五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららキャラット 感想①

2012年06月30日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2012年8月号

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 表紙は、『Aチャンネル』からユー子&トオル! 水着姿で爽やかに夏っぽさを演出。

 それにしても、トオルさんがスゴイんですけど・・・ 大胆なのを着るんですねえ。

 とてもキレイで、良い感じの絵でございます。

 

 

 今月の「マニアックで賞」は、『地球の休日』より、海ねーちゃん!

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 海ねーちゃん、お姉ちゃんなのに小学生の服着たり、ランドセルまで背負うなんて・・・

 周囲から心配されてしまう海ねーちゃんが面白く、マニアックにグッドでありました(ぇ

 う~ん、でもアラサーくらいの女性の方が、マニアック度が高まってよいんですけどね(ォィ

 

 

 

【最終回!】

●けいおん! (かきふらい 先生)

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 あずにゃんこと、中野梓さんが部長になった軽音部の物語も・・・ 完結!

 最終回は、学園祭ライブ!

 わかばガールズの晴れ舞台へ向けて、軽音部5人の結束も高まります。

 

 ところが、直前になって梓さんのボーカルに不安の声が!

 純さん、さわちゃん先生、直さんと、3連発ヒドイよ(´▽`;) 憂さんはフォローしてますけど。

 でもそこで、菫さんの言葉で奮起していたのが、責任感の強い梓さんらしくてよかった!

 彼女、部長になって、1年生が加入してきてから、よき「部長」「先輩」であろうと、

 すごく頑張ってきたじゃないですか。

 その姿を知っているからこそ、このシーンにとても説得力が生まれるんですよね。

 

 さわちゃん先生が語る、梓さんの「歌」についての話も納得です。

 知識や練習だけでは補えない「何か」が必要というのは、芸術・芸能分野ではありがちで、

 そのぶん歌というものの奥の深さを感じてしまいます。 真面目なだけじゃダメというね・・・

 そしてこの点が、おそらく放課後ティータイムとの大きな違いであったのだけど、

 梓さんは彼女なりのやり方で、この課題を乗り越えて、

 ついにライブをやりとげたということが、1つの到達点だったのかな・・・ と感じました。

 

 演奏が終わった後のオチには笑ったけど、

 それだって先輩たちをリスペクトしてるからこそ・・・ ですよね?(^◇^;)

 わかばガールズ、素敵なバンドですよ!

 

 

 などなど、いろいろあった学園祭ライブ。

 これが一区切りとなっての最終回でありましたが、う~ん、もう終わりなのかと寂しい気分。

 

 梓さんが部長となった軽音部。

 純&憂という親友たちの参加は、彼女にとって心強いものだったろうし、

 何より作品的にも2人のキャラクターが深みを増して、

 より親しみを感じられるようになったのは、読者としても嬉しいことでありました。

 

 また、1年生コンビの菫&直の加入が、新しい風を吹き込んでくれる要素となって、

 わかばガールズというバンドへの、期待を抱かせる楽しさにあふれていたのも良かった。

 この2人はもちろん、梓・純・憂3人も、もっと見ていたかっただけに、終了は残念無念。

 

 最後の、後輩たちの先輩たちへの感謝の表明も、

 それだけ軽音部5人の関係の深まりを感じさせてくれて素晴らしかった!

 そして、その5人をさわちゃん先生が見守っているというのも・・・

 先生はこれからも、軽音部の歴史を見つめてゆく立場なわけで、

 彼女のモノローグで〆ていたのは、これまた良い感じの終わり方でしたね。

 

 本作品が楽しく感じられたのは、やはり「10代の放課後」という時間の特殊性ですかね。

 あと、梓さんというマジメ可愛いキャラクターが中心だったのも、よかったのかな~、と。

 なんて、名残惜しくいろいろ考えてしまいましたが、これにて完結。

 コミックスは10月発売とのことですが、

 いずれまた、梓さんたちの卒業式なども描かれることを期待しておきたいですね。

 とにもかくにも、楽しませていただきましたー! めっさ楽しかったです!!

