ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

夏休み最後の甲子園

2005年08月28日 | プロスポーツ
 ちびっこ達やご家族で夏休み最後の日曜日に、阪神甲子園球場に出向いた阪神ファンは、宿敵巨人に連勝したタイガースのかっこよさに、今宵は酔いしれたことだろう。

 地元甲子園を高校野球に明渡しての「死のロード」を何とか10勝9敗と辛うじて勝ち越したタイガースだったが、最後の広島戦に連敗し、約1ケ月ぶりに帰ってきたホームグランド甲子園での巨人戦初戦は、ローテーションの谷間とは言え来日初先発のダーウィンなどが打たれ、球界最年長投手の工藤に3安打だけで無様な3連敗、阪神ファンは中日の好調もあって少しやきもきしていたのである。

 しかし昨日は、先発安藤の好投と兄貴金本の2本塁打などで快勝し、本日は杉山の粘投と、やはり主砲金本の一発で逆転し、今岡、桧山、矢野らの活躍で、ちょっと体調を崩したセットアッパー藤川抜きで、ウィリアムス、久保田の継投で快勝、2連勝したのだ。

 今シーズンは最下位に近いところで喘いでいる巨人軍とは言え、阪神ファンにとっては、憎き巨人を倒すことは格別のものであり、迫り来る中日ドラゴンズの足音も気にはなるが巨人に勝って気分すっきりで、明後日以降の首位決戦、中日戦へのはずみがついたと言えよう。

 満員の甲子園球場は今年からの入場者数の実数表示で4万8千人余の満杯であり、立錐の余地の無い甲子園のスタンドの中で、各選手毎への熱いメッセージつき応援歌を歌うファンの熱心さは、どの球団のファンより群を抜いて素晴らしいものなのである。

 幼児からご年配まで永年のファンから俄かファンまで、分け隔てなく甲子園に入れば、独特の一体感の中で、いつのまにか応援のリズムに体と声を合わせている自分に気づくほど、自然な連帯感での応援の輪にはまって、甲子園独特の興奮に魅せられてしまうのである。

 今日のような宿敵巨人を徹底的に叩きのめしての勝利は、また格別であり、夏休み最後の大きな思い出として、多くのちびっこ達だけでなく、私達テレビ画像を通じて熱い応援を余儀なくされている、全国のタイガースファンにとっても誇らしい喜びである。

 今年も26試合を残して2位中日と、僅か1.5ゲームしか離れていないが、一昨年以来のセリーグ制覇だけでなく、03年には惜しくもなし得なかった日本一を勝ち取るチャンスが到来しているのである。

 明後日以降の秋のペナントレースに注目し、2005年の阪神タイガースの優勝を見届けたいものである。

 充実した投手陣と、赤星、鳥谷、シーツ、金本、今岡、桧山、矢野、藤本のレギュラー陣に、関本、スペンサー、片岡、浜中、町田らの控え選手の充実が重なって、03年の勢いだけの優勝とは違った、大人のプロ野球の醍醐味を、存分に見せてくれる阪神タイガースの2年ぶりの優勝を信じて疑わない50年来のファンのひとりとして、一区切りの夏の終わりの、巨人に連勝した本日の喜びを、伝えたいと思うのである。
コメント (1)
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