「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

熱海に温泉旅行

2011年03月05日 | 日記
「最近熱海はどうですか?」
タクシーの運転手さんにこう問いかけると、
「そうですね~今は梅を見に来る人で結構にぎわっていますが・・それが終わるとバタっと・・ですね」

やはりそうなのでしょうか。
私達もここ熱海を訪れたのは20年ぶりくらいです。
職場の団体旅行で来たきり。
団体旅行ならうなずけますが、
まさか個人旅行で熱海に来ようとは思っていませんでしたから。
それほど今は、ここはトレンディーでもないし、オススメスポットでもないし、
かといって、静かないで湯を楽しむイメージもないかもしれません。
温泉旅行の代名詞「熱海」という面影はもう今は無いようです。
でもひと頃よりはだいぶにぎわいをとりもどしたときいていますが。


今回は幹事さんが「近い」「何があっても帰れる」「旅行の目的は・・・」の要素を熟慮して、「熱海」選択してくれました。



駅を降り立つと、なんとなく懐かしい思いがこみ上げてきました。
駅前のアーケードも記憶にありました。
平日の昼間でしたがけっこうにぎわっていて、
お昼を食べようと立ち寄ったお店はどこも待たされる状況でした。
夕飯のご馳走が頭にちらついたので、
お昼は簡単に済ませて、旅館の送迎バスに乗りこみました。

今宵の宿は、「大観荘」。
横山大観ゆかりの宿です。
一行6人が一緒に泊まれるお部屋は、和室スイートという感じの広いお部屋でした。
宿の方に伺うと、オランダの王女様がお泊りの一角だったのではとのこと。
たちまちおばさん一行は王女様気分でした。

一にお食事、二におしゃべり、三に温泉・・と、
目指す目的を十分に満たしてくれて、
山の上の由緒ある旅館は、「熱海」を忘れさせてくれました。
おつと・・これは失礼な言い方かもしれませんね。
雨でお庭をまわれなかったのがとても残念でしたが、
渡り廊下を、防寒用に貸しだしてくれたフリースのマントをはおって歩くときは、
庭の素晴らしさも垣間見られ、なかなかの風情を味わえました。



必ずお料理の写真を取り・・携帯で家族に送るのかしら。


アワビの姿焼はめったに食べられませんね。
    
メインのお料理を満喫して、死ぬほどお腹がいっぱいになって、
温泉に入って腹ごなし。
これ以上の極楽はないでしょう。



デザートのロールケーキにも入刀しました。


お決まりの儀式、
寝る場所決めのじゃんけんをして、やっと眠りに着きました。


翌日は、唯一の観光として、梅園に行ってみました。



運良くその時間だけ雨も上がって、
残念ながら梅は盛りを過ぎてしまっていたのですが、園内を一周しました。


待ち合わせの場所もそれぞれの思いこみで、
危うくすれちがうところだったり、
旅館の中では迷子になったり、
このグループも年々高齢化・・・
話題も老後のことが多くなり、いつまでそろって旅ができるのでしようか。
「これからも足腰を鍛えてたくさん遊びましょう」
との固い意思を確認して帰路に着きました。

20年後にまた熱海に来れるでしょうか。

熱海土産の二種類のお菓子をお稽古でお出ししました。
日持ちのしない「こがねもち」すぐに食べていただきました。


写真は「逢初」というお菓子で、伊豆の銘菓とか。
頼朝と政子のロマンスに由来するそうです。

どちらかがお口に入るとよいのですが、
お稽古日の都合で、食べていただけなかった方はごめんなさいね。

裏千家我孫子茶道教室