五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

【謹賀新年】 あけおめであります

2021年01月03日 | 【雑記】

あけまして、おめでとうございます。

 
……昨年から1年経っての記事になってしまいましたが、私は生きてます()

もはや、ブログを続けられるのかもわからなくなってきましたが、
マンガやアニメを楽しめる限りは何か書いてみたいですね(予定は未定)

 

それはさておき、 
昨年も、4コマオブザイヤーが開催されました。
もちろん私も参加。
選出作品はこちらになります

 

●投票結果

新刊部門はこちら

既刊部門はこちら

 

新刊部門では、私の推し作品が4位ということで今後の展開にも期待したい。
いや、アニメ化とかしてほしいんですよぅ。

既刊部門の1位には少し驚きましたが、何か大きな展開があったのでしょうかね。
アニメは観てましたけど、原作は未読なので……
私の最推し作は11位とのことで、まあまあの結果でしょうか。

それにしても、きらら系の強さが目立ちますねえ。
ファミリー系は雑誌が減ってしまったこともあって、勢力減退でしょうか。
まだまだ頑張ってほしい所です。

 

 

●さてさて……

昨年と似たようなことしか書いてませんが、今年はこのブログ、どうなることか。

最近、マンガでは『葬送のフリーレン』(現在3巻まで)が面白いですね。
あと『怪獣8号』や、『パリピ孔明』『魔導の系譜』『悪役令嬢転生おじさん』
『THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!』なんかも読んでます。


そういえば、『本好きの下剋上』4部のコミカライズ(試し読み)が、
「ベイビーステップ」の勝木光先生になったようで少し驚きました。
こちらも楽しみですね。

 

などなど、とりとめもなく書きましたが、今年こそは少しくらい更新したいですね!(予定は未定)

最近は、ブラウザゲームにハマり気味だったりします。
DMM GAMESの「艦これ」は以前からやってましたが、
「対魔忍RPG」「凍京ネクロ」あたりも面白いですね。

「対魔忍」というとハードな18禁作品が原作ですが、DMM版はソフト路線で
シナリオが結構面白くて、楽しんでいます。

そんなこんなで、何か書けたら再び…
ここ読んでる人どれだけいるのか不明ですけどもー。

 


【謹賀新年】 遅れまして、謹賀新年

2020年01月06日 | 【雑記】

あけまして、おめでとうございます(遅)

昨年は2つほどしか記事を書けず、今年も明けて5日過ぎてからの記事投稿。
もはや休止状態でありましたが、何とか生きてます報告として書きました。

とりあえず、つらつらと……

 

 

昨年も、4コマオブザイヤーが開催されました。

もちろん私も参加。
選出作品はこちらになります。

雑誌感想を書かなくなっても、ちゃんと読んでるんですよ(アピール)

でも、『旅する海とアトリエ』1巻を買いそびれてしまって、入れられなかったのは無念。

 

●投票結果

新刊部門はこちら

既刊部門はこちら

 

新刊部門の1位は、他の漫画賞でもラインナップされていましたね。
私も選出しました。

既刊部門の1位は、さすがの貫録。
私も選出しましたが、アニメも楽しかったし、まだまだ期待の大きい作品です。

そして全般的に、きらら系が強いかな?
今シーズンのアニメになっている作品もありますし、今年も覇権は揺るがない?

などなど、4コマ漫画も楽しく読んでいます。
今年も色々と読めるといいな。

 

 

●はてさて……

そんなこんなで、久方ぶりにブログを書いてみましたが、
今年はどんな感じになるでしょうね。

正直、もう定期的に雑誌感想を書くことはできないと思います。

そこで、気が向いたとき、たまに簡単な感想でも雑記のように書くくらいから
再スタートしてみようかなと考えていますが、予定は未定。

 

最近は、アニメ観て『BEASTARS』の原作を買い始めたりしています。
『ライフル・イズ・ビューティフル』も買いたいですね。
『慎重勇者』についても検討中。 どれも面白かった(ライフルはまだ1話ありますが)

