五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 最近読んだ終了作品 プチ感想

2010年08月20日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『ぢごぷり』2巻 (完結)

・『魍魎の匣』5巻 (完結)

 

 

内容に触れる部分があります。

 

 

『ぢごぷり』2巻

(木尾士目 先生)

 怨念こもった暗黒子育て奮闘記も、2巻で完結・・・早すぎる!!

 やはり暗めな内容ゆえに、不人気だったのでしょうか?

 う~ん、私は「おもしろかった」んですけどねえ・・・(この「おもしろい」は「興味深い」の意)

 

 

 内容としては1巻の流れのまま、“赤ん坊の存在に苦しんでしまう母親”が描かれています。

 地獄から来たプリンセス、すなわち“ぢごぷり”=赤ん坊をその「地獄」へ「帰そう」としたり、

 子育て空間に“閉じ込められている”ことをはかなんだり、赤子を手にかけた母親のニュース

 に共感したり・・・大変すぎます。 何より「赤ちゃんくらぶ」でのオチが、いろいろキツイ。

 

 そんなでも、なんとかやれているのって妹ちゃんのおかげかな・・・かなめちゃん、スゴイよ。

 いや、立場が逆なら、“役割り”も逆になっていたのかも?

 

 どんな子育てになるかはケースバイケースだろうし、どう感じるかは人それぞれなわけで、

 こうしたケースもありうるというか、きっとどこかにあるのだろうと感じてしまいます。

 そんな1つの子育て模様。

 

 

 最後は“救い”のある(?)話でしたけど、「あとがきまんが」にもあるように、

 まだまだ苦悩の旅は続いていたはずなので、物語の終わりはまだ先のはず・・・

 というか、暗黒期をひと段落する安堵の「瞬間」のようなものを、私は見てみたかった!

 

 これは、ほかの子育て経験者さんたちの話で補完されていると考えるべきでしょうか。

 あゆみさんも、あんな風に「忘れちゃった」と語れる日が来るのでしょう・・・たぶん(ぉぃ

 「決意を固める」というシーンなら、見れましたからね。

 

 キレイごとで塗りつぶすわけでも、ギャグ調に落とし込むわけでもなく、

 “怨念”こめた暗闇を見せつけながらも、決して暗い暗い一辺倒ではなかった本作品。

 (そうなる可能性もあったらしいですけど)

 

 私にとって未知である「子育て」の世界をのぞかせてくれる貴重な作品であったため、

 もっと読んでみたかったな~という心残りはあります。

 それでも、大変興味深く、楽しませていただきました!

 

 

 

『魍魎の匣』5巻

(原作:京極夏彦 先生  作画:志水アキ 先生)

 原作未読。

 柚木加菜子の失踪事件、そして武蔵野連続バラバラ殺人事件をはじめとする

 すべての事件に真の決着! 中禅寺秋彦こと京極堂による「憑き物落とし」が始まる!!

 

 

 この作品は、ミステリに見せかけた陰陽師物語・・・と捉えてよろしいのでしょうか? 

 京極堂の行動は「謎解き」ではなく「憑き物落とし」に重点が置かれ、それが事の真相を

 あばいてゆく、という筋立てになっています。

 

 しかし、事件の真相というか内容に関しては、だいたい想像した通りの流れになっていて、

 私にとって大きな驚きというものはなかったように思います。

 というか、正直ちょっと拍子抜けした印象も受けたり。

 

 でも、京極堂が「呪」の使い手なのは面白いですね。

 彼の理路整然とした「語り」があれば、さもありなん。

 「呪」に関しては、他作品ですが『陰陽師』(夢枕獏 先生)で勉強済み(?)

