goo blog サービス終了のお知らせ 

「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

炉の切り方は八通り

2023年02月11日 | お茶三昧

今年もバレンタインデーが近づき、
巷ではチョコレートの話題があちらこちらで。
そんなこととはもう無縁の境地の私ですが、
このようなお菓子を目にすると、
「お菓子屋さんもいろいろと大変なのね。」と。
今日の干菓子は、
おなじみの「八橋」のバレンタインバージョンです。

二月に入り、お稽古では逆勝手で脳トレをしていただいています。
炉と風炉で一度ずつ、必ずお稽古しますが、
あらあら逆ですかと言いながらも、
少しずつ皆さんの動きが落ち着いてきたのは、
やはり積み重ねでしょうか。

炉の切り方には八通りあります。
本勝手で、四畳半切、台目切、向切、隅炉の四通り。
その逆が四通りで、八炉になります。
全ての切り方で稽古をすることはできませんが、
台目切と、隅炉は風炉先を動かして、
何とか工夫してできますから、たまにやってみたりします。
今年は隅炉を体験していただこうかしら。
そのうち、向切になるような敷物(ゴザとか毛氈で)を作って、
それもお点前の稽古をして見たいですが。

最近京都旅行を楽しんできた方がいらっしゃいます。
お茶に関わる場所をたくさん見てこられたようです。
丁度大徳寺のいくつかの塔頭が、特別公開をしていたとかで、
普段見られないお茶室なども、拝見できたのは幸運でした。
お茶室を覗けば、炉の位置が気になったりして、
今までにない所に目が行くようになったそうです。
まだお若い方ですから、
これからどんどん旅の楽しみが広がりますね。

昨日は大雪騒ぎでしたが、幸いこちらはみぞれ程度で済みました。
出かける用事があり、"なんでこんな時に"と思いましたが、
"こんな日に出かける用がなくて良かった"と思う日もありますから、
幸、不幸は、平等にめぐってきているのでしょうね。
大寒波の襲来とぶつかった時もあったっけと、
何故か大変だったことだけが記憶に残るものです。
でも稽古が休みの日でしたので、皆さんには幸運だったでしょう。
一転して今日はぽかぽか陽気でした。
春はもうすぐ、寒さもあと少しの我慢ですね。


大切に

2023年02月04日 | お茶三昧

数日前の冷たい風が強い日の散歩。
公園のベンチでの休憩もそこそこに帰ってきました。
エントランスの植栽に目を遣ると、見つけた小さな花。
春はもうすぐと、告げてくれていました。

「上級の許状を頂いた記念に、買いました。」
新しいお茶碗を持ってこられた方が、
「今日はこれでお茶を点てさせてください。」と。





ノンコウ写しの「荒磯」茶碗です。





嬉しそうにお点前をなさっていました。

「楽茶碗は弱いから気を付けて扱ってね。」
お若い方なので、特に念入りに扱いをお教えしました。
片付けるときは
「箱の紐の結び方もちゃんと覚えます。」
と、気合も十分。
自分で道具を持つと、正しい扱いが身に着きますね。
記念のお茶碗ですもの、
大切に、長く使って楽しんでほしいです。


さてちょっと心配だった膵臓の精密検査ですが、
前回の検査から変化なしということで、
以後半年後の経過観察ということになり、
何とか今回はクリアーでき一安心しました。

今日はもう立春でしたね。

 


特技に感動

2023年01月30日 | お茶三昧

社中の方に、素晴らしい特技をお持ちの方がいらっしゃいました。
お稽古を始めてまだ日も浅いのですが、
その方はお稽古での様々なことをすべて、
イラストと、それに感じたことや気づいたことをメモとして添えて、
毎回記録に残していらっしゃったのです。