『本好きの下剋上』『ヴィンランド・サガ』『放課後さいころ倶楽部』『七つの大罪』
『ちはやふる』『ハイスコアガール』は、原作既読でした。

 

他、最近(と言っても少し前ですが)読み始めたマンガでは
『神サー!』『永世乙女の戦い方』『JKハルは異世界で娼婦になった』
『ネオ・エヌマ・エリシュ』『のんべれケ』『十角館の殺人』など面白いですね。
(十角館は原作既読ですけども)

などなど、どんな風になるのかわかりませんが、
今年こそは、たま~にブログ書くこともあるかもしれません。
もう、ここ読んでる人もいるか不明ですが、そんなこんなで、よろしくお願いいたします。

 


【雑記】 お久しぶりです

2019年04月01日 | 【雑記】

あけましておめでとう記事から、もう4月になってしまいましたが、生きてます・・・

やめてませんからーとか言っておいて、このブランクはヒドイですね、我ながら。
忙しいだけでなく、身体が疲れやすくなってしまって、どうしようもない感じで
更新再開のめどが立ちません・・・申し訳なし。

ひとまず、最近ハマったものでも書いて、記事を埋めておきたいと思います。
広告が出たままなのも気持ち悪いので・・・

 

 

●『本好きの下剋上』が面白い!

 特設サイト

 アニメ化も決定した本作品、私はアニメ化発表前に読み始めましたが、とても面白かった。
 本好きの女性が亡くなって、気付いたら異世界の少女になっていた所から物語は始まります。

 そこは、だいたい中~近世レベルのファンタジー世界で、主人公は生活の違いに戸惑いつつ、
 大好きな本が身近に存在しないことに衝撃を受けます。

 本はお貴族様が読むもので、庶民には手の届かない高価な品。
 主人公の家は庶民の中でも下町の貧民層であるため、本なんて読むことは考えられない。
 それでも諦めきれない主人公は、「本を作る」ことを目標に突っ走ってゆきます。

 なんて感じのお話で、異世界モノのお約束である現代知識チートで
 爽快な成功をおさめたりもするのですけども、肝心の本づくりは、失敗の連続。
 さらに主人公の体は虚弱で、他人の力を借りないと何もできないあたり、主人公無双ではないですね。

 また、現代知識によるアドバンテージはあるものの、異世界には魔術も存在しているので、
 主人公の方も驚くことが多かったりと、バランスがとれている感はあります。
 (それでも主人公のチートっぷりは結構なものになってゆきますが)

 そして、最初は他人だった異世界の家族(父母姉)が、だんだん本当の家族になってゆくのも楽しい。
 いつの間にか、主人公にとって彼らが「帰りたい場所」になるのは、心に響くよさがあります。

 さらに、下剋上のタイトル通り、どんどん向上してゆく主人公。
 多くの人たちとの交流が広がり、本づくりに邁進する物語は、山あり谷あり、痛快で面白いです。

 

 アニメPV

 こちらでは、第1部の終盤に登場する人気キャラクターのフェルディナンドさんが出てますが、
 彼が主に関わってくるのは2部以降なので、まずは、きちんと第1部を描いていただきたい所。

 家族や、ご近所の少年ルッツ、商人ベンノとの関係は、主人公にとって重要なものになりますし、
 ここがしっかり描かれないと、物語の軸がブレてしまうと思うので、本当にお頼み申し上げたい。
 フェルディナンドさんも、2部以降、かなり重要な存在になってゆきますが。

 そして、PVのラストに描かれている場面は、原作でも大好きなシーンなので、
 あそこを観るのが楽しみで仕方ないですね・・・感動的でしたから。
 やはり、2部の中盤か終わりまでアニメでやるのかな?

