五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららキャラット 感想①

2016年01月31日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2016年3月号

 

 表紙は、『NEW GAME!』より、青葉&ゆん!
 2人ともメガネ・スタイルでシャレオツな雰囲気。
 どちらも可愛い!
 
 

 今月の「ちょっと意外なワンアクションで賞」は、『平成生まれ3』より、佐藤!

 

 今回、センター試験!

 緊張する四村さんをからかったりする、いつもの佐藤でしたが、
 試験では自分が動揺する事態になって、四村さんに励まされたりしています。

 試験後、自己採点をしていた所、今度は四村さんが想定外な事態に陥り、
 そこをいつもの調子で、佐藤はバカにし始めるのですが、四村さんは呆然自失状態。

 その様子を見た佐藤、さすがにフォローをし始めて、
 何だかんだで四村さんを安心させていたのは、なかなか好感持てました。

 そしてラスト、元気になった四村さんを見た佐藤のワンアクションが、
 佐藤の内面を垣間見せてくれるようで、楽しかった!

 この一動作だけで、佐藤が四村さんを本気で心配していたことがわかりますし、
 彼女のもつ「いい面」が感じられたのは、これまでの佐藤のふるまいから考えて、
 意外性をもたらす要素になっていました。 それが、じっくりと爽やかでしたね。

 からかうのは、佐藤の性格でしょうけど、もしかすると怒らせて反応を引き出す、
 元気にするという目的があるのかも。 一種のコミュニケーション能力でしょうか。

 

 

【コミックス3巻、ほやほや発売中~!】
●NEW GAME! (得能正太郎 先生)

  

 チョコ祭り!

 バレンタイン、会社の皆で食べるチョコを買い出しに来た青葉さん。
 可愛い動物型のチョコに目を奪われつつも、「子供っぽい」と考えて、
 彼女が選んだのは、ウィスキーボンボン! お酒=大人のイメージか。

 といった感じに始まった今回。
 それぞれのバレンタイン模様が面白かったわけですが・・・

 まずは、コウさんとりんさん。
 葉月さんから「爆発しろ!」なんて言われるやりとりをしてますけど、
 コウさんのチョコのグレードに、りんさんが立腹していたのには、苦笑(^^;

 自分はコウさんを特別扱いしたのに、コウさんは自分を特別扱いしてくれない。
 そんな所ですねるりんさん、可愛いですね~。

 そして、青葉さんたちのチョコパーティ。
 ゆんさんや、ひふみさんのチョコ(クッキー)も可愛らしく素敵でしたが、
 はじめさんのが、大きな動物チョコだったのは、らしいというか何と言うか。

 しかも、その大きなチョコを、青葉さんが砕きに来るイメージを持っていて、
 はじめさんの中の青葉さん像がどんなものか、気になってしまいます(´▽`;)
 いや、間違ってないイメージだとは思いますけど(ぇ

 そして、葉月さんがさすがの貫禄。
 背伸びした青葉さんと違って、大人の余裕で動物チョコというのは、お見事でした。

 ところが、青葉さんの用意したウィスキーボンボンで、青葉さん自身が面白ことに!
 まさしく、お酒で失敗するタイプのようでしたが、彼女の根っこにある性格が
 見え隠れした気がして、愉快でありました。

 などなど、女性だけのバレンタイン・チョコパーティ。
 チョコからそれぞれの個性が見えたような気がする内容で、楽しかったです。

 

 

 

  

 2本目は、はじめさんのお話。

 トビラの水着姿が、グラマラスでビューティホー。
 そんなはじめさんが、仕事のことでお悩み中・・・?

