五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららキャラット 感想

2016年10月30日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2016年12月号

 

 表紙は、『NEW GAME!』より、コウ&りん!
 1つのマフラーを2人で使う、お約束な雰囲気があたたかい。
 というか、2人ともやたらと可愛くないですか!?

 

 今月の「よき友情で賞」は、『トモダチヅクリ』

 

 麻乃さんと静さんの仲が、ギクシャクしてしまい・・・

 といった感じの展開になっていましたが、今回は、静さんが風邪をひいてお休み。
 1人で心細い思いをしていた静さんの所へ、麻乃さんがやって来ます。

 はじめは扉を閉めて対応した静さんでしたけど、麻乃さんの言葉を聞き、
 看病を受けることになっていたのは、ひと安心。

 そこから、互いに謝罪の言葉を交わしつつ、関係修復へ至る流れが素敵でしたね。
 これからも友達でいたい。 同じことを述べる2人の言葉が、心地よく響きます。

 友達のいなかった2人が、何とか友達になろうと距離をつめてきたこれまでの時間が、
 無駄ではなかったと感じられる素晴らしさ。

 でも、やっぱり距離感がおかしいというか、友達というより百合っぽいのは愉快でした!
 ラスト、手つなぎの良い流れが、オチにつながるのも面白かった(´▽`;)

 

 

【コミックス2巻、発売中~!】

●まちカドまぞく (伊藤いづも 先生)

  

 お引越しのご挨拶。

 隣に引っ越してきた桃さん、シャミ子さん家にご挨拶しに来てます。
 お肉を持ってきたものの、それを「観賞用」として扱うシャミ子母に笑!
 「牛肉を見る権利」ってなんぞ!?

 そこで、桃さんとミカンさんも加えたすき焼きパ-ティを開くことになりますが、
 封印されしお父さんでネギを切ろうとする母が、これまた愉快!
 止めようとするのが桃さんって、面白すぎでしょ!!

 そして、ミカンさんが何にでも、かんきつ系の味を加えたがる性格というのも
 すき焼きをスリリングにしていて可笑しかったですね。

 また、桃さんの弱点を発見したシャミ子さん。
 それを律儀に、桃さんに教えてあげる所が、シャミ子さんらしく微笑ましかったり。

 そんな風に、魔族も魔法少女も楽しくすごす、すき焼きパーティでしたが、
 桃さんも「意味が分からない」と言っていたように、シャミ子父の封印されていたものが、
 流通用のダンボールだったのは、なぜなのでしょう? 大した意味なんてないのかな(´▽`;)

 などなど、ちょっとした謎(?)が最後に出てきて戸惑ったものの、
 すき焼きパーティの様子がにぎやかで、とても良い雰囲気だったのは、よかったですね~。
 魔族と魔法少女のなごむ姿に平和を感じつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●担当編集ボツ子さん (ひみつ 先生)

  

 漫画編集さんと漫画家さんによる、創作コメディ!?

 「まんがタイムきらら」連載中! コミックス1巻、発売中!
 宝文社の漫画編集者・刺子愛さんは、売れない漫画家・田中一人先生を担当。
 そんな彼女が、彼を売れっ子にすべく、ボツ出しをする日々を描いた4コマ作品です。

 今回は、宝文社でカンヅメにされる田中先生。
 もう終電は終わっただの、寝かせないだの、意味深にささやく刺子さんですけど、
 単に逃がさないだけっていう(^^;

 でも、今夜は2人きりとか言っちゃう彼女、まんざらでもなさげで、可愛かったり。
 そこで色々と先生を応援する刺子さん、普通に邪魔しているだけなのは笑!

 とはいえ、膝枕しようと申し出るなど、真面目に田中先生のことを考えてはいるようで、
 何だかんだとそのことが先生にも伝わって、やる気を出せていたのは、よかったですね。

 仕事が終わってからの別れ際、笑顔で褒められて、田中先生も上機嫌。
 そんな風に楽しい編集さんと漫画家さんのやりとりが、可笑しくも素敵でした。
 なんて感じつつ、コミックス1巻が発売中とのことで、今後も注目の作品です!

 

 

●それでも有栖川花子は夢を見るか? (芦の木あい 先生)

  

 オカルト大好き少女の楽しい日常・・・のはずが?

 花子さんはオカルトやSFが大好きな少女。
 そんな彼女の周囲には、頭の良い輝夜さん、花子さんが好きな栞さん、
 そして幼なじみの王子さんがいて、オカルトSFな話題で盛り上がっていましたが・・・

 といった感じの4コマ作品。
 オカルト好きが高じて、少し様子がおかしい花子さんはもちろん、
 彼女のことを好きな栞さんの暴走っぷりが、愉快な内容になっていました。

 また、幼なじみの王子さんが、名前通りに何かと花子さんを気にかけサポートしつつ、
 まさに王子様な雰囲気で、微笑ましかったりも。 栞さんは嫉妬にくるってましたけど(^^;

 4人は「タイムマシン」の話題で盛り上がりつつ、楽しいひとときを過ごすのですが、
 そんな風に、オカルトSFがらみの話で、穏やかな日常が描かれるのかと思いきや、
 終盤、とんでもない展開になっていたのは面白かった!

 「タイムマシン」の話題が絡んで、何やらSFっぽくなっていたのには引き込まれましたね。
 はたして、ここからどのように物語は進んでゆくのか? 連続ゲスト、期待です!

 

 

●柊家の五人姉妹 (みすみ 先生)

  

 新生活を始めた少女でしたが・・・?

 引っ越しをして、新生活を迎える柊蛍さん。
 しかし、新しい家はまるでオバケ屋敷のようで、蛍さん大ショック。
 そこから始まる新たな暮らしを描く4コマ作品です。

 可愛い家だと聞いていたのに、実際は、オバケ屋敷のような家。
 でも、それが母上のセンスで、長女の珠洲さんや、妹の乙女&百合さんなどは、
 そのセンスを引き継いでいる様子(^^;

 なので、蛍さんだけが戦慄している、その家庭環境が可笑しかった!
 ただ、次女の環さんだけは未登場で、乙女&百合さんは彼女が苦手な様子。
 どんな人なのか、がぜん気になりますね~。

 そんな感じで、オバケ屋敷を可愛いと思ってしまう感性の姉妹をもった蛍さん。
 周囲に家族のことを知られないようにしようと、心に決めるほどとは(´▽`;)
 彼女の新生活がどのように繰り広げられるのか、つづきに期待したいです!