 

 

 

【ゲスト作品】

●ボドゲde遊ぶよ!! (赤瀬よぐ 先生)

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 ボドゲ(アナログ・ボードゲーム)で遊ぶ少女たちのお話。

 いきなりドイツから届いた荷物に喜ぶ少女・リオさん。

 そこから妹・アミさんと、妹の友人・ツホさんを加えて、ボドゲを楽しむ4コマ作品です。

 

 ボドゲが届いたときの喜びようが、一手の曇りもなくて可愛らしくて元気いっぱい。

 そんな様子のリオ姉が、楽しい空気を創り出していますね。

 ちょっと強引で、妹のアミさんには迷惑っぽいけど(^∇^;

 

 そんなキャラクターの面白さ+何よりもボドゲで遊ぶ空間の楽しさが、すばらしい!

 ボドゲの世界観に入り込んで、ゲームに興じる少女たちの姿がとてもよかったです。

 リオ姉は、冒険心に富んだ前進に前進を重ねるタイプ。

 アミさんは堅実派で、じっくりと地盤を固めて覇権を狙うところが大物っぽい、

 ツホさんはおじさん趣味だったりと、それぞれの個性が遊び方につながっています。

 

 そんな感じのこの作品、めっちゃ好きですわ!

 全体的に楽しさにあふれているのがイイですね~。

 ボドゲの種類で、遊び方や世界観の描き方も変わってくるでしょうし、

 そのあたりの面白さにも期待できそうです。 なので、ぜひともつづきを~!

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●ぱわーおぶすまいる。 (ウロ 先生)

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 まゆさんと宗馬くんと昔話・・・

 でしたが、私、こーゆーのに弱いんですわ~。・゜・(ノД`)・゜・。

 

 学校を休んでいる宗馬くん。 その行く先は、父親の墓参り。

 今回は、在りし日の宗馬父と、彼に懐いていた宗馬&まゆの姿が描かれていました。

 なかなかパワフル、かつコミカルな父親で、まゆさんにとっても父親がわりのような存在。

 実際に、日常生活でも「パパ」と呼ばれているとか、そーとー親密な関係だったようです。

 

 しかし、宗馬くんにとっては自分の父親。

 まゆさんと妹ばかり可愛がる父に、反発するようになってしまい、そして迎えた運命の日・・・

 という展開は、ありがちながらも、少年の心に大きな傷を残してしまう哀しさがありました。

 

 でもその傷は、まゆさんがいることで大きく癒され、

 むしろさらに深い絆として、新たな道を指し示してくれていたことが、とても感動的。

 最後の手紙の内容にも、思わず笑みがこぼれてしましたし、

 素晴らしき家族の絆を感じずにはいられない良いお話でしたね。

 そんな余韻にひたりながら・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

●ラッキー・ブレイク (平つくね 先生)

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 コミックス2巻、ほやほや発売中!

 そんな今回、陸さん女になるの巻・・・ だと!?

 

 あ・・・ ありのまま、起こった事を話すぜ!

 『朝起きたら知らない男が一緒に寝てた』

 な・・・ 何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった状態。

 

 逃げるように会社にやって来た陸さんですが、帰りが不安。

 そこで、キシモンさんに一緒に来てくれと頼みますが・・・ というお話でした。

 最初はすぐに、「あの彼だろう」と思いついたのですが、

 そこをちょっとひねった描き方していたのはお見事でしたね。 騙されました(^◇^;)

 

 何気に意気投合してしまうキシモンさんが可愛かったのは面白かった~。

 このまま接近してしまうのでしょうか・・・? 男性苦手ですけどね、キシモンさんは。

 などなど、いろいろ気になったお話。 今後も、ますます楽しみです!