 

  

 また、私はアニメ版も視聴しましたが、アニメ版は「非常に美しいし良くできている」とは

 感じたのですけども、さほど大きな余韻はありませんでした。

 いや、アニメ版もよかったのですけど、「流れていってしまう」アニメ版は消え去るのも早い。

 

 それに対してこのコミックス版は、1つ1つの場面や、おそらく本作品にとってとても大切な

 「言葉」という要素をかみしめながら読む(見る)ことができたためか、なんとも奇怪で不思議

 な印象を深く刻まれた感覚。

 つまり、アニメ版を視聴した後であるにも関わらず、とても楽しめた・・・ということですね。

 

 魍魎の正体、おそるべし。

 それは、ニーチェ語るところの「深淵」のようなものでしょうか。

 愛を求め、自由を求め、また幸せを求めるその心は、いずこへ旅立ってしまうのか。

 決して暗い穴の中へは落ち込まぬよう、匣の中に魅入られぬよう、心せよ、心せよ・・・

 

 などとわかったようなことを語りつつ、志水先生の次回作にも期待!

 ちなみに、志水先生の「三国志」短編集『異郷の草』は、

 「三国志」には少しうるさい私でさえも、傑作と呼べるほどの作品です。

 

 

コメント

◆ 水木先生の戦記モノ3作品 プチ感想

2010年08月17日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『敗走記

・『白い旗』

・『姑娘(クーニャン)』

 

 今、旬(と言っていいのかどうなのか?)な水木しげる先生の作品です。

 水木先生のこうしたタイプ(戦記モノ)の作品では、『総員玉砕せよ!』も有名ですが、

 もしオススメ作品を選べと言われたなら、私は『コミック昭和史』全8巻をチョイスします。

 (これは「戦記モノ」ではないかもですけど・・・)

 

 『コミック昭和史』は、水木先生の過ごされた昭和という時代の歴史を、

 先生ご自身の視点・経験から描いた作品であり、もちろん戦争に駆り出された経験から、

 そちら方面の壮絶なお話も盛りだくさんにあります。

 しかし、そこで描かれるのは戦争だけではなく、子供時代~戦後の水木先生であり、

 これが当時の世相を感じられる見事な描写で、不思議と引き込まれるよさがあるのです。

 いわば「古い」タイプの作品であるにも関わらず、私は読み始めたら止まりませんでした。

 

 今回の3作品は「戦記モノ」の短編集ですが、その内容は水木先生ご自身の体験や

 人から聞いた話をもとに創られた物語、戦争中のエピソードなど様々な分野にわたります。

 あとがきには、それぞれの話が実話かフィクションかを解説したものもあり、

 非常に興味深く、かつ感慨深く読むことができました。

 (記事末にちょこっと追記)

 

  

 

『敗走記

(水木しげる 先生)

 表題作はじめ、6つの短編があります。

 『敗走記』 味方が全滅したため友人の鈴木とともに、中隊へ合流すべく“敗走”する水木。

        この行程は『コミック昭和史』などでも描かれていますね。

        あとがきには、水木先生のご親友・真山氏の体験をもとに創作されたとあり、

        おそらくは鈴木が真山氏をモデルにしておられると思われます。

        ラストの雨が、なんとも重く感じられて仕方ない・・・

 

 『ダンピール海峡』 軍旗の“重み”を抱えた1人の兵士の物語。

 『レーモン河畔』 悲しい物語でありながらも、戦場での“希望”をかいま見たような作品。

 『カンデレ』 南方の女性と結ばれた日本軍兵士を軸に、戦場と人のつながりを描く作品。

 『ごきぶり』 戦闘機の搭乗員が捕虜となり、そこから逃れ逃れて生きようとする物語。

 『幽霊艦長』 ルンガ沖夜戦を指揮した戦の神様“幽霊艦長”を描いた作品。

 

 『幽霊艦長』に関しては、ルンガ沖夜戦を描いてはいるもののフィクション要素が多い。

 別作品『田中頼三』(『白い旗』所収)も、同様にルンガ沖海戦を描いてますが、

 この田中頼三少将が実在の人物であるのに対し、『幽霊艦長』の主役は宮本艦長という、

 おそらくは田中少将をモデルにした人物がつとめており、その行く末も異なっています。

 

 

『白い旗』

(水木しげる 先生)

 表題作はじめ4つの短編があります。

 『白い旗』 硫黄島の戦いを描く作品。 迫るアメリカ軍、追いつめられる日本軍。

        生き残った日本軍兵士は、玉砕か降伏かの選択を迫られる。

        最後の抵抗を試みようとする大西中尉、部下の命を守ろうとする海軍の大尉。

        相容れぬ2人の決断は、この悲惨な状況下に何をもたらすのか・・・?

