ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

小泉ぶち切れ解散!

2005年08月10日 | 日本の課題

 ついに予想通りと言うか、参議院においての郵政民営化法案が17票もの大差で、否決されて、構造改革の一環としての郵政民営化に反対されることは、小泉内閣に対する「倒閣運動」だと捉えて、「私は殺されてもいい」などと物騒な感想を前夜に、森元首相の説得に対して述べたと言う、小泉首相が「参議院での否決を受けて、衆議院を解散する」という前例のないドラマを実行したのである。

 「小泉純一郎」という人物については、4年数ヶ月前に、「自民党をぶっ壊す」と宣言して自民党総裁に当選して以来、幾多の物議をかわす発言や行動を通して、相当な「変人」として見られてきたが、ここに来て、森元首相に「変人以上」と言わせる、変人ぶりを発揮して、「小泉ぶち切れ解散」を断行したのである。

 私は、小泉は大嫌いだが、たった1年8ケ月で失職となった、衆議院議員の代議士先生方には悪いが、この間多くの政治的課題が、国会の中で充分な審議もされずに、なし崩し的に小泉の意向で進んできたことも多いので、国民に郵政の民営化だけではなく、信を問うのはいいことだと思っているのである。

 イラクへの自衛隊の人道支援名目の兵隊派遣、国会議員の議員年金も含む国民年金制度の抜本的改革の必要性、障害者自立法も郵政法案の廃案のとばっちりで、廃案となってしまったが、障害者の社会的自立への支援そのものは必然的な課題である。

 また憲法ならびに教育基本法の改定問題などは、国連での安保理常任理事国入りや、北朝鮮の拉致問題なども含む、国際的視野の中で、日本の今後のあるべき国の形を国民が大いに論じるのはいいことだが、性急に改定を急ぐべき問題ではない。

 ともかく9月11日に総選挙が行われることが決まって、小泉自民党の分裂選挙と長いものに捲かれる主体性のない公明党、そして核があるのかないのか不明な二大政党化の一方のたよりない民主党、それに時代の遺物化した共産党と社会民主党、まだまだこうした政党政治の構図が続くのか、全く新しい時代を担うグループの台頭が望まれるところだが、そういった政局にはなりそうにないのが残念である。

 
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