 

 

 

●インプロ! (真田一輝 先生)

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 コミックス1巻、ほやほや発売中!

 そんな今回、プロの舞台を観に行く演劇部員たち。

 迫力ある演技にくぎ付けになる優希さんは、もう立派な演劇部員ですね。

 映画などとは、また違った臨場感というか、感動がありますよね、演劇って。

 

 『ハムレット』の内容は存じてますが、

 名作なんてネタバレ当たり前というか、知っていて当然くらいに思われるものでもあります。

 でも、アレンジを加えた舞台というのもあるらしく、意外なこと起きることもあるのだとか・・・

 そんな「演劇」への興味をかき立てられるような描き方が、面白かった!

 というか、温故知新を「おちん〇・・・」と言いかけていた優希さんに笑ったわ゜(*゜´∀`゜)゜

 

 そして何より、観終わった後の演劇部員たちの感想の語り合い。

 これが素晴らしかった!

 美夜子さんの述べる通り、「心地よい」んですよね、こーゆーのって。

 この演劇空間、イイですね~・・・ なんて感じで、今後も楽しみです!

 

 

②へつづきます。

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想②

2012年06月29日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2012年8月号 のつづきです。

 ①は、『あねぐるみ』 『ぎんぶら』 『お仕事にペットはいかがですか?』です。

 

 

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 マッキーが語る、平安貴族の眉毛に関する話に「なるほど」な今回、眉毛から広がる話題。

 オシャレな人は眉をいじっていますが、それがナチュラルに見えるように、としている点で、

 むしろ不自然と感じる榊先生。この自然・不自然談義が面白い! 老いの話が興味深げ。

 

●満開!Sister (東屋めめ 先生) 

 いつものように姉妹に付きまとわれて困っている武士くん、試験を理由に遠ざけますが・・・

 結局は付きっきりじゃないの(;´∀`) でも、武士くんの“古風”な勉学スタイルが可笑しくて、

 カンナさんの方がツッコミ役になっていたのが面白い。 あと、さくらちゃん、黒い策士すぎ!

 

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

 冒頭いきなり、「お金頂戴」とマッキーにねだる愛美さん、おもろ(^◇^;) 私も欲しい(ォィ

 そこにはちょっとした理由があるのですが、その解決に、らいかさん本領発揮さすがすぎ!

 後半、竹田くんの話も「右手あげて」ネタで大笑い! 最後の“合流”が雰囲気イイですね。

 

●おかん (小坂俊史 先生) 

 ふとん干してきたのに雨降りで大変! でも、その理由が一般的でないのは笑った(*゜´∀`゜)

 遅れたサツキさん、お気の毒。 でも、こんな熾烈な環境だと、たくましさが身に付きそうだ。

 ついに家出までしてしまうサツキさんだけど、それすらも、おかんの手のひらの上とか!

 

●そこぬけRPG (佐藤両々 先生) 

 周囲からの“圧力”が目立ってきました、ゲボ君。 周りが盛り立てることで進む恋路もある?

 寅屋くんの式も近いようですが、皆、カナさんのことを気にかけているのがわかりますね~。

 そして、人からの評価と、それに応えようとするゲボくんの話は、とても好感が持てました。

 

●おゑど恋愛帳 (江茂タツキ 先生)

 赤縄占いする上様。 「赤縄」は、夫婦の縁結びにまつわる昔の中国の逸話が有名です。

 つまり相性占いということで、上様の真剣に取り組むお姿が可愛らしくて、面白かった(^^;

 十兵衛の解説は野暮だけど、それも上様を思ってのことかな。 最後の“彼女”は、あの人!?

 

●オトメシュラン (王嶋環 先生) 

 コミックス1巻が8月7日発売とのことで、センターカラーでもイケメンな瑤さんです。

 そんな今回、テレビの取材! 己の“イケメン”っぷりに無自覚な瑶さんへの、鏡攻撃に笑!

