五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のキャラット!

2011年05月31日 | ◆4コマ誌⑨ 不定期 きららキャラット

2011年7月号

 「まんがタイムきららキャラット」、今月のピックアップです。

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●Aチャンネル (黒田bb 先生)

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 ユー子さん、風邪っぴきの巻。

 となると当然、みんなでお見舞い!

 今回、トオルさんのユー子さんへの愛着が、存分に感じられる内容になっていましたね~。

 

 学校では、ユー子さん不在でトオルさん寂しそうだったし、

 お見舞いでは、ナギさんに半ば茶化されるほど看病に熱心だったし、

 トオル⇒ユー子の関係性が微笑ましく、楽しいお話でした。

 ユー子さんがいなくて【張り合い】がないため元気なくしているとことか、

 ユー子さんからの感謝の言葉を言わせないよう言わせないよう仕向けるとことか、

 素直でないトオルさんが可愛らしくて面白かった~!

 

 

 はじめのころは、るんさんと仲良しなユー子さんにツラくあたっていたトオルさんも、

 ユー子さん好きになるくらい関係を深めているんだな~、と感慨深いものがあります。

 もちろん、ユー子さんもトオルさん好きだし、関係良好でよい感じ。

 

 それと今回、ユー子さんが関西からこちらへ越してくるときの

 【希望と不安】が描かれているネタがありましたが、コレはもっと広げてほしいお話ですね。

 彼女がこちらへ来たときに抱いていた不安が、どのようにして晴れたのか?

 ユー子さん視点の物語を見てみたい!

 

 などなど、いろいろ楽しかった今回でしたが、

 ユー子さんのパジャマをかっぱぐトオル&ナギが最強でした。 容赦ないぞ、2人とも!!

 何はともあれ、ユー子さんを中心にした4人の仲良しっぷりが楽しかった!

 そんな感じで、今後も楽しみです!

 

 

 

●平成生まれ (ハトポポコ 先生)

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 驚異の連載スタート!

 ほのぼの萌え路線?の本誌にあって、異端児キター!

 いや他にも異端児いますけどね、宇宙人とか殺し屋さんとか魔王さまとかまじんとか・・・

 

 この作品は、無遠慮で無神経、ちょっとおかしな佐藤さんをはじめ、

 ミョ~な連中が掛け合い、精神の打撃戦をくりかえすような4コマ漫画になっています。

 冒頭、四村さんに「社交性のなさ」を指摘する佐藤。

 これがまた人をおちょくった指摘の仕方で・・・

 こんなんが積もり積もったあげく、ついに四村さん、シャーペン持ち出したりしてます。

 

 そうした感じで、佐藤の調子にのった言動に「イラッ」と感性を刺激されつつ、

 シンプルな間が生み出す奇妙な可笑しさにとらわれてゆく、そんなネタが満載です。

 

 

 また他にも、原田さんと中川さんのコンビがいて、

 原田さんのナゾさに 不気味かつナンセンスな笑いを誘われる・・・

 かもしれない面白味がありますね。

 【体温】とか普通にどーやってるんだ? ナゾすぎるぞ、原田さん。

 

 などなど、佐藤に対する「イラッ」と感と、原田さんの「ナゾ」感が、

 それぞれ四村さんや中川さんと掛け合うことで引き出される面白さ。

 暴力性とでもいうのでしょうか、淡々とした笑いと空気の中に潜むそうしたものが、

 効果的な隠し味として機能しているような、そんな面白味を感じる4コマ作品です。

 ということで連載スタート、今後に期待!

 

 

 

●読書びより。 (森名尚 先生)

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 初登場フレッシュゲスト。

 本を読みながら廊下を歩いても、誰にぶつかることなく歩くことができる少女。

 彼女は、放課後に活動する“読書会”のメンバー・舞坂詩織さん!

