ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

においの日

2011年02月01日 | 感じたこと
 今日は二月一日なので、201、すなわちニオイの日だそうなのである。

 ちなみに11月20日は「いいにおい」の日なのだそうなので、今日は悪いニオイの日なのだろうか。

 いずれにせよ、月日で適当に誰が名づけたのか、はたまた企業や商品を宣伝するためなのか、一年中「○○の日」が大好きな日本なのだが、今日のニオイの日は誰が何のために設けたのかよくわからないのだが、テレビコマーシャルなどでよく見かける「ふぁプリーズ」なる商品などを販売している某製薬会社か企業の宣伝のニオイがしてならない。

 私はそのコマーシャルや商品が大きらいなのだが、すなわち自然界はもとより日常生活や人間には「ニオイ」はつき物なのにも関わらず、世の中特に日本社会は「ニオイ」を排除しようとする薬品や商品が目白押しであり、せっかくの芳しいニオイや香りと称されるほのかなニオイまで除去しようとさえしているのかと疑うほど、滅菌、抗菌などと共に消臭が大流行なのには反対なのである。

 確かにくさいニオイはいくらなんでも嫌なものなのだが、果たして必ずしも自分が感じるにおいそのものが嫌なニオイなのかどうかも怪しい場合があって、自然界の動植物や風や日差しにもニオイはつきもので、結構ニオイは大切な季節感や私たちの日常活動や生活に必要なものでもあるのである。

 すなわち、好きな食べ物のにおいや好きな人や動物のニオイは、さほど気にならないのに、一端嫌いなニオイと感じてしまうととことん嫌なニオイとなってしまっている場合もあるように思うのである。

 私が小学生の頃だから、うんと昔のことを思い出したのだが、クラスの中にいる女の子のニオイと思われる体臭に、私だけだったかもしれないのだか、いつも敏感に反応した感じで、その子が近づいてくると感じるにおいだったので、一時は大変嫌だったことがあったのである。

 よく考えると、決して口には出さなかったと思うのだが、嫌な顔や表情を浮かべて、その子を避けていたように思うので、とっても今は反省というのか、彼女には失礼だったかもしれないと思い出したのであった。

 昨今、高齢者だけではないが「加齢臭」なるものが問題視されて、さまざまな加齢臭対応グッズなども売っているらしく、体臭を和らげる石鹸とか、前述した消臭剤なるものなどがよく売れているというのである。

 簡単に「ニオイ」とは言うが、花、食べ物、空気、水、お香、香水、シャンプーや化粧品など、私たちの生活には欠かせない「いいにおい」のものもあるので、ニオイを消したり嫌がったりするよりも、いろんなニオイがあるのが自然であり、日常生活なので、できるだけ「ニオイ」を消すのではなく、匂いと共存する生活を大事にしたいと思うのである。

 無味乾燥な空気や人工のニオイが覆っている社会や家庭よりも、自然界と同じくいろんなニオイがする環境で生きて行くことで、本当にくさいニオイや困ったニオイだけを排除して、生き生きと芳しいニオイと気持ちのいい香りを大切に生活したいと、改めて思ったのである。
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