突然舞い込んだ昨日のニュースは、アフガン東部で現地NGOとして実績のある日本の福岡市に本部のある「ペシャワール会」のスタッフ伊藤和也さんがターリバーンと思われる四人組に自動車で移動中に襲われて拉致され、今日遺体で発見されたという悲しい知らせである。
中東問題は大変複雑であり、アフガニスタンという国は、ロシアの軍事介入以来、ターリバーンと称されるイスラム原理主義を唱える過激派的勢力を中心とする台頭で、一時は1996年9月以降は国の大半を制圧し、ターリバーン政権で落ち着いていた。
しかし、あの9.11世界同時テロと称される、アルカイダ勢力による米国へのテロ行為から一転し、アメリカがアフガニスタンのターリバーン勢力が、このアルカイダを庇護しているとの見解から、アフガンに軍事侵攻し、結局ターリバーン勢力と政権は崩壊した。
しかし、パシュトゥーン人であるカルザイ大統領の下、アフガニスタンの統一、安定は、アメリカが望むような形にはなかなか進まず、今もって日常生活の安定は見られず、特に東部におけるテロや戦闘行為は後を絶たず続いていたわけである。
そんな不安定な社会状況の中、一時はアフガニスタンのGNPの50%にも達していた「ケシ」の栽培、すなわちアヘンや麻薬の栽培、製造からの脱却を図るためにもと、日本のNGOのひとつである「ペシャワール会」は、現地で農業用水の水路や井戸堀をし続けた上で、日本の米やお茶の栽培などの指導的役割を果たしていたという。
亡くなった伊藤和也さんの静岡県掛川市の実家でインタビューに答えておられたご両親の悲しみは、想像以上だが、「アフガンが好きで、アフガンのために良いことをしていたのに」と涙で語っておられたお母さんの思いはため息が出るくらい分かる。
しかし、拉致しての逃亡中の銃撃戦の結果か、どうか分からないが誘拐された直後に銃弾で何箇所かを撃たれて死亡してしまった伊藤和也さんの若き亡骸が搬送されて、本人とペシャワール会のスタッフと外務省現地スタッフで確認された様子である。
今回ばかりは、決して自己責任なんて愚かな言動が、外務省関係者などからは出ないと思うが、いくら治安の悪さはあるとは言え、市民生活、さらに貧しさの中で平和な暮らしを求めて日々生活するアフガンの人々に対して、献身的な医療と農業指導、用水確保に全力で働いていたペシャワール会の活動は評価されるべきである。
現地に入って現地の言葉も喋って、見るからに現地人のごとき風貌にまでなって活躍されていた「伊藤和也」さんの若き犠牲を悼むと共に、日本のすばらしいNGO活動の一環で、こういう犠牲者が出たことを残念に思う。
今後も、中村哲医師を代表とする「ペシャワール会」が、非常に難しい政治状況下にある、パキスタンとアフガニスタン国境付近での、生活支援や自立支援活動に対しての安全とサポートを日本政府も、しっかりと見守る必要があると思われる。
日本政府や外務省は、危ない、危険だから近寄るなだけではなく、現地の生活支援のために頑張っている日本のNGOと共に、情報をしっかりキャッチして、安全な活動へと導く責任がある。
中東問題は大変複雑であり、アフガニスタンという国は、ロシアの軍事介入以来、ターリバーンと称されるイスラム原理主義を唱える過激派的勢力を中心とする台頭で、一時は1996年9月以降は国の大半を制圧し、ターリバーン政権で落ち着いていた。
しかし、あの9.11世界同時テロと称される、アルカイダ勢力による米国へのテロ行為から一転し、アメリカがアフガニスタンのターリバーン勢力が、このアルカイダを庇護しているとの見解から、アフガンに軍事侵攻し、結局ターリバーン勢力と政権は崩壊した。
しかし、パシュトゥーン人であるカルザイ大統領の下、アフガニスタンの統一、安定は、アメリカが望むような形にはなかなか進まず、今もって日常生活の安定は見られず、特に東部におけるテロや戦闘行為は後を絶たず続いていたわけである。
そんな不安定な社会状況の中、一時はアフガニスタンのGNPの50%にも達していた「ケシ」の栽培、すなわちアヘンや麻薬の栽培、製造からの脱却を図るためにもと、日本のNGOのひとつである「ペシャワール会」は、現地で農業用水の水路や井戸堀をし続けた上で、日本の米やお茶の栽培などの指導的役割を果たしていたという。
亡くなった伊藤和也さんの静岡県掛川市の実家でインタビューに答えておられたご両親の悲しみは、想像以上だが、「アフガンが好きで、アフガンのために良いことをしていたのに」と涙で語っておられたお母さんの思いはため息が出るくらい分かる。
しかし、拉致しての逃亡中の銃撃戦の結果か、どうか分からないが誘拐された直後に銃弾で何箇所かを撃たれて死亡してしまった伊藤和也さんの若き亡骸が搬送されて、本人とペシャワール会のスタッフと外務省現地スタッフで確認された様子である。
今回ばかりは、決して自己責任なんて愚かな言動が、外務省関係者などからは出ないと思うが、いくら治安の悪さはあるとは言え、市民生活、さらに貧しさの中で平和な暮らしを求めて日々生活するアフガンの人々に対して、献身的な医療と農業指導、用水確保に全力で働いていたペシャワール会の活動は評価されるべきである。
現地に入って現地の言葉も喋って、見るからに現地人のごとき風貌にまでなって活躍されていた「伊藤和也」さんの若き犠牲を悼むと共に、日本のすばらしいNGO活動の一環で、こういう犠牲者が出たことを残念に思う。
今後も、中村哲医師を代表とする「ペシャワール会」が、非常に難しい政治状況下にある、パキスタンとアフガニスタン国境付近での、生活支援や自立支援活動に対しての安全とサポートを日本政府も、しっかりと見守る必要があると思われる。
日本政府や外務省は、危ない、危険だから近寄るなだけではなく、現地の生活支援のために頑張っている日本のNGOと共に、情報をしっかりキャッチして、安全な活動へと導く責任がある。
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