ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

吉兆の女将の酷さ。

2008年05月08日 | とんでもない!
 高級料亭と言われた「船場吉兆」昨年暮れの産地偽装や賞味期限切れ食材の使用に続いて、高額を支払う客たちを馬鹿にしたとしか思えない「料理の使いまわし」をしていた事実が発覚した。

 昨年に驚くような「高級料亭」という名を汚す、とんでもない失態を暴露し、11月から営業を自粛していた「船場吉兆」グループが、今年三月に営業を再開し、社長も前任者から先代の社長の娘の湯木佐知子女将が社長になって仕切っていたのだが、またまた信じられない事実が暴露されたのである。

 昨日の報道陣を前にした謝罪会見でも、この女将は「知らなかった」「もったいない精神からだった」「少ししかしていない」などと開き直りとも言えるような言動を繰り返し、目はつぶったままか少しも頭を上げない形で、形だけの謝罪会見をした。

 昨年11月の謝罪会見の時は、マイクの精巧さを知らずか息子である専務の謝罪コメントに対して、隣から「ひそひそ」と言葉を伝授したために、「ささやき女将」というあだ名までマスコミから頂戴した、あの名物女将が社長としての謝罪に及んだのだがお粗末な失態を繰り返した。

 その上、度重なる不祥事に対して、「暖簾を下ろすのか」と質問された時は、強い口調で「死ぬまで続ける」と、全くお客様や世間に対しても猛省の心すら感じさせない強気の発言をして、開き直りの姿勢を示した。

 こんな酷い女将社長の下で、高級料亭としての「船場吉兆」の暖簾が守られてきたのかと思うと、全くやりきれないし怒りすら覚える。

 それにしても不衛生な使い回しの実態が、まだ一部暴露されたに過ぎないのではないかと思うほど、この「船場吉兆」の体質は、全く高級料亭というには恥ずかしい限りである。

 わさび、刺身、鮎の塩焼き、刺身のあしらい、などを湯木正徳前社長の指示で「使いまわし」していたとのことだが、料理人としてのプライドも地に落ちたものである。

 いくら社長であったとしても、「雲の上の存在」だとする従業員の姿勢も問題だし、一万円を越す高額の会席料理が、裏ではいくら手をつけてなかった食材だったとしても、他の客の残り物を再度水で洗ったり、焼き直しをして出していたと言うから呆れてものが言えない。

 結局、組織の上に立つものの姿勢やモノの考え方が、その企業やグループの価値観となってしまうわけで、特に食品を扱う業者やメーカー、料理店などにおける、お客様に出す料理に対する自信や誇りを自ら放棄したしか思えない事件、いや犯罪であると断罪する。

 いくら食品衛生法などによる処罰や営業停止処分などがないとしても、これだけ世間を騒がせ裏切った行為は許してはいけないし、「吉兆」そのものが自主的にでも暖簾を下ろすべきである。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする