ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

ヨン様騒動と引きこもり殺人

2004年11月25日 | とんでもない!

 夕刻のテレビニュースは、冬のソナタで大ブレーク中のヨン様の来日と28歳の引きこもり青年の父母、姉殺人事件を前後してトップニュースとして報じた。
 
 日本という国は明るい平和な国なのか、屈折した暗い国なのか。いつの時代にも両面があるだろう。しかしノー天気な首相の[自衛隊がいるところが非戦闘区域だ」発言にみられる様な全く国民を馬鹿にした様な言葉が連日報道されても、もう国民は驚きもしない。
 また神戸の小学生の幼児殺人事件以来、長崎、そして少女による少女殺人、1週間前は奈良で下校途中の小学生女児が殺され、翌朝遺体で発見される事件があった。
 記憶に残る暇もなく、残虐かつ非道な殺人や不条理な事件が相次いで起きては、また私たちの脳裏をかすめて忘れられていっている。 
 そんな暗くて残虐非道な事件が連続して発生する日本に、いつのまにかなってしまっているが、この背景には、異常な経済優先の価値観や人権や人と人との豊かなコミュニケーションが欠落しての不信感、絶望感、虚無感が覆っているようだ。
 
 一方では、世の幸せなご婦人方なのか、テレビドラマの主人公として登場した素敵なヨン様に熱中し、加えて韓国旅行や韓流と呼ばれる韓国ブームが竜巻の如く、ここ数ヶ月際立っている。
 本当に韓国と日本が仲良くなったのであれば、それも結構だが、政治も経済も決して、仲良い国とはなっていない。そんな両国間でこのヨン様騒動や異常な韓流現象はどのようにとらえればいいのだろうか。マスメディアを中心に、多くの企業が先行して、このブームを演出していると言ってもいいのではなかろうか。
 
 大事な両国間の歴史的経過や偏見、差別に蓋をして日韓交流はありえないのではないだろうか。イラクも韓国も、日本にとっては外国だが、本当の人道支援を政府が掲げるならば、韓国への歴史的な人道支援こそ、現代の交流と共に必要なのではないだろうか。 ついでに、日本は自国の国民の本当の平安かつ豊かな暮らしのために、しっかりとした政策をとらないと、他国を支援、援助できるゆとりのある国ではなくなると思われる。
 
 決して経済的な支援だけではなく、人権を重んじ、殺人や戦争を擁護したり、加担しない国へと成長しなければいけない。
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