 どうにも良いアイデアが浮かばないようで、悪戦苦闘。
 そこを青葉さんに心配されますが、「私の仕事だから」と1人で抱え込むことに。

 何とか思いついたアイデアを、葉月さんに伝えたものの、
 自分でもイマイチと思っていた内容で、反応は芳しからず・・・でしたけど、
 そこで、誰かに相談することを勧められています。

 「頼ることは恥じゃない」
 これって大事なことなのですが、照れがあって踏み出せなかったりしますよね。
 はじめさんも、まだまだ1人で頑張ろうとしましたが、意を決して青葉さんに相談。

 そこから、ゆんさんも加えたアイデア出し会議が、面白かったですね~。
 誰かと話をしながらだと、1人では行き詰っていた思考が、思わぬところから
 突破口を見つけ出し、すいすい進んで行くことって、ありますから。

 そんな様子がとても楽しげで、読んでいて心地よい雰囲気。
 出て来るアイデアも可愛らしく、素敵でした。

 などなど、はじめさんのアイデア出しのお話でしたが、
 青葉さんやゆんさん、そしてひふみさんと、良い仲間がいるのは幸いですよね。
 そうした点に、うらやましさを感じつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

【連載スタート!】
●ジューンフレンド (徳之ゆいか 先生)

  

 友達いなかった少女と、恋をしたいお嬢様。

 ゲストを経ての連載スタート!
 恋をしたいお嬢様が、花嫁修行のため、友達いない少女に弟子入り!?

 お嬢様の神奈ゆずきさんは、恋をするため編入してきた少女。
 そんな彼女の隣の席にいる平山はるさんは、友達がいなかったものの、
 ゆずさんから迫られて、彼女に料理を教えたりすることに・・・

 といった感じのお話で、今回は、食器を買いに来た2人。
 皿洗いもろくにできないゆずさんですが、食器選びにはこだわりがある様子。
 といっても、未来の旦那さんに怒られないため、という理由なのは可笑しい(^^;

 ゆずさんは、浮世離れしたお嬢様風で、少しズレた個性が面白味。
 はるさんは常識人なので、彼女のズレに心の中でツッコミ入れる様子が、
 楽しかったりする4コマ作品になっています。

 食器洗いの練習でも、そうしたゆずさんのズレた所が愉快でしたが、
 はるさんの助言で、きちんと上達していたのは、良い感じでしたね。
 この調子で成長していゆくならば、面白いかもしれません。

 まあ、せっかく洗えた茶碗だからと、飾ろうとしていたのは、
 ゆずさんらしくて笑えましたけども(´▽`;)

 などなど、花嫁修業をするお嬢様と、彼女を見守る少女のお話。
 これからどのような修行をしてゆくのか、連載開始で、今後も楽しみです!

 

  
●疾風うぃんどみる! (晴野しゅー 先生)

  

 風が好きな少女と、ヨット部のお話。

 ゲストを経ての連載スタート!
 風を感じるのが好きな少女・かざみどりふうこさん。
 ある日、出会った「風の神様」神代颯天さんに誘われて、ヨット部へ・・・

 といったお話ですが、今回は、ヨット部に入って数週間たったふーこさん。
 しかし、風を感じたいのにヨットに乗れず、「やめます!」と言い出します。

 慌てる先輩2人、神代さんと五十嵐蘭さんでしたけど、ふーこさんがやめたいのは、
 救助船に乗ることで、その理由が、先生のよくわからない話を聞くのに
 飽きたためというのは愉快でしたね・・・ ゲームの話じゃ仕方ない(^^;

 そこで、さっそく神代さんとヨットに乗れることになるのですが、
 神代さんはふーこさんとデート気分満々で、でも表情が真剣だったのは
 可笑しかった!

 そして、実際にヨットに乗りつつ、神代さんがヨットの進み方について
 説明する内容は、なかなか興味深いものでしたね。

 ヨットが風を受けて進む仕組みを、わかりやすく解説する神代さん。
 そこからは、彼女のヨットへの愛が感じられて、気持ちよかった。

 ふーこさんも、神代さんのヨット愛を深く感じ、彼女と「もっと近づきたい」
 なんて考えるのですが、それが誤解を招いているようだったのには、笑!
 でも、神代さんもふーこさん大好きだし、お似合いじゃないですかー(ぇ

 などなど、風とヨットのお話ですが、真面目なヨットの解説が、
 けっこう読んでしまう面白さでしたし、いよいよ連載スタートとのことで、
 ますます今後も、楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】
●ステラのまほう (くろば・U 先生)

  

 アニメ化決定! コミックス3巻・発売中!

 コミックス3巻・紹介ページ、試し読みもできます。
 「まんがタイムきららMAX」にて連載中、同人ゲームをつくる少女たち。

 本田珠輝(たまき)さんが入ったのは、同人ゲーム制作サークル!
 そこで繰り広げられる、笑いと修羅場の物語・・・?