        物語最後の一文に、何ともやるせない気持ちがわきあがってしまいます。

 

 『ブーゲンピル上空涙あり』 山本五十六長官の最期を描く作品。

 『田中頼三』 日本海軍最後の海戦(夜戦)勝利であるルンガ沖夜戦を描いた作品。

 『特攻』 沖縄を“救う”べく出航した、戦艦大和の“特攻”を見送った上代守大尉の戦い。

 

 こちらも、いずれ劣らぬ秀作ぞろい。 それぞれの物語に感じるものがあります。

 しかし、山本長官の最期や田中頼三少将を描いているのは、これらの内容がやはり、

 水木先生世代の方には特別なものだからなのでしょうか。

 『白い旗』で描かれるような命の尊さを想う物語もあれば、『特攻』のような“国難”に対し

 決死の戦いを挑んだ人々の物語もあり、このあたりから水木先生の中にある複雑というか

 様々な深い想いを察せられるような、そんな気がしてしまいます。

 

 

『姑娘(クーニャン)』

(水木しげる 先生)

 表題作をはじめ、5つの短編があります。

 『姑娘(クーニャン)』 日本軍に連行された姑娘(クーニャン)をめぐる話。

              戦後、伍長だった人物から聞いた話をもとにつくられたらしく、

              戦場での女性をめぐる兵士の無責任さというか酷薄さを感じてしまう。

              しかし、水木先生はもとの話を創り変えるとき、「好意的」な方向へ

              変えることが多いですよね。 まあ、皮肉ともとれますけども、

              私はある種の「希望」である気がするのですが・・・どうでしょうね。

 

 『海の男』 無謀な作戦に赴く、戦艦大和の艦長・有賀大佐を描いた作品。

 『此一戦』 まさに「此一戦」といえる、ミッドウェー海戦を描いた作品。

 『奇襲ツラギ沖』 日米のガダルカナル争奪戦である第一次ソロモン海戦を描いた作品。

 『戦艦「比叡」の悲劇』 第三次ソロモン海戦における戦艦「比叡」艦長・西田大佐を描く。

 

 『姑娘(クーニャン)』『此一戦』以外の3作品は、あまりフィクションが混じっていないらしい。

 「あとがき」によれば、こうした戦記モノは当時マニアにしか読まれず、売れなかったとか・・・

 もったいないような気もしますが、現在こうしてまとめられて読むことができることは、一読者

 として、とても幸運なものだと感じます。

 そして、ここから水木先生が「くみとってもらうとありがたい」とおっしゃる当時の“気分”、

 “なんとも名状し難い気分”を察し感じることができることは、戦争体験のない人間としては

 きわめて貴重と申しますか、得難い大切なものであると言えます。

 

 

(余談)

 もはやプチ感想の枠を超えておりますが、もう1点。

 こちらはマンガではないのですが、ちくま文庫『ねぼけ人生』新装版も読みました~。

 

 これは水木先生の半生を記されたもので、『コミック昭和史』を読んでいると所々で

 「これはあの場面だな~」と照らし合わせることができたりします。

 戦争体験記としてみると、『コミック昭和史』の方が詳細であったような気もしますが、

 記憶違いで気のせいかもしれません。

 そして戦地から戻ったとき、「生きているだけで楽しい」といった感覚を持たれていたという

 話には、それだけで感じること・考えてしまうことが色々ありましたね。

 

 どちらかといえば、戦後の貧乏時代、漫画家としての生活への比重が大きい印象。

 朝のドラマになじみのある方には、こちらの方が楽しめるかもしれませんね。

 白土三平先生や、つげ義春先生、長井勝一氏、桜井昌一氏、池上遼一先生といった

 方々のことも書かれています。

 