 

 “読書会”には他にも、ミーハーで推理モノが好きな麻耶さんや、

 黒髪美人だけど読む本がアレな詠子さんなどがいて、

 詩織さんと一緒に放課後の時間を、本読んで過ごしています。

 そこへ、小説で賞をとった皆森夜那(本名:守谷ななみ)さんが乱入してきて・・・

 というところから始まるお話。

 

 

 まず絵柄が「きらら系」には珍しく、濃い目の太い線が主体である点に目を引かれました。

 でも、キャラクター造形は「きらら系」らしい少女っぽさがしっかり出ていて、

 これといった違和感もなく読めましたね。

 

 キャラクターの個性も、「読書」を軸にそれぞれ面白いものを持っていますし、

 乱入してきた守谷さんも、自分の本を酷評した詩織さんの評価を受け容れたばかりでなく、

 詩織さんを「師匠」と呼んで盲信してしまう素直さが面白かったですし(^^;

 

 本に没頭してしまうことを除けば比較的マトモな詩織さん以外の面々は、

 どこか可笑しな個性を持っている人ばかり。 そんなところが面白味でしょうか。

 とくに詠子さんの読書傾向には笑った!゜(*゜´∀`゜)゜

 などなど、なかなか楽しくなりそうな作品ですので、つづきに期待したいところです!

 

 

まんがタイムきららキャラット感想につづきます。

 


◆ まんがタイムオリジナル 感想

2011年05月30日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2011年7月号

 今月のタイオリ!は、『 先生のたまご』 『花咲だより』 『文豪ちゃん』の感想です。

 

 次号、『じょしもん』ゲストはうれしいのですが、『球場のシンデレラ』クライマックス・・・だと!?

 今月号でも2作品終了していますが・・・うーむむむ。

 さらに今月、『ねもころ』なかったんですけど、3回予定じゃないのですかね??

 

 

●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

 大熊猫を、くまとリスが見に行った!? = パンダを見てきた大地くんと栗栖千尋さん。

 そこから派生する大地くんの結婚話。 ということで共通するのは「待ち時間」、ウマいな~。

 「外堀」埋めるは水野様? 最後の【想定外ペア】には笑ったけど、さてどーなりますか?

 

●ゲンセンカラン (森繁拓真 先生)

 連続ゲスト!! 旅館の仲居として働くからんさん、今日も元気に暴走してます(^∇^;

 女将のおしかりにもノーダメージなのだけど、根はマジメというか、頑張っていて好印象。

 子供相手にも全力投球な姿勢がよかったし、ラストに大笑い゜(*゜´∀`゜)゜ 綾さんもイイし!

 

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

 らいか母のパート仲間な女子高生さんが中間テストに困っていて、らいかさんのお力拝借!

 はじめは切羽詰っていたためか、アヤシイ空気もあったけど、良い人でよかった(●^o^●)

 女子高生2人に挟まれて【くらくらふわふわ】な小学生の図が、雨に重なる空気がイイね。

 

●そこぬけRPG (佐藤両々 先生)

 「不景気でヒット商品もほとんどない今」という台詞が、シャレにならんと思ったのは私だけ?

 そんなわけで決起集会!という名の宴会!! 社長の演説(前半)には、社長の器を感じた。

 そして仮装大会に、55㎝さんへのサプライズが楽しかったけど・・・暗闘の予感が(;´Д`)

 

●天使な小悪魔 (芳原のぞみ 先生)

 マリリンの新たな道しるべ。 美容院で働くことになった彼女の希望あふれる姿がまぶしッ!!

 花園の元NO.1キャスト・虎子さんが働くセットサロンGAGAにて、1からスタートのはずが、

 あまりの厳しさに凹む姿悲し。 それでも、まるとの関係が支えとなり、情熱燃やす姿よし!

 

●恋は地獄車 (瀬戸口みづき 先生)

 不況⇒ボーナス減なこのご時世、男養うのも楽じゃございやせんが、愛を貫く万里子さん。

 千歳さんの先生は、愛を貫かずに安定を手に入れてますけど、元カレの現在がスゴイな!

 万里子さんはカズくんの愛に感激してますが、後藤さんのツッコミがクールで的確だよね。

 

●よゆう酌々 (辻灯子 先生)

 「今、タイオリ1崖っぷちな女性!?」に笑った! 確かにそーなのだけど、それを感じさせない

 泰然自若ぶりというか、ゆる~い柔軟性を持ってますよね、女将・優さん(^∀^;) 大物やで。

 しかし、「渡月」さんによる戸田くんへの接近はじわじわ続行中・・・つか、渡月さん面白ッ!

 

●おやすみ魔法使い (ふじのはるか 先生)

 “魔法使い”についてさぐる茜さん、ママさんへのアプローチをはかり突破口を開こうと画策!