 

 

●ハッピーフォーチュン! (す甘 先生)

  

 人生を変える占い師がいるお店・・・?

 原宿の路地裏にある小さなキャンディショップ。
 そこには、星(ステラ)さんの人生を変えた占い師・礼子さんがいて、
 今日も今日とて、人の運命を変えるほどの占いを披露してくれるとか・・・

 そんな占いを軸にしたコメディ4コマなのですが、実は礼子さん、
 占いなんてできないタダの性格悪い人で、ステラさんの人生を変えたのも、
 イタズラ心での占いがきっかけというから、何ともわからないものです。

 ただ、キャンディショップの店長・ホイップ(偽名)さんも、
 礼子さんの“占い”によって人生が変わった人で、彼女に心酔しており、
 占いに何かしらの力はありそうな所が、面白味になっていましたね。

 そのため、ステラさんとホイップさんは、礼子さんの占いで多くの人を救ってほしいと
 積極的に礼子さんを売り出そうとしていて、さすがにそれは困る礼子さんの困惑が、
 なかなか楽しかったりもしました。

 などなど、占えない占い師をめぐるコメディ作品。
 礼子さんの力はもちろん、彼女に心酔するステラ&ホイップも面白かったですし、
 これはぜひとも、つづきに期待です!

 

 

【その他】

●NEW GAME! (得能正太郎 先生)

 新人2人は優秀な人材のようですが・・・

 専門学校生である紅葉さんとツバメさんは、それぞれ技術力が高いようで、
 即戦力になれそうだと評価されていますが、紅葉さんは青葉さんへの対抗心、
 そしてツバメさんもねねっちに、何やら思う所ができたようで。

 ねねっちとの会話の中で、彼女がコネ入社だと思ったツバメさん。
 中学からプログラムを頑張ってきたためか、そうした安易な所が許せなかった様子。
 そこから、ねねっちに反感を持ってしまい、雰囲気が悪くなったのは心苦しかった。

 でも、読者視点であれば、ねねっちがコネだけで入社したわけではないとわかってます。
 そのことが、ツバメさんにも伝わる日が来ればよいのですが・・・
 あと、ねねっちの困惑が、うみこさんが悪く思われた所だったのは、よかったですね。
 うみこさんを大事に思っている感がありました。

 

●ブレンド・S (中山幸 先生) 

 1泊2日のスキー旅行!

 ゲレンデを颯爽とすべる男性に、目を奪われる一同でしたが、それが店長だったとは(^^;
 かっこいいと思っちゃった秋月くんが悔しがってますけど、麻冬さんもカッコよかった!

 そして、苺香さんは店長さんに滑り方をレクチャーされ、2人ですごす時間が楽しかったり。
 その後、店長さんが告白を考え、苺香さんと2人きりになって・・・ という展開に!
 何かオチがつくかと思ってましたけど、これ、どうなっちゃうんですかね!?
 気になる引きで、次回が楽しみです!

 

●黒髪巫女とマリアウィッチ (内藤隆 先生)

 今回2本立てで、ハロウィン!

 1本目、仮装する頼子さん、マリアさん、クロエさんが、めっさ可愛らしかった~。
 はじめ、カボチャ衣装を着せられるクロエさんの可愛さ、たまりませんでしたね(ぇ
 まあ、本人は嫌がってましたが(^^;

 そして、大人っぽいのがいいと着た魔剣士コス、カッコイイけど、中二全開で笑!
 さらには、麻呂猫様に仮装も可愛くて、何とも可愛い楽しいハロウィンが最高でしたよ!
 もちろん、ラストのマリアさんも、素晴らしかった!!

 
 2本目は、そんなハロウィンの前日譚。

 衣装づくりに励む頼子さんのお話でしたが、マリアさんの抱き枕カバーを注文していたのは
 さすがにいかがなものか!? と驚きでした(´▽`;) そこまでやるのか・・・

 そして、自分の衣装に悩む頼子さんが選んだのが、かつての憧れの存在だったことは、
 とても微笑ましい話になっていましたね。 こちらも素敵に可愛らしかった!
 あと、妹・よっちゃんも気になる所。 顔が出てきてないので、今後の登場に期待です。

 

●ことこ・ア・カペラ (かやはら 先生) 

 カラーな今回、水着回でセクシーダイナマイツ!(ォィ

 いや、本当に水着姿が皆すばらしくて、目を奪われてしまいました。
 きよかさんはトビラ絵と違い、スクール水着でマニアックでしたけど(^^;

 そして、皆して海で遊ぶ様子が、華やかに楽しかったですね~。
 シヅさんと姫宮先輩は砂遊びでしたが、仲良さげでよかった。
 あと、お腹が鳴って照れる姫宮先輩、素晴らしいの一言でしたよ!(ぇ

 

●ぶんぐのくにのおひめさま (きんぎん 先生)

 連続ゲスト3回目! 刺客登場!?

 野郎のシャワーシーンから始める萌え4コマ・・・ 新しい(ぇ
 そんな漫画があってもいい、まさにその通り! 多様性です、多様性(何の話だ)。

 それはともかく、何やら妙な刺客(?)らしき人が出てきて、ふせん女を誘拐するとか
 言っていて物騒でしたが、シアラさんの活躍で撃退できたのは、面白かった。
 また、他にも刺客がいそうだったものの、この作品が続かないと登場できないらしく、
 何とも世知辛い4コマ誌事情でしたね。 果たして、続きはあるのか? 期待です!

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想

2016年10月28日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2016年12月号

 

 表紙は、パンを焼いてる山下さん!
 できたての香りに恍惚の表情を浮かべているのが、山下さんらしい。
 他、らいかさんは食パンくわえて、小森さんはサンドイッチで一休み。

 

 今月の「人の悩みで賞」は、『あかるい夫婦計画』より、【若さゆえの悩み】!

