「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

されど盆略点前

2018年05月12日 | お茶三昧

菖蒲あわせ (とらや製)

二週間限定で、海外在住の方がお稽古にいらしています。

二週間で、三か月分のお稽古をすることになりましたが、
今週は水曜から土曜日まで、四日間連続のお稽古です。
毎日入れ替わる、先輩に囲まれて、必死に「盆略点前」を稽古しています。

海外に住んで、初めてお茶の力を強く意識される方は多いです。
そして日本人でありながら何も知らないことに、少し恥ずかしさも。

来週も又続けていらっしゃいますが、
せめて盆略点前だけでも、しっかりと身に着けて差し上げたいと思っています。
一度きちんとお稽古しておけば、忘れたときには、テキストや、動画などを参考に、
思い出したり、復習することもできるでしょう。

先輩の方達に、「盆略点前のお手本を見せて差し上げて」というと、
皆さん異口同音に、「忘れてできないかも」「おぼえてなかったらどうしましょう」
と、頼りない言葉が帰ってきてしまいました。
というわけで今週は皆さんに盆略の復習をしていただきました。
あらためてお点前をして見ると、
とても基本を押さえた、大切なお点前だということにも気づいたようです。
たかか盆略、されど盆略。というところでしょうか。

さて、リビングを仕切っている和風衝立、この度新しくしました。

 

初風炉を迎えて、何か清々しくしたかったのです。
20年間置いてあって、色も変わって汚れもたくさん吸った衝立ですが、
障子の紙を張り替えることも、とうもできないので。

届いた衝立を、古いものとさっそく取り替えましたが、
案外見た目には劇的に違っては見えませんでした。
今までの物と同じように、部屋の雰囲気のに溶け込んでいてます。

取り替えて一週間たちますが、どなた「も新しくしたのですか。」
と気が付いてはくださいませんでしたから。
全く同じものですからね、気にも止まらないですね。
取り替えた自分だけが、気持ちいいと思っている。
ということは、汚れていることが気になっていたのは自分だけかも。

「気持良いからいいもん。」と私はとても満足しています。