 また、撃墜王である坂井三郎氏に会ったときの話も興味深い。

 当時の水木先生が描かれていたのは「みじめな戦記モノ」で、あまり売れなかったらしく、

 戦記モノのコツをつかんでいた坂井氏にその点尋ねてみたところ、

 「勝たんとダメなんですよ」と言われて目からウロコが落ちたとか・・・そんなもんですよね。

 ここでの水木先生の反応が「なんという名言だろう」だったのには、思わず笑ってしまった。

 

 そのほか、水木先生の「南方の楽園」の話も、『コミック昭和史』で知っていたのですが、

 この顛末にはちょっと寂しい想いを抱いてしまいました。

 それでも、「幸福」を求める水木先生の意志、そしてラストの文章には大いに感じ入るもの

 があります。 とくにシメの一文には、マンガ好き・物語好きな人間の中には、響くものを

 感じる方も多いのではないでしょうか・・・・・・

 

 

コメント

◆ 最近読んだマンガ1巻感想(後)

2010年07月17日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『ドリフターズ』1巻

・『蒼き鋼のアルペジオ』1巻

・『マンガで分かる心療内科』1巻 (追加)

  

 最近読んだマンガの1巻プチ感想・前編のつづきです。(追加あり)

 前2作品は、どちらも「ヤングキング・アワーズ」連載中で、今後の期待大作品です。

 後2作品は、ずいぶん前に刊行されていましたが、最近ようやく購読できました。

 

(追記)

 記事タイトル変更:「最近読んだマンガ1感想(中)」 ⇒ 「最近読んだマンガ1巻感想(後)」

 本当なら(中)(後)ともに2作品ずつの予定でしたが、まとめて3作品にしてタイトル変更。

 残り1作品を単独感想記事にします。

 

 

内容に触れる部分があります。

 

 

『ドリフターズ』1巻

(平野耕太 先生)

 時は1600年、天下分け目の関ヶ原! 東軍西軍、入り乱れての大合戦。

 名だたる武将数あれど、本作品の主人公は・・・島津豊久!

 乱戦の中、血路を切り拓き、敵将の首を求め戦いぬき、傷つき、たどりついたのは・・・?

 

 と、いきなりクライマックス状態から始まりますが、史実での豊久はここで「死んで」います。

 しかしこの物語は、彼が死なずに、〈異世界〉に放り込まれてからが本番!

 

 この〈異世界〉には豊久のみならず、織田信長・那須与一といった過去の人物たちが

 まぎれこんでおり、彼らはナゾの監視者から「漂流物(ドリフ)」と称されています。

 しかも日本人だけではなく、共和政ローマを苦しめた古の名将やその好敵手、

 さらに“西部”の有名な強盗団(あれはキャシディとキッドか?)などなど、

 歴史上の人物たちが「漂流物」として続々登場!

 

 しかしこのほかにも、ナゾの軍団に所属する者たち(彼らもまた歴史上の有名人)がいて、

 彼らは「漂流物」ではなく「廃棄物」と呼ばれ、黒王なる人物により統率されています。

 そして黒王は、この世界に戦争を仕掛けていて、さらに「漂流物」を根絶やしにしようと

 たくらんでいる様子。

 (この「廃棄物」となっている者たちは、「歴史上、非業の死を遂げた人物」っぽいですね)

 

 ・・・といった感じの話なのですが、これが過激・苛烈なヒラコー(平野先生)テイストで、

 燃える燃える、バンバン燃える!!! 歴史上の人物の事なぞ知らなくたって、豊久はじめ

 個性的な面々の活躍は、それだけで心躍らせてくれるというものです。

 

 本当はもっと長々と、ネタばれ感想書きたいほどの作品。

 今後が楽しみでしかたない!

 

 

『蒼き鋼のアルペジオ』1巻

(Ark Performance)

 「究極のSF海洋戦記」(オビ文より)

 

 世界に突如現れた「霧の艦隊」。

 人類は、その超兵器を有する戦力の前に敗れ、以後海上に出ることができなくなる。

 しかしその17年後、「霧」の力を持つ潜水艦・イ401に乗り込み、戦う者たちがいた。

 

 ・・・というお話で、潜水艦やら戦艦(この巻では巡洋艦ですが)やらがSFチックにドンパチ

 かましまくり、といった要素に燃えられる方ならば、かなり楽しめる作品かと思います。

 さらには大戦時に活躍していた軍艦の知識があると、なおよろし?(中身は別物ですが)

 

 また、SF要素としての「メンタルモデル」が面白い存在。

 これは「霧の艦隊」重巡洋艦以上の艦艇と、主人公たちの潜水艦・イ401に存在する

 意識体のことで、人のカタチをしています。(各艦艇の「個性」を具現化したもの?)

