お茶会を控えて、
お点前をする方も、半東をする方も、
その準備に熱が入ってきました。
とくにお点前は、それにかかる時間が、
全体の進行にも影響してきますので、無視できないのです。
いくら丁寧にと言っても、丁寧過ぎても困るし、
かといって早すぎても、美しいお点前とは言えませんから、
皆さん目標の時間に、自分ができる最高のお点前をしようと、
稽古に余念がないのです。
お点前をする方達は、経験も、年齢もまちまちです。
みな同じようにとはいきませんが、
大寄せの茶会も、一期一会です。
持てる最善を尽くさなくてはいけませんものね。
というわけで、私もついつい力が入り、
今日は、「リズムをつかむ参考にして」と
ちょっとお点前までしてしまいました。
きっと家に帰って、
「ここのところ先生スバルタよ」と言われているかもしれません。
でも皆さん、実は私だって毎日頑張って、
時間短縮を目指しているのですよ。
それは「灰形つくり」ですが。
綺麗に作った灰も、車で一時間以上のお茶室に運べば、
きっと無事ではすみません。
崩れたり、ひび割れたりは必定です。
手直し修正で収まればよいのですが、
結局は一から作るのが一番となったら、
皆さんが水屋の準備をしている間に、
さっと手早く灰形を完成しなければならないのです。
今30分かかっている作業を理想をいえば20分に縮めるべく、
毎日灰匙を片手に、修行を積んでいます。
だから皆さん、お互いに頑張りましょう。