五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想①

2016年01月07日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2016年2月号

 

 表紙は、新年ムードのらいかさん!
 見返り美人チックな晴れ着姿が麗しいですね~。
 他、中華風の月英さん、太一くん兄妹、弁丸くんは鎧姿で、めでたし!
 
 

 今月の「恩返しも色々で賞」は、『マチ姉さんの妄想アワー』より、ツルさん!

 

 有名な「ツルの恩返し」も、機織りばかりじゃない!?

 今回、【ツルそれぞれ】シリーズが3つほどありましたが、
 いずれもオーソドックス(?)な機織りではない恩返しが楽しかった!

 1人目は「うどんを打つ」で、どう考えてもツルのイメージじゃないし、
 2人目は「飴細工を作る」で、どうやっているのか気になるしで、
 なんとも愉快な恩返しでありました。

 そして、これが前振りとなっての3人目には、大笑゜(*゜´∀`゜)゜
 基本に立ち返った「機織り」なのに、結末が異なるのは、何とも複雑。
 う~ん、男って。

 

 

【今月のピックアップ!
●まんがの装丁屋さん (小石川ふに 先生)

  

 ひと騒動の後の飲みにて・・・

 律さん、譲歩に譲歩を重ねて、ようやくOKとなったデザインのお仕事。
 その後、森編集長との飲みの席となりましたが・・・

 2人は昔からの知り合いのようで、森さんとしては、
 今回割を食う形になった律さんをねぎらいたいとのこと。

 そしてその中で、なぜ部長さんの指示が、律さんが仕事をした本以外には
 入っていないのかの説明がされていましたけど、これはどうも、
 森さんが原因だったらしく、そのあたり、なかなか森さん、したたか(^^;

 
 部長さんを“利用”しようとした結果、律さんを巻き込む展開になったと・・・
 でも、そこで律さんに仕事させるため、一芝居うったというのも、なかなか。

 そんな森さんに、何か言いたそうな目つきの律さんでしたけど、
 そこを最上の奢りで勘弁していたのは、愉快でした。

 まあ、森さんとしても『フィーフォア』を売りたかったゆえの頑張りで、
 そのあたり、律さんも評価しているということなのでしょうね。

 
 そして今回、何より面白かったのは、部長さんがけっこう優秀そうだったこと。
 単に意気込みだけが先行して、強圧的になるタイプかと思っていましたが、
 なかなかどうして、手ごわい上役さんじゃないですか!

 さらには、下の「抵抗」を楽しんでいる風だったのも、貫禄ありましたね~。
 彼のセンスが良いとは思いませんが、もしかすると、売れた一因になっていた
 かもしれないというのは、頭の片隅に入れておく必要はあるかも。

 森さんも言ってましたけど、「売れた理由なんて誰にもわからん」のですよ。
 何がどうして、多くの人たちの興味を引いたか?
 それが必ずしも、センスの良さとは限らないわけで、そのあたり難しい。

 それに、上と下のせめぎ合いがうまくハマれば、良い仕事が生まれるかもしれない。
 ということもありますから、この布陣、かなり面白いことになるかもですね。

 森さんの策士っぷりや、部長さんの優秀さに意外性があって、侮れない所が良い。
 なんて感じつつ、今後も楽しみです!
 
 
 
 

【コミックス1巻、発売中ゲスト!】
●終活女子高生 (津々巳あや 先生)

  

 優等生とヤンキー少女の終活物語!?

 「まんがタイムジャンボ」にて連載中、コミックス1巻発売中の本作品。
 大泉律さんは優等生、一方の藤沢沙羅さんはヤンキー少女。
 ですが、律さんは沙羅さんと友達になりたがっていて・・・

 と始まるお話。
 いきなり沙羅さんの写真を撮影し始める律さんは、優等生というには、
 ちょっとズレた感じの天然さんなのですが、周囲からの評判は上々。

 沙羅さんは、見た目から評判も悪いものの、内面は良い人で、
 律さんは、そんな彼女の本質に気づいているという感じになっています。

 そして、律さんがそんな沙羅さんと友達になりたい理由は、終活のため。
 (ちなみに終活とは、人生の終わりのために準備を整えることです)

 友達づくりから終活を始めようと、ターゲットにしたのが沙羅さんで、
 彼女が律さんに振り回されるように、終活に巻き込まれる様子が、
 コメディタッチな面白味となっています。

 さらに、律さんと沙羅さんのやりとりが(主に律さんの誤解を招く発言により)、
 百合っぽさを醸し出しているのも、楽しい所ですね。

 そんな本作も、コミックス1巻が発売中!
 津々巳先生の前作「乙女ほるもん」も面白かったですし、がぜん注目です!

 

 

【初登場ストーリー】
●ねーちゃんはぼくが守るっ (いちかわ壱 先生)

  

 中学生の少女と5歳の男児を、預かることになった青年。

 小林晴一くんは、姉から「こどもを預かってほしい」と頼まれ、
 中学生の少女・真矢さん、5歳の真人くんと暮らすことに・・・

 十数年も前に家を飛び出した姉上の頼みとあって、
 会ったこともなかった姪と甥を預かることとなり、晴一くんも混乱気味。

 でしたが、礼儀正しい姉弟に安心しつつも、真矢さんから少し警戒されて、
 ギクシャクした同居生活が始まることになります。

 家では、祖母さんと犬のチビも一緒。
 しかし、真矢さんはやたらと張りつめた空気をまとっていて、なじまない。
 何とか気をほぐそうとする晴一くんでしたが・・・?

 といった感じでしたけど、そりゃ中学女子が知らない家で暮らすのですから、
 こうした心情になるのは当然のことですよね。

 それを知って、己の迂闊さを感じた晴一くんのとった行動は、よかった。
 さらに、祖母さんのあたたかい言葉も重なって、ほぐれる空気が心地よい。
 真人くんが姉を守ろうとする姿勢も、微笑ましかったですし・・・

 などなど、ここから始まる同居生活が、どのように展開してゆくのか?
 晴一くんが「おじさん」と呼ばれることに抵抗を覚えることに共感しつつ、
 第1話とのことで、つづきが楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】
●まなびやユーレイ (瀬野反人 先生)

  

 塾と幽霊。

 鴨井ゆずさんは、大学生。
 バイトで塾講師をやっているものの、生徒数も少なく、経営も心もとない。
 さらには、このホソダ塾には、幽霊が出るとか出ないとかいう話があり・・・

 なんて感じのお話でしたけど、塾の講師というのも、なかなか大変そう。
 ゆずさんが疲れて、息抜きしようと窓を開けると、そこには人がいましたが、
 2階の窓の外に人がいるはずもないわけで、大声で叫ぶゆずさん!

 ・・・と思ったら、外の人は平然と、ゆずさんの手伝いを申し出てきて、
 テスト作りを始めちゃったから、何とも可笑しい。
 そして、それが楽だからと、受け入れてしまうゆずさんも(^^;

 この幽霊さん、塾長には見えないようですが、どうも塾長ゆかりの人らしく、
 そのあたりも気になる所でしたね。

 どうにも、ゆずさんを中心に、幽霊さんとのやりとりが楽しい4コマ作品
 っぽいですが、同時に「塾」という舞台設定が興味深い内容になりそうです。
 つづきはあるのかどうなのか、ぜひとも期待したいです!
 

②へつづきます。