今回初めてお茶会の時の記録を、
「まだ完成していないのですが」と見せてくださいました。


その方にとっては初めて参加するお茶会で、
濃茶も初めての経験だったのですよ。
お会いする方達も初めての方ばかりです。
それなのにお会いした方々の着物から、なさっていたこと、特徴等を、
全員記録に残しておられるのです。
二~三人名前が確かではないという方がいるというので、
そこに添えられててる文を読むと、
私が「ああ○○さんでしょう」「それは☆☆さんかな」と、
答えてあげられるほどちゃんとその人をとらえていらっしゃるのです。
「メモをなさっておいたのですか。」ときくと
「いえ帰ってから思い出して書きました。」ということで、
数回会っても名前と顔が一致しない私などは、
びっくりして、すごい事だと感動してしまいました。
イラストもとってもかわいらしく、
普段のお稽古の記録も、お道具屋お菓子なと、
楽しいイラストで、丁寧に記録されているのにもびっくり。


イラストでつづった「私のお稽古日記」などという本が出版できそう。
世の中には素晴らしい才能をお持ちの方がいらっしゃるのですね。
一度会った人は覚えてしまうなんて、羨ましい限りです。

そんな発見もあった今回のお茶会ですが、
写真が出来上がってきて皆さんにお渡しし始めています。

私の写真もありますが、
皆さんを心配そうに見守るこの後姿、
母に似てきたなあと、思わず年は隠せないと思いました。

 


晴れやかに

2023年01月17日 | お茶三昧

久しぶりに、晴れやかな一日を過ごせました。
社中顔合わせの新年初茶会。
心配していたお天気も夕方まで持ちました。

このコロナ禍の三年の間にお茶名を頂いた方が二名いらして、
午前の部と午後の部に分かれて、
お茶名披露を兼ねて、濃茶をたてて頂きました。
午前中は若いお譲さん。
ご両親が、いつも皆さんの写真を撮ってくださるのですが、
今年は愛娘の晴れ姿をカメラに納められて、さぞうれしかったのではと。




午後は、少し落ち着いた年代(?)の方がご披露の濃茶点前。
お二人が無事にしっかりとお点前をしてくださってほっとしました。

感染対策のための人数制限や、マスクの着用など、色々と気を使いましたが、
お点前の方には、記念の写真ということで、
途中からお点前の間はマスクを外すのを許していただきました。

お薄席は、広間と小間に分かれて、
それぞれの席主の方の趣向で、楽しんでいただきました。


社中の方のご家族の飛び入りもありました。
93才のお茶の先生をなさっているお母様とご一緒の方。


お正客をしていただけました。

6才のお嬢さんを、ぜひ体験をさせたいと連れていらっしゃった方。



お茶もとても上手にいただいていました。

 

自粛を解いて、決行を決めてから、色々と心配なこともありましたが、
何とか無事に終えることができてほっとしています。
席主初体験のお二人も、無事に終えることができてほっとなさっているでしょう。
色々と勉強して、頑張ってくださいました。
出来るだけ皆さんの自主性にお任せして、
私は交通整理の役に徹しました。
終わってみれば、花びら餅を頂き、
お昼のお弁当をいただくことはできましたかが、
お茶は一服もいただけませんでした。
どこかのお席に潜り込んで一服する予定でしたが、
時計とにらめっこで、午前組の時間が押してるとか、
最後の片づけが時間内にできるかとか、
そんなことに気をもんで、瞬く間に時間が過ぎた感じです。

三年ぶりに顔を合わせて、懐かしがったり、喜んだり、
皆さんが久しぶりの晴れがましい時間を楽しんでいる姿を見ているだけで、
私は十分幸せで、満足しました。

時間内ぎりぎりに片付けも済みました。
ゴミを持って帰ってくださる方、洗い物を全部持って帰ってくださる方、
皆さんの進んでてきぱきとやってくださり、私も助かりました。
お手伝いの方がいらしてくださって、今日は最終の後片付けです。

ひとつ大きな行事が終わりました。
皆さんと新しい気持ちで、また前に進んでいきたいと思います。

 


