ガリバー通信

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陸上日本選手権

2011年06月12日 | プロスポーツ
 プロ野球セパ交流戦やザックジャパンの国際試合と、春から初夏に向けてのスポーツの話題はたくさんあるのだが、テレビを中心として中継されたり、録画で手も紹介される人気プロスポーツ競技だけでなく、地味でも黙々と日々鍛錬と練習を重ねて、ようやくひのき舞台である「日本選手権」などに挑むアマチュア選手もたくさんいるのである。

 陸上協議の日本選手権も埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で今日三日目を迎えて、決勝種目を中心に日本選手の最高峰を極めたアマチュア選手たちが、世界選手権やオリンピックへの挑戦権を獲得した者もいて、大いに賑わったと報じられているが、テレビなどで話題になるのは、限られたオリンピックでのメダル候補生だけかもしれない。

 その中で、日本陸上のトップクラスのアスリートとして紹介されるのが、ハンマー投げの室伏広治選手、やり投げの村上選手、女子短距離の福島千里選手ら限られた選手たちだけである。

 そうした日本陸上界にあって、世界ではなかなかトップアスリートとして紹介されたり、記録が世界選手権出場参考記録には達しないが、日本国内では素晴らしいトップアスリートとして優勝を重ねていたり、日本記録に迫る勢いの若手やベテラン選手もたくさんいるのである。

 男子400メートル障害で優勝した法政大学の岸本鷹幸は、同大学の12年先輩にあたる為末選手に惑わされぬ様にと自分のレースに徹して、中盤以降は完全に足が止まって大きく後退した先輩を尻目に、堂々と果敢なレースを展開して世界選手権への出場を内定し、ロンドン五輪まであと一年だが、目標に向かって自分を信じてがんばりたいと決意を語ったという。

 また女子やり投げの大体大TCの宮下梨沙選手は、自己ベストを4メートルも越す60.08メートルを最終投擲の6回目に投げて世界選手権参加標準Bを超えて、昨年のアジア大会で日本記録を出して優勝した海老原有希選手を抑えて、初代表候補として前進した。

 また、私の住む京都の南八幡高校出身だと思うのだが、正月明けの都道府県対抗女子駅伝の京都府代表チームの監督としても優勝の栄誉をもたらした、38歳になる、京都光華ACの早狩実紀選手が、女子3000メートル障害でベテランの走りで6連覇を成し遂げている。

 ほかにもたくさんのテレビや新聞報道では無名に近い、陸上競技に青春を捧げているアスリートがいるのだが、なかなか脚光を浴びて紹介されたりする機会が少ないのが、陸上競技の選手ではないだろうか。

 私の住む京田辺市の地元の中学校にも当然「陸上部」というクラブ活動があって、いろんな生徒たちが日々早朝練習から授業後の居残り練習、そして土曜日曜、祭日にも各種大会やけ練習会に参加して、中学生記録や自己ベストを塗り替えるべく努力と研鑽を繰り返しているのであろう。

 時々、私も顔見知りのクラブに入っている選手生徒に出会うことがあるのだが、日々の学業をする傍ら、いやひょっとしたら学業以上に、日常的には頭の中は自分の「陸上競技」のことで頭がいっぱいではないかと思うほど、帰宅寸前の夜道を帰る足取りは重たそうだったり、若い青春のさなかだが疲れ果てた表情の彼らを見ることもあるくらいである。

 陸上競技に限らないが、一部のメジャースポーツだけでなく、日本中で各々が出会ってやり始めたスポーツ競技に没頭している若者たちだけでなく、老若男女がいるわけで、ほんとうに一握りの氷山の一角の様な「テレビ、新聞」などのマスメディアで紹介されるトップアスリートたちを目指して、日夜練習と自身の体力を鍛えている彼らにも拍手を送りたいものだと思ったのである。

 そういえば、私が中学校時代に同級生だった鉄腕ぶりの女子で「砲丸投げ」の選手として当時は好成績を出していた、多賀みはる選手や高校時代に走り幅跳びの高記録を出していたS選手なども、その後どうしただろうかと、ふと昔の彼らの姿と笑顔を思い出したのであった。

 東京オリンピック時代の女子短距離の依田選手以来のアジア大会女子100メートルの覇者である福島千里選手や、陸上日本選手権でハンマー投げ17連覇という偉業を成し遂げた、室伏広冶選手、そしてやり投げで12連覇という村上選手などに続く、若手、ベテラン陸上選手たちにも、大いなるエールを送って、彼らと彼女たちの世界選手権やオリンピックでの活躍を期待したいものである。

 

 

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