 モデルすら虜にする“美貌”ですけど、それよりも料理の腕が本物とわかる所が爽快でした。

 

●小森さんは断れない (クール教信者 先生)

 こちらもカラーで登場とか太っ腹! 頼みごとを断れないしゅりさんですが、さて今回は?

 暑さでへばるめぐみさんの「冷たくして」への“返し”がお見事! 4コマ目の気づきが秀逸。

 あと、しゅりさんの“はしたなさ”とか、水着姿いっぱいとか盛りだくさん(ぇ。 妹さんもイイね。

 

●女子校生かんさつ日誌 (風良まり 先生) 

 現時点ではキャラクターに名前がないのに、外見・個性だけで親しみを感じる描写スゴイ。

 今回は夏休み・・・ の前に期末テストということで、元気さんやクールさんなどとの勉強会!

 百合?コンビも加わって、先生を翻弄する彼女たちが楽しかった。 【活力注入】が、イイね。

 

●恋は地獄車 (瀬戸口みづき 先生)

 就活にも自立した女っぷりを見せつける千歳さん、さすがすぎます。 引く先輩男性に笑!

 高橋くんは、就活が上手くいかず悩める堕天使。 ひと肌ぬぐ千歳さん、面倒見いいな~。

 そして、千歳さんの後藤さんへの「別れの想い」は、初恋として心の奥にしまわれるのか・・・

 

●お弁当はあたたたためますか? (たゆんた 先生) 

 新たにバイトを雇うことを考える経営者さんですが、そもそも客が来ないですよね。(禁句)

 そんなわけでバイト募集にいそしむ2人が楽しいお話。 花さかレンジャー・コス、カッコイイ。

 まさかのほのかちゃんアイデアでお客増もよかったし、最後のお出かけも微笑ましかった!

 

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想①

2012年06月28日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2012年8月号

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 30周年記念号となった今月号。

 様々な作品の登場人物が、お祝いスタイル(そうでない人もいますが)で載っています!

 また、特別記念企画として、なつかしの連載陣も含む、

 多くの作家先生による直筆サイン入りメッセージ&イラストレターのプレゼントもあります。

 

 

 今月の「根性で賞」は、『ひよスタ!』より、謎のハチマキ道着男!

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 何やら陸さんの後をつけていたらしいのですが、これがなかなか快活で面白い人物。

 押しつけがましい性格っぽいのに、さわやかなものだから、不思議と不快でないのが良い。

 そんな謎の男が、見ていて楽しかったですね。 この人、親衛隊にふさわしいんじゃないの。

 

 

 今月の後藤さん!(『恋は地獄車』より)

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 今回は千歳さんメインの話だったため、それほど後藤ブシはきいていませんでしたが、

 千歳さんとの関係が気になってしまうシーンに、少しドキドキ。 高橋くんもいるけど(^^;

 「大人の対応」をしている後藤さんに、声をかける千歳さんのモノローグが、響きましたよ。

 

 

 

【今月のピックアップ!】

●あねぐるみ (森繁拓真 先生)

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 トビラは、何やら取材攻勢を受けるタケローくん。

 ということで今回は、なぜか雑誌取材されることになった彼のお話。

 

 まず、姉が取材を受けるほどの有名人いうのがスゴイですね~。

 業界じゃ屈指のヒットメーカーということで、名が知られているようですが、

 なんで弟くんに取材が? と思ったら、そこには北見さんの事情がからんでいて・・・

 

 という展開に、やはり暦さんの存在感は大きいなあ、と思い知らされますね。

 タケローくんにせよ、北見さんにせよ、結局は暦さんの存在を軸に、

 てんやわんやしているわけですから(^◇^;)

 まあ、北見さんはさすがの有能さですし、タケローくんのがんばりもあって、

 なんとか取材は無事にすませられたものの、北見さんの最後の態度はヒドイっす!

