ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

世の中が欝なんだ。

2007年10月18日 | 感じたこと
 最近、特によく「うつ病」について聞くことがある。

 最近のテレビ、新聞を中心とするニュースの数々に接していても、どうも理解の出来ない悲惨かつ、不条理な殺人や事件が多すぎるようである。

 ある人に言わせれば、現代日本は「うつ社会」と断言されている。

 ちょっと仕事がうまく行かなかったり、人間関係に悩むと、人は自分だけがうまく行かないと勘違いしたり、自信を失って、どんどんと「うつ状態」になってしまうというのである。

 そして、親、兄弟、先生、仲間たちに相談できれば、なんてことないことでも、一人落ち込んでいて、しまいに自分の殻に閉じこもってしまう人が多いようであるる。

 すなわち、先輩や親や先生たちまでもが、子供や部下や周りの人の、今置かれている立場や心情を想像することも出来ずに、また「おせっかい」をしなくなったので、全く孤立無援になってしまう場合が多いようである。

 昔は、家族のコミュニケーションも、アナログの世界で、一家団欒も含めて、いろいろと当たり前にされていたことが、今では必要最小限の言葉での会話しかなく、殆どの連絡事項が、携帯電話やパソコンのメールによる場合が、急速に増えている。

 現代の若者を中心に、携帯電話は肌身離さず持っているアイテムとなっており、自分達のコミュニケーションと情報ツールとして、結構機能していると思っているのだが、実際はこのメールでの交換だけでは、人間的な心情を十分に察知したり、思いやったりという「情を通じる」コミュニケーションには至ってないのだ。

 しかし、一杯の情報やニュースを「知ってるか知らないか」だけで、話は終わっていて、自分の今と心のバランスが乱れていても、そんなことお構いなしで、時は流れていっているのである。

 だから、自分が今何処に立っていて、何を求め、何処に向かおうとしているかなんて考える余地もないうちに、世の中の状況と情報に流されて行っているだけなのではないだろうか。

 他人は、決して自分に声をかけてくれないし、自分も知らない他人には決して声をかけないという、今では当たり前になってしまった社会のムードが、自分を見失いそうになった人々には、よけいに気づきや脱出の糸口を見つけ難くしているのである。

 自分の心情や苦しさを語ったり、相談したりすることもなく、どんどん世の中に流されて生きていると、いつか自分が何処に立っていて、何処へ行こうとしているかさえ分からなくなってしまうのである。

 世の中が真っ暗に感じたり、他人がみんな立派に見えたりし、自分のところは暗くなり、自分だけが劣等感の塊のようになってしまっている人たちが増えている。

 決して多くの人がうつなのではなくて、世の中が欝状態になっているだけなのに、ひとり一人が自分は欝と感じてしまうような情報や他人からの冷たい眼差しが多くて厳しいのだ。

 あなたは欝ではない。もっと気分を楽にして、周りの人と語ったり、笑ったり、遊びましょう。明日が来ない今日はないのだから。


 
コメント (1)
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