 

 23歳、新入社員さん、色々と悩んでいる様子。

 仕事の悩み、友達との行き違い、挫折感、無力感、自己嫌悪・・・
 様々なことで頭を悩ませているようですが、そんな彼女が思い出すのは
 人生の先輩の言葉。

 38歳独身女性のお言葉は、悩める若者には希望となる。
 「この年になると、お金と健康以外は深く悩まなくなるわ」

 そうそう、まさにそんな感じですね(ぇ
 いや、人間関係とか仕事のこととか、気にするとキリがないですけど、
 そうした悩みは2次的なもので、まずは健康と金銭の問題が身近になります。

 この先輩後輩、他にも、先輩が軽く述べた言葉を、大げさに解釈して良い方向へ
 話を持ってゆく後輩さんなど、面白いコンビになっていました!

 

 

【新連載ストーリー!】

●部屋にマッチョな霊がいます (nev 先生/原案協力:大澤めぐみ 先生)

 

 筋肉が全てを解決する!?

 前田木葉さんは、人付き合いの苦手なアニメ好きのアラサー女性。
 そんな彼女の部屋には、オネエ口調のマッチョな幽霊アッコさんがいて、
 おちおちアニメも観れないため、何とか追い出そうとするものの・・・

 といった感じのお話。
 そんな2人のやりとりが面白おかしなストーリー漫画になっています。

 しかし、地縛霊らしいマッチョさんは、出て行きたくとも出てゆけず、
 かと言って、除霊を頼むのも、人付き合いの苦手な木葉さんには難しい。

 と思ったら、そんな木葉さんのために、マッチョさんが助力することに!?
 自分の除霊のために力を貸すとか、イイ人すぎるマッチョさんですけど、
 オネエ言葉と相まって、親しみやすいキャラクターになっていますね。

 そして、マッチョさんは問題解決のために、何でもかんでも筋力を鍛えることを
 勧めていたのが可笑しかった! 対人関係に筋トレって意味あるのだろうか(´▽`;)

 いや、確かに体を鍛えることで、ポジティブになれたりする効果もあるので、
 一概に否定はできませんけども、そうした方向へ行くことになるのでしょうかね。

 はたしてアラサー女性は、筋力で問題解決を図れるのか?
 と気になりつつ、連載スタート、期待です!

 

 

【ゲスト作品】

●ネガティブガール幸子さん (桜那えいか 先生)

  

 超マイナス思考で疑い深い少女を、好きになったら・・・?

 すさまじくネガティブな少女・幸子さん。
 彼女を好きになってしまい、告白するユウくんでしたが、返事は「ダウトです」。
 どうも、自分なんかを好きになるはずがないと幸子さんは考えているようで・・・

 といった感じに、ネガティブ思考ゆえに疑い深い幸子さんをめぐって、
 彼女を好きなユウくんの振り回される様子が、愉快な4コマ作品になっています。

 まあ、自己評価の低い人が、自分なんかを好きになるわけないと思ったり、
 よしんば付き合えたとしても、すぐに飽きられて別れるというように考えることは、
 ありがちなのかもしれませんね。

 また、ユウくんの幼馴染さんが相談相手になって、フォローするものの天然なのか、
 ユウくんが誤解されるようなことを幸子さんに吹き込むのも可笑しかった!

 などなど、ネガティブ少女をめぐるお話ですが、悪くない反応もあったりして、
 ここからの交流が楽しくなりそう・・・ ということで、つづき期待です!

 

 

【最終回!】

●かがやけ!工学女子 (酒菜屋なかさ 先生)

  

 工学女子たちの日々を描く物語も・・・ 最終回!

 男性ばかりの工業大学に入った豊田ユウさんが、サツキさん、ユリカさんに出逢い、
 キャンパスライフを楽しんできましたけど、最後は、この先のことを考えるトヨダさん。

 様々なことを学び、そんなことを振り返りつつ、変化も感じているようで、
 大学生活が、苦労しながらもいかに充実していたかを思わせてくれます。

 卒業しても持ち続けたい「工学女子のココロ」。
 この先、何をしてゆくのか思いを馳せつつも、何だか愉快なことになったり、
 いつも通りな工学女子の風景が、面白かったですね(^^;

 技術にかかわる人の孤独なんて話もありつつ、人との交流がいかに大切か感じさせる
 そんな話も興味深かったり、あたたかかったり、面白かったり。

 そして、研究の日々へ・・・といった感じの最終回となりました。
 しんみりはせず、軽快に楽しい雰囲気が、いつものテンポで描かれていましたね。

 本作では、女性の少ない工業大学で、それでも頑張る工学女子たちの姿が、
 面白おかしく描かれてきましたけど、当然のことながら、工学に関する様々な説明なども
 興味深く読めたところが、よかったですね。

 正直、読みづらさというか、目の滑る雰囲気があって、私は読むのに苦心した印象でした。
 けれども、4コマ漫画としてのテンポは軽妙で、不思議なリズムのある作品だったと
 感じています。

 なもので、酒菜屋先生の作風は、も少し見てみたい気もするのですが、これにてシメ。
 楽しませていただきましたー!

 

  

【その他】

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 「ひらのあゆコレクション」、11月19日発売! そんな今回、「飽き」。

 滝沢先生、みずはちゃんの作ったクッキーを榊先生に食べさせていますが、
 どうも試食させられまくったため、滝沢先生は飽きてしまっているようで(^^;
 あの子煩悩な滝沢先生がそうなるとは、よほどのことでしょう。

 そんなこんなで「飽き」がテーマの今回でしたが、景山先生が好物のコーヒー牛乳を
 飲んでいて、榊先生に「あきもせず」と言われた所、「変わらないからこそあきない」
 と述べていたのは、目から鱗でしたね。

 ふつうは、飽きないために変化が必要と考えるでしょうけど、本当に飽きないものは
 変わらないものなのだという点には、なるほどと思いました。
 飽きない仕事は、毎日違うからこそ、という視点にも感服でしたよ!

 

●北斎のむすめ。 (松阪 先生) 

 お栄さん、吉原デビュー!?

 吉原へ取材へ来ていたはずなのに、いつの間にやら新人と間違えられ、
 客の相手をするよう言われてしまったお栄さん、大ピンチ!

 といった感じのお話で、高尾さんが心配してくれていたのも珍しかったりでしたが、
 相手になった吉之助くんがイイ人で、お栄さんのピンチも何とかしのげて、ひと安心。
 そんな様子が面白おかしかったものの、イイ人だっただけに、ラスト、吉之助さんが気の毒!