 タケローくんは年上女性から“使われる”運命にあるんですねえ・・・ ファイトッ。

 

 などなど、あたふたしながら取材を受けるタケローくんが楽しかった今回ですが、

 次回はお休みで、10月号から再登場とのこと。 もちろん今後も楽しみです!

 

 

 

●ぎんぶら (安堂友子 先生)

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 今回の星は、超未来惑星アルカイライミ! 明るい未来のアナグラムっすか・・・

 超未来の技術力をほこるこの地において、極秘ミッション達成はなるのか!?

 

 なんてことも気にならなくなるほど、夢のような空間が繰り広げられていて、楽しかったー!

 人類の知識をはるかにこえたテクノロジーに、心躍らされますね。

 エフフジコ市長って、やっぱりあの大御所作家先生のお名前からきてるのでしょうか(^∇^;

 

 とくに、普及したら人類など「50年で絶滅」するというアイテムがががががが!!!

 めっさ欲しいじゃないですかァー!!!!!(正直者)

 こーゆー実現不可能な欲望をシゲキする、ツボの突き方が見事ですね~。

 「快」なんですよ、理想が現実化する希望みたいなものを感じて・・・ あくまで妄想なのに。

 

 そして、安定の権田原ネタに、先進文明の闇が垣間見えて、深刻なテーマ性を感じたり(ぇ、

 この地で極秘ミッションの達成なるか? という期待を抱かせる展開にワクワクしたりと、

 いろいろ面白かったです。 最後の若竹くんの感想には、私も同意だー!

 といった感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

【ゲスト作品】

●お仕事にペットはいかがですか? (吉田仲良 先生)

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 吉田先生の新作は、ペット同伴可能な職場で働く、バイト女性のお話。

 大森優さんは、アルバイト入社。

 パソコンにも慣れず、人見知りでもある彼女の仕事ぶりは前途多難。

 でも動物たちと一緒の職場で、なんとか一生懸命がんばっている姿を描いた4コマ作品。

 

 動物ネタは、吉田先生の得意分野。

 そのあたりの動物たちの愛らしさ表現は、さすがでありました。

 また、優さんの人見知りな性格が、笑いを誘う内容につながっていて、

 そこからコメディとしての楽しさが生み出されている印象ですね。

 同じくバイトの小泉さゆりさんとのやりとりも、

 ペットの褒めることのむずかしさを感じられて面白かったです(´▽`;)

 

 ただ、優さんの人見知りと、動物ネタとの兼ね合いが上手くいっていない感じでもあり、

 どっちつかずな読後感を覚えてしまった点は、少し気になるかもですね。

 とはいえ、前作『アサヒ ~動物園に行こう~』と変わらぬ楽しさはあるので、

 これからの展開に期待したいところです!

 

 

 

【新人まんが展】

(はっとりずむ 先生)

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 子連れメガネ女子校生のお話・・・ いや、妹さんなんですけどね。

 家族のお世話で忙しく、所帯じみたオーラが隠せないメガネさんの悲哀が、

 可笑しな味わいになっている作品。 保育士さんにまで「親」にみられるくらいって(;´∀`)

 そんなメガネ女子校生の頑張りが、けなげ楽しい雰囲気でした。

 も少しネタ的な面白さがあれば、かなりイケる設定・キャラクターかとおもうので、

 そのあたりに期待です!

 

 

②へつづきます。

 


◆ 『お姉ちゃんが来た』1巻 せわしな楽しい日常を生み出す姉の“変愛”物語

2012年06月27日 | ◆4コマ漫画 感想

『お姉ちゃんが来た』1巻 (安西理晃 先生)

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 作者様・お仕事情報ページ : 色々?日記

 公式紹介ページ

 『お姉ちゃんが来た』は、「まんがライフ」「まんがライフMOMO」で連載中の4コマ漫画。

 父の再婚により、“姉”ができた弟くんの、受難の日々を描いたコメディ作品です。

 

 

 

【あらすじ】

●変な姉がやって来た!

