GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

ちがや馬

2006年07月09日 | 馬徒然
9日の朝日新聞東京版の記事から。
練馬に、七夕飾りに使われるという「ちがや馬」があるそうだ。イネ科の「ちがや」で編みこんだ馬を、五穀豊穣と無病息災を祈って庭先に飾る風習が、1950年代まで残っていたというのである。遠野のお土産品に見られる藁で編んだ馬とよく似ている。遠野の藁馬は、鈴や布で着飾っているが、「ちがや馬」はシンプルな藁細工である。練馬区の無形民俗文化財だが、風前のともし火のような風習。今年大学生3人によって「七夕ちがや馬祭り」が企画されたそうである。
8月7日までの開催、早速行ってみようかと思う。
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さらば、ラムタラ

2006年07月08日 | 馬徒然
種牡馬ラムタラが英国の牧場へ売却されるという。
1995年の欧州3大レースを無敗で制した「奇蹟の名馬」。英国三冠馬ニジンスキーを父に持つ栗毛の美しい馬。日高の生産者たちが、アラブのシェイク・モハメド殿下から44億円で購入した時は、NHKの「クローズアップ現代」でもとりあげられるほど話題になった。当時の日高は、バブル崩壊後、馬が売れなくなって苦しい状態にあり、生産者たちは大変な掛けに臨んだのだった。シンジケートの株を所有するある生産者は、番組の中で「こんなに薄い肌の美しい馬は見たことがない。この馬の子が走らないわけがない」と、日高にやってきたラムタラを見つめながらつぶやいていた。
ところが・・・、種付けシーズン真っ只中のスタリオンセンターを訪れた時のこと。種付け所のシャッターが下りているのを見て、同行していた牧場の人が言った。「ラムタラが仕事中だな」。「なぜわかるんですか?」との私の問いに、「ラムタラは繊細で、種付けが大変なんだ」との答え。
あれから10年、ラムタラの子供たちの成績は振るわず、当初1500万円だった種付け料も今年は20万円にまで落ち込み、種付け数も31頭だったという。競馬新聞の父馬欄に、ラムタラの名前はほとんど見られなくなった。そして、今回の英国への売却のニュース。その額、購入時の120分の1、約2750万円だそうだ。
これが、種牡馬世界の厳しい現実なのである。でも、日本を最後に廃馬となるたくさんの種牡馬たちがいる中で、英国へ旅立つラムタラはまだ14歳。新しい道が開けることを祈っている。
写真は、2001年1月、繋養先のスタッドで放牧中のラムタラ。
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仕事

2006年07月07日 | 馬徒然
ある馬雑誌から、長期にわたる仕事依頼があった。日本在来馬の取材である。
日本には、保存種に指定されている馬たちがいる。北海道の道産子、長野の木曽馬、愛媛の野間馬、長崎対馬の対州馬、宮崎の御崎馬、鹿児島のトカラ馬、宮古島の宮古馬、与那国の与那国馬の8種。このうち、その雑誌ですでに取り上げられた宮古馬と御崎馬、野間馬を除き、1年半に渡って5種の馬たちを取材することになった。以前から在来馬には興味があったので、すでに自分で赴き、撮影した馬たちもいるが、与那国やトカラなどは、なかなか行けない場所。願ってもないチャンス
である。
でも、グラビアページとなる写真と記事を自分一人の取材で担うなんて、責任重大!喜んで引き受けたが、浮かれてはいられない。いやはや、大変な仕事になりそうだ。
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ご縁

2006年07月06日 | 馬徒然
昨晩、お世話になっている北海道の牧場から電話を頂いた。私の骨折を知って、心配してくださったのだ。嬉しい、そして有難い電話だった。
日高は、3年もご無沙汰している。その牧場さんとのお付き合いは、もう8年ほどになるだろうか。牧場のオーナーを始め、繁殖牧場の関係者の方々には、今も大変なお心遣いを頂いている。北海道では、泊り込みで出産や種付け、集牧、放牧の撮影、千葉では、育成、調教など、貴重な撮影をさせていただいた。競馬場でオーナーにお目にかかったときも、気を遣っていただく。人とのかかわりを大切にされている牧場の方々には、本当に頭が下がる思いだ。私が、今、競馬場で撮影するのも、そんな牧場の方たちのご好意に応えたいという気持ちがあるからだと思う。写真を通じて、牧場のお役に立つことができたらと・・・。何より、そんなご縁が嬉しい私である。
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ナイター競馬に復帰

