五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ

2016年01月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2016年2月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 コンゴウ艦隊との決戦も、いよいよ大詰め!

 超重力砲を放つ“三景艦”合体バージョンでしたが、その狙いはコンゴウにあらず。
 コンゴウ艦隊の耳目となっていたナチこそが狙いというあたり、なかなかシブい。

 そして、その威力を目の当たりにしたイセさんが驚愕しつつ、
 それを組み立てた妹・ヒュウガのことを、喜んでいる所が愉快でしたねえ。
 きゃろんきゃろんしてたし(^^;

 

 

 

 それでも、群像に執着し続けるコンゴウ様。

 海域データを取れなくなったミョウコウは、コンゴウに退避を進言するも、
 コンゴウ様は「目の前に最大の目標が居る」という理由で退かず!

 なんて感じでしたけど、ここで興味深かったのは、
 コンゴウの目的が、「本来の世界」を取り戻すということだった点ですね。

 「静寂に満ちた何も持たない」世界。
 つまり、メンタルモデルなど必要としない、感情などない本来の“霧”へ
 戻りたがっていたのだと、察することができます。

 そして、それは千早群像を討てれば実現するのだと考えているようですが、
 すでに“霧”はメンタルモデルを有し、各個の思考によって動き出している
 段階なのですよね。

 元々、メンタルモデルにしたところで、ヤマト(コトノ?)さんが、
 建前かもしれませんけど、進歩の無い“霧”がやがて人類に追いつかれること
 を懸念して作り出したわけで、もう戻ることなんてできない状況のはず・・・

 それでも、コンゴウ様が「本来の世界」にこだわりを見せるあたり、
 ガチガチの守旧派とでもいうべき性向と、そのロマンチシズムが見えて、
 面白かったですよ。

 

 

 

 コンゴウに迫る401!

 群像を狙うコンゴウだったものの、そこへ突如現れたのは、401!
 コンゴウ艦隊の意表を突くカタチで出現し、攻撃を開始しますが・・・

 401の狙いはコンゴウではなく、その真意を量りかねるコンゴウ様。
 ところが、この戦場で401の狙いを看破する存在が1人。

 ユキカゼ!
 彼女だけは、すぐさま401の狙いを見定めたものの、意外な行動に!?
 まさか、401に加勢して、火力を増していたのには、驚きました。
 「面白い方が楽しい」なんて笑顔で言っちゃって、けっこう怖い娘かも(^^;

 姿を現した401も、コンゴウからの攻撃により、ダメージを受けたものの、
 狙い通りの状況となって、高速戦艦であるコンゴウの「足」を奪うことに成功。
 見事なものだな~と思っていたら、さらに、そこからの展開に燃えましたよ!

 

 

 

 セイラン出撃!

 401からセイランが射出されていたのには、一瞬「なぜ?」
 と疑問がよぎったりしましたが、飛び立つシーンには、
 何かしら感慨深いものを覚えずにいられませんでしたね~。

 たしか、セイランのモデルとなった「晴嵐」は、
 実戦では使用されないまま、終戦を迎えたのではなかったでしたかね。
 なので、別物とはいえ実戦で飛び立つというのは、もはやロマンですよ!

 しかも、水上攻撃機として活躍しちゃうのだから、もうたまりません。
 コンゴウへ向かって突き進むセイランの姿に、ワクワクが止まりませんでした。

 “霧”において艦載機は、コストに比して負担になるものだったはずで、
 そのため海域強襲制圧艦にも艦載機などは存在していなかったのですが、
 401のセイランは、ある工夫を加えたことで、有効活用できていたのも面白い。

 そしてその“工夫”は、コンゴウにとっては許せないものであり、
 401に対して「霧の誇り」を捨てたのか、と叱責していたのが印象的でしたね。

 さらに、ここでのコンゴウとイオナの「誇り」に関する会話もまた興味深かった。
 自己完結できる“霧”に誇りをもつコンゴウと、それでは重すぎるとするイオナ。
 2人の思想の違いが、そのまま戦闘の行方に影響していた気がします。

 

 

 

 決着へ・・・

 数機は撃墜されつつも、コンゴウの攻撃をかいくぐったセイランが、
 一撃をコンゴウの艦体へと加えたことにより、戦闘は最終段階へ。

 そこで、コンゴウは己が「本来の世界」へ戻りたがりながらも、
 今の身体に囚われていたことに気づいて愕然としていたのが、
 これまた印象深い場面でありました。

 しかし、その落胆から目をそらすかのように、最後っ屁ともいうべき
 攻撃を放っていたのは、彼女の精一杯の矜持と言えるでしょうかね。

 これにはイオナも意表を突かれたようでしたが、
 さすがに群像自身も想定外だったのか? はたまた策はうってあるのか?
 ラスト、大戦艦の“断末魔”たる轟音と共に、その行方を気にしつつ・・・
 今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 何やら喜びを隠しきれない400&402に、ハルナ&キリシマ。
 「これで本当の姉妹(艦)になれたような気がするよ」なんて言って、
 話題はコンゴウ様のことに・・・

 まさか「姉」の凋落によって、立場が近くなった?と喜ぶとは、
 ハルハルとキリクマさん、割と鬼畜やんね(ォィ

 さらに、アカギさんのことも出てましたけど、アカギってカタカナ表記だと
 思わず麻雀強い人をイメージしちゃいますよね(ざわざわ

 それはともかく、アカギさんのキャラクターの断片を知ることができる
 今回のアド探は、興味深い内容でありました。(そこかよ!)

 いや、もう、気安くコンゴウ様に話しかけるキリクマさんが愉快すぎて!
 ハルハルも合いの手入れたり、面白すぎでしょ!
 しかも、ちゃっかりしているし(´▽`;)

 これ、次回からキリクマの異次元旅行記が始まるんですかね。
 でも、これによって、今後アド探、コンゴウ様の出番増えるのかな・・・
 ハルハル&キリクマは大変そうですな(他人事)
 

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