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 弟大好きな姉による“変愛”物語。

 水原朋也くんの父親が再婚して、再婚相手の娘である一香さんが

 朋也くんの“姉”になったわけですが、そこから朋也くんの騒がしい日々が始まることに・・・

 

 というのも一香さん、弟ができることに大喜びで、とにかく朋也くんに付きまとう!

 毎日のように弟を追い回すのは基本として、いきなり抱きついて来たり、

 いつの間にやら部屋をじ~っと覗いていたり、撮影しようと狙っていたりと、

 まるでストーカーのように行動する“姉”に、朋也くんは困惑しながら疲労困憊。

 

 そんな姉弟を軸に、彼らの親御さんや友人関係など、

 周囲の人々も含めた楽しい(朋也くんにとっては受難の)日々が描かれている作品です。

 

 

 

【感想】

●姉の“変愛”と、それに戸惑う弟くんの姿が楽しい

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 姉・一香さんは変人であり、無自覚ストーカー。

 とにかく抱きつこうとする、というくらいなら、まだ「愛が深いね」で済む話ですが(そうか?)、

 弟の部屋に侵入しようとしたり、常に尾行したり、学校にまで追いかけてきたりするのは、

 さすがにストーカーと言わざるを得ない行動です。

 

 けれども、一香さんに悪気はありません。

 弟大好きという一念が彼女を突き動かしており、その姉弟愛は本物。

 ちょっぴり変だけど、その偏愛ぶりはコミカルで、見ている分には面白いものなのです。

 

 朋也くんの方はたまったものではないでしょうし、実際に迷惑していますが、

 その反応も、戸惑ったり怒ったりしながらも、どこか親しみを感じてしまっているらしく、

 けっこう一香さんを許してしまうことが多いのは、なかなか微笑ましいところですね。

 

 

●一香さんがカワイイ

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 何より、一香さんがカワイイのが良い!

 △お口がプリティな一香さん。 だいたい基本の表情では「△」のお口になっています。

 まずこの外見的要素が、とても可愛らしい印象を与えてくれますね。

 

 さらに、内面的にもなかなか可愛らしいところがあります。

 ストーカーまがいの行動で朋也くんを困らせている一香さんですが、

 それは天然ゆえであり、弟と仲良くしたいという想いから発せられているものなのです。

 

 なので、多少怒られてもこたえないのですが、

 時には本気で嫌がられてしまうこともあって、その際にはさすがの一香さんも反省し、

 ちょっとだけしょげた感じになってしまうのですけれども、これがまた可愛らしいのです。

 決して、すすんで嫌がらせをしているわけはない(はず)ですからね。

 そのあたりが好感を持てるキャラクターになっていると言えるでしょう。

 

 

●姉と弟の関係がすばらしい

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 姉弟としての関係の良さ。

 弟に迷惑をかける姉というのも、けっこう面白いものですし(ぇ、

 それだけでなく、しだいに家族らしくなってゆくような2人の姿も、良い感じだったりします。

 

 1人っ子だった一香さんは、昔から弟や妹がほしかった人。

 父の帰りが遅い朋也くんも、兄弟がいれば寂しくないと考えていた人。

 そんな2人はドタバタしながらも親密さを増している・・・

 ように見えなくもない関係が、楽しさを感じさせてくれます。

 

 姉弟になるとはいえ、知らない者同士が一緒に暮らすことになった空間。

 とうぜんそこには緊張感がただよい、ギクシャクしたものがあるはずなのですが、

 一香さんのムチャクチャな行動は、2人の間にある壁をなんなくブチ壊してしまうくらい、

 インパクトのあるものだったと言えます。 彼女がいなければ、新しい家族の関係も、

 今とはずいぶんと違ったものになっていたのではないでしょうか・・・

 

 