 

●ぎんぶら (安堂友子 先生)

 今回は、お宝惑星チグサレモ!

 珍しい動植物が多いとのことで、100年に1度しか咲かない花があるものの、
 別に希少種ではないため、星中にあふれているのが可笑しかった!
 珍しい花でも、そこら中にあれば、ありがたみも薄れますね(^^;

 他に、300年・500年に1度咲く花もありましたが、いずれも問題ありで、
 ありがたみのなさが愉快な内容になっていました。
 まだまだ様々な動植物がありましたけど、いずれもガッカリとは・・・
 いや、話だけで期待する方が問題あるのかな? なんて考えさせられるのも面白かった。

 

●ここから風林火山 (柳原満月 先生) 

 トビラ、禰々さんの入浴シーンが、艶っぽい今回。

 見た目は子供だけど高齢な山本勘助さん、禰々さんの入浴に遭遇して大慌て。
 禰々さんは勘助のことを子供と思って、気にせず一緒に入るものだから、
 なんて羨ま・・・もとい、けしからんことになっているのか!

 そんな感じでしたけど、唐突に嫁入りの話が出てきた禰々さん。
 これは史実通りなので良いのですが、相手の諏訪頼重が、どう見てもオークで笑!
 いや、これ、さすがに禰々さんが気の毒すぎなんですけど(;´Д`) 子供できるし。
 しかし、この無理な政略結婚から、晴信くんも父・信虎さんに反感を持ったようで。

 

●小森さんは断れない! (クール教信者 先生)

 まさ子さんが遅刻する理由とは・・・?

 昼になって登校してきたまさ子さん、やたらと疲れているようで、何があったのか。
 と思ったら、彼女、小説家をやっていて、夜遅くまで作業している様子。
 担当さんに「学校生活優先」と言われるものの、逆に言いくるめるとは、さすが(^^;

 しかし、担当さんといる所を、小森さんに目撃され、恋人と勘違いされていたのは愉快!
 慌てて真相を明かしてますが、あのまさ子さんが照れまくる姿は新鮮でしたね~。
 そして、投稿のきっかけになったのが小森さんであること、本を読んでもらうことなど、
 まさ子さんの内面が垣間見えた今回は、興味深い話でありました。

 

  

【新人まんが展】

・斎藤さんは田中くんが嫌い。 (ひゆさ 先生)

 

 斎藤さんが田中くんを嫌うその理由は・・・?

 斎藤みのりさんと一緒のクラスにいる田中くん。
 斎藤さんは普通の女子であるのに、なぜか彼を嫌っていて、
 自分は何か彼女にしたのかと、気にしているのですが・・・

 といったお話ですが、斎藤さんが田中くんを嫌う理由が、
 「生理的にムカつく」というのは、う~ん、どうなんでしょうね。

 そうしたこともあるでしょうけど、これって直接相手に告げるのは、
 凄まじく失礼なことだと思うのですよ。 どうしようもないことですし。
 安易に生理的にダメとか言っちゃう風潮、とても恐ろしいことですよ。

 田中くんはそこまで気にしていないものの、そう言われたらそこで終わるしか
 ない気がするのですよね~。 なので、この話はここで完結ということに(ぇ
 
 


◆ まんがタイムスペシャル 感想

2016年10月26日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2016年12月号

 

 今月の『恋愛ラボ』感想はこちら
 表紙は、おにぎりをつくるリコ!
 「楽しさギュッと詰まってます」の一言が添えられて、色んな意味で美味しそう。
 他、オリさんが持ってるのはパイでしょうか、味覚を刺激される雰囲気です。

 

 今月の「手裏剣いろいろで賞」は、『お役所忍務のススメ』

 

 今回、手裏剣講座をおこなう百地さん。

 忍者で観光PRする甲伊賀市役所。
 ちびっ子手裏剣道場にて、手裏剣について百地さんが解説していましたが、
 これが本格的で面白かった!

 手裏剣の打ち方から、手裏剣の種類、使い方など、様々な手裏剣知識が興味深いです。
 おかげで、忍者を否定したがる子供さんにも、忍者を知ってもらえていたのが、
 爽やかに楽しいお話になっていました。

 忍者なんていない? なら、自分でなればいい。
 そんな意気込みに、笑みがこぼれてしまいそうでしたよ!

 

 

【11月7日、コミックス2巻・発売!】

●ローカル女子の遠吠え (瀬戸口みづき 先生)

  

 恋にしみじみする季節・・・?

 何やら、水馬さんがセンチメンタルになっている様子。
 油野さんは心配してますが、話を聞いた桐島さんは「それは恋」だと言って嬉しそう。

 もし恋だとしたら困った、なんて述べる油野さん。
 りん子さんは仕事に支障がでるからと考えていますけど、油野さんは恋の勝ち負けに
 意識を向けていて、りん子さんには理解不能といった様子が、とても愉快でした(´▽`;)

 油野さんは水馬さんと仲が良く、尊敬している風でもあり、気になるようでしたが、
 実はお見合いをしなければならないらしく、それで少しアンニュイだったのだとか。

 りん子さんは、お見合い自体は悪い制度ではないと語っていて、それは確かにそうなのですが、
 いざ自分がするとなると、抵抗感があるというのは、納得できてしまいますね(^^;

 しかし、「結婚は人生の墓場」からの「神のご加護を」には笑いました゚(*゚´∀`゚)゚
 まあ正直、私も周囲の既婚者な友人たちを眺めていますと、そう言いたくなる気持ちも
 理解できなくはない・・・かな(ぇ

 そして、静岡ネタでは、かつて存在した浜松県の話が面白かったですね。
 静岡・浜松・伊豆、同じ県なのに、こうまで違うものなのか。

 それにしても、水馬さんのお見合い顛末はともかく、その際に使われたヒールの高い靴。
 油野さんが同じ物を持っているというのは、意味深であった気がします。

 水馬さんがお見合いを断るためのアイテムとして使った靴が、油野さんとっては
 まさに水馬さんへのあこがれそのものを象徴していたのは、興味深い所でした。
 油野さんの水馬さんへの想いも、微笑ましかった。

 などなど、水馬さんのお見合いをめぐって、面白おかしかった今回。
 静岡県内には、浜松と伊豆という独立を狙った勢力があるのだと勉強になりましたね(ぇ
 と感じつつ、今後も楽しみです!