準備完了

2023年01月14日 | お茶三昧

新春茶会の準備を午前中(今)完了させました。
後は夕方お菓子が届けばすべて終了です。

小間と広間の二席分の荷物です。
それぞれ分けておいて、当日間違わないように運び込みます。
ちゃんと小間の物には、目印の水色のリボンをつけてあります。





身内だけのお茶会ですので、大きなものや重いものは、
お茶室に備えてあるものをそのままお借りしました。
それだけでも荷物がこじんまりしています。
それに薄茶席の席主担当の方が、
ご自分のお道具をいろいろとお持ちになるので、
私は脇を固めればすむというのも、助かりました。
それでも水屋の物も含めるとこの荷物です。

うかがうと、大部分の方が茶室まで下見に行かれたようです。
当日迷ったり遅刻したりしないようにと言うことですね。
こういうことも、お茶のお稽古をしていることで、
経験から心構えとして身に着いたのでしょうね。
有難く、嬉しく思いました。

さて今日はあとは自分の着る着物の準備だけと思っていましたが、
今年お役目が回ってきた管理組合の理事の仕事として、
町内防犯パトロールが午後から実施されるということで、
今回の担当に当たってしまいました。
午後から一時間ほどパトロールをしてきます。
今は少し小雨が降っていますが、
明日は日中は曇り空で済みそうな予報です。
皆さんが下見かたがた弁天様に初詣もなさったくださいましたから、
明日はきっと良いお茶会になるでしょう。


兎・うさぎ・ウサギ

2023年01月08日 | お茶三昧

香合の兎です。
こんな可愛らしい兎と顔を合わせたら、
思わず微笑んでしまいますね。



さすがにウサギ年です。
頂いたチョコレートの中にも兎がいました。
兎がもてはやされる一年も、もう松の内が開けましたょ。
時間だけは、兎のように跳んでいかずに、亀のようにゆっくりと、
色々と楽しみながら過ぎてほしいものですが。

新年の社中顔合わせの茶会も近づきました。
それぞれの役割分担で準備を進めていますが、
そう、当日のお菓子にも兎がいますよ。


今年は会場になるお茶室を今までとは変えてみましたので、
当日迷ったり、遅刻したりしないようにと、
皆さんえらいですね、ちゃんと下見に行っていらっしゃるようです。

お点前をなさる方は、稽古初めから平点前の復習です。
平点前を見ればその方の技量がわかります。
基本がきちんとできているお点前は、こころを落ち着かせてくれます。
だから皆さんかえって緊張なさるようです。
ここの所コロナのため、一人稽古が建前となっていましたので、
久々にお客様を前にしてのお点前はなおさらのようです。
お茶会では主客ともに、心地よい緊張感を味わっていただきましょう。

私も当日使う道具をまとめたりしていますが、
こんなことも久しぶりだなあと、
手落ちの無いようにチェック表など作って準備をしています。
道具は良いのですが、最近体重計に乗るたびに、ちょっと不安です。
着る予定の着物の身幅が足りなくなっていないかと。
そんなに食べているつもりはないのですが、日々微増中です。


まず一服

2023年01月03日 | お茶三昧

年が明けて、三が日も過ぎようとしています。
五日の稽古始めに向けて、明日から始動です。
長いと思っていた十日間の正月休みも、
あっという間に過ぎた感があります。

兎のお茶碗を出して、まず一服いただきました。
可愛らしい二匹の兎が描かれています。
干支と同時にお茶ではその年の勅題も話題に載せて、
道具を楽しんだりしますね。
今年の勅題は、「友」です。
このお題を茶席でどのように表現するか、考えてみるのも楽しそうです。
このお茶碗の二匹の兎は友達同士としようかしら。
ちょっと安直で、ひねりがないかしら。
親友 茶友 茶飲み友達 趣味仲間 学友 等々、
友にもいろいろです。
年を取ると、人とのつながりが、元気の元となるようです。
ストレスのたまらない、心地よい人間関係、大切にします。


嬉しそうにお点前

2022年12月24日 | お茶三昧

社中の方が「お茶碗が出来上がりました!!」
と嬉しそうにお稽古に、旅の収穫をお持ちになりました。
旅先での陶芸体験で、仕上げた作品だそうです。
早速、御物袋も作って入れてありました。
愛情いっぱいに扱われて、お茶碗も幸せなこと。

