以前書きましたように、ブログ記事の縮小を考えております。
そこで、「お気に入り」に関しても、今まで通りには書けなくなるかもしれず、
具体的には作品数が少なくなってしまう可能性があります。(予定は未定ですが)
ご容赦いただければ幸いです。
『水瀬まりんの航海日誌』1巻 (フクハラマサヤ 先生)
異世界で、軍艦生活を送る少女の物語。
ごく普通の女子高生・水瀬まりん。
彼女が迷い込んだ世界「海球」は、海の世界で、移動手段は船が主。
まりんは、彼女を助けた艦艇「陽炎」にいた4人の少女たちと共に、旅を続けることに・・・
といったお話なわけですが、まりんたち少女の個性はもちろんのこと、
「船」「軍艦」といった海の世界を感じさせる要素も、大きな面白味となっています。
まりん以外の少女たちに、軍艦関連の名前がついているのも、
知らなくとも問題ありませんが、知っていれば一層楽しめるポイントでしょうね。
また、まりんが乗りこむ「陽炎」は、かつての大戦時、日本海軍が使っていた艦であり、
作中には「陽炎」以外にも有名な艦が登場して、ミリタリ要素好きの心をつかみます。
そして、まりんが普通の女子高生なら、「陽炎」に乗っているのは、普通の少女ではない?
雪風舞(艦長)は、“遭難”したまりんを温かく迎え入れてくれた優しい少女。
大村時雨(副艦長)は、沈着冷静な頼れるお姉さん・・・ ですが、1つだけ欠点が・・・
霧島由花(砲雷長)は、武器に通じた少女で頼もしいものの、鼻血流すほどの百合好き。
山城あおば(機関長)は、小柄で天真爛漫、機械のことならお任せのエキスパート。
といった特殊な面々ですが、中身は普通の少女といえるほど、
まりんさんと打ちとける様子が楽しいですね。
「軍艦」が出てくるので、殺伐としたイメージがあるかもしれませんが、
こうした少女たちの華やかさも、また本作の魅力となっていて、
むしろ「軍艦」+「少女」という味わいが、これまた格別だったりするから面白いものです。
はたして、まりんは元の世界へ帰ることができるのか?
その方法をさがすべく、海をゆく4コマ物語・・・ 今後も注目です!
『先生ロックオン!』1巻 (神堂あらし 先生)
「 先生と元教え子、年の差恋愛進行中!」 (オビ文より)
門倉京子さん(33)は、現役の小学校教師。
大和一樹くん(20)は、元教え子の大学生。
そんな年の差13歳の2人が、お付き合いすることになって・・・ というお話。
小学生の頃から、先生にぞっこんだった一樹くん。
もちろん、京子さんの方は、彼のことを生徒としか見ていなかったものの、
10年後に再会し、交際を申し込まれたことから、お付き合いすることに!
けれど、33歳で独身だった京子さんは、恋愛に関してはまるで初心者なため、
ストレートに愛情表現をぶつけてくる一樹くんに対して、今一つ素直になりきれない、
そんな姿が可愛らしかったりするわけです。
また京子さんは、たまに「先生」の顔を見せることがあって、
そのときは毅然とした態度で接する所が、頼もしくも可笑しかったり、
一樹くんからの好意への、初々しい反応との対比で、楽しませてくれますね。
また、一樹くんの方は年の差をまったく気にしていないのに、
京子さんの方は気にしまくりで、そんな2人の意識のギャップも面白味になっています。
33歳という年齢ながら、「可愛い」と感じさせる魅力をもつ京子さん。
その個性を軸に展開する、年の差カップルコメディ4コマ。
面白おかしく描かれつつも、誠実で真面目な内面が、
しっかりとしたお付き合いを感じさせてくれるのも、また美点でしょう。
などなど、2人の交際の行方、今後も楽しみです!
『私設花野女子怪館』1巻 (ももせたまみ 先生)
妖怪少女が盛りだくさんの4コマ作品!
花野みずきさん、高校1年生。
彼女自身は人間ですが、祖母が河童で、2人して寮を切り盛り。
ところがその寮、じつは妖怪選女子専門で、そこには様々な妖怪が!?
といった感じに、「少女」と「妖怪」という要素の組み合わせが面白味の基本・・・
ではあるのですが、そこはさすが、ももせたまみ先生ということで、
可愛い(?)下ネタがてんこ盛りなものだから、より一層楽しめちゃう作品になっています。
みずきさんの祖母はカッパ系で、祖母と言いつつも外見は若く、
さらに体つきがグラマラスで、“エロガッパ”な雰囲気をむんむん漂わせていて面白い!
また、みずきさんの友達である長井さんはろくろ首系、天野さんはあまのじゃく系と、
それぞれ個性的な妖怪の特徴をもった少女たちも登場して、
キャラクターのバリエーションに富んだ面白味を感じさせてくれますね。
それに加えて、人間であるみずきさんも、カッパの祖母と相撲をとっていたためか、
感情が高ぶると、四股を踏みたがるクセがあって、そのあたりも愉快だったりします。
他にも、犬だと思いきや、イヌガミ系の妖怪であるわこちゃんや、
オバリヨンに雪女と、多くの妖怪さんが登場して、お話を盛り上げてくれるのが楽しいです。
妖怪、たとえば「ろくろ首」であれば、ときめいたりすると首が伸びたり、
「あまのじゃく」であれば、言いたいこととは逆の言葉が出てきたりなど、
そうした特徴が少女の個性と合わさって、さらに「萌え」や「下ネタ」まで加わるという面白さ。
まったり穏やかな雰囲気が嘘のように、笑いを誘う4コマ作品になっています。