 といった感じの4コマ作品。
 今回は、次に作るゲームのプロットが、なかなか浮かばない関先輩。

 そこへ、椎奈さんがやって来て、アイデアを足そうとするのですが、
 関さんとの過去の思い出から、妙なメモを残してしまい、
 それを見た歌夜さんが、大いに誤解していたのは笑!

 しかし、椎奈さんや歌夜さんの残した走り書きから、
 関さんがアイデアを形にしていたのは、さすがシナリオライター・・・
 と言いたい所でしたが、あまりに【新ジャンル?】すぎて可笑しすぎですよ!

 さらには、珠輝さんと関さんのやりとりを見た裕美音さんが、
 妄想全開でエンジンかけていたのは愉快でしたし、椎奈さんと歌夜さんは、
 なんだかイイ話になっていたのに、それがむしろ可笑しいしで、面白かった!

 そんなこんなで、関さんのアイデア出し。
 皆の協力(?)があってこそ、傑作が生みだされるなんて話かと思いきや、
 逆に、人の意見に流されすぎるのも良くないよね、という教訓譚でありました。

 こんな風に、同人ゲーム制作をする少女たちのお話ですが、
 アニメ化決定していますし、ますます今後も注目ですね!

 

 
●あんじぇりっく・ましぇり (す甘 先生)

  

 なぜか大人気の少女のお話・・・と思いきや?

 やたらと人に好かれる少女・間宮麻友里さん。
 けれど彼女は災難体質で、なぜか災難に遭う確率が高かったり。
 そんな少女のお話ですが、実はさらなる秘密があって・・・

 まゆりさんには、山中真央さんという親友がいて、
 災難に遭っても守ってくれるあたり、仲良しっぷりが良い感じ。

 また、財閥の娘・月影灰音さんも加わりつつ、
 教師であるシスターエレナも含めた4人を中心に、進行する内容でありました。

 まゆりさんは人から好かれまくりで、それは教師のシスターエレナも例外でなく、
 手が触れただけで鼻血を出すほどだったのは、愉快(´▽`;)

 そうした様子が面白おかしく、また可愛らしい内容で、
 まゆりさん中心の愛され物語かな~と思っていたのですが、
 終盤、まゆりさんに降りかかった災難から、意外な展開になっていたのは驚き!

 まゆりさんはもちろん、他の3人にもそれぞれ秘密があって、
 それが明かされつつ、秘密が共有されるお話が楽しかったですね~。

 しかし、まゆりさんの秘密がアレなのに、なんで災難体質なのでしょうね(^^;
 なんて気にしつつ、つづきに期待です!

 

 

●黒髪巫女とマリアウィッチ (内藤隆 先生)

  

 タイトル通りな2人の少女のお話。

 美原頼子さんは、神社の娘ですが、魔女に憧れている少女。
 マリア・ノーザンライトさんは、魔法使いですが、日本文化が好きな少女。
 そんな2人が出会って始まる、異文化交流4コマ!?

 頼子さん家の近所にできた魔法工房。
 魔法使いに憧れる頼子さんが訪れないはずもなく、さっそく入ってみますが、
 そこにいたのは、般若の面をかぶった魔法使いで、その絵づらが愉快でした!

 けれど、面の下から顔を出したのは、とても可愛らしい少女。
 金髪にオッドアイという、頼子さんのイメージぴったりな魔法使いさんで、
 ルクセンブルク出身というのも、ポイント高いらしいです(^^;

 そして、そんなマリアさんが、頼子さんが巫女さんだと知るや
 褒めまくりで、日本大好き少女だということが、よくわかります。

 そこから始まる2人の交流は、とても可愛らしく、
 互いに互いの文化に憧れている点も、素敵な印象で、楽しませてくれました。

 巫女と魔法使いの出会いは、どのような化学変化を起こすのか?
 絵柄もしっかり可愛いですし、連続ゲスト、期待大です!
  

②へつづきます。
 


◆ まんがタイムオリジナル 感想➁

2016年01月30日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2016年3月号 のつづきです。

 ①は、『北斎のむすめ。』 『美軍師張良』です。
 
 

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 今回のテーマは、供養!