私に「茶碗荘」のお点前をしてお茶を点ててくださいました。
初めての作品、嬉しいものですよね。

何十年も昔になりますが、
私の初作品は自分の思い通りに仕上がらなくて、
抹茶椀ではなくて、漬物を盛り付ける小鉢になってしまったのですが。
思えばかわいそうなことをしました。

クリスマスを控えた年の瀬のお稽古ですが、
皆さんそれぞれに一年の思いを込めて、
しみじみとお点前をなさっていました。



小学校での茶道体験授業

2022年12月07日 | お茶三昧

都内の小学校へ茶道体験授業をしに行ってまいりました。
コロナ禍で三年ほど間が開いてしまいました。
嬉しいことに、社中の方がお二人お手伝いを買って出てくださいましたので、
荷物もありましたし、とても助かりました。

こちらの学校では、今までは六年生や四年生が相手でしたが、
今回初めて三年生ということで、少し内容を易しくしました。
お茶についての知識のお話しは簡単にして、
「お茶は人と人が仲良くなるためにありますよ。」とそれだけ。
まずは道具の説明も兼ねて、盆略点前を見学してもらいました。
お手伝いの方二人の、亭主とお客に分かれての演技?です。
笑ってしまったのは、途中お客様がお菓子をいただく場面で、
今までお点前に集中していた子供たちの目が、
一斉にお菓子に注がれたことです。
一番の興味は、やはりお菓子だったようです。


その後、三人ずつのグループに分かれて、お茶を点てたり、飲んだりしました。
このような時ですので、お茶碗は一回一回、先生がきれいに洗い、
温めたお茶碗は、茶巾の代わりに、
ペーパータオルで拭き、使い捨てにするようにしました。
学校側も場所の設定など、気を使って準備をしてくださいました。

建水の代わりにボールを使ったり、
足りないお茶碗や棗は、こちらで持参したりして、
何とか二クラス60人の二時間授業ができました。
学校の一時間は45分間ですから、あっという間でした。
お手伝いのお二人もお疲れ様でした。
子供達とのつかの間の交流も、良い時間になったのではと思います。

何年か前までは( 60代)重い荷物を下げて出向き、
準備やお点前をしながらの説明と、一人で頑張ったのですが、
さすがに少しハードに感じるようになりました。
特に重い荷物を持ったり、通勤ラッシュにもまれていくことは。
お手伝いいただけることのありがたみを感じながら、
何とか無事にやり終えました。

帰り道、駅前のお店でで頂いた、「おにぎりランチ」が美味しかったですよ。


 


高級抹茶体験

2022年11月14日 | お茶三昧

ベランダの鉢のノコンギクが咲いています。
もうそろそろ盛りを過ぎるでしょうか。

可愛らしい白ヤマブキの苗を頂いたので、
早速鉢植えにして、大きく育つのを楽しみにしています。

だいぶ秋も深まってきた感がありますが、
近辺の木々はまだ紅葉には早いようです。
徐々に色づく散歩道を楽しみにしていますが。

先週は稽古日を挟んで、二度と都会(?)に出かけました。
ランチで美食を貪りましたので、体重が増えてしまいました。
なんだか冬眠前の生き物見たいですね。

さて炉開きも済み、いよいよ本格的に炉の季節となりました。
今年は、少し楽しもうと、社中の方の希望もあって、
高級抹茶を頂きながらの炉開きにしてみました。
一人ではとても、そんなお茶を一缶買っていただくことはできませんが、
皆さんで分ければ、何とかなるということで、
抹茶「天授」をいただく体験をすることにしました。

濃茶に点てますから、一人分の量をちゃんと量って、
残りなく回し出しをして、
濃茶を練る手もそれはもう皆さんいつになく真剣で。
更に、頂く時も、一口一口じっくりと味わい、
いつものお茶との違いや、このお茶の特徴を掴もうとしていました。
点てることも味わうことも、いつもこのくらい真剣にできると良いわねと、
大いにこれからの稽古の心構えに、プラスになったかもしれません。
ともあれ、なかなかできない体験をしたことに皆さん満足なさっていました。