 何はともあれ、アニメも楽しみですが、原作も面白いのでつづきが早く読みたい。
 現在、書籍版は4部の6巻まで出ていますけど、次巻は6月発売とのことで待ち遠しいです。

 

 

●『彼方のアストラ』アニメ化

 アニメ公式サイト

 マンガ大賞などをとった作品ですが、こちらもアニメ化決定前に読み始めました。
 年始休みにまとめて読もうと、5巻完結だったので気楽に読んだのですが、面白かった。

 言ってみれば、少年少女が宇宙で漂流するお話ですが、SF的サバイバル要素の他、
 彼らを宇宙で漂流させるきっかけとなった犯人や、事件の真相、さらに大きな秘密といった
 様々な謎が、物語に引き込んでくれる面白味がありました。

 漂流することになる9人の中に犯人がいる!?
 そんな緊張感が漂いつつ、最初はウザがられていた主人公のカナタが、
 リーダーシップを発揮して困難を乗り越えてゆく様子が、熱く描かれるお話です。

 個人的には、終盤における人間社会の描き方に不満があって、その点が残念なのですが、
 全体的にエンタメ性も高く、楽しめた作品だったので、アニメも大いに期待したいですね。

 

 

●『ソウナンですか?』アニメ化

 アニメ公式サイト。 (原作試し読み可

 こちらは1巻発売時から読んでいる作品ですが、アニメ化とは驚きました。
 女子高生4人組が遭難して、無人島でサバイバル生活というお話ですが、
 内容は本格的ながらも明るいもので、コメディとして楽しめます。

 4人の少女のうち、1人がサバイバル経験のある玄人なため、
 彼女を頼りに生活する様子が面白い。

 現代の生活に慣れきった女子高生が、食べ物や水を確保するのにも苦労しつつ、
 何でも食べたり、何でもしないと生きてゆけない環境で、面白おかしく過ごすのですが、
 サバイバル経験のある少女の思い切りの良さに、翻弄される3人が愉快ですね。

 お尻から水分補給とか、「大」を手にとって投げるとか、人間の尊厳ギリギリの戦いが
 繰り広げられますけども、このあたりは原作でも後の方の話なので、アニメではやらないかな?
 いずれにせよ、楽しみです。

 

 

●『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿-魔眼蒐集列車』アニメ化

 アニメPV

 こちらは、アニメ化決定してから原作を読み始めました作品。
 『Fate/Zero』『Fate/stay night』に触れていれば、やはり気になります。

 詳細は省きますが、「Zero」の登場人物だったウェイバーという少年が、
 色々あって魔術師の大家「エルメロイ」の名を継ぎ、一級講師となって過ごす中、
 様々な事件に遭遇し、それを解決する物語となっています。

 アニメ化されるのは「魔眼蒐集列車」というエピソードで、原作でいえば3番目のお話になります。
 個人的には「剥離城アドラ」や「双貌塔イゼルマ」も観たいのですけども、
 なぜこのエピソードが選ばれたのかは、何となくわかる気もします。

 魔眼と呼ばれる力を持った目玉を蒐集する列車を舞台に、殺人事件が起こりつつ、
 その真相や、エルメロイⅡ世の因縁に関わる物語が展開するのですが、
 Fateシリーズに触れていると、かなり興味深い内容になっていますね。

 以前放送された0話もよかったので、本作のアニメ化にも期待が高まります。
 この他の話も、いずれアニメ化するのでしょうかね?

 

 

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』アニメ、もうすぐ開始

 アニメ公式サイト

 以前、ブログで紹介した作品がアニメ化とのことで、期待値高し。
 もうすぐ放送になりますね。

 私としては、推しヒロインである亜由美さんや美月さんがどう描かれるか気になりますが、
 並行世界を行き来する物語が、どのように描写されるのかにも注目したい所です。
 基本ヒロイン5名の各ルートが、きちんと破綻なく描き切れるのか、楽しみです。

 

 

●他いろいろ

 もう色々と書き切れませんが、
 まちカドまぞく恋する小惑星『おちこぼれフルーツタルト』と、
 きらら系作品が続々アニメ化決定して驚きました・・・私が休んでいる間に。