 

 

【最終回!】

●前略、パリは苦くて甘いです。 (にしうら染 先生)

  

 コミックス2巻は、12月7日発売! ・・・ですが、最終回!!

 ラストは、年越しを迎える一同ですが、ミシェルは帰省したまま。
 さて、一体どうなってしまうのか? と気になる内容となっていました。

 12月31日の夜、19時集合というので10分前にやって来た洋平くんでしたが、
 オーナーさんは「ずいぶん早い」と不機嫌な様子。

 19時集合なら19時過ぎ(ふつうは19時半くらい)に来いというのは、
 あまりに日本の感覚とはかけ離れていて、洋平くんには気の毒でしたね(^^;

 そして、準備の手伝いをしていると、フランさん、ラファエレさん、そして、
 マルティーヌ&ギャビーと、次々にやって来るのですが、そこにミシェルの姿はなく・・・

 なんて思っていたら、遅れてミシェルさんも到着。
 洋平くんはもちろん、フランさんなどは泣いて喜んでいたのが、よかったですね~。

 実家に戻ってパティシエールとして働くことになったミシェルさん。
 けれど、父上との話し合いで、だいぶ風向きが変わったようで、清々しい笑顔を
 見せるようになっていたのは、ひと安心といった所でした。

 そして、洋平くんも実家の父上との関係に、落ち着きを取り戻せたようで何より。
 何とも爽やかな年越し風景が、素敵なシメでありました!

 本作は、パリへ来た洋平くんを中心に、女性ばかりのお店で繰り広げられるお話でしたが、
 ラストの1枚絵で初めて「あ、これハーレムだったんだ」と、ようやく気づいた私です(´▽`;)

 そうしたことに私は意識が向いていなかったわけで、裏を返せば、それだけパティシエの
 修行の日々に注目していたということでもあり、かつパリの風景や、その風俗・習慣などを
 興味深く読んでいたのだと思えます。

 まだまだ道半ばな洋平くんの物語は、これからも続いてほしかった気もしますけど、
 これにて幕・・・ 楽しませていただきましたー!

 

 

【短期集中連載!】

●おしかけツインテール (高津ケイタ 先生)

  

 ひきこもりな男性の家に、母娘が居候!?

 「まんがタイムファミリー」連載中! コミックス2巻は、12月7日発売!
 ひきこもりだけどお金持ちな新田俊郎さんの家に、親戚の母娘が居候することに。
 しっかり者な女子高生・朝比奈花梨さんと、その母・八重さんとの生活は、にぎやかで・・・

 といったお話。
 実はコミックス1巻、購入済みであります。

 今回は、短期集中連載とのことで、中学時代の花梨さんが描かれていますが、
 クラスでは優等生っぽいものの、1人でいることが多いようで、少し暗めな雰囲気。

 そんな花梨さんに、いかにもいじめっ子っぽい佐々木杏夏さんが目を付けて接近。
 放課後の買い物に誘いますが、花梨さんといえば家事に忙しく、お断りされています。

 杏夏さんの目的は、自分よりも成績の良い花梨さんの勉強の邪魔をすること・・・
 だったはずなのに、交流を重ねるうちに、何だかんだと世話を焼いたりしつつ、
 仲良くなっていっているのが楽しかったですね~。

 まあ、杏夏さんの方が意識しすぎて、勉強に手が付かなくなっていたのは愉快でしたが(^^;
 そんなこんなで、この短期集中連載、花梨さんの中学時代が描かれるのでしょうか。
 いずれにせよ、期待です!

 

 

【ゲスト作品】

●穂積くんは猫に勝てない (ほしな 先生)

  

 憧れの先輩は、猫が好き!

 穂積涼くん(23)が目を覚ますと、憧れの倉木先輩が目の前に。
 先輩と一緒に寝ている状況に戸惑う彼でしたが、そこには猫もいて・・・

 と始まるお話。
 実は穂積くん、猫が大の苦手らしく、思わず猫を見て叫ぶほど(^^;
 どうも先輩は猫好きで、しかも尋常ではない数の猫を飼っている様子。

 先輩の猫への溺愛っぷりが、可愛かったり面白かったりするのですが、
 穂積くんにとっては苦手な猫がいるだけで、逃げ出したいほどというから大変です。

 そうした様子が楽しい4コマ作品でしたけど、甘々な猫好きということを知られた先輩。
 バリバリ働く普段のイメージとは大違いで、穂積くんに他言無用と述べていたのは、
 2人だけが知っているという秘密の共有関係となって、なかなか面白い所でした。

 そして、ラストの展開で、先輩の家がシェア可能なほど部屋が多いことの意味が
 活きてくるわけで、一体どうなってしまうのか?

 穂積くんと倉木先輩との関係はもちろん、穂積くんが猫という壁にどう立ち向かうのか
 気にしつつ・・・ 次号も登場とのことで、期待です!

 

  

【その他】

●笑って!外村さん (水森みなも 先生)

 今回、ハロウィーンイベントの手伝い!

 仮装をして小学生と一緒にお宅訪問するイベントに、積極的に参加する外村さん。
 春野さんや由井さんに、仮装やメークの助言をもらってますけど、妖精コスが
 なかなか可愛らしくてよかったんじゃないでしょうか! いや、本当に可愛かった。

 うさ丸も可愛らしかったですし、顔だけ凛々しい外村さんなのもギャップ萌えでした!
 結局、笑顔で怖がらせるのはいつものことでしたけど、それでも最後に、子供から
 素敵な贈り物をもらえていたことは、まさにハッピーハロウィン、よかったです。

 

●光れ!メシスタント (310 先生) 

 檜山くんが浮かない顔ですが・・・

 担当さんとの打ち合わせで精根尽き果てたらしく、それでもきちんと戦ったようで、
 それなりの成果を出せていたのは、上々なのではないでしょうかね。

 おかげで光くんも、肉料理を作ってくれて大満足の美味しさ・・・だったのですが、
 その後、檜山くんが連載コンペで成果が出なかったことで、急展開になったのは驚きでした。
 檜山くんの進む道、そして先生の決断。 光くんはどうなってしまうのか、気になります。

 

●可愛い上司を困らせたい (タチバナロク 先生)

 GW初日は、ゆっくり休みたいめぐみさんでしたが・・・

 さっそく青木くんからデートのお誘いが来たものの、パスすることに。
 と思いきや、飲みに行くと聞いて乗り気になっていたのは面白い!
 そんなに飲みたいのですか、めぐみさん(^^;

 そしてデートの最中、青木くんの呼び方でひと悶着。
 「しゅんくん」と呼ばせたい青木くんに、まだ抵抗のあるめぐみさんと、
 2人のやりとりが恋人なりたてっぽくて楽しかった~。 もちろん、映画デートも!

