2012年12月号
表紙は、温泉ポッカポカのらいかさん! ポニーテールが可愛らしいじゃございませんか。
さらに、卓球にはげむ『東京!』トリオに、温泉饅頭を食す『孔明のヨメ。』の孔明夫妻。
孔明さんに関する「饅頭」の逸話を知っていれば、ニヤリとできるイラストになってますね~。
今月の「11月7日にコミックス2巻発売で賞」は、『横浜物語』!
先月、最終回を迎えました本作品。 今回は特別編で登場となりました。
南くんの同僚・竹田くんを中心に、カノジョがほしい男性の心情を描いた一遍。
まあ、周囲があんなに恋人いれば、そりゃほしくもなりますわな(^◇^;)
南くんとはまた違った味わいの、ちょっとおとぼけな物語が楽しかった。
コミックス完結2巻、11月7日発売ということで、楽しみです!
【ゲスト作品】
●ようこそ!オーロラ百貨店 (師走冬子 先生)
街中で妙な出逢いを果たした2人の、デパート物語・・・?
師走先生による新作ゲスト!
月曜の朝、ため息つきながら出勤するのは、片岡水菜さん。
そこで見かけた女性がはく、スカートの裾が破けているのを指摘したところ、
妙なことになってしまい、なりゆきで彼女のスカートのほつれを縫うことに・・・
と始まるお話。
この妙な女性・六道縁さんは、「男らしい」性格をしており、
そのため「女らしさ」を求めて修行中というのだから面白い。
片や、片岡水菜くんは、「女っぽい」と言われてしまう男性で、
そんな2人のやりとりが、楽しくくりひろげられております。
縁さんは、水菜くんのように「女らしく」なりたいと願い、
水菜くんは、縁さんのような「男らしさ」を見習いたいと思ってしまう
という関係が、磁石のように引かれあっているようで興味深い。
この2人が、デパートという舞台でどのような「男らしさ」「女らしさ」を身に着けてゆくのか・・・
ちょっと見てみたいので、つづきに期待です!
●うちの秘書さま (ミナモ 先生)
できる秘書と御曹司の、ヘタすりゃ主従逆転物語!?
ミナモ先生の新作ゲスト!
いわゆる御曹司のおぼっちゃまである高校生・東條喜一はじめくん。
(2021年1月、コメントの指摘により訂正)
ある日、七瀬さくらさんが秘書としてやって来て、笑顔の素敵な彼女にみとれてしまい、
喜んだのも束の間、未来の社長への教育が始まるや、てんてこ舞い!
そんな御曹司とやり手な美人秘書とのやりとりが、楽しい4コマ作品です。
御曹司とはいえ人の子。
喜一はじめくんは、人望厚くはあるものの、学業が苦手なタイプ。
そこからさくらさんの、表向き優しい(でもどこか恐ろしい)教育指導が始まるわけですが、
これが何とも可笑しくて、笑える楽しさになっていますね。
笑顔が素敵な美人さんで、マイルドな人当たりが心地よいさくらさんなのだけど、
実はけっこう「鬼」な人物で、ハチャメチャなことをやらかしたりと、そのギャップが面白い。
喜一はじめくんの受難の日々が始まりそうで、少し気の毒でありますが、
そのあたりがどのように展開してゆくかは、見所となりそうな要素。
ミナモ先生といえば、『あゆみさんは心配性』も好きだったので、
そちらも読みたいんですけどね。 あゆみさんとはまた違ったヒロインの魅力も見てみたい。
なので、ぜひともつづきをと願っております!
【今月のピックアップ!】
●天国のススメ! (宮成樂 先生)
夜、校舎で聞こえる声の正体は・・・?
太一くんが噂に聞いた夜の校舎の霊。
「夜の学校で聞きたくない台詞ベスト3」に入る言葉が、毎日聞こえてくるのだとか。
そこで、みんなで確かめてみることに・・・
といったお話でしたが、いや~これが何だか心にじんわり来ちゃいまして、
思わず今月のピックアップ感想にしてしまいました。
「皆でいけば太一も怖くない」と提案する十子さん、ホンマに太一くんのこと想ってますな!