さて一つ楽しみが終わってしまいましたから、
次の楽しい体験はどんなことをと思っていますが、
まずはコロナで三年も実施できなかった、社中の初釜を決行することですね。
来週にはお菓子担当をお願いしたお二人が集まって、相談をするそうです。
来年の準備はもう始まっています。




もう「モン活」は無理の様 

2022年10月14日 | お茶三昧

今日の主菓子の銘は「焼栗」です。


和菓子も洋菓子も、今は栗のお菓子が出回っていますね。
栗の大好きな私にはとても嬉しい季節です。
先日のデパートのお菓子売り場。
お稽古用に二種類の栗のお和菓子を選んで帰ろうとすると、
目の前に長蛇の列が出現。
先頭まで目で追ってみると、皆さんのお目当てはモンブランでした。
大きくて、栗ペーストがたっぷりとかかって、見るからに美味しそうで、
こんなに並んでいなければ私もと思うところでした。
でもでも、二年前に連日のモンブラン三昧をしたときに、
私には既にもう、洋菓子一つを持て余すということがわかりました。
今流行っているらしいモンブランの食べ歩き、「モン活」など、
残念ながら無理のようです。
「二人で半分っこね」などといって満足できますから。

「○○小学校の副校長ですが、
茶道体験の授業を又していただけないでしょうか。」
という電話がありました。
コロナで間が開きもう縁が切れたと思っていたのですが、
子供達のために、再開したいと思われたのでしょう。
術後の足も何とか調子が良いですし、
再びの依頼にお断りする理由もなく、お引き受けしました。
お手伝いできることがあるのは幸せです。

このようなことがあると、なんとなく世の中が少しずつ、
コロナ前に戻りつつあることが、感じられます。
ちょっと心配なのは、自分の体がコロナ前に戻れるかということですが。
鈍ってしまっていないかしらね。

 

 

 

 

 


少し気が早いですが

2022年10月09日 | お茶三昧

「実家の柿ですが。」と届けてくださいました。
早速水菓子として賞味させていただいて、

しみじみと美味しい一服を頂きました。
ちょっぴり、「柿食えば・・・」の気分に浸れました。

今日は午前中の暖かいうちに、朝一番でと高島屋まで出向きました。
入り口にはすでに回転を待つ人の波。
連休の中日で、人も出回っているのでしょうね。
かくいう私もその一人なのですが。
お稽古のお菓子を探すのが目的ですが、
それに加えて、旅行を控えて何か一つくらい新調しようかしらとも。
食料以外の買い物なんて、久しぶりにテンションが上がりました。
こういう時って、歯止めが効かなくなりそうで危険なのです。
気を引き締めて見て回りました。

 

今は名残の時期の稽古中ですが、
何人かの方から、
先日話題にした高級抹茶が頂いてみたいという声が上がりました。
一人でいただくには高すぎるけれど、
皆さんで一人分ずつ分けていただくのなら、体験可能ではと。
それも話のタネに良いかもしれないと思いますね。
希望者だけというのも秘密めいて嫌ですので、
この際皆さんで炉開きのお祝いに、「パー」と豪華も良いかしら。
それでコロナの憂さも吹き飛ばせるかもしれません。
お茶会も軒並み中止、目立った行事もない日々が長く続きましたから。
というわけで、お抹茶代は割り勘で、
お菓子はちょっと上等なものを私がご馳走するということで、
炉開きの時に実施することにしました。
半年ぶりの炉のお点前で頂く濃茶の一服は、
きっとさらに格別なものになるでしょう。

お抹茶もお菓子ももう注文が済みました。
後は炉開きを待つばかりです。
ちょっと気が早いかしらね。


暑さ納め

2022年10月04日 | お茶三昧

今日で暑さ納めと天気予報で伝えていました。
今日は暑くならないうちに、早朝散歩をしてきました。
風が強く、公園の湖水は大きく波立っていました。
あちらこちらで、キンモクセイの散り花の絨毯が見られました。
明日からは散歩も楽になります。
やっと稽古でも袷が着られそうです。