 

●難関女子の恋愛参考書 (井冬良 先生) 

 マコトくん、バイトを考えるの巻。

 バイトをしようと喫茶店へ来たマコトくん、そこで中学時代の同級生・リコさんと再会。
 けっこう仲良く話をする仲だったようで、もしやリコさん、マコトくんのこと・・・?

 なんて期待させる内容が、いつもとはちょっと違った面白さでしたね。
 快活なリコさんのキャラクターもよかったですし、マコトくんとの関係も気になる所。
 でも、彼女の方が目立ってしまうと、本来のヒロインがかすんでしまうかも?

 

●メェ~探偵フワロ (ナントカ 先生)

 「捜さないでください」の置手紙・・・

 フワロさんが凹んでいなくなったのかと思いきや、手紙の主はアーサーさん!?
 まさかの展開が珍しくて楽しかった今回でしたけど、だいぶ弱っていたアーサーさん。
 岩壁を登ったり降りたり、人のお手伝いをするなどで気分転換するのは、彼らしい。

 ラウール先生も一緒になって、健全な活動する様子が、清々しかったですね。
 アーサーさんにとっても、ラウール先生にとっても、実りのある時間だったようで、
 ラスト、ほのぼのするアーサーさんが、微笑ましかった。

 

  

【新人賞@まんがタイムスペシャル】

・未来アスリートの道具屋さん (そめい吉野 先生)

 

 スポーツ用品店のおねえさん!

 葉月暦さんは、スポーツ用品店の店員。
 サッカーを始める子に、靴を見繕っていますが、本格的にやるならば
 3足も必要だと知って、母親も驚いてます。

 そんな風に、スポーツ用品店でのお客様とのやりとりが、興味深く面白い作品。
 日々、用具について勉強する店員さんの努力が垣間見えますね。

 また、お客様の反応などからも、細かな心情が感じられる点も楽しい内容で、
 なかなかよさげな感じですし、つづきに期待したい所です!
 
 


◆ 今月の恋愛ラボ

2016年10月25日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

まんがタイムスペシャル 2016年12月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●恋愛ラボ (宮原るり 先生)

 

 コミックス12巻、11月7日発売! そんな今回、サヨ回?

 ナギのおかげで、クリスマスコントに意欲的(?)になったリコ。
 中途半端な出来じゃいかんと、全力投球するあたり本気っぽい。
 ただ本気すぎて、自分を捨てに行っていたのには笑いましたが(^^;

 ナギに見に来てもらうためにコントやるのに、出オチで笑える姿になったら、
 乙女としてはどうなの!? なんてことになりかねず、本末転倒でしょうからね。

 

 

  

 脚本の練り直し。

 時事ネタの多い脚本らしく、今とは合わない内容のようで、
 マキは内容の練り直しが必要と考えている様子。

 しかし、マキには創作文の経験がなく、新たに書くことは難しそう。
 と、そこへやって来たのは新聞部! モモ・ナナ・ミカの3名ですが、
 なるほど、モモ先輩なら文章得意ですからね。

 協力を申し出てくる新聞部ですけど、「切ない恋に協力したい」と言いつつ、
 めんどうくさい恋・おもしろい恋・笑える恋を取材・記事にしたいと考えていて、
 サヨの危惧するように「モモに借りをつくるとろくなことない」のかも(´▽`;)

 とはいえ、心強い味方に違いはなく、これでひと安心・・・ではありますが、
 ここでモモ先輩、意地っぱりな恋を応援してるなんて言い出して、
 そちらに集中するよう提言してきます。

 

 

  

 意地っぱりな恋=サヨの恋?

 あの今カレ宣言で、それまで嫌がってたことが茶番だったと判明(?)したサヨ。
 そのため、意地っぱりが皆の共通認識になったなんて言われていて笑!

 ただ、サヨはべつにユウくんを嫌っていたわけではなく、
 「嫌いと思ったことはない」とはっきり断言していたのは、清々しかったですね。

 照れるでもなく、しっかり述べていたのが好感触でしたよ。
 むしろ、リコの方が照れてしまうくらいで面白かった!

 まあ、でも「会いたくない」というのは変わらずで、それもこれも、
 付き合い始めてから、サヨに対して「好き」とか「可愛い」とか、
 ユウくんが言い出すようになったのが原因というのは、難しい所ですね。

 世間的にはそう言ってくれる方が嬉しいという人も、それなりに多そうですし。
 リコ、マキ、エノ、スズはそんな感じですが、サヨはそうではない。
 「感性マイノリティーつらぁ」の一言には大笑いでした!

 そして、何だかんだでサヨはユウくんと、クリスマスに会うことを承諾・・・
 したはずなのに、メールでは「会いたくない」だの書いていて苦笑しましたが、
 ユウくんはそんなことではくじけない、ポジティブ精神の持ち主で笑いました!

 でも、これだと、サヨが会いたくない原因になっているユウくんの言動を
 直すことは困難でしょうね・・・ このポジティブさは厄介きわまりない(´▽`;)

 

 

 

 一方、ナギ・・・

 クリスマス会に参加することになったナギですが、誘ってきたリコの様子を思い出し、
 何かしら思うところがある雰囲気なのは、良い兆候なのかもしれませんね。

 また、工藤くんたちも参加するようで、その際、工藤くんが「倉橋サンは話しやすい」
 「ナギと一緒なら仲よくなれそー」なんて言っていたのは、気になる所。

 これはもしや、工藤くんがリコに接近 ⇒ ナギがモヤモヤ展開の前触れでしょうか。
 それをきっかけに、彼もようやく前向きになる・・・とか?