まあ結局は、霊感強いために1人だけ見えてしまう太一くんだけが怖い思いするけど(^^;
そんな感じで、目撃した霊の姿から、たどってゆくその因縁。
そこには、ある紳士のちょっとした優しい「心残り」が存在していて、
だから霊が出現してしまうということだったのですが・・・
終盤、怖がりながらも霊と向き合い、そのお願いを笑顔で承諾する太一くん。
彼の優しさが、紳士の優しい「心残り」を解放し、夜空へ舞い上がってゆくシーンには、
心に沁みわたる感覚を覚えてしまいましたよ・・・ とてもよかった(;;)
おばーちゃんと一緒に見上げる太一くんの表情も、素晴らしい!
ラストの流れがすごく印象的でありました。
などなど、いつも通りにハートフルな霊感物語・・・ 今後も楽しみです!
●東京! (カワハラ恋 先生)
表紙もカラーなトビラも、温泉気分な今回のお話は・・・
銭湯回でしたー! ここは露天風呂でしょ、カワハラ先生ェー・・・ という声が聞こえる。
それはともかく、銭湯でもお風呂回に違いはなく、すっぽんぽんの3人娘が拝めます(ォィ
ムサコさんが開放的なのもよいですが、私は文さんの2コマぶち抜きナナメ後ろ姿が
最高でしたー! たまさんは、ゆであがってたのが可愛かった(ぇ
しかし後半、なぜか原宿さんがつっかかってくる珍しい展開に。
そこには、友達としての微妙な心の揺れが存在していたのですが、
そんな原宿さんを、たまさんが引っ張っていたのがこれまた珍しく、かつ爽快!
最後、素直じゃない原宿さんが、たまさんに感謝の手を差し伸べていたのも良かった!
などなど、銭湯をめぐってくりひろげられた友情物語。
ラストの4コマが、いつもの3人の友情でシメだったのもお見事でしたね。
「いつも通りがホッとする」 そんな感慨を抱きつつ・・・ 今後も楽しみです!
【ホームでは最終回!】
●炊飯器少女コメコ (うず 先生)
なんと、ホームでは最終回となってしまいました本作品。
最後は(といってもジャンボでは続行)、マスターのペット・マフィンを預かるコメコさん。
なぜか大家とつながるマスターには笑いましたわ!
ということで、さっそくタケルくん家につれて帰るコメコさん。
そこでくりひろげられるコメコとマフィン、そしてタケルくんのやりとりが楽しかった。
マフィンが心の声で反応しているのが、面白味になってましたね。
コメコさんと張り合ったり、コメコさんの頭開きにドキドキしたり、
結局なんだかんだで楽しんだマフィンの様子が、微笑ましかったです。
そして気になったのは、米の炊け具合。
かつてはおかゆのようになってしまっていたコメコの米炊きですが、
「ムラがあるけど、だいぶまともに炊けるようになった」と、
タケルくんが語る通りになっているわけで、それだけ親密度が増しているという証し。
タケルくんは複雑とか言ってますけど、これって良いことですよね~。
こちらでは最終回となってしまいましたが、
以前は『笑って!外村さん』や『うのはな3姉妹』も同じようなケースでしたし、
これで連載自体がなくなるわけではないでしょうから安心感。
ホームでは、他誌の人気作品を一定期間連載させるという仕組みでもあるんですかね?
少し気になりますが、それはさておき・・・
タケルくんとコメコさんの距離の接近に注目しながら、
今後も「まんがタイムジャンボ」での連載、楽しみにしております!
『 うちの秘書さま 』 についてですが、主人公の名前は 「 東條喜一 」 ではなく 「 東條はじめ 」 です。
「 東條喜一 」 は主人公の父親の名前です。
そういえば、そうでしたね。この時は気づいてませんでした。
申し訳ありません。