今日、仕事の現場から事務所に帰る途中だったが、東の空に久しぶりに「大きな半円弧の虹」を見た。
朝から空の雲行きは怪しい感じで、降ったり止んだり、また日差しが温かく感じる時間もあったが、3時頃からまた雨模様になって、車のワイパーを動かしながら東に向かって走っていたら、前方にとんでもなくデカイ半円弧を描いた「虹」が出ていた。
何だが、とっても得した気分、幸せな気持ちになれた。
昨年の秋から、テレビも新聞も麻生首相も、未曾有の大不況だとか100年に一度の不景気だとか言っていて、あまり明るいニュースが乏しい2009年のスタートであった。
一ヶ月と20日経った今日、なんだか気象現象としての自然の形なのだろうが、「虹」が見事な半円弧を描いて、地平線から地平線へと見事に輝いていて、その色合いも七色とは形容しがたいが、きれいなグラテーションの色合いで約5分間ほど楽しませてくれたのである。
特別に暗かったわけではないが、平凡に一日の仕事を終えて帰路につく時間だったので、なんだかんだの理屈抜きに「幸せの虹」といった感じてフロントガラス越しにしばらく眺めながら走った。
一瞬、携帯のカメラで撮影しようかとも思ったが、自分の目に焼きついた映像を心にとどめておけばいいやという気持ちになったので、あえてシャッターは切らなかった。
夕刻以降、金曜日の定番である「八百屋ガリバー」としてお客さんのお宅を訪問販売しながら、何人かの人に「虹を見ましたか?」と尋ねてみた。
三、四人の女性が「見た」と言われたが、室内におられたり仕事中だったために全く気づかなかったという方の方が多かった。
中には先週にも「大きな虹を見た」という若いおかぁさんもおられたので、「虹」そのものは結構出ているのだろうと思うのだが、とっても偶然だとは思うが、その時間にその方角の空を見上げるチャンスにめぐり合えなければ、見ることができない幸運は間違いなくあるのだ。
私が一番感動した「虹」は、十数年前に中国内蒙古の草原で見た「でっかい虹」なのだが、翌日の私たちのメイン料理のための「羊」を遊牧民から一頭買い付けてトラックの荷台にロープで結わいて、その羊を何人かの仲間と運んでいた時だった。
その大切な私たちのご馳走になるはずの「羊」が草原の窪みにトラックがつんのめった時に、突然ロープが解けて、その羊が草原へとジャンプし着地して逃げたのであった。
その後、我々は事の大事に気がついて、十人ほどが知恵を絞って逃げた羊を追って二時間ほど捕り物帳を繰り返した挙句、漸く群れの羊の中に、その逃亡犯を追い込んで漸く捕まえて観念して四つ足を縛られた羊を再度肩に担いで帰ろうとした時に見たのが、美しく壮大な「大きな虹」だったのである。
自然現象のひとつではあるが、見る人や仲間たちの気持ちで、同じ虹でも全く違った印象や景色として見えることもあるのだろうが、今日の四時前の大きな半円弧の虹との出会いには、久しぶりに幸せな感動を覚えたものである。
朝から空の雲行きは怪しい感じで、降ったり止んだり、また日差しが温かく感じる時間もあったが、3時頃からまた雨模様になって、車のワイパーを動かしながら東に向かって走っていたら、前方にとんでもなくデカイ半円弧を描いた「虹」が出ていた。
何だが、とっても得した気分、幸せな気持ちになれた。
昨年の秋から、テレビも新聞も麻生首相も、未曾有の大不況だとか100年に一度の不景気だとか言っていて、あまり明るいニュースが乏しい2009年のスタートであった。
一ヶ月と20日経った今日、なんだか気象現象としての自然の形なのだろうが、「虹」が見事な半円弧を描いて、地平線から地平線へと見事に輝いていて、その色合いも七色とは形容しがたいが、きれいなグラテーションの色合いで約5分間ほど楽しませてくれたのである。
特別に暗かったわけではないが、平凡に一日の仕事を終えて帰路につく時間だったので、なんだかんだの理屈抜きに「幸せの虹」といった感じてフロントガラス越しにしばらく眺めながら走った。
一瞬、携帯のカメラで撮影しようかとも思ったが、自分の目に焼きついた映像を心にとどめておけばいいやという気持ちになったので、あえてシャッターは切らなかった。
夕刻以降、金曜日の定番である「八百屋ガリバー」としてお客さんのお宅を訪問販売しながら、何人かの人に「虹を見ましたか?」と尋ねてみた。
三、四人の女性が「見た」と言われたが、室内におられたり仕事中だったために全く気づかなかったという方の方が多かった。
中には先週にも「大きな虹を見た」という若いおかぁさんもおられたので、「虹」そのものは結構出ているのだろうと思うのだが、とっても偶然だとは思うが、その時間にその方角の空を見上げるチャンスにめぐり合えなければ、見ることができない幸運は間違いなくあるのだ。
私が一番感動した「虹」は、十数年前に中国内蒙古の草原で見た「でっかい虹」なのだが、翌日の私たちのメイン料理のための「羊」を遊牧民から一頭買い付けてトラックの荷台にロープで結わいて、その羊を何人かの仲間と運んでいた時だった。
その大切な私たちのご馳走になるはずの「羊」が草原の窪みにトラックがつんのめった時に、突然ロープが解けて、その羊が草原へとジャンプし着地して逃げたのであった。
その後、我々は事の大事に気がついて、十人ほどが知恵を絞って逃げた羊を追って二時間ほど捕り物帳を繰り返した挙句、漸く群れの羊の中に、その逃亡犯を追い込んで漸く捕まえて観念して四つ足を縛られた羊を再度肩に担いで帰ろうとした時に見たのが、美しく壮大な「大きな虹」だったのである。
自然現象のひとつではあるが、見る人や仲間たちの気持ちで、同じ虹でも全く違った印象や景色として見えることもあるのだろうが、今日の四時前の大きな半円弧の虹との出会いには、久しぶりに幸せな感動を覚えたものである。