2017年1月号
表紙は、緑のサンタな山下さん!
クリスマスカラーといえば赤と緑ですが、緑のサンタさんとはインパクト。
他、らいかさんや小森さんも、プレゼントを持ってクリスマスムードですね。
今月の「人は見た目が9割・・・?で賞」は、『ここから風林火山』より、諏訪頼重!
禰々さん、諏訪頼重に嫁ぐの巻。
前回、いきなり嫁ぎ先が決まった晴信くんの妹・禰々さんでしたが、
お相手の諏訪さんが、どうみてもオークなのが可笑しかった・・・
ものの、真面目に考えると、とてもお気の毒な立場。
史実では子供もできる夫婦なので、オークが相手とはさすがに厳しい。
と思っていた今回、さすがの禰々さんも参っている様子で、
自害さえ覚悟していたのですが、何やら良い感じにもてなされて、
緊張もほぐれていったのは、良かったし面白かった!
諏訪頼重さん、外見のイメージではおどろおどろしく、怖かったものの、
顔に似合わず(失礼)紳士的で、そんな人柄を知った禰々さんも、少しずつ
心を開いているようだったのは、楽しかったですね。
人は見た目が9割といいますが、それは外見のイメージが影響力をもつということで、
中身が大事なのは当たり前の話なのですよね。
その点、諏訪頼重さんは中身がよさげで安心感ありました。
しかし、それだけに今後の彼の身に起きることを考えると・・・
それはまた、先の話でしょうか。
【最終回!】
●おかん (小坂俊史 先生)
奔放なおかんと、その子たちのお話も・・・ 最終回!
最後は、3人それぞれ、いつも通りの日常をすごしてのシメとなりました。
3人そろったトビラ絵や、3人そろっての帰宅から始まるあたり、
本作がこの3人中心であったことを感じさせますね。
【あまり読ませたくなかった】おかんの帰りが遅く、夕食が準備できない状況。
もしもの場合を考えて、何やら手紙を残していたおかん、万全のかまえです・・・
と思いきや、マイナス方向での解決策だったのには笑いました(^^;
【あの目を思い出す】ジュンくんが登校する際、まっすぐ帰ってくるよう言うおかん。
そこでジュンくんが、屁理屈をこねて「まっすぐ」なんて帰れないと返したものだから、
おかんが恐ろしい目つきで一喝でしたけど、その結果、オチの「まっすぐ」に大笑!
【いつか達人級に】学校の帰り、寄り道をするサツキさんでしたが、
ゲームセンターでおかんとジュンくんに遭遇し、ゲームが下手だと揶揄されてます。
そのため、真面目なサツキさんのとった行動が、真面目すぎて可笑しかった(´▽`;)
などなど、いつも通りの様子が面白おかしかった今回。
そしてラストに、3人の生活に大きな変化が訪れていたのことは、最終回にふさわしい
展開であったと感じますし、そこから最後のオチにつながっていたのは、これまた愉快!
おかんらしい行動力には脱帽でありましたが、本作はまさに、そのように奔放なおかんの
パワフルかつ自由な姿に、面白味がありましたね。
それに苦労させられる娘のサツキさんや、おかんに同調したり、または被害にあうジュンくん。
おかんを面白がるサツキさんの友人たちなど、周囲の人々の様子も、また面白かったり。
といった感じに繰り広げられてきた本作品も、これにておしまい。
コミックスは残念ながらないようですが、次号より小坂先生の新作も始まるとのことで期待。
楽しませていただきましたー!
【ゲスト作品】
●予行恋習カノジョ (アジイチ 先生)
大胆告白する男子に、ダメ出しする女子!?
横田晃二くん、いきなり告白!
お相手は、幼なじみの習志野恋香さんでしたが、お祈りメール的な返事で断ってます。
さらに、ダメ出しまで初めて・・・ と始まるお話。
でも、恋香さんのダメ出し通り、晃二くんは自分を卑下し過ぎて、情けない告白を
していた点はマイナスですよね。 自分で「釣り合わない」とか言っちゃダメでしょ(^^;
ただ、実のところ、晃二くんが本当に告白したいのは、高野さんという女子で、
幼なじみの恋香さんではないという点が、本作の面白味になっています。
つまり、告白の予行練習を、恋香さん相手にしているということで、
彼女は適切なアドバイスを、晃二くんにしてあげているわけです。
そして、そのアドバイスの結果、恋香さんに認められるほど、良い告白ができた晃二くん。
しかしそれは、思わぬ方向へ進むきっかけに・・・?