 しかし今回の施術における「女性の眉間のシワ」に関する話には、思わず「へ~」でした。

 このリフレッシュ感がよい具合なんですけども、さて茜さんによる画策でどうなるのか・・・?

  

●ひよりすと (魔神ぐり子 先生)

 転校生トーマスくん、大活躍の巻! これまた面白いキャラクターが登場しました(;´∀`)

 日本かぶれのアメリカ人。 日本語がおかしくて楽しい奴だけど、Tシャツのロゴ?が酷ェ。

 でも、赤面する先生が可愛かった! あと、一郎太くんのカツアゲ対策に涙しつつ笑った!!

 

●球場のシンデレラ (小坂俊史 先生)

 ペナントレース大詰めですよ、って早くないですか!? 関西ウィッチーズ独走はともかく、

 3位につけてるメルヘンズが意外と言えば意外。 「胴上げ」めぐる面白さがありましたが、

 次号でクライマックスとかどーゆーことなの? この作品、面白かったと思うのですけど・・・

  

●オトメシュラン (王嶋環 先生)

 どうやってもイケメン・シェフにしか見えない瑶さん、リエさんに抱きついても普通なはず・・・

 だけど、リエさん動揺&お客さん激怒(^◇^;) もはや存在がイケメンすぎてたまらない!

 でも、純情ふりまき赤面する瑶さん、可愛かったです。 ハンサム系美人・・・いいよね(ぇ

 

 


◆ 今月のタイオリ!

2011年05月29日 | ◆4コマ誌⑧ まんがタイムオリジナル

2011年7月号

 「まんがタイムオリジナル」、今月号のピックアップ!

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 あらかじめ申し上げておきますが、この形式で毎月書けるわけではございません。

 正直ムリしてます・・・でも、書かずにいられない。

 

 

 それはさておき、

 今月の「とても笑ったで賞」は、『ひよりすと』の新キャラクター・トーマスくんでした。

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 本当にわかってないのか、それともわかっていてやってるのか・・・Tシャツとか。

 そんな不明瞭さが面白味につながってる気がします(^^;

 

 また、今月の「共感しちゃったで賞」は、『恋は地獄車』の後藤さん。

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 私なんかは、それなりにマンガやらアニメやらの趣味に溺れちゃってますけど、

 小市民を気取る後藤さんの姿に、ため息まじりに「わかるわ~」とか思った私も小市民。

 

 

 

●先生のたまご (みなづき忍 先生)

 コミックス1巻、6月7日発売!!

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 ちっこくて可愛らしい新米教師、国分寺たまこ先生の明るく元気な学園生活!

 はじめは、ちょこっと変わった同僚教師たちとのやりとりが中心でしたが、

 最近はたまこ先生が担任を務めることになったため、生徒たちとの交流も生まれています。

 

 たまこ先生のちっこさと、その天真爛漫ぶりから生じる愛らしさが大きな魅力!

 小っちゃい先生のがんばる姿に、愛着がわいてしまう感覚。

 そんなたまこ先生と、同僚教師や生徒たちとのやりとりが、

 とにかく楽しい気分にさせてくれる4コマ漫画ですね~。

 

 

 今回は、1年生の初テスト・シーズン!

 ということで、生徒はもちろん先生たちも、がんばらなきゃいけない時期。

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 お調子者・宮澤よだかくん、ツンデレ少女・夏目こころさん、

 そして兄のエロ本さがす中原カナさんと、3人ともたまこ先生のクラスの生徒さん。

 

 先生たちもテスト問題作りに苦心しているようですが、

 たまこ先生もよだかくんにカマかけられ、出題傾向をさぐられて、

 まだまだ新米「先生のたまご」なんだな~と、ほのぼの思わされました(^◇^;)

 身長ネタで生徒たちにも気をつかわれたり・・・先生ェ~。

 

 そうした感じで、ゆったり学園生活が描かれる本作品。

 「先生のたまご」ゆえ、たまご先生なんて呼ばれちゃう、

 そんなたまこ先生の活躍は、6月7日発売のコミックス1巻にて、ご堪能あれ!

 

 

 

●花咲だより (高原けんじ 先生) 

 最終回!