 ふだんお世話になったものに対して、感謝の念をもつことは大事ですね。
 針供養などはわかりやすい所でしょうか、そこから注射針供養なんて発想が
 飛び出してくるのは、面白かった!

 ものに名前を付けることも、またものを大事にする姿勢。
 しかし、細菌にまで供養塚なんてあるのは、存じ上げませんでした(^^;
 恐れるから祀り上げる側面もあるやもしれませんけど、それだけではないですよね。
 メガネ供養にハサミ供養、包丁供養などなど、ものを大事にする精神は幅広い!

 

●らいか・デイズ (むんこ 先生) 

 寝グセ爆発!

 朝起きると、髪の毛が妙な感じにビョンビョンしていたらいかさんですが、
 ほかの皆もそれぞれ可笑しな髪になっていて、とても愉快でありました!
 しかも、その髪型を褒められて天狗になったり、面白いなあ(´▽`;)

 後半は、お昼の放送で「恋愛相談」。
 相談相手が、まさかの教師2人で大笑いでしたけど、バッサリいく紺太先生に、
 割とマジメな東野先生のコンビが楽しかった! でも、結婚に関してはアカン!
 「結婚は人生の墓場」に対して、肯定した後の2コマの間が、凄すぎる!!

 

●秘書の仕事じゃありません (東屋めめ 先生)

 ご機嫌ななめな部下ちゃんですが・・・

 原因は、中田さんが掃除機を使っていたため?
 掃除は部下ちゃんの仕事というので、すねている様子なのは可愛らしい。

 そこで、はかせさんに頼んで、掃除機にはない魅力を引き出しますけども、
 見当違いすぎて可笑しかったり(´▽`;) 花柄コーティングは、むしろ怖い!

 けれど、中田さんが部下ちゃんを使わないのは、汚れるとか危ないなど、
 部下ちゃんへの気遣いだったのは、よかったですね~。
 その対策に、ロボらしくない行動を取り入れてましたけど、これはこれで。

 

●スズちゃんでしょ! (辻灯子 先生) 

 姪っ子と映画を観に行くことになったスズさんですが・・・

 その下見のために、予約を取れる前日に、別の映画を観に行くとか(´▽`;)
 姪っ子・梨乃ちゃんの体の大きさを気にしつつ、席を確かめるスズさん、
 もはや姪中心すぎて、むしろ感服でありました。

 でも、周囲はドン引いたり、友人に心配されたり、それでも姪っ子命を貫く所が
 面白かったですね~。 でも、最後の燃え尽きは、わからないでもないかも。

 

●かでん屋さんの基礎知識 (風良まり 先生)

 引っ込み思案なお客様が望む家電は・・・?

 「明るい性格になれる照明」を求めるお客様。
 そこで、一花さんやさんちゃんが、照明について説明するのが面白いお話でした。
 照明だけでも色々あって奥深い。 「勉強ができるようになる照明」ですか~。

 【一世風靡】美人に見えるライトの“まぶしさ”も愉快でしたね。
 草薙さんも含めてアイデアを出し合った結果、色んな照明を買われたお客様。
 ラストの変わりようといい、大成功な雰囲気が楽しかった!

 

●ぎんぶら (安堂友子 先生) 

 今回の惑星は、ロケーチ!

 絵になる風景や建物が多く、映画やドラマなどのロケとして重宝されるのだとか。
 まさか地球から来ているとは思いませんでしたが、猫取材のためとは、猫強い!

 【3強】として、動物と子どもとグルメが挙げられていたのも興味深いですが、
 最後に出ていた「ゆる~い会話を描いた5分枠アニメ」は、真面目に面白そうです。
 他にも、様々な撮影風景が、王道を外してくるように面白おかしかった(´▽`;)

 

●小森さんは断れない! (クール教信者 先生)

 アニメDVD/BDは、2月24日発売! そんな今回、部活選び!

 部活勧誘シーズン、小森さんたちはどの部に入る?
 ということで、見学する様子が楽しかったのですが、小森さんはやはり陸上部。
 気になるのは、他の面々でしたが・・・

 中学の頃、帰宅部だっためぐみさんや、まさ子さんの言うことには、正直共感(ぇ
 シキさんは、まさかのセパタクロー部とは面白いのですが、高校にその部はない。
 ということで、別の部に入ってましたけど、まさ子さんも何やらやりたいことを
 見つけていたようで、気になる所でしたね。 そして、めぐみさんの変わらなさは愉快!

