今日は家元東京道場でのゼミでした。
午前中は真のお点前の研究会。
そして午後の講義は「仏教儀礼について」です。
仏教とお茶についてのお話なのですが、
仏教の宗派による儀礼の違いなども、いろいろと聞くことができました。
まずは自分の宗派を問われて、確か浄土真宗だったなと。
聞くところによると、一番多いのが、この宗派のようです。
そして他の宗派とは、俗にいう「あの世」の考え方が違うということ。
あの世はとてもよいところのようですよ。
宗派によって御本尊が違い、経典が違い、そして唱える念仏が違う。
仏壇の形式や、仏具の飾り方や、数珠まで違うのですね。
そういうことは分かっていても、
具体的に比較して話されると、なるほどなと思いました。
早速家に帰って、我家の仏壇をしげしげと眺め、
聞いてきた話に照らし合わせてみると、確かに我が家は浄土真宗でした。
それも東(大谷派)と言うこともしっかりと理解できました。
これからは葬儀に参列した時にも、宗派が気になって仕方がないかもしれません。
大丈夫ですよ。焼香の仕方は共通のようですから。
参考までに、浄土真宗の作法をご紹介します。
・御本尊は御本山より授与される掛け軸。
・位牌はおまつりしない。(過去帳)
・仏具の茶湯器、御膳はお供えしない。
・線香はは立てずに、香炉の中に寝かせる
・清めの塩は用いない
・常花使用せず、生花を供える。
・卒塔婆は立てない。
・お盆の迎え火、送り火はしない。
・供養はしない。
とにかくあの世はとても楽しい、素晴らしいところで、
帰ってきたいなどと思わないようです。
そのことは法事の度に、お住職さんからよく聞かされてはいましたが、
あらためて安心して、母に御線香をあげながら、
「良かったね」と話しかけてしまいました。