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 親元離れて暮らす春野咲太くんの部屋に、姉・花さんが転がり込んできて始まった本作品。

 傍若無人といえるほど乱暴に騒がしかった姉・花さんにふり回されつつ、

 大学の友人はじめ様々な人々との交流が、面白おかしく描かれていた4コマ作品でした。

 

 しかし、その花さんが実家の旅館を継ぐために帰郷。

 「嵐」の去った部屋でその静けさを感じながら、寂しさ覚える咲太くん。

 梅ちゃんも龍平くんも、それぞれお姉ちゃんを想っています・・・想っているよね?(^^;

 

 

 春野旅館がテレビで紹介され、お姉ちゃんも映っていたけど、

 いつもどーりの奔放ぶりでNG連発に笑った笑った!゜(*゜´∀`゜)゜

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 でも、咲太くんに声かけたり、梅ちゃんにもメッセージ送ったりと、

 「こっち」のことも考えていたのには安心したというか何と言うか・・・

 最後のオチも、ありがちといえばありがちなんだけど、

 お姉ちゃんらしさが出ていて良い感じでした。 人形たちが、これまたイイ味出してます。

 

 暴風のような姉が、弟に迷惑かけつつ日々をすごすというカタチではあったけど、

 それが刺激となって面白味をかもし出していた本作品。

 私は咲太くんの大学の桃山教授が、面白いキャラクターだったとお気に入りでした(^∇^;

 もう4~5年くらいは連載していましたよね・・・そう思うと本作品の終了は感慨深い。

 そんな感じで、長い間楽しませていただきました!

 

 

 

●文豪ちゃん (よしむらなつき 先生)

 最終回!・・・ですけども、本作品はゲストではありませんでしたかね?

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 さまざまな文豪と呼ばれた人々の、“イメージ擬人化”とでも申しましょうか、

 それぞれの文豪の個性がキャラクターとなり、かつ男女逆転しているという

 思い切ったカタチで描かれたコメディ4コマでありました。

 アイデアは面白かったというか私好みで、いろんな文豪エピソードや作品の個性が

 うまくネタに反映されていて、クスッとしたりニヤニヤしたり大笑いしたりと楽しめました。

 

 しかし、僭越ながら私なりの意見を申し述べさせていただきますと、

 まずキャラクター(文豪)が多くて軸が定まらず、ゆえに全体を眺める視点が散漫となり、

 集中して読むことが難しかったかな?という印象。

 常に中心となるキャラクターがいてほしかったかも、といった感じでしょうか。

 さらに、文豪エピソードについて知らない方が読むと、「?」となってしまうネタが

 多かったような気もします。 そうなると、面白味を感じることが難しくなるのかな・・・と。

 

 でも、今回の「太宰さんが紫式部をモデルに書いた小説」は、わかりやすく面白かったりと、

 基本的には、よしむら先生の勢いあるドタバタな作風が楽しめた作品でした。

 短い間でしたけど、楽しませていただきました!

 

 

まんがタイムオリジナル感想につづきます。

 


◆ この“キャラ”を見よ! 『僕らはみんな河合荘』より、麻弓さん

2011年05月28日 | ◆マンガ 感想

突発企画「この“キャラ”を見よ!」の第7回です。(今までの記事はこちらから)

 

今回は、5月30日にコミックス1巻が発売予定の

『僕らはみんな河合荘』(宮原るり 先生)から、麻弓さんです。

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■『僕らはみんな河合荘』とは?

 宮原るり先生によるコメディ作品で、ヤングキングアワーズにて連載中。

 『恋愛ラボ』 『みそララ』 『となりのネネコさん』といった4コマ漫画で知られる

 宮原先生によるストーリー形式な漫画作品になります。

 

 舞台は、河合荘というアパート。

 親の転勤で1人暮らしをすることになった宇佐くんが、

 河合荘に引っ越してくるところから物語は始まります。

 けれども、そこに居る住人達は、そろいもそろって変な人ばかり!

 なのだけど、その中には憧れの先輩・律さんもおりまして・・・

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 といった感じに宇佐くんを中心として、変な住人たちとの交流・掛け合いやら、

 無口でミステリアスな律先輩との関係などが、面白おかしく描かれる青春ストーリー?