 

●歌詠みもみじ (オオトリキノト 先生) 

 バレンタインのチョコづくり!

 ということで、もみじさんの家へ集まった一同でしたが、父上がチョコの送り先を
 気にしていたのは親心・・・ とはいえ、義理チョコと友チョコの落差に、
 気を落としていたのは、さすがに私も同感でしたよ!

 そして、もみじさんたちのチョコづくり風景が、可笑しかったわけですが、
 父上へのチョコは、さらにキツくて、カワイソーでありました( ;∀;)

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想①

2016年01月29日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2016年3月号

 

 表紙は、雪だるま(?)と山下さん!
 どこかで見たことあるお顔の雪だるまに、マフラーかけてあげてます。
 他、小森さんや、らいかさんと竹田くんも、雪だるまづくりで楽しそう!
 
 

 今月の「物語と人生と・・・で賞」は、『迷想乙女の文学会議』より、更級日記!

 

 今回の題材は、『更級日記』。

 「源氏物語」の大ファンである菅原孝標娘が作者として有名ですが、
 その愛好家ぶりは、まさに現代のオタクと同じで、聖地巡礼までしていたとか。

 そんな熱烈な物語好きである菅原孝標娘のお話が、親近感を持たせつつ、
 面白かったわけですけども、それと同時に、物語にハマった末路とでも言いますか、
 それによる後悔もまた、身につまされるものがありました。

 物語にハマらなければ「こんな人生じゃなかったかも」。
 現実の中でそう考えてしまう孝標娘の姿は、人生の先行きに不安を覚えさせます。

 そして、主人公の倉野さんも、文学にハマらなければ、と考える出来事があり、
 【文学少女の終わり】なんてタイトルが、寂しく感じられましたが・・・
 なんと、次回で最終回!? はたして文学少女に希望はあるのか? 気になります!

 

 

【今月のピックアップ!】
●北斎のむすめ。 (松 阪 先生)

  

 お栄さんと高尾さん。

 以前、男装して吉原へ行ったお栄さんですが、
 その後、遊女さんからお手紙をもらうこと、しばしば。

 吉原の遊女さんは、よく客に手紙を送るとのことで、一種の営業なのでしょうね。
 けれど、当然お栄さんの返事はつれないものばかりで、遊女さんもやきもき・・・

 ですが、高尾花魁はなかなかやるもので、お栄さんの欲するものを的確に察し、
 「文」として送っていたのは、さすがでしたね~。

 
 そこで、高尾さんと文のやりとりをするお栄さん。
 向こうはこちらを男と思っているわけで、相手をだましているような感じですが、
 遊女の嘘と真は霧の中で、騙し合いのようなものだという意見は面白かった。

 「遊女のまことと四角い卵、あれば西から日が昇る」とは、言い得て妙ですなあ。
 まあ、お栄さんが「玄人の女を手玉に」取っているなんて考えていたのは、増長(^^;
 さらに、かけおちしようなんて持ち掛けられて、慌てていたのは、ご愛敬。

 でしたけど、まあ、さすが高尾花魁、玄人の凄味を見せつけて、
 お栄さんを驚かせていたのは、脱帽でありました。

 
 「吉原は客と遊女の化かし合い」
 気高くふるまう優雅な高尾さんがおっしゃると、重みが増して聴こえ(見え)ます。

 けれど、どうもお栄さんに惚れているのは本当のこと?
 女性同士ではありますが、なかなか面白い関係になりそうですね。
 しかも、高尾さんとのやりとりが、あの名画を生むきっかけになるとは!

