伊藤深水の美人画「吉野太夫」
社中の方が、山種美術館で美人画を鑑賞してきたそうです。
「伊藤深水の吉野太夫も展示してありましたか」
「ええありました~」
「吉野間道の仕覆を着たお茶入れが描いてあったのも見つけましたか。
初めて見たとき、あらちゃんと吉野間道を着ていると感激したのを覚えていますよ。」と聞くと、
「ええ~気が付きませんでした。」と残念そう。
お帰りになってからすぐLINEで、
「図録で確認したら見つけました。教えて頂かなかったら気が付きませんでした。ありがとうございいます」
と写真が送られてきましたよ。
吉野太夫は、お茶では、「吉野棚」というお棚や、茶入れの仕覆の裂地で良く知られている人物ですね。
豪商に見染められた花魁です。
好んで使われた茶入れの仕覆の裂地もその名を取って、
「吉野間道」となずけられています。
吉野間道
小さな小物にもちゃんとこだわって描かれているところは、さすがだと思いました。
山種美術館は駅から少し歩くので、もう一度とも思いますが、今の私には勇気がいります。
少し若い元気なころに、美人画のコレクションを見ておいてよかったと思います。
所蔵の美人画は、どの作品も皆ため息の出るような美しさでした。
七月まで特別展を開催しているようですよ。
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