 また、冴えない彼女の育て方も劇場版アニメになるとのことで、楽しみですね。
 本当は3期やってほしかったのですけども。

 他にもマンガの話などしたかったのですが、時間がないのでここまで。
 ブログ再開は難しい所ですが、小ネタをちょこちょこ更新してはいきたいですね。
 では、またいずれ・・・

 


【謹賀新年】あけおめことよろでございます

2019年01月02日 | 【雑記】

あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします・・・

 

って、もはや更新停止中となっている当ブログではありますが、やめてませんからーーー!!!

多忙なのはともかく、夏場に体調崩して以来、
無理がきかない体になってしまった様子で、色々と困り果てております。

ひとまず、今年はブログ再開を目標に、リハビリがてら記事を書きつつ、
どのようにやってゆくか思案したい所。

なにせ、数ヶ月号分の感想遅れですから、
追いつくために極力記事を短縮しなければならないかも。

そんなわけで、まだまだどうなるかわかりませんけども、
今年もよろしくお願いいたします。

 

そういえば、4コマオブザイヤーの結果が出たようですね

新刊部門1位は、この作品が来るのかと驚きましたが、納得でもあります。
一方、既刊部門1位は強すぎでしょう、この作品・・・アニメ化まで行けそう?

今年の4コマ漫画の動向にも、注目です。

 


【雑記】更新遅延しすぎて、どうしましょう(困)&読んだマンガなど

2018年09月29日 | 【雑記】

更新、大幅に遅れて、2ヶ月遅れになっております・・・申し訳ありません。

夏あたりから忙しくなったことと、今年の酷暑の影響で体調を崩したことが原因で、
忙しさはもう少し続きそうで、どうしたものかと思案中・・・

ひとまず、追いつけるように頑張りたい所ですが、
もしかすると、雑誌感想は削ってゆくことになるやもしれません。(未定)

とはいえ、なるべく2ヶ月遅れを取り戻せるよう、少しずつ追ってゆきますので、
しばらく猶予を頂けると幸いです・・・ どうなるかわかりませんけども(ォィ

 

  

【読んだマンガいろいろ】 

と、そんな話題だけでは何なので、最近、読んだマンガについて色々と・・・
簡単に書くつもりが長くなってしまって、これなら普段の記事書いた方がよかったかも(ォィ

発売からしばらく経つ作品もありますが、とりあえず、
まだ1~2巻だけ出ているものを中心にピックアップしてみました。
(1冊だけのものもあり)

 

『僕らはみんな河合荘コレクションBook 入居の手引き』 (宮原るり 先生)

 

 『僕らはみんな河合荘』の設定資料や、描きおろし番外編などを収録した1冊。

 すでに完結した「河合荘」の全カラーイラストや、キャラ設定、
 完全新作マンガ4本、宣伝用マンガなどなど、様々な要素がつまっています。

 カラーイラストは、宮原先生のコメント付きで紹介されていて、そちらを読むのも楽しい。
 アニメ用イラストやマンガはもちろん、描きおろし作品まで収録されていて、
 河合荘ファンなら必携といえる内容でしょう。

 また、ヤングキングアワーズにて掲載されていたインタビューコナーでの
 宮原先生の応答もあって、その中身が興味深いものだったり・・・

 そして、描きおろしマンガ「シロさんと俺」ロングバージョンや、
 椎名さんや千夏ちゃんのその後を描いたお話、河合荘の面々がゲームに興じる話、
 住子さんが住人たちを面接した時の話は、どれも読みごたえ抜群。

 本当なら1つ1つ感想を書きたい所でしたが、なかなか・・・
 椎名さんの話はラブ成分あって千夏ちゃんと同じ感想を抱きましたし(何?)、
 「シロさんと俺」や、ゲームに興じる話は、いつもの河合荘の雰囲気でよかった。

 住子さんの面接話は、それぞれの住人たちの「顔」が見れるのはもちろん、
 何よりも、宇佐くんが主人公にふさわしい存在だったのだと思わされる内容で、
 このあたり、とても感慨深いものがありました。

 『僕らはみんな河合荘』という作品に、ハマるだけハマってきただけに、
 この1冊が本当の最後となってしまう寂しさはありますけど、それだけに大事にしたいと
 なおさら思わされもしました。 改めて、楽しませていただきました!