 などなど、サヨ話だった今回ですが、はたしてサヨはユウくんの言動をたしなめられるのか?
 そして、工藤くんの動向とナギの反応が気になりつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

◆ まんがタイムスペシャル 感想 


◆ まんがライフ 感想

2016年10月24日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2016年12月号

 

 表紙は、ハロウィンなミカちゃん!
 タローとさくら、ジャックオーランタンに囲まれて、ケーキを食べておいしそう。
 他、新連載作品、ゲスト作品などなど、盛りだくさんです!

 

 今月の「連載スタートで賞」は、『眠り姫と起こさない王子』

 

 タイトル通りな、お姫様と王子さまのお話。

 ゲストを経ての連載スタート!
 仕切り直しの第1話っぽい内容になっていましたね。

 魔女の呪いで眠り続ける姫を救うべく、ミント王子が旅立ちますけど、
 恐るべき魔女やドラゴンという困難(?)を乗り越え、ようやく出逢った姫が、
 実はすでに目覚めていて・・・

 といった感じの話は、ゲスト時と同じ。
 しかし、魔女がいなかったり、王様の兄上が魔女の呪いにかかっていたりと、
 ゲスト時になかった情報が出てきていたのは、興味深い所。

 また、2人の関係も基本同じなのですが、ややマイルドになっているかな?
 と思われる雰囲気もあり、ドライさが際立っていた王子に努力家という個性が付き、
 とっつきやすくなった印象です。

 さらに姫の方も、必死な感じがなくなって、可愛らしさが目立っていたと思えますし、
 連載化にあたって、各々のキャラクターに微妙な変化が表れていましたね。

 今後、ゲスト時の雰囲気に近づくのか、別の路線で行くのか、注目しつつ、
 連載スタートとのことで、期待です!

 

 

【コミックス2巻、発売中!】

●ウリとツメ (佐野妙 先生)

  

 ツイてないはずの桜子さんでしたが・・・

 運の無いことで有名な桜子さんだったものの、最近は少し違った雰囲気に?
 席替えで窓側の一番後ろをとったりして、友人たちが大騒ぎ(^^;

 逆に、ツメコさんの方が、桜子さんの定位置である先生の真正面になってしまい、
 桜子さんの不運を吸い取ってしまったのでは? なんて言われる始末。

 ところが、その後もツメコさんに不運が続き、本当に吸い取ったのかもと、
 周囲が不安に思うほどだったのは、気の毒ながらも可笑しかったですね。

 桜子さんと一緒にいても、ツイてないのはツメコさんの方で、
 ツメコさん自身も「不運を貰っちゃったのかも」と考えるほどでしたが・・・

 ここでスゴイな~と思ったのは、ツメコさんがそのことを苦にしていない点でした。
 もし、それで桜子さんの運がよくなったのならそれでいい、というようなことを
 言っていて、不運をもらったのかもしれないのに、不満を述べていないのは立派すぎ!

 不運の原因が、桜子さんかもしれないのに、それで少しでも桜子さんにネガティブな感情を
 抱いていないのは、素晴らしいことだと思いますよ。

 理性ではわかっていても、感情面でいかんともしがたいことってありますからね。
 それでもツメコさんは、そんなことをおくびにも出さない。

 さらには、その後、不運を貰ったわけではないことが判明して、桜子さんのせいみたいに
 言ってしまったことを謝ったり、どこまで人間できているのかと、感服でありました!

 などなど、ツメコさんの素晴らしさが輝いていた今回。
 桜子さんがツメコさんを好きなのも当然だな~と感じつつ、今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン (ハトポポコ 先生)

  

 「ガールズバンドおバカコメディ(柱文より)」!

 「まんがライフSTORIA」連載中。
 ハナコ、ヒロミ、アキコ、3人の少女が共同生活。
 その部屋の中でおこなわれるロックな会話(?)が、面白おかしい作品です。

 アキコさんが徹夜で眠そうにしている所、ヒロミさんが27時間起きてる自慢。
 ところが、アキコさんの起きている時間が予想外すぎて、さすがにドン引きでした(^^;
 眠らない自慢ってロック・・・なのかなあ。

 そして、ハナコさんが持ち掛けた「今までで一番痛かったこと選手権」。
 1位の自信があると豪語するハナコさんでしたけど、ヒロミさんの壮絶な痛みエピソードが
 かなりキツくて、さすがに怖気づいていたのは笑!

 そのため、自分の話をせず、アキコさんに痛みエピソードを語らせるのですが、
 これまたとんでもないことを言い出していて大笑・・・ いやいや、笑えない!
 というか、どうしたら「みせしめ」なんてシチュエーションになるのか、もう、わけわからん!

 他にも、ロウソクの火を指でつまんで消すやつをやろうとしたり、ハチに刺されたがったり、
 ロックな少女たちのやりとりが愉快な内容でありました(´▽`;)

 結局、アキコさんが寝てなかった理由に、ハナコ&ヒロミが謝罪に追い込まれるラストに大笑!
 「まんがライフSTORIA」連載中の本作品、今後もますます注目です!

 

 

●曇天ニューライト (高野雀 先生)

  

 地方の会社で働く女性2人。

 お便りコーナー「ライフ@コミュ」にて連載中の4コマから、スピンオフ登場!
 渡辺さんと鈴木さん、地方の会社で働く2人のかみあわない会話が面白い作品です。

 初対面で、地方に帰って来た理由を、いきなり尋ねて来る鈴木さん。
 その距離感に戸惑いつつ、言いづらそうにする渡辺さん。
 といった雰囲気の2人。

 いい大学を出てUターンしてきた渡辺さんからは、鈴木さんは遊んでる風に見えるようで、
 雨が降ってきて洗濯物の心配をする鈴木さんを、意外に思っている所が割とヒドイ(^^;

 のですが、ここで鈴木さんの意外な事実が明らかになって、驚く渡辺さん。
 同じ25歳でありながら、すでに2人の子持ちである鈴木さんに、思わず「マジかよ」と
 素が出ていたのは笑いました゚(*゚´∀`゚)゚

 渡辺さんは出産のことなど考えたこともないようで、そうした人生設計に思いを馳せ、
 何となく焦る感じになるのは、わかるわかるといった感じでしたね。

 しかし、鈴木さんが子供のできた時のことを語っていた内容が、あまりに殺伐としているのに、
 あっけらかんと話している所が可笑しくて、さらに渡辺さんは戸惑うばかりで面白すぎでした!
 子育て=懲役とは、ユニーク。

 そんな会話が、何ともなしに繰り広げられて、楽しい内容になっていました。
 最後に雨が上がっていたのも、渡辺さんの心象風景のような気もして、興味深い所でしたし、
 かなり私好みの作品でしたので、「ライフ@コミュ」のみならず、再登場に期待したい!