なんてお話が、今後を期待させるもので、楽しめましたね~。
2人のやりとりはもちろん、晃二くんの恋の行方や恋香さんの気持ちが、どう動くのか・・・
ぜひとも、つづきを~!
【その他】
●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)
クリスマス近づく病棟では・・・
クリスマスまでをカウントダウンする日めくりカレンダー=アドベントカレンダー。
を持っている患者さんですが、ちょうど24日が退院予定日とのことで、
「お迎えが来る」と言って誤解されてましたけど、嬉しいのでしょうね(^^;
ところが、予定通りにはいかず、患者さんは平気な顔してますが、がっかりは隠せない。
そんな心情を察する桃山さんのやさしさが、サンタを【降臨】させていたのは楽しい。
こうした小さい気づかいが、患者さんにとっては大きな効果になるのでしょうね。
●らいか・デイズ (むんこ 先生)
12月7日、コミックス22巻・発売! そんな今回、鳥越要司騒動その後。
おばあちゃんがハートブレイクして半年が過ぎ、極端に熱が冷めている様子をみて、
おじいちゃんが「ファン怖っ」と驚愕していたのには、私も共感してしまいました。
が、おばあちゃんは失恋したのだという話もあって、そこは納得もできるのですよね。
そんな熱の冷めた後の要司グッズが、らいかさんに届けられ、きちんと使用しているのが
けなげだけども可笑しかった(´▽`;) 学校にまで持っていかなくても・・・
さらに、抱き枕まで送られてきましたが、まさに【みんなの要司】なラストに大笑いでした!
●小森さんは断れない! (クール教信者 先生)
何かを焦り、悩むめぐみさん。
高校生になったのに、何も成長していない気がすると述べるめぐみさん。
そこで、何か始めようと考えていますが、部活もバイトも理由をつけて嫌がるあたり、
めぐみさんらしくて愉快(^^;
そんな感じで、いつも通りのめぐみさん・・・と思いきや、小森さんとまさ子さんは、
本気で悩んでいると察していて、さすが長い付き合いだと感じましたけど、
大谷くんや山中くんと出会い、悩みについて話していたのは、青春っぽい風景でしたね。
若い頃の悩みとしては、割と共感する部分もありましたが、その解消には笑いましたよ!
●北斎のむすめ。 (松阪 先生)
お栄さんの美人画が完成!
そのきっかけになった国芳くんたちとのケンカにも、区切りがついた今回。
国芳&広重くんが、お栄さんの絵を見て、良い評価を与えていたのが好感触。
しかし、「北斎娘お栄筆」の作者名が入っておらず・・・
といった内容でしたけど、「北斎の娘」であることに複雑な思いを抱くお栄さん
と思いきや、そのことよりも絵の完成度について、まだ足りないと思っているのが
向上心を感じさせて、頼もしかったですね。 2人とも関係修復できたようで何より。
●学食の花子さん (風良まり 先生)
3回ゲストで、最終回! そんな今回、七海さんに新たな試練!?
ようやく落ち着ける場所を見つけた七海さんでしたが、人避けの呪いが解けて、
安息の地が人でいっぱいになってしまい、何とも寂しい境遇に陥っています(^^;
ところが、人避けの木が復活して、再び人が近づかなくなったようで、
七海さんが元に戻そうとしますが、りっくんさんのことを考えての行動だったものの、
むしろ、りっくんさんは七海さんを気づかってくれて、そんな様子が良い雰囲気でした。
まあ、瑠久さんのことなど、半端な感じで最終回となりましたが、つづきはないのかな?
3回だけでは詰め込み過ぎた印象で、も少し長い期間で本領を発揮する作品かと思います。
また風良先生の作品を読みたいので、できれば新作を~!