「茶の湯」展を目指して東博についたのは、開門40分ほど前。
まだ人影はまばらでした。
おかげで、このような表示の前、最前列に並ぶことができました。
こんなことは初めてです。
混雑しそうという予測でも、ここまで頑張らなくてもよかったかしらと、
なんだかちょっと気恥ずかしくもあり。
これで今日一日は、「先手先手で、事が運ぶといいなあ」と祈りつつ、
徐々に長くなる後ろの列をちらっと眺めたりして開館を待ちました。
まずは、呈茶席の午後2:00からの回を予約。
それからちらっと覗いた第一会場の人の波を見て、
すぐに第二会場からスタートすることにしました。
おかげてゆっくりと観賞できました。
その代わりに、第一会場に戻った時はさらに人が増えていましたが。
観賞を少し残して、いったんランチタイムです。
博物館内のレストランで、新緑を眺めながら、テラス席で食事をしました。
上野公園から道路を隔てて聴こえてくる歌声も、
何か長閑で、平日の昼間の感覚を忘れさせるようでした。
少し早めが功を奏したと、
レストランを出るときに、並んで待つ人を見て思いました。
そして残していた作品をじっくりとみて、呈茶席でお茶を頂きました。
本日の担当のお流儀は、「大日本茶道学会」。
国宝級の道具ばかり鑑賞してきた方たちをおもてなしする添え釜。
とてもお道具では太刀打ちできませんと、
季節を感じさせる取り合わせとお話しで、おもてなしでしょうか。
しばし、歩いて疲れた足も休めて、午後2:30に博物館を後にしました。
それから重い図録を手に下げて、表参道に向かい、
古典の講座というスケジュールをこなしての帰宅でした。
混み合うことを予想して、出かけましたが、
少し気長に構えれば、今のところそれほど大変な混み方でもありません。
今までに出会ったことのある茶道具、初めて目にした道具、
見る場所によっては印象が違ったり、
懐かしかったりと感想はいろいろでしたが、
このように一堂に会して鑑賞できることはなかなかない機会ですから、
最近の口癖「冥土の土産」と、とても満足しました。
展示の入れ替えの都合で、見られなかった道具、
そのために、もう一度くらいは出かけられる余裕がほしいです。