 

 

『ブルーストライカー』1巻 (原作:柴田ヨクサル 先生/画:沢真 先生) 

 

 アラフォーおっさんが、ストリートファイト!?

 俳優の仕事もなくなり、妻にも逃げられた男・根津田。
 失意の中にいる彼が屋台で酒を飲みながら、スマホゲームを始めると、
 現れた青年から、いきなり路上格闘(ストリートファイト)を仕掛けられて・・・

 と始まるお話ですが、柴田ヨクサル先生といえば『エアマスター』を思い出します。
 あちらの作品もストリートファイトを題材にしていて、主人公の女子高生が
 次々と勝ち上がってゆく感じの物語になっていました。

 しかし、こちらの作品はアラフォーおっさんが主人公で、大して強くもなく、
 戦えばだいたい負ける、たまに勝つこともあるくらいの塩梅で、あまり勝利に重きは
 置かれていません。(勝つ試合は何かしら失うべきでないものがかかっている)

 ヒロインポジションというか、師匠ポジションの女性・レセンさんの戦いっぷりは
 華麗で鮮烈、なかなかの強者ということもあって、バランスがとれている印象ですね。

 この作品は、少なくとも1巻時点では、失意の中にいるアラフォーのおっさんが
 ストリートファイトを通じて「再生」の道を歩み始める物語で、そのあたりが
 テーマなのかな? と思われます。

 ただ、終盤に「エアマスター」でもお馴染みの、ある流派の人が登場するので、
 ここからストリートファイトにも重点が置かれてくるのかもという予感はあり、
 スマホゲームと連動した路上格闘に秘められた謎も気になる展開。

 はたして、アラフォーおっさんは人生を取り戻せるのか?
 基本コミカル、所々に熱さを感じられる作品ですので、期待大です!

 

 

『魔法使いの印刷所』1巻 (原作:もちんち 先生/作画:深山靖宙 先生)

 

 異世界で同人即売会!?

 ごく普通の少女・紙谷美香さんは、コミケ帰りに異世界へ飛ばされてしまい、
 もとの世界へ戻るべく、転移魔法を求めて「魔導書の即売会」を立ち上げることに。
 様々な魔法使い、ファンタジー世界の住人たちを巻き込んで、盛大な祭りが始まります。

 といった感じのお話で、まさかの異世界で同人誌即売会。
 しかも魔導書のという点が、面白おかしな内容になっていますね。

 「マジックマーケット(通称マジケ)」と呼ばれる即売会は、コミケ同様、熱気にあふれ、
 様々な魔法使いが集う愉快なもので、コミケに参加された方であれば感じるであろう
 高揚感が突き抜けるような雰囲気満載です。

 そうした即売会の楽しさを疑似体験させてくれるような話を中心に、
 即売会のない時は、美香さんの作った「印刷所」での仕事の日々が描かれつつ、
 人々との交流を経て、多種多様な問題を解決する所が面白味。

 また、テツヤグミと呼ばれる存在を、騎士団が容赦なく排除する様子が痛快だったり、
 コミケ経験者であれば共感できるポイントも多いのではないでしょうか。

 普通の少女が迷い込んだ異世界で、印刷所を作り、即売会を開催しと、
 とにかく楽しい内容の物語、期待の1作です!
 (こちらで読むこともできます

 

 

『プラネット・ウィズ』1巻 (水上悟志 先生) 

 

 TVアニメ企画の原作ネームをマンガ化!

