日の朝のテレビ番組の定番である、「遠くへ行きたい!」は富山県を旅する企画であった。

 その中に登場したのが、ここ数年脚光を浴びている富山市が力を入れている路面電車であった。

 バブル経済と称する、とんでもない金余りと高度成長経済の頂点のようなエネルギーの使い放題の時代から、ようやく目覚めかけたニッポンの経済と地球環境の問題意識から、昭和40年代頃までは全国各地で走っていた、所謂「ちんちん電車」、路面電車を再認識して、もう一度重要な都市交通の手段として見直す動きが出てきたのである。

 実を言うと私は大阪生まれで、高校時代は天王寺まで今のJRで通学し、元気だけはとりえだったので、大抵は学校まで早足で歩いていたのだが、遅刻しそうな時間がない時だけは、阿倍野橋から四天王寺の次まで「大阪市電」に乗っていたのである。

 また大学に通うようになった1年数ヶ月は、大阪から阪急烏丸四条を経て、今出川のキャンパスまで「京都市電」のお世話になることが多かったのである。

 今は昔の、その光景と市内の主要道路の真ん中を「ちんちん」と鐘を鳴らしながらゆっくりと走る「路面電車」のお世話に結構なっていたし、その後も地方都市に元気に走っていた市内電車に好んで乗った記憶がある。

 広島、岡山、鹿児島、博多、長崎そして仙台、札幌、熊本、松山と全国各地で今は懐かしい「ちんちん電車」に乗った記憶は鮮明である。

 しかし、いつのまにか自動車交通万能の時代に押されて、一つ、二つと路面電車が消えていったのである。

 でも根強く今も走り続けている地方都市は、先見の明があったと言えるのではないだろうか。

 いまや世界的に、この路面電車に対する評価と効能がもてはやされていて、京都でも何十年ぶりに復活させようという試案が出ているのである。

 そんな中、北陸富山県の都市交通としての路面電車の活用と、その波及効果に対する評価は、全国的にも注目の都市のひとつとなっていて、車両も最新鋭のモダンな車両が、まるでヨーロッパの都市の様に行き交っているのである。

 写真の路面電車は、大阪の阿倍野を走る上町線の路面電車で、今日の午後、久しぶりに乗車したのである。

 昔から南海電車の路面電車として親しみのある、「阪堺線」と「阿部野橋から浜寺への上町線が今も走っていて、今日は所用で東天下茶屋から阿倍野橋終点までのほんのちょっとだが乗車したのである。

 「そこのけ、そこのけ、お馬が通る」と言った感覚で、自動車交通優先の時代に、軌道内通行は路面電車が優先で、約10分200円の路面電車での移動は終わったが、何ともさわやかな気分の車内であった。

 全国各地で、取り組まれている路面電車復活のプロジェクトの成功の鍵は、何と言っても富山市の如く、利用者が支えなければならないことである。

 「あっぱれ!路面電車」これからも活躍を!!。

 

 


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2 コメント

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Unknown (セノケン)
2007-07-23 12:59:07
ガキの頃にはよく乗りました。
「なぁんで電車が道路走ってるんだろ?」と
多少の違和感?
不思議な感じを持ちながら乗っていたのを覚えています。
利便性を追求した場合に現在これだけ多様な交通手段があり
しかも整備されている時代に路面電車は手放しで便利とは言えない
でしょうが、今の時代そうしてこれからの時代には必要な
乗り物ではないかと思います。

路面電車に限らず便利で合理的な物で満たされている現代。
よく言われている事だとは思いますが、
ソコを追求し続けてきて
果たして「豊かになった」かと言うと
疑問の部分の方が大きい現代だと思います。
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Re: ちんちん電車 (Networker)
2007-07-23 14:54:18
札幌は今でも市電が市内を走っています。
ただ最盛期と比べると半分以下の路線距離だそうです。
しかし、札幌市は財政赤字の為ここ数年何度も廃止論が出ています。
市長が替わる度ドキドキするそうです。
冬のササラ電車なんか風物詩なんですが。
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