 いや~、これには驚かされてしまいました。
 などなど、お栄さんと高尾さんとの関係を気にしつつ、今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】
●美軍師張良 (秦和生 先生)

  

 かの“名軍師”、張良さんのお話。

 始皇帝で有名な秦帝国を討ち、その後、漢帝国を建てた劉邦。
 彼を支えた中でも、三傑に数えられるほどの策略家が、張良さん。
 そんな彼の若かりし頃を描いた物語です。

 「美軍師」というタイトルからもわかるように、張良さんは美形。
 実際、歴史書にも「婦人好女の如し」なんて書かれていますからね。

 と同時に、賢い少年でもあった張良さん。
 もっと世間のことを知りたいと街に出ようとしますが、身体が弱いため、
 許可がもらえず却下されてしまいます。

 が、そこは未来の策略家。
 あれやこれやと策を弄し、試行錯誤しつつ、目的を達成する様子が、
 面白おかしく描かれていました(^^;

 お供の士毅さんとのやりとりも楽しかったりしましたけど、
 弟くんに関しては、ちょっと寂しい気分にもさせれれちゃいました・・・

 というのは、後に弟くんが亡くなった際、〈秦〉に復讐するのため資金を
 つくるべく、弟くんの葬式の費用も出せなかったなんて逸話がありますからね。

 それにしても、最後は〈秦〉が攻めて来るなんて場面になってましたが、
 これだと続きは、逃亡から始皇帝暗殺未遂、そして劉邦との出会いなんて話に
 なってしまうのでしょうかね?

 「王佐の才」という代名詞としても使われるほど、有名な人物・張良。
 その生涯が描かれる作品になったりするのであれば、期待が大きいですよね。
 なので、ぜひとも続きを~!

 
②へつづきます。
 


◆ まんがタイムスペシャル 感想②

2016年01月27日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2016年3月号 のつづきです。

 ①は、『光れ!メシスタント』 『まちがいだらけの恋愛道場』です。
 (今月の『恋愛ラボ』感想はこちら
 

●笑って!外村さん (水森みなも 先生)

 進路調査を書く外村さん。

 小学生の頃は、ケーキ屋・お花屋・花よめさんと書いて、自分で似合わないと
 気にしていた様子で、高校生になっても、それは変わらず・・・

 春野さんに聞かれて、未来像をイメージしていましたが、料理研究家も主婦も、
 警察官ですら「怖い」ものになっていて笑゜(*゜´∀`゜)゜ 外村さんらしい。

 そして、卒業後の春野さんとの関係を心配する外村さんに、
 春野さんが送った一言が、心温まる楽しさでありました!

 

●可愛い上司を困らせたい (タチバナロク 先生) 

 青木くん、デートするの巻・・・

 といっても、相手はめぐみさんではなく、しおりさんという別の女性。
 それもこれも、自分たちの関係を社内では知られたくないめぐみさんへの
 当てつけのようなものですが、しおりさんの方は乗り気で、不安ですね~。

 と同時に、青木くんとしては、兎耳山さんに対するカモフラージュも目的で、
 しおりさんの写真を見せて「彼女」だと言っていた所を、めぐみさんが目撃。
 おかげで、青木くんのデートを尾行することになり、面白くなってきましたよ!
 まあ、ほどほどにしてほしいものですが、しおりさんって青木くんの何なのでしょ?

 

●ざしきわらしと僕 (西岡さち 先生)

 裕貴くんの家に、謎のおじいさんが現れて・・・

 いきなり、お茶を飲みながらくつろぐおじいさんが登場していましたが、
 裕貴くんは田舎ではありそうなことだと考えて、とりあえず放置していて笑!
 しかし、ざわ子さんが戻って来るや、その正体が判明!

 まさかの妖怪総大将ぬらりひょんとは驚きでしたけど、
 話してみれば、お茶目なじいさんで、トミ江さんを気に入っている様子。
 そこで語られるトミ江さんの若かりし頃のお話は、しみじみ温かいものでしたね。

 

●なり×ゆきリビング (乃花タツ 先生) 

 それぞれのランチタイム・・・

 「にわかに活気づく、会社員たちのお昼」という表現が、とてもしっくりきます。
 田口くんはコンビニメシを休憩室で食べようとしますが、そこは女性社員だらけ!
 そんな中、ヒデさんが1人で食べている所に遭遇し、一緒に食べる姿になごみます。

 奏莉さんもお弁当を食べつつ、コロコロ変わる会話がいかにもといった感じで、愉快。
 ここのタイトルが【コミュニケーション】というのは、なるほど納得といった所です。
 佐藤さんは百貨店の屋上で1人、「
おそとごはん」。 穏やかな空気がよかった。

 そして【佐藤さんと次長】での、次長さんのしっかりとした受け答えと、
 その後のいっぷくで一気に力を抜く様子の時間差・落差が、妙に楽しかったですね~。

 

●ごにんばやし (水瀬るるう 先生)

 和楽器バンドに新メンバー加入か?