 今シーズン放映されましたアニメ『プラネット・ウィズ』
 その脚本原案を水上悟志先生が担当、描きおろしたネームをマンガ化した作品。
 すでにアニメは終了し、物語は終わっていますが、マンガ版はここからスタート!

 ヤングキングアワーズにて、現在連載中。
 アニメで終了した作品を、マンガが後追いする形は珍しいですね。

 物語は、奇妙な同居人たちと暮らす少年・黒井宗矢くんを主人公に、
 突如現れた謎の巨大飛行物体をめぐる、“7人のヒーロー”たちの戦いに
 巻き込まれることから始まります。

 巨大飛行物体と戦う“7人のヒーロー”。
 同居人である黒井銀子さんから告げられたのは、宗矢くんは彼らと戦わねばならない
 ということで、ヒーローと戦う側になる点に、まず引き込まれましたね。

 なぜ、“ヒーロー”と戦わねばならないのか?
 記憶喪失だった宗矢くんが、記憶を取り戻した時、それは復讐の始まりとなります。
 巨大飛行物体も味方というわけではないようで、このあたりも面白い所。

 アニメを観て感じたのは、本作は様々な愛をテーマにしている
 ということで、家族、そして復讐と赦しを中心に、興味深い内容になっています。

 陳腐に思えるテーマを説得力をもって、なおかつエンタメとして上質に描き切った
 傑作だと感じましたので、こちらのマンガ版にも注目であります!

 

 

『憑依師』1巻 (戸田誠二 先生)

 

 「生きる意味を問うLIFEファンタジー」

 罪を犯して死んだ青年・クロカワが死神から告げられたのは、
 「地獄へ行く」か「憑依師」になるかで、後者を選んだ彼は
 死んだ人間の魂を自分に憑依させ、現世に戻り願いを叶える仕事をすることに・・・

 といった感じの作品で、まず主人公のクロカワくんが、不運な境遇ゆえに無気力で、
 やがて犯罪を犯すようになり、最期はドラッグのやり過ぎでハイになって
 車に轢かれて亡くなったというキャラクターである点が、注目でした。

 「憑依師」になっても、無気力なままのクロカワくんだったものの、
 自分に他人の魂を憑依させ、願いを叶えさせるための行動をとるうちに、
 様々な人生に触れることで、少しずつ変化してゆくのが見所。

 もちろん、憑依する人たち、それぞれの人生の重みや物語も上質で、
 思い残しや悩みなどを解決する流れが、爽快かつ感動的な内容になっています。

 “生きる”人たちの息遣い、熱気、想いが、じっくり伝わって来る物語は、
 戸田誠二先生らしい作品といえるのではないでしょうか。

 クロカワくんは、母子家庭でほとんど教育を放棄された状態ですごした人物で、
 だからこそ他人の人生を体感することで、感じるものも多いのだろうと思われますし、
 それが読者である我々にも、感じられる所が大きな魅力。

 変わってゆくクロカワくんが、これからどのような「憑依師」となるのか・・・
 期待を込めて、楽しみにしたい所です。
 (戸田誠二先生のショート作品はこちらで読めます

 

 

『クロハと虹介 黒き魔女の嬉遊曲』1巻
 (原作:成田良悟 先生/漫画:白梅ナズナ 先生) 

 

 「超強運」女子と「超不運」男子の、ボーイミーツガール。

 ファーストシリーズ全1巻に続いて、新シリーズとして始まった本作品。
 黒髪メガネの美少女・宵辻クロハさんは、恐ろしいくらいの強運の持ち主。
 一方、傷だらけの青年・室川虹介くんは、イヤなくらい不運な人物で・・・

 という2人をめぐる物語。
 強運なはずのクロハさんは、実はその強運ゆえに周囲を不幸にしてしまう体質。
 そのため、幸せそうではなく、陰を帯びた美少女ぶりが際立ちます。

 虹介くんの方は、不運ゆえに事故に遭う確率が高く、いつ死んでもおかしくない
 はずなのに、その不運をはねのけてしまう精神とパワーの持ち主で、
 むしろ彼のタフネスぶりが頼もしい内容になっています。