2006年07月05日 | 馬徒然
春の府中開催撮影は、ケガで全滅だったが、先週水曜日の大井競馬場の帝王賞で「競馬カメラマン」復帰となった。梅雨時とはいえ、天気は上々。船橋のアジュディミツオーを始め、ドバイ遠征帰りのカネヒキリ、中央の藤沢厩舎から転籍したヤマノブリザード、朝日杯2002年の覇者エイシンチャンプ、漆黒の馬マイネルボウノットなどなど、面白いメンバーだったので、カメラマン席もすごい人。結果はアジュディミツオーのレコードタイム優勝だったが、カネヒキリとの一騎打ちも見応えがあった。
今日も、川崎で牝馬の重賞だ。レイナワルツという真っ白な牝馬を撮影したいと思うのだが、この時期の公営はナイター競馬。おまけに今日は土砂降りの雨。雨の夜8時に川崎競馬場の不良馬場のダートでの撮影・・・?
うーん、根性なしの「競馬カメラマン」は、もうめげている。
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ホッピー

2006年07月04日 | 馬徒然
三軒茶屋の居酒屋で「ホッピー」という飲み物を始めて知った。焼酎で割って飲む麦芽飲料。飲み心地はビールとほとんど変らないが、糖質、アルコールは、ビールよりずっと低い。焼酎を入れなければ、清涼飲料水としても飲める。さっぱりしていて、太るのを気にしながら飲むビールよりいい。何よりもビールよりずっと安い。焼酎派の私には、理想的な飲み物。製造会社は、ご近所の赤坂である。売っている店は限られているが、通販で買えるので、早速注文。興味がある方は、インターネットで「ホッピー」と検索してみてください。
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ピアノ・リハビリ

2006年07月03日 | 馬徒然
少しずつ、指がまわるようになって、弾ける曲が増えた。写真展の前もあまり練習していなかったので、骨折しなくても、指がまわるわけない。とはいうものの、開かなくなった右手でオクターヴを弾くのは、痛いのである。30分ほどで挫折してしまうが、不思議とピアノに向かった日の夜は、手のむくみもひいて調子がいい。やはり、身体は使わないと、どんどん固まって退化してしまうのだと実感している。
ピアノを弾くのも、障害者セラピーに良いという乗馬も、身体の中から湧き上がる想いがあるからこそ、自然に動くことができるんだろうな。
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デジカメ

2006年07月02日 | 馬徒然
1眼レフのデジカメがそろそろ欲しいと思っている。でも、ボディに50万もかけられないとガマンしていたら、ニコンのD200が発売された。高機能ながら20万そこそこと手ごろな値段。いきなり使うのは難しそうなので、ニコン主催のD200のセミナーを受けた。マニュアルはどこから読んでいいかわからないが、講師による実演つき説明はわかりやすくて、私でもなんとかなりそうである。
デジカメが世の中に出現したころ、ある年配のおじさんが店員さんに真顔で「デジカメの餌はなにか?」と訪ねたという笑い話がある。この10年の間に、「デジカメ」は驚異的に進歩した。パソコンがカメラに化けたようなデジカメは、写真の世界を大きく変えたと思う。でも、シャッターを押す瞬間を決めるのは人。瞬間の感性。デジカメでも、フィルムカメラでも、やっぱり写真は写真だ。
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ウィーン事情

2006年07月01日 | 馬徒然
昨日の朝日新聞「特派員メモ」から。
27年ぶりにウィーンを訪問した米大統領。市内は厳戒態勢となり、EUのと首脳会談が行なわれたホーフブルク宮殿周辺は観光客もゼロとなったそうだ。とっばちりをうけたのは、宮殿内にある「スペイン乗馬学校」だったとか。日に1000人を集めるという白馬リピッツァナーのショーが異例の休業においこまれたそうだ。
ウィーンの観光案内に必ずといっていいほど花を添えている白馬たち。宮殿の敷地内で遊ぶ馬たちの姿は、本当に絵になる。機会があれば、是非行ってみたい場所。
白馬のショーは、約50カ国の首脳がウィーンに集ったときですら営業したそうだ。私のような馬キチが、知らずにウィーンへ行ってショーを見れないとなったら、そりゃもう大変。歌劇場も入れなかったというから、その日にウィーン観光をする予定だった人たちに同情するしかない。
海外旅行の際は、米大統領の動きもチェックが必要?

今日、やっと「遠野馬物語」のページを更新。どうぞ、御覧下さい。
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