ガリバー通信

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「大学教授」

2009年03月18日 | ガリバー旅行記
 私の小学生時代の友人から「源氏物語」カルチャー講座という一冊の本が贈られてきた。

 私にとって、「源氏物語」とは、ただ単に今から千年ほど前の平安時代に書かれた紫式部の作品であり、その内容とは<
好色男の光源氏を中心とする宮廷のスキャンダラスな話、現代でいうと芸能界の男女の相関バトルのようなものだとの認識であった。

 しかし、今回送られてきた本は友人の努力と研鑽の成果でもあるので、そんな私の一方的思い込みではなく、ちゃんと理解するチャンスだと手にとって読むことにした。

 「源氏物語」とは何なのか。また源氏物語に登場している人たちの人間観や人生観を紐解いた、著者の思いを少しでも理解できればと、彼が大学教授であることも大きなきっかけとして読む気が起こったのであった。

 幼稚園から高校までの教育現場で教えることは、ちゃんとした免許が必要なのだが、なぜか大学教授には免許は必要ではない。

 昨今の現状は各大学が少子化も手伝ってか、大学入学対象学生が減少している中で、少しでも多くの学生を確保すべく、タレント的人物やニュースや話題性を持つ人たちを客員とか臨時とかで「大学教授」にしていることもある。

 多くの大学の先生たちが何を研究されているのか、または何をご専門に教えておられるのか、わからないような御仁も少なくないが、私の小学一年、二年生時代のクラスメイトに何と4人もの大学教授がいたのだ。

 この「源氏物語」カルチャー講座の著者は、某私立女子大学の国文学のF教授で、専門が「源氏物語」と「枕草子」を中心とした平安時代文学で、全国各地のカルチャーセンターでも「源氏物語講座」を担当している。

 また東京の某私立大学の教授を務めるI氏は、NHK教育テレビのビジネス英語の講師で出演したことがきっかけで、私たちの小学校時代の旧友であることが判明し、昨年のミニ同窓会には東京から駆けつけてくれた。

 またT君は長年大手電気会社のデザイン部門に勤務した後、東京の私立大学で、それまでの経験を生かした「商業デザイン」を専門とする講座を持っているという。

 もう一人は公立大学で「化学」のある専門を教えているというのだが、本当のところの専門分野や研究については私自身が理解できていない。

 いずれにせよ、私たちが学んだ大阪阿倍野の小学校で、一、二年生という幼い時同じクラスにいた仲間の中から、4人もの「大学教授」が誕生している現実を思うと、誰でもとはいわないが、ちょっとしたはきっかけで「大学の先生」は誕生しているようである。

 「大学の先生」たちが、如何に社会に役立ち社会に貢献しているかは、我々凡人には分りにくい面もあるが、どうか立派な研究と共に、今後の日本、世界を担う優れた非凡な人間を生み出すためにも、「先生」してほしいと期待したい。

 

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