 そんな2人が出会ったのが前作で、今作では通うことになった学校で再会。
 バラ色の学園生活が始まるかと思いきや、クロハさんの強運体質を狙う者たちが暗躍し、
 女子高生殺し屋だの、その姉妹だの、不良グループのリーダーだのが出てきて波乱の予感。

 クロハさんをめぐる争いと、彼女を守ろうとする虹介くんと、様々な思惑が絡みつつ
 繰り広げられる強運と不運の物語。

 虹介くんの不運をはねのける姿勢に感化され、新たな道を歩み始めているクロハさん。
 2人の先行きがどうなるのか・・・注目したい作品です!

 

 

『十二人の死にたい子供たち』2巻
 (原作:冲方丁
 先生/漫画:熊倉隆敏 先生)

 

 死ぬために集った12人の少年少女、しかしそこには1人の死体が・・・

 廃病院へ集まった自殺志願の12人。
 しかし、すでに1人、ベッドで死んでいる人間を発見したことで、
 自分たちが犯人にされないよう、議論が交わされ、検証が始まり・・・

 という1巻目を経ての第2巻。
 12人の中に犯人がいるのでは? という方向性で話が進みつつ、
 犯人と思しき人物に行き当たった所で、2巻目突入となっている状況。

 しかし、そこから新しい事件が発生してしまい、混迷を極めることに。
 再び議論が始まり、犯人探しをするのか、このまま自殺を実行するのか、
 それぞれの思惑が交錯しつつ、物語は進みます。

 そうしたミステリ的な要素と、参加者それぞれの人生や死にたい理由など、
 登場人物の個性そのものが面白味になっている作品で、12人の話し合いが
 その個性を際立たせ、引き込んでくれます。

 居場所のない少年、大事な人を失った少女、偽りの自分に疲れた少女、
 難病にかかっている少年、親との関係に抑圧された少年などなど、
 様々な理由を抱えた人々の理由が、切実だったり、そうでもなかったり。

 そして何より犯人が誰なのかが気になる所で、自殺が先か、犯人を見つけるのが先か、
 いよいよ物語はクライマックスへ近づいているようで、次巻が楽しみです!

 

 

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』2巻
 (漫画:東冬
 先生/原作:三田誠 先生・TYPE-MOON
  /キャラクター原案:坂本みねぢ 先生/ネーム構成:TENGEN 先生)
 

 

 Fateシリーズにスピンオフ小説、そのコミカライズ作品。

 魔術協会の総本山「時計塔」にて、ロードと称される地位にいるエルメロイⅡ世。
 義妹より、ある魔術師の遺言の公開に立ち会うよう依頼され、内弟子グレイと共に
 向かうも、そこで遺産相続のための謎解きをすることに・・・

 という第1巻を経ての第2巻。
 この遺産相続のための謎解きが、惨劇につながり、ミステリ的な要素を含みつつ、
 張り詰めた空気の中、事件を紐解いてゆく物語になっています。

 主人公のエルメロイⅡ世は、『Fate/Zero』に登場したウェイバーという人物で、
 そちらを知っていると、彼の成長した姿に感慨深いものを感じられるはず。

 彼は魔術師としての力は弱いものの、魔術の本質を見抜く知性があり、
 そこから教え子たちの力を引き延ばす指導力に優れた人物になっている点が面白い所。

 この本質を見抜く知性が、ミステリ風な本作においても遺憾なく発揮され、
 そうした様子が爽快ですらありますね。

 魔術師たちの業、起こる惨劇、解かれてゆく謎。
 Fateシリーズにおける魔術師の在り方を知っていると、なお興味深い話かもしれません。
 ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト嬢も登場していて、シリーズファンはニヤリかも。

 はたして、惨劇の奥にあるものは何なのか?
 次巻クライマックスとのことで、非常に楽しみです!