 などなど、姉弟の関係に焦点を当てた感想を述べてみましたが、

 本作品は、まだまだ友人や親御さんなどのキャラクターにも、楽しい人たちが大勢います。

 

 私などは、一香さんの友人マリナっちさんがお気に入り。

 彼女は常識人として、姉の暴挙に苦しむ朋也くんの理解者になってくれる人物です。

 お胸も大きいですからね、とても魅力的です(ォィ

 

 ほかにも、朋也くんをめぐって一香さんのライバル?になりそうな女子など、

 様々な人物が登場して、面白おかしい日々が描かれている4コマ漫画。

 現在、まんがライフ・まんがライフMOMOで連載中。

 まだ1巻では出てきていない人物もいますし、今後の展開がとても楽しみな作品です!

 

 


◆ 『咲-Saki-』 愛宕洋榎の強さについて考えてみただけ

2012年06月26日 | ◆マンガ 感想

『咲-Saki-』(小林立 先生)より、

姫松高校のエース・愛宕洋榎をピックアップして、ちょっと思いついたことを書いてみました。

 

 

 

 

以下、主に9巻のネタばれを含みます。 (未読の方はご注意ください)

 

 なお、私はコミックス派なもので、知識・情報の不足などあるやもしれません。

 そのあたりのことで不備がありましても、ご容赦いただけると幸いです。

 

 

 

 

【愛宕洋榎の強さとは】

・強さの秘密に迫ってみたつもり

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 全国でも屈指の強豪として知られる名門・姫松高校、そのエースである愛宕洋榎。

 さまざまな大会で、プラスの成績をおさめる彼女の実力は相当なものです。

 

 本作品では、いわゆる「能力」を持った人物が登場し、

 オカルト的な強さを見せつけることが多いのですが、

 彼女にはそうした「能力」はないように思われます。

 それでも強いというのは、なかなかどうして、スゴイことではありませんか!

 おそらく、「能力」を持たない人物の中では、トップクラスのプレイヤーでしょうね。

 

 では、その強さはどこから来ているのか?

 ここでは、そんなことを妄想まじりで考えてみたいと思います。

 

 

 

・愛宕洋榎はデータが苦手?

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 愛宕洋榎は、データを読み解くことが苦手っぽい?

 対戦校の1つ、宮守女子の留学生エイスリン・ウィッシュアートについて、

 麻雀のデータを見ても「おかしなとこはなかった」と語るエース。

 そこへすかさず、チームの頭脳である参謀格の末原さんからツッコミが!

 

 末原さんから丁寧に説明されて、ようやくエイスリンの特異性を知る洋榎さんでしたが、

 ここから、彼女があまりデータ分析が得意でないこと、

 つまり作戦立案や方針を考える事については、不向きなタイプであることがうかがえます。

 

 末原さんは末原さんで、データを重視するあまり

 臨機応変に対応する力に欠けている面があるので、

 単純にどちらが良いとは言えませんが、このことから少なくとも愛宕洋榎は、

 事前に何かを考えて試合に臨むタイプではないことがわかるのです。

 (とはいえ、末原さんから情報をもらい、それを前提に打っているようではあります)

 

 

 

・愛宕洋榎は、実戦に強いタイプか?

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 データなどを分析する頭脳派ではない愛宕洋榎さん。

 オカルト能力なしの人物の中では、トップクラスの実力を持つであろう彼女は、

 おそらく実戦派なのではないかと思われる節があります。

 

 たとえば、宮守女子の鹿倉胡桃が、ダマでアガった場面。

 清澄の竹井久さんは「張ってたか~・・・」と驚き気味ですが、

 洋榎さんは「まァそこやろな~」と余裕の表情。

 ここから、次にアガるのが胡桃さんあたりなのではないか?と、

 場や相手の雰囲気から、彼女が察していたことが分かるのです。

 

 