 

 イ401には、イオナという少女のカタチをしたメンタルモデルがおり、

 彼女だけはなぜか人類の味方をしているという設定。

 主人公である艦長・千早群像は、このイオナとコミュニケーションをとることで、

 「霧の艦隊」と戦える潜水艦・イ401をあやつることができるわけです。

 

 などなど軍事的・SF的な要素がゴチャゴチャ入り乱れますけれど、そうしたもの以外にも

 登場人物たちのやりとり、そして何より戦闘の駆け引きなどに大きな魅力があります。

  

 ただ本作品は、物語の導入や展開が今ひとつ説明不足で、読者的には「?」なまま

 読み進めなければならない部分が多く、そこらへんでストレスを感じてしまうかも。

 それでも私はかなり楽しめましたし、用語説明など参照しつつ考えながら読む楽しみも

 あるかと思いますので、興味があれば一読もありかと思いまする。

 

 とにもかくにも、今後の期待大作品!

 ・・・対戦艦戦闘を、早く観てみたいなあ。

 

 

『マンガで分かる心療内科』1巻

(原作:ゆうきゆう 先生  作画:ソウ 先生)

 ウェブ上で公開されている作品ですが、私は紙媒体でも読めて嬉しい限り。

 

 「心療内科の病気のすべてを笑いながら学べる!」とあるように、

 ナース・あすなさんと心理士・療さんが、見事なボケ・ツッコミで楽しませてくれながら、

 ウツや幻聴、認知症、さらにはロリコンのことなどを解説してくれます。

 

 基本、下ネタっぽいネタが多いので、そのあたりの「笑い」がニガテな方にはツライかも?

 でも、あすなさん&療さんのコンビネーションが見事すぎて、下ネタがNGの私であっても

 気にせず笑って楽しめました。(下ネタNG?・・・ウソつきましたスミマセン)

 

 また、「Y医師のよく分かる解説」にて各回の解説がなされていて、内容が真面目(?)に

 フォローされており、安心して読むことができます。

 

 たとえば、ロリコンの話をした回では、

 「ちなみにYはどちらかというと円熟したお姉さま大好き派であり、

 とにかくロリータ万歳というマンガではありませんので誤解なきようお願いいたします」

 とあり、余計な心配もなく楽しめますね!(?)

 

 まあ真面目な話、とかく心理的圧迫を感じがちな社会にあって「気持ちをゆるく保つこと」が

 大切なのだと、お医者先生が自らを道化に模して伝えてくださる作品です・・・たぶん。

 気軽に笑って楽しみながら、心をほぐせる感覚。 面白いです!

 

 

コメント

◆ 最近読んだマンガ1巻感想(前)

2010年07月16日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『たまりば』1巻

・『たぬきでポン!

・『ウワガキ』1巻

・『声優劇場 パプリオーン!みずはらさん』1巻

 

 最近読んだマンガの1巻プチ感想・前編です。

 4作目はずいぶん前に出ていたはず・・・

 他にも書き忘れてタイミング逸した作品、いろいろあるのですけど。

 

 

『たまりば』1巻

(しおやてるこ 先生)

 『たぬきでポン!』との合同サイトにて、立ち読みなどできます。

 

 こちらは、「多摩川を舞台にゆっくりと流れる初恋物語」(オビ文より)

 多摩川の橋の上、女子高生・美和が出会ったのは、さえないメガネのおっさんハルオ。

 そこから始まる美和の恋。 彼女は友人とともに、多摩川へと足しげく通いますが・・・

 