 

 

【その他】 

 まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、貝合わせ!
 ハイ、卑猥な方を想像しました!(正直) だって、清少納言が言ったら、そう思うじゃん?
 とはいえ、中身は健全な貝合わせ、みんなで楽しく貝合わせ、定子様もSで貝合わせ、でした(ぇ

 

●おじょじょじょ (クール教信者 先生)

 お弁当を作って来たハルさんでしたが・・・

 どう見ても、失敗してそうな弁当を「おいしい」とたいらげる徒然くん、さすがです。
 しかし、クリスくんが知らずに「まずそう」なんて言ったものだから、ハルさんが闇化(^^;
 そこで、徒然くんが料理を教えるなんて流れになっていたのは、面白い。

 しかも山へ赴いてのデートを兼ねている所が、徒然くんにしては頑張っている感あります。
 けれど、ハルさんの料理の腕は絶望的で、それでもきちんと教えながら、食べているのは
 英雄的行動といっても過言ではないでしょう(ぇ。

 というか、徒然くんの料理スキル、すごすぎ~。
 おかげで、ハルさんもようやく出発点・・・とはいえ、すぐ上手くなるわけでもないようで(´▽`;)

 

●ファーストクラスニートましろ (えきあ 先生) 

 再び、短期集中連載! ニートなお嬢様ましろさん。

 今日も今日とて、銀崎さんがお世話をしてますが、いかがわしい漫画を読んだり、
 ましろさんのニート生活に果てはないようで、さっそく銀崎さんが運動をさせています。

 それでも、懸命に抵抗するましろさんのニート志向は、もはやとどまる所を知らず・・・
 ではありましたが、銀崎さんもさすがなもので、ましろさんの通販した商品を別の物にしたり、
 けっこうヒドかったのは愉快でした(´▽`;) その後の凄惨な結末にも大笑!(酷)

 

●となりのエロチカちゃん (後藤羽矢子 先生)

 もし今の人生が、人生やり直しだったら・・・?

 最近、漫画やアニメで「人生やり直し系」が流行っていますけど、恩納くんは
 自分は自分の人生に満足しているので、戻りたいとは思わないのだとか・・・
 とはいえ、好きなアニメを新鮮な気持ちで何度も観たいというのは、共感します(ぇ

 しかし、ある夢を見たことで、今の人生がやり直しなのではないかと考えた恩納くん。
 夢でみた未来、エロチカさんが大変なことになる前に救えるかもしれないと思うものの、
 その行動に踏み出せず、まさかの卒業を迎えることになるとは、驚きの展開でした。
 後藤先生によれば、完結が近いとのことで、どうなってしまうのか・・・楽しみです!

 

●化野さんはすでに死んでる。 (晴瀬ひろき 先生) 

 コミックス1巻は、12月発売! そんな今回、化野さんの妹登場!

 ハロウィンの記事に使うイラストについて悩む一条さんに、化野さんが妹さんを紹介。
 化野サヤカさん、漫画家をしているらしく、仕事も完璧なクオリティで、さすがです。
 そこでお礼に食事をおごることになるのですが、一条さんの本音は、妹さんを見たいだけ(^^;

 サヤカさんは快活な人柄で、姉である化野さんの方が振り回され気味になる所が楽しかったり、
 不死者好きなため、ヴァンパイアである会長にかまれたがったりと、愉快なキャラクターでした。
 でも、そこには姉思いな妹の姿が見えていて、そんな姉妹の絆も素敵でしたね。

 

●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)

 2本立て、1本目はダイエットな一香さん。

 太るからと、食べるのを我慢している一香さんでしたが、見かねた朋也くんが
 ケーキを作ったところ、どんどん食べてしまい、気づけば太り体形に(^^;

 朋也くんも、美味しそうに食べてくれる一香さんのため、ケーキ作りをやめられず、
 一香さんも朋也くんのケーキが食べたいと、どうにも止まらないスパイラルでしたが、
 そこで一香さんの思わぬ“大きさ”に朋也くんが驚いたため、落ち着いていたのは面白かった!
 姉とはいえ、弟であっても“大きい”と気になるものなのですね(ォィ

 
 2本目は、藤咲さん話。

 テスト前の勉強会に、村瀬さんと赴く藤咲さんでしたが、「女友達」について聞かれて、
 一香さんを思い浮かべていたがよかった・・・のですが、それを認めようとしない所は愉快。

 勉強会では一香さんに遭遇して、いつも通りのケンカ状態になってしまい、
 孝喜くんに怒られていたのは面白かった(´▽`;) 一香さんまで一緒になってるし。
 そんな2人を見た村瀬さんが「女友達」を理解して、それを藤咲さんが断固否定しつつも、
 心の中では認めてしまっている所が、微笑ましかったですね~。

  

 

【新人4コマ杯 9月期月間賞】

・アイルスマイル (橋本くらら 先生)

 

 高校生になりたて少女のお話。

 希美﨑アイルさんは、高校1年生になりたて。
 笑顔を作ることが苦手で、自己紹介も苦手という少女。
 そんな彼女の生活が描かれる4コマ作品です。

 クラスの自己紹介をする際、机に同化できたらと考えるアイルさんの思考が
 可笑しかったりしつつ、クラスメイトの蒼井ハルミさんとのやりとりも楽しい
 内容になっていました。

 選評には、キャラクターの特徴を活かせていないとありましたが、
 ハルミさんとの会話で何となく、そうした面は出ていたかなと思えます。
 もしかすると、掲載されていない部分でキャラクターが出ていないのかもしれませんね。
 雰囲気はよさげですし、つづきに期待したい所。