 になっています。

 

 

 

■麻弓さんという人

 今回とりあげる麻弓さんも、その河合荘の住人の1人。

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 なかなかの美人さんでスタイルも悪くない、むしろセックス・アピール度の高い女性ですが、

 酒乱なうえに男運が悪く(というかホイホイ男にだまされる)、下ネタばりばりでお下品、

 さらに感情の波が激しく、落ち込むとめんどくさいタイプだったりします。

 つまり、とても残念美人な方なのです。

 

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 ホラー映画好きで、中でも「アホなカップルが真っ先に殺られるとこ」がイイとか・・・

 性格悪・・・もとい、可愛らしいですよね!

 

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 自分が幸せなら他人を祝ってやれるけど、

 そうでなければ「若者の甘酸っぱい夢など打ち砕きますよ」とか、どんだけ性格悪いんだ!!

 うん、でもまあ、そんなところも魅力的なんですよ・・・たぶん。

 

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 連休中、1人で部屋にこもってホラービデオ楽しんでいたはずが、

 気づくとこんな風に落ち込みモードに・・・「お独り様」であることを悩み始めたら止まらない!

 しかも傍から見ていた宇佐くんに、「めんどくせー」と言われてしまうくらいの面倒くささ。

 じめじめじめじめ・・・・・・そんなところも魅力ですね!(ホントかよ)

 

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 そんなでも、「セクシーおねーさん」なポジションとしての役割はバッチリ!

 こんなスタイルで、健全なる青少年である宇佐くんに迫っちゃったりもしますよ?

 ドッキドキだぜ、宇佐くん!

 

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 ・・・と思いきや、別の場面ですけども、宇佐くんは麻弓さんを完全スルー!

 残念美人は眼中になし! 彼の眼には憧れの律先輩しか入らないのです!! 純情~(?)

 麻弓さんの立場なし、もはやセクシーおねーさんポジションですらなくなってます。

 こんなところもフビンで魅力的な麻弓さんなのでした。

 

 

 

■残念美人はめちゃくちゃ可愛い!・・・かも

 そうした感じで残念美人な麻弓さんなんですけども、

 これでも可愛らしいとこやカッコイイところもあるのです。

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 ある日届いた元カレからのメール「声ききたい」に、思わずときめく麻弓さん。

 別れた恋人のことを、心のどこかで想いつづけていた彼女。

 他人は「引きずっているだけ」と言うけれど、それでも彼女の無垢な純心は、

 美しく輝いているのですよ・・・・・・相手がたとえ、浮気常習犯だったとしても。(台無し)

 

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 それでも、そんなダメ男相手でも、麻弓さんはときめいちゃうんです!

 会いに行っちゃうんです!! こ~んなオシャレしちゃってまで。

 

 あーもーダメダメだ~、と麻弓さんにあきれてしまうところではありますが、

 その反面、こんなところも可愛らしいと感じてしまったりしませんか?

 そして同時に、どこか庇護欲といいますか、“おねーさんキャラ”である麻弓さんに対して、

 「ほっとけない!」といった思いを抱いてしまったりも・・・?

 

 さらにこのエピソードでは、彼女のカッコイイ姿も拝見できて、その魅力は倍増!

 残念おねーさんではあるのだけれど、そこが逆に魅力になっているキャラクター

 とでもいうのでしょうか。 ダメダメな大人の女性。でも、そんなところが愛おしい。

 

 

 

■『僕らはみんな河合荘』おもしろい!

 などなど、『僕らはみんな河合荘』におけるセクシーおねーさんポジションながらも、

 残念美人な麻弓さんについて見てきましたが、彼女を映えさせるキャラクターとしては

 同じく河合荘の住人であるシロくんという人がいたりします。

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 かなりおかしな人で、よく警察のお世話になっています。

 エロエロ妄想で四六時中頭が埋まっているドMな変態。

 「基本無害でむしろ害を与えられたいタイプ」なのが救いでしょうか。(救い?)

 

 そんな彼ですが、ほかの住人たちのことをよく把握していて、

 麻弓さんが落ち込むタイミングに元気づけようと画策したり、

 また麻弓さんをツッコミ役として大ボケかまして笑わせてくれたりと、

 麻弓さんとの関わりでもいろいろと活躍してくれるキャラクターだったりします。

 麻弓さんといいコンビ。

 

 

 このように、「河合荘」には麻弓さんはじめ

 さまざまな変だけど面白い人たちが登場して、読者を楽しませてくれるのです。

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 なぜか「ダメな人たち」が集まってしまうアパート河合荘。

 宇佐くんは“まだ”比較的マトモですが、憧れの律先輩も少し変わったところがあったりと、

 ダメでおかしな住人たちがくりひろげるコメディ空間に、「ツッコまずにはいられない。」

 

 愛すべきダメ人間たちの饗宴、若者の青春。

 笑いアリ、笑いアリ、涙は・・・あんまりないかな?