稽古は名残の時期の中置きです。
これは去年お茶事をしたときのやつれ風炉の写真ですが、
今年は、「五行棚」で稽古をしています。
五行棚はこの時期だけの道具ですから、楽しまなくてはと。

先日の稽古の時でした。
皆さん次の方のために、自分が使ったお棗のお茶を、
きれいになおしてくださいます。
その方の帰った後に薄茶点前で、お棗のお茶を確かめた方が、
「わあ綺麗ですね。」と薄器の中で美しく整えられたお茶を見て感嘆のを。
「○○さんが直していってくださったのですよ。」と言うと、
「感動していましたとつたえてください。」と。
こんなこともお茶のコミニュケーションなんですよね。
思いやりが繫がっていく様子を見るのは嬉しいものです。
初めのころは自分のことで精いっぱいですが、
だんだんと余裕が出てきたらお互いにどのようにしたら、
時間の無駄がないかとか、気持ちよくお稽古できるとか、
気配りをすることもできるようになること、
それをまた先輩の姿を見て学ぶことも大切だと思いますね。
先輩も良いお手本にならなくてはなりませんが。
「☆☆さんが感動してましたよ。」なんて伝えたら、
その方は益々技に磨きがかかるでしょうね。


 


秋来ぬと・・

2022年09月15日 | お茶三昧

先週の土曜日の、上ったばかりの「中秋の名月」です。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」

こんな歌がぴったりの時期です。
本来なら、もっと前の立秋の頃の歌のようですが。
心なしか柔らかくなった日差し。
朝日は部屋の中まで伸びてきました。
夜はうるさいほどの虫の声。
確実に秋は訪れていると思うと、一抹の寂しさも感じます。

今週のお稽古は逆勝手をしています。
ご挨拶をして、風炉の位置を確かめた皆さんは、
「あら・・逆ですね」と。



濃茶の拝見物をお出しする頃には、すっかり逆モードに慣れて、
薄茶はすいすいとなりますよ。
「暑さボケした頭が、シャキッとしました。」という方も。
秋の声を聴くと、のんびりしていると風炉の季節も終わってしまいます。
季節を追いかけるのが、茶人の性でどうしようもないのですが、
道具を仕舞ったり、出したりしながら、お稽古の皆さんをお待ちしています。

今日は嬉しいことに、肩を手術して回復された方が、
何か月ぶりかにお着物でいらしゃいました。
まだ後ろに手をまわして帯が締められないと、
前結びで、くるっとまわして頑張られたとのこと。
一つのことを乗り越えられたのだなあと、安心しました。
私も乗り越えなくてはならないことがあります。
前向きな姿には、見習わなくてはと思いました。

 


そろそろかしら

2022年08月18日 | お茶三昧

朝から雨模様です。
少しくらいの雨なら涼しいので、図書館まで行こうと思いましたが、
その気持ちをそぐほどの強い雨脚に、午前中に出て行くことは断念しました。
今日は午後からお稽古の方が見えますし、又の機会を見つけましょう。
というわけで、時間が取れてPCの前です。

今月は、濃茶は立礼で、薄茶は茶箱などをしていただいていますが、
濃茶のお点前が終わって、
「茶箱は畳に座ってしましょう。」となるのですが、
「お薄もこちらでしたいです。」と。
そろそろ正座や、立ち座りが大変になった方は、
立礼のお点前は足が楽で、味を占めてしまうかも。
先日も他の方が、
「立礼いいですね。これからはこちらに移行していきたいです。」
とおっしゃっていてましたっけ。
お若い方にはまだまだそんな話は他人事でしょうが。
私だって、七十才までは何の苦痛も感じなかったのですが、
膝を痛めて手術をしてからは、正座は必要最小限になりました。

こんな話題が出てきて、
さあそろそろお茶事も立礼でしてみようかしらと思うようになり、
我が家でそれをするには、どのようにできるかしら、
何が必要かしらなどと、考えを巡らすようになりました。
こうやってあれやこれや工夫できないかと考える時間が、
私の脳を活性化させてくれてます。
有難いことです。