 という話なのだけど、恋心はとりあえず一方通行(美和⇒ハルオ)。

 ハルオはひょうひょうとした男で、コミカルにふるまいつつ、適度に距離を置いている。

 そこらへん、恋に恋する浮つきを感じさせる美和とは微妙な対比。

 なのだけど、絵柄・作風は軽快なもので、余分な重さは感じさせません。

 それが作品全体にただようのんびり雰囲気と重なって、ゆるい感覚で楽しめます。

 

 そして、ハルオの生活に関するある事情や、美和をねらう男子生徒の登場など、

 ちょっとした緊張感を感じさせる出来事もあり、バランスのとれた物語となっている印象。

 私はハルオの「大人」な部分と、女子高生やその弟に合わせるコミカルな部分とに、

 落ち着いた魅力を感じています。

 もちろん、美和のまっすぐな心情と表情・行動も魅力的だし、友人や弟もよいのです。

 

 

『たぬきでポン!

(しおやてるこ 先生)

 『たまりば』との合同サイトにて、立ち読みなどできます。

 

 こちらは、「おかしなタヌキのおかしな恩返し」(オビ文)

 1人暮らしを始めた女性のもとに転がり込んできたのは、「恩返ししたい」と言うタヌキ!

 しかもタヌキは、なぜかメイド服を着た少女の姿。 そんな2人(?)の同居コメディ。

 

 「恩返ししたい」と言いながら、あまり役に立たないメイド少女タヌキ。

 少女をもてあましつつ、タヌキ姿の彼女を「かわいいかわいい」と可愛がる“ご主人様”。

 基本、この2人のやりとりオンリーで話が成り立っています。(時折、ゲスト等登場)

 しかも、1話4ページのショートコメディ。 そこに壮大な物語などありません!

 

 読みはじめたころは「ま、フツー」くらいの感想だったのですが、読んでゆくうち次第次第に

 「あれ楽しいぞ」「タヌキ可愛いじゃん」「ご主人様がんばれ!」「・・・この作品、面白い!!」

 とテンションアップ。 話が進むごとに、タヌキのご主人様への愛が深まっていくのも楽しい。

 1巻表記はありませんが、最後に「つづく」とあるので、2巻の刊行を楽しみにしております!

 

 

『ウワガキ』1巻

(八十八良 先生)

 「ひとりの女子高生がふたりに分裂! 生き残れるのは・・・・・・・・・ひとりだけ」(オビ文)

 

 とある女子生徒に想いを寄せる男子生徒。 だけど、彼女には恋人がいる。

 そんな状況を知った化学教師が、いきなり女子生徒を2人に分裂させてしまった!

 しかも教師は、そのうち1人から恋人の記憶を消し去ってしまう。

 そこで持ちかけたのは、男子生徒が「恋人の記憶を持たない女子生徒のコピー」に

 アタックをかけて、恋仲になれるのかどうか?・・・という実験。

 

 そんな導入で始まる物語。

 なんとも唐突で意味不明なまま進行するため、「ぽかーん」とさせられる感もありますが、

 そこらへんはコメディ調のノリで楽しめて、話に乗っかっていけるはずです・・・たぶん。

 

 ただ基本コメディ調な流れではあるものの、恋愛事情に関しては真剣かつ深刻な描写も

 あり、じゅうぶんに恋愛物語としても楽しめます・・・たぶん。

 むしろ「コピー」の方が充実していて、「本体」の方が可哀想なのはいかがなものか?

 なんて考えるのは私だけ?? いずれにせよ、今後の展開がどうなるのか、期待です!

 

 

『声優劇場 パプリオーン!みずはらさん』1巻

(監修:水原薫  先生  漫画:今野隼史 先生)

 「前代未聞の半実録声優コメディ!!!」(オビ文)

 ということで、主人公は声優の「みずはらさん」。

 

 ちなみに監修をされている水原薫先生は、『らき☆すた』の日下部みさお役や、

 『かなめも』の天野咲妃役、『喰霊-零』の諌山黄泉役などで活躍されている声優さんです。

 ラジオなどでのトークも楽しい方ですね~。

 

