ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

男の料理サークル!

2004年11月26日 | 地域の話題

 男の料理サークルに関わって10年以上が過ぎた。毎月1回だが土曜日の昼下がり近くの住民センター、調理室をお借りしての自由、きままな料理サークルである。
 そもそもは、行政の地域住民センターが生涯学習的事業として、男の料理教室なるものを始めたので、面白半分半年参加したことが、始まりである。
 
 20人前後の男たち、しかもほとんどが定年を迎えて、生活のリズムは勤労者として通勤されていた頃とは、まったく変わって毎日が日曜日になったという方々である。
 私はまだ40代だったが、5回の教室としての講習を終えて、そのままおしまいではもったいないので、サークルとして立ち上げて継続しようということになって世話役を引き受けたのである。
 
 それ以来、これもたまたま私がささやかな有機農産物と無添加食品の八百屋を始めたこともあって、食材の調達やメニューの打ち合わせを講師である、地元のローカル紙の記者としながら、手を替え、品を変えて続けてこれたのである。会員は出入りがあるが大体20名前後いて、例会に参加されるのは10数名である。
 
 しかし特別に変ったことをしているわけではないが10年以上続いているのは、たぶん私と講師のアバウトな性格のためではないかと自己分析している。
 というのは、料理につきもののレシピや食材、調味料の分量などは、いつも適量であり、悪く言えば、いい加減である。また会員として集う男たちも、適当に料理を愉しみ、適当にだべって食べて帰っていく。
 
 こうしたささやかな料理サークルを続けているのは、実は私たちも何時かは老齢化し社会的な役割が少しづつか、それとも急にか個人的には違いはあるが、特に男性の定年後の地域での生活に、大いなる不安と危惧を感じているからである。
 
 颯爽と家族のため、会社のためにと毎日朝早くから夜遅くまで働いてこられた男たちが、リタイアーして家族の生活の場である地域に、じっくり腰をすえた時、隣近所や地域の人間関係があまりにも希薄で、まだまだ若いと思っておられるエネルギーを生かす場や受け皿が乏しく、折角の自由な発想での第2、第三のステージが灰色や暗いイメージになっている場合をよく見聞きするからでもある。
 
 つまり地域で、何か共通のキーワードさえリンクすれば、愉しくひと時を過ごせて、新たな出会いや楽しみと共に、生きがいに通じるご自分の人生をエンジョイ出来る、きっかけとなりうると確信しているからである。
 
 かっこよく書いたが、結局料理をつくり、食べて、だべって愉しむことが一番なのだ。
コメント
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