 ということで、やって来た入会希望の女子中学生・牛若丸さん!?
 なぜか牛若丸スタイルで笛を吹くだけでなく、やわらかな身体で、
 新体操のように動くものだから、可愛らしく面白かった!

 それを見て、自分より目立つと、敵愾心を抱く亜子さんも愉快でした。
 けれど、動きながら出ないと笛を吹けないとか、もう逆にスゴイ(^^;
 ただ、それでは音がダメになるので、対策を講じていたのですが、
 これがまた楽しく、なおかつ、雅な雰囲気が素敵でしたね~。

 

●ローカル女子の遠吠え (瀬戸口みづき 先生) 

 りん子さん、来客用のお菓子を買い出しに行きますが・・・

 買ってきたものが、静岡っぽいとはいえ「わさび」と「お茶」に関係して、
 見栄えが地味だったのは笑゜(*゜´∀`゜)゜ 静岡っぽいけども~。

 また、バレンタインに関して(?)、秋津さんがイカの塩辛を作りながら、
 あれこれ言っていたのには大笑! 「30代のチョコは地球より重い」は名言(ぇ

 そして、水馬さんと一緒になって、静岡っぽいお菓子を発見するりん子さん。
 本当に「いかにも」な感じで、しっくりきましたね~。 う~ん、静岡。

 

●みずいろミュージアム (あさみゆとり 先生)

 さかなさんの元気がない・・・

 すると、海さんも元気がなくなっていたのは面白い(^^;
 さかなさんの落ち込みの原因は、副館長とのやりとりでしょうけど、
 そこで副館長の方から謝りに来て、彼の心情が語られたことで、落着へ。

 大好きだったからこそ、なくしたくなかった場所。
 その想いが感じられる内容にしみじみしつつ、そこから副館長と共通の思い出を
 見つけたさかなさんが、晴々とした表情になっていたのは、本当に良かった。

 そして、元気になったさかなさんを見て、元気を取り戻す海さんに笑!
 そんな明るさにホッとしましたが、なんと次回で、最終回ですとー!?

 

●メェ~探偵フワロ (ナントカ 先生) 

 フワロさん、家出するの巻。

 書置きを残していなくなったフワロさんですが、アーサーさんもレモンさんも
 本気にせず、ほのぼのしていたのは愉快でした(´▽`;) のどかだ。

 けれど、フワロさんは探偵業も小説家の道もうまくいかず、本格的に悩んでいて、
 その苦悩する様子が気の毒ながらも、可笑しかったですね。
 怪盗さんとの会話で、爆発するフワロさんの面白いこと面白いこと(ォィ

 ただ、「自力で結果を出せないことに焦りを覚えていた」とか「自由の代償」とか、
 なかなか考えさせられることも言っていて、寂しい気持ちにもなりましたね・・・
 でも、帰れる場所があって、迎えてくれる人がいる、その幸せは羨ましいですよ!

 


◆ まんがタイムスペシャル 感想①

2016年01月26日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2016年3月号

 

 今月の『恋愛ラボ』感想はこちら
 表紙は、バレンタインに向けてチョコづくりをするリコ!
 可愛く髪を上げ、マキの指南書を片手に、一生懸命な様子が微笑ましいですね。
 他、温田さんは彫刻型チョコ! りん子さんは富士山チョコと、個性的すぎる!
 
 

 今月の「おめでとーで賞」は、『ミッドナイトレストラン7to7』より、マサ&ワビ!

 

 いよいよ、始まりました結婚式!

 これまで準備だ何だと描かれてきての本番ということで、感慨もひとしお。
 そして、いつもの面々は、この本番こそが忙しい!