 本編では、みずはらさんが声優業のかたわらバイトにはげむ姿が描かれたり、

 アニメ関連のラジオ番組でご活躍されたり、同人誌即売会にご参加されたり、

 もちろん本業でがんばったり・・・と、そんな声優さんの「日常」が垣間見れます。

 (『喰霊-零』のころでもバイトしていたというのは、ちょっと驚きでした)

 

 本作品を読んでいてい思うのは、みずはらさんはじめ多くの声優さんの努力が並々ならぬ

 ものであるということでしょうか。

 もちろん業種・職種に関わらず、様々な分野で努力されている方々がいるのは当たり前

 なのですが、本業にいそしみつつ数々のバイトを掛け持つみずはらさんの姿を見ていると、

 ちょっと自分にはムリかもしれない・・・なんて思わされてしまうんですよね(^^;)

 

 とはいえ、本作品の印象は重くはなく、軽快かつ楽しいもの。

 みずはらさんの魅力が明るく伝わってくるよさがあふれていて、読んでいて心地よいです!

 

 

コメント

◆ 最近読んだマンガのプチ感想

2010年07月13日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『むこうぶち』27巻

・『死がふたりを分かつまで』12巻

 

 遅れまくりですが、気にせずランダムに、最近読んだマンガのラフ感想。

 このほかにも、いろいろ読んでいますけど、全部の感想書くのはさすがに・・・(弱気)

 

内容に触れる部分があります。 

 

 

『むこうぶち』27巻

(天獅子悦也 先生)

 バブル時代の高レート裏麻雀列伝。 最強不敵の男・「人鬼」と書いて傀(カイ)。

 前巻からのつづきの闘いも、“鉄砲玉”とのゲームも、いつもどーりに圧倒的なのだけど、

 傀の戦いそのものではなく、彼と闘う人間の背景・人生・心情が「物語」となる面白さ。

 

 とくにこの巻では、主人公・傀不在の話がひときわ光っていました。

 かつて傀と闘い、その圧倒的な力に“魅せられた”男たち、日蔭と祐太の闘牌にシビれた。

 ひとつひとつの場面における2人の選択について、逐一語りたいくらいの闘い!

 いわゆる効率重視のデジタルな日蔭に、勘を用いつつも熟慮の打ち手・祐太。

 いないはずの傀の“影”がちらつく両者の闘いは、熾烈かつ緊張感満点。

 そこに祐太の相棒・条二の視点と「人生の選択」が加わることで、物語の厚みが増す。

 

 日蔭の背中が、何とも言えない不思議な空気をまとっていたなあ・・・“男”の背中だよ。

 祐太や条二の「人生の選択」も、暁の空気を肌に感じる雰囲気。 

 「世間と折り合えるようになるのを 大人になったというだべしゃあ」

 男たちの道行きは、いったいどこへ行きつくのだろうか・・・なんて、思いをはせたり。

 ああ、この話は素晴らしかった!

 

 

『死がふたりを分かつまで』12巻

(原作:たかしげ宙 先生  作画:DOUBLE-S 先生)

 予知能力をもつ少女・遙と、彼女を守るサムライ・護。

 2人を結ぶ契約の期間は・・・「死がふたりを分かつまで」。

 他作品とのクロスオーバーも加わってきましたが、私は未読なんですよね~。

 

 3人組の銀行強盗団「FMG(ファイブ・ミニッツ・ギャング)」の凶行。

 これを止めるべく、ネットワークから指令が下る。

 ・・・という流れなのだけど、私がこの巻でもっとも印象的だったのは、千治!

 護いわく、「なりはチャラいが本当に古いタイプ」な彼は、めっちゃ私好みのキャラクター。

 ヤクザ者ではあるけれど、仁義を通す熱い漢(オトコ)。

 役回りとしては3枚目のような位置にいるけれど、けっこう腕が立つところも魅力。

 

 この巻では、ついに護の信頼を得ることができたようで、読んでいて嬉しくなったりしました。

 これには護自身の変化が大きいと思いますけど。

 でも千治って、いずれ「退場」してしまいそうなキャラクターですよねえ?

 正直、そんなことになったらもったいないと思うので、できるだけ長生きしてほしい!

 

 

コメント