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 ここで、1巻の咲さんについて語られるシーンに注目。

 部長から咲さんは、「リアルの情報から読み取ることで強い人」と指摘されています。

 つまり、その場や相手を見て、そこから何かをつかんでいるタイプということですね。

 

 咲さんの場合はオカルトを含んでしまいますが、これはオカルト抜きでも通用する考え方。

 いわゆる観察力と呼ばれる類のもので、麻雀するうえでは結構大切なことなのです。

 たとえば、場に捨てられている牌から残りの牌を想定したり、

 相手の様子・雰囲気から手の進み具合を察したりするものです。

 

 愛宕洋榎の場合も、オカルト抜きではありますが、

 「リアルの情報から読み取る」力=観察力が優れていると考えることできるわけです。

 

 

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 また、スゴイのが即応力。

 対戦相手の1人・竹井久が、カンによってドラ4となったことで、ピンチとなった場面。

 とうぜん竹井の手牌を注意するのですが、ここで凄かったのは愛宕の牌の捨て方。

 

 竹井のアガリ牌は5筒でありましたが、それはどちらかといえば通りそうに見える牌。

 しかし愛宕は、自分の手牌を崩してまで、5筒を抱え込み、絶対安全牌の5萬を捨てます。

 

 と、このこと自体はべつに不思議でもなんでもなく、上手い人ならよくやること。

 注目すべきなのは、その捨て方のよどみなさです。

 「♪」を飛ばしながら、ご機嫌な様子で牌を捨てる愛宕洋榎。

 その様子から、迷っているそぶりなど微塵も感じられません。

 相手方に動揺を悟られないことは、敵の観察力を無効化することにもなるわけで、

 その点でも愛宕は素晴らしい打ち手と言えますし、なによりも、自分の手牌を崩しつつも、

 迷わずノータイムでこれをやってのけているのは、スゴイことなのですよ。

 

 たとえば、鹿倉胡桃などは、竹井のアガリ牌を当初は見誤って迷っていましたし、

 じっさいに目の前でアガられて驚いているのですが、

 愛宕はそんなそぶりもなく、動じていないのはさすが。

 少なくとも愛宕は、鹿倉よりも格上のセンス・実力であることを証明していると言えます。

 

 まだまだ彼女の実力を感じさせる場面はいくらでもありますが、

 とりあえずはこんなもので・・・・・・

 

 

 

・迷いのなさが持ち味

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 つまり愛宕洋榎は、実戦における観察力・即応力が、ズバ抜けた打ち手なのではないか?

 というのが、私の仮説となります。

 もちろんこれに、「効率よくミスの少ない打ち方をする」という

 麻雀の強い人間の基本要素を加えてのことですが。

 

 さらに、それを可能にしているのが、伸び伸びとした彼女のプレイスタイルなのかも。

 「迷いが見えない」

 すなわち、それだけの自信を持って打っているというのは、攻めの姿勢にも通じますし、

 何より緊張もなく、動じもせず、自身の実力を思う存分発揮できるということでしょうからね。

 自然体の実戦派。 それこそが、愛宕洋榎なのではないでしょうか・・・

 

 

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 とにもかくにも、愛宕洋榎はスゴイ!

 この他にも、同じく観察力・即応力にすぐれた打ち手である

 加治木ゆみとの相違点などについても語りたかったのですが、長くなるので割愛。

 

 まあ、すべては私の妄想の産物ですし、見落としも多いでしょうから、

 あまり真剣にツッコまないよう、お心遣いいただければ幸いです。

 ちなみにこれだけ書いてきてますが、

 私の好きなキャラクターは初めからず~っと、清澄の部長・竹井久さんですので、

 そのあたりについてもご理解いただければと思います(ォィ

 

 『咲-Saki-』関連の記事もも少し書いてみたいのですが、

 ふだんの感想でいっぱいいっぱいなので、どうなることやら・・・

 いずれにせよ、本編も、外伝や4コマ漫画も、今後が楽しみです!