五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがライフ 感想

2018年01月29日 | ◆4コマ誌⑤ まんがライフ

2018年3月号

 

 表紙は、バレンタインで冬の装いミカちゃん!
 チョコを抱えて微笑む表情が可愛らしく、タローとさくらも笑顔で満点。
 他、ゲスト作品や結ちゃんも!

 

 

 今月の「ネガいい人とは・・・で賞」は、『アスクミ先生に聞いてみた』

 

 今回の相談者は、2-Dの宇座見タエさん。

 相談内容は、友人・北野さんのことで、彼女はとてもイイ人なのに、
 なぜかうざったく感じてしまうというタエさん。

 イイ人なのに、どこか違和感を覚えてしまう。
 そんな自分の性格が悪いのかと悩むタエさんだったものの、
 アスクミ先生が話を聞いているうちに、理由が判明していたのは面白かった。

 北野さんは人当りが良く、タエさんの間違いを指摘したり、ミスには寛容だったり、
 タエさんの好みに合わせたりしてくれるのですが、どこか恩着せがましい雰囲気で、
 これは確かに居心地が悪くなるのも納得です。

 アスクミ先生曰く「ネガいい人」というのは、周囲からはイイ人に見えるけど、
 そばにいる人間には「自分がいないとダメでしょ?」のような圧力を感じさせ、
 ある種の依存を強制するタイプといった印象でした。

 「友達の面倒をみる自分に酔って、だんだん過干渉に」
 実は、アスクミ先生もそのタイプだったらしく、そのことを自覚できたのが、
 過干渉にした友人のおかげだったというのは、なかなか良い話でありました。

 といった感じに、「ネガいい人」が興味深かった今回。
 確かに、こうした人もいるでしょうが、どのように関係を築いてゆくかは
 付き合い方次第ですからね・・・ アスクミ先生のようにできれば幸いかも。

 

 

【ゲスト作品】

●四ツ谷姉妹は相容れない (瀬川あべる 先生)

  

 双子なのに正反対な2人。

 【主な登場人物】
 ・四ツ谷泉 : 才色兼備のメガネ姉。 結構ちゃっかり者。
 ・四ツ谷遥 : 自由奔放なギャル妹。 意外と純情マジメ。

 見た目は正反対、中身も正反対(?)な双子の姉妹・泉さんと遥さん。
 そんな2人のやりとりが面白おかしな4コマ作品です。

 男はとっかえひっかえと見栄を張りつつ、実は交際経験なしな遥さんと、
 おとなしめな雰囲気ながら、「男はこういう方が食いつきがいい」と豪語する泉さん。
 外見も内面も、それぞれ異なる個性が面白味になっていますね。

 また、遥さんに想い人ができると力になろうとする泉さん。
 やや暴走気味な感もありますが、妹想いであることは間違いない所が良いですね。
 遥さんは遥さんで純情すぎて、挨拶すらしり込みするのが可愛らしい。

 まあ、想い人くんには恋人がいただけでなく、それ以上に問題あったようですが(^^;
 などなど、正反対な双子が可愛く楽しい本作品。 ぜひとも、つづきを~!

 

 

●一発入魂!ふぁいとくん (モギ野ばこ 先生)

  

 名前の割に頑張らない少年のお話。

 【主な登場人物】
 ・生田戦人 : 戦人と書いて「ふぁいと」。 お絵かきが好きな引きこもり12歳。
 ・放間メイ : 戦人くんの幼馴染な少女。 貴重なツッコミ係。

 新人4コマ杯、10月期月間賞の作品ですね
 やたらと元気な少年・ふぁいとくんですが、何を頑張るかって、引きこもり(^^;
 何にもしたくないと1人で思索の中にいる姿が、無気力すぎて面白い。

 そんな彼の日常を描く4コマ作品。
 自分の描いた絵をネットで批判されるや、バット持って外へ飛び出す危険人物っぷり。
 とにかく破天荒なふぁいとくんの様子が、面白おかしな内容になっています。

 幼馴染のメイさんは、多少心配したり、励ましたりしているようですが、
 ふぁいとくんのウザさにはうんざりしていて、意外と冷淡な所も良いですね。

 などなど、問題児・ふぁいとくんが愉快・・・なのですが、
 月間賞とった時の内容とは若干異なっているようで、興味深かったりも。

 メイさんの名字「放間」は、以前は友人である男子の名字でしたし、
 ウリをしていた小学女子・白木さんもいないようで、このあたりは改変された?