 参加する方々を案内しつつ、夏ということもあって、蚊の対策も万全に整え、
 食前酒も用意しながら、オードブルの準備などなど、何から何までこなします。

 助っ人も来てくれてますし、いつも以上に爽快感を覚える進行が心地よい。
 お料理も美味しそう、新郎新婦も麗しい、もう文句なしの結婚式となりました。

 いや~、こーゆーのって、良いものですよね。
 マサさんとワビさんのために、みんなが力を合わせて全力で・・・

 そうした姿勢はもちろん、結婚式という場の雰囲気が、華やかで幸福感あるのですよ。
 実際に友人の式などに参加しても、この幸福感にあてられることありますからねえ。
 なんて感じた結婚式が、お見事でした! お幸せに!

 

 

【今月のピックアップ!】
●光れ!メシスタント (310 先生)

  

 担当のついた中辻さんでしたが・・・?

 少し前まで調子が出なかった中辻さん。
 明るい未来を想像して元気を出そうとしても、「そんなにうまくいくわけがない」
 なんて考えてしまって、逆に落ち込むのは、わかるわかるといった感じで(^^;

 けれど、担当さんが付くようになったことで、前向きになった中辻さん。
 担当さんがいることを「こんなにも心強い」と考えたり、
 光くんに対して優越感を発揮したりと、ポジティブになれた様子。

 
 そんな中辻さんが面白かったわけですが、
 それでも、担当さんがついたことで、逆にやりづらくなるという話もあって、
 このあたり、マンガを描くという点で、なかなか興味深い内容でしたね。

 ネームの直しに関しては、むしろ担当さんの意見が「ありがたい」と思っていた
 中辻さんだったものの、あまりの直しの多さに、自分の力不足を感じるだけでなく、
 作品そのものが、自分のものではなくなるような想いを抱いています。

 自分のこだわりが「消されて」しまったため、どこが面白くなったのか
 わからなくなってしまう迷走感を覚える中辻さん。

 
 そこから、これだけのことをこなしている「プロの人はすごい」と考えたり、
 先輩である檜山くんにアドバイスを求めたり・・・

 ここでの近藤先生の言葉も、プロの心構えとして、必要なものなのでしょうね。
 描きたいものを描くことと、読者に向けて描くこと、難しい話です。

 そんなこんなで、またも元気をなくした中辻さんでしたが、
 そこを光くんの料理と、彼の人柄になごまされて、気分転換になっていたのは、
 爽やかな心持ちになれる場面でしたね。

 光くんとしては、中辻さんに先に行かれてしまうことに、思う所もあるけれど、
 それでもお人好しな性格が、好感を持てますし、中辻さんもそこに「救われる」
 なんて考えていたのが印象的でありました。

 などなど、中辻さんの悩みから、マンガ家先生の大変さやスゴさがわかるお話。
 光くん自身の道は、どうなってゆくのかも気にしながら、今後も楽しみです!

 

 

【新作ストーリー】
●まちがいだらけの恋愛道場 (たうみまゆ 先生)

  

 男女の機微などわからぬ男女の物語。

 メガネな芝さんと、パンクなマサスケくん。
 それぞれの友人たちと会話をしていますが、その内容に相槌を打ちながら、
 内心は頭を抱えている状態。

 芝さんは、彼氏が寝言で他の女性の名前を呼んだという話を聞かされるものの、
 ゲームばかりしている彼女に、そんな状況の解決策などわかるはずもない。

 マサスケくんは、ケンカして出て行こうとする彼女を止めるべきか相談されるも、
 ワイルドな家庭に育った彼には対処の仕方がわからず、お悩み中という(^^;

 そんな2人は、かつて子供の頃の知り合いで、ここで再会を果たすのですが、
 ここからロマンチックな展開になるのかと思いきや、全くそんなことなくて笑!

 むしろ、互いの境遇やエピソードが笑える面白さで、愉快愉快でありました。
 しかも、それぞれがそれぞれの相談事への返答を考え出してみたは良いけれど、
 これがまた可笑しくて、めっさ楽しく読ませていただきましたよ!

 などなど、男女の再会から始まる物語。
 ロマンの欠片もない男女のやりとりは、たうみ先生らしい内容でしたね(ぇ

 それに始まり方が、4コマ誌に掲載されることを意識したのか、
 4コマ風に始まっていたのは、導入として秀逸だったと感じます。
 第1話とありますので、この2人の物語、これから期待ですね!
  

②へつづきます。