 今までの宮原先生の作品とは異なり、男性読者へのアピールが強い作品かもしれません。

 あ、でも宇佐くんと律先輩の関係など、ラブコメっぽい要素も中心にあったりします。

 そんな『僕らはみんな河合荘』1巻は、5月30日発売。

 今からとても楽しみです! (宮原先生ブログにて、1巻特典情報など

 

 


◆ 最近読んだマンガなど

2011年05月26日 | ◆「お気に入り」  マンガ

雑多に4作品、うち歴史モノ2作品です。

1巻表記のない作品は、続編を期待したいほど良作でした・・・もったいないなあ。

 

 

『げんしけん 弐代目の壱』10巻 (木尾士目 先生)

「現代視覚文化研究会」、新シリーズ! Genshiken_10

 

とある大学のオタク系サークルでくり広げられる、痛々しくも充実した日々。

代替わりも完了した新生「げんしけん」を舞台として、新たな青春物語、ここにスタート!!

 

新人獲得から始まり、スーをはじめ個性派な面々が参加することになった「げんしけん」。

当初、代替わりに不安もありましたが、変わらぬ楽しさ満載で、とても良い感じです。オタク知識があればより楽しめますが、1つのサークル青春物語としても完成度の高い作品なので知識のない方でも・・・?

斑目さんが相変わらず良い味出してますね~。あと、スーの存在も。

 

 

 

『みんなの呉』1巻 (宮条カルナ 先生)

「呉の孫権が主役のまったり三国志」(オビ文) Minna_no_go_01

 

三国の一角をしめる勢力〈呉〉。

その君主となった青年・孫権の苦難の日々を、ゆるめに描く「三国志」絵巻です。

 

映画『レッドクリフ』で有名になったと思われる「赤壁の戦い」の主役は〈呉〉!

その〈呉〉の人々が続々登場し、孫権を中心に様々なエピソードで楽しませてくれますが、正直『三国志』を知らないと、やや入りにくいのではないか?と思われる雰囲気はあります。

とはいえ絵はキレイだし、あまり殺伐としていない空気感は、読みやすさにつながってもいますので、三国志好きはもちろん、そうでない方も楽しめるかも?

 

 

 

『ホークウッド』 (トミイ大塚 先生)

伝説の傭兵隊長が駆けめぐる戦場! Hawkwood

 

14世紀フランスを舞台に、ジョン・ホークウッド率いる傭兵団の活躍を描きます。

大軍に襲われ、陥落間近の小都市に入城したホークウッドの戦い方とは?そして、迫るイングランド軍を率いる黒太子エドワードとの戦いの行方は・・・!?

 

これは面白い!ゆえに1巻表記ないのがもったいなさすぎます!!(web連載していたサイトがもうすぐ終了します)

「金のため」に戦う冷徹な姿勢と卓越した戦術眼。実在した伝説の傭兵らしいホークウッドはもちろん、黒太子エドワードの強さの描き方など、かなりイイ感じでしたので、どこかしらで続編なぞ出していただきたいものであります。

 

 

 

『漫画でわかる萌えビジネス』 (浜田ブリトニー 先生)

「かつてない画期的なビジネス指南書!!」(オビ文)? Moe_business

 

渋谷系ギャル漫画家として知られる浜田ブリトニー先生が、担当編集者の有井さんとともに、「萌えビジネス」の秘密の迫ります!

 

正直、タイトルに惹かれて購入しただけで、浜田先生(ギャル系な方)が「萌え」について描くということに関しては全く期待しておりませんでした。

が、これが想像以上に面白かった!「萌え」を知るため、アニメショップ行ってビジネスとしての側面を理解したり、コミケ行って同人誌について勉強したり・・・

さらに、作中でも言われているのですが浜田先生の作風が「テンポがよい」ため読みやすく、自然に引き込まれていて、かなり楽しむことができました。

しかし、表紙がどこかで見たことあると思ったら・・・