 ゆえに、マイルドになったかなとも思いますけど、作風としてはそのままなので、
 この面白さをもっと堪能するためにも、つづき期待です!

 

 

●中距離恋愛 (黒丸恭介 先生)

  

 2人の距離は近いようで遠く、遠いようで近い・・・?

 【主な登場人物】
 ・葉山佑香 : 大学を卒業して社会人になる女性。 大健くんのことが好き。
 ・我妻大健 : 大学の研究者。 研究に没頭すると周りが見えなくなるタイプ。

 大学の研究室の同窓会があるため、久しぶりに大健くんに会えると喜ぶ佑香さん。
 けれど、大健くんは考え事をすると集中し過ぎて周りが見えないため、
 佑香さんが来ても、そっけない態度で・・・

 といった感じに、2人の関係が気になる内容の4コマ作品です。
 佑香さんの方は大健くんに一途で、彼が目を輝かせて研究の話をするのが好きだと、
 しみじみ考えているのが微笑ましいですね。

 また、彼女に言われた一言が気になるのか、研究に集中できなくなる大健くん。
 決して一方通行でもなさそうな所に、期待感のある内容になっていました。
 そんなわけで、2人の今後が気になりますので、つづき期待です!

 

 

【その他】

 まんがライフWIN 『姫のためなら死ねる』は、彰子様、風邪をひくの巻。
 寝込んだ彼女が望んだのは“大きい人”で、紫式部がないがしろにされて気の毒(^^;
 そして、ようやく(何回ぶりだ?)清少納言も“帰って”来て、いろいろ楽しかった!

 

●お姉ちゃんが来た (安西理晃 先生)

 バレンタインということで、藤咲さんから友チョコもらえると期待する朋也くん。
 そんな中、一香さんはため息をついていて、いつもと違う感じでしたが、
 朋也くんがモテるのでは?と心配していたのは、愉快でしたね(^^;
 そして実際、学校で差出人不明のチョコが机にあったから、ひと騒動で面白い。
 朋也くんが喜んでいたのも良かったし、その喜びに水をさせない一香さんも楽しかった!

 

●スパロウズホテル (山東ユカ 先生) 

 バレンタインデー近し・・・ということで、何やら臼田さんが・・・?
 塩川兄に手作りチョコを贈りたいと、主任に相談に来ていますけど、主任は困惑。
 それでも相談に乗るあたり、彼女の人柄が感じられてよかったですね。
 臼田さんの女子力に圧倒されつつも、きちんと答えてゆく主任が爽やか良い人。
 とはいえ、それで「今月のご相談パワー」が尽きていたのは笑!

 

●眠り姫と起こさない王子 (渋谷一月 先生)

 魔女の呪いが発動! そのターゲットはミント王子・・・?
 見知らぬ街に迷い込んだラベンダー姫とアルカネット姫、スカルさんもいるけど、
 彼を知らないアルカネット姫に「ミント王子の影武者」と名乗っていたのは納得です。
 そして、アルカネット姫が呪いの正体を見抜き、ミント王子を救おうとしますが、
 ミント王子の望む世界が素朴なものだったことは、彼の内面を知れて面白かったかも。
 また、意外と魔女がイタズラ好きのいい性格しているのも愉快でした。

 

●わくわくワーキング (おーはしるい 先生) 

 祝・連載200回! そんな今回、バレンタインですが・・・
 高沢くんが気になるチョコは、超激辛ラーメンを食べきると出てくるチョコレートケーキ。
 そこで、中野くんも加えて挑戦することに・・・なんて話でしたけど、高沢くんのために
 けなげに超激辛に挑むみおさんが微笑ましかったですね。 見通しは甘かったですが(^^;
 そして、やはり頼りになる中野くんですけど、彼もまた、けなげなのですよねえ・・・

 

●白衣さんとロボ (柴 先生)

 ロボさんの占い好きに付き合う白衣さんですが、彼女は占いなど信じない・・・?
 手相はただの手のしわだと取り合わず、豆まきにも否定的・・・と思いきや、
 気分転換ということで、ロボさん相手に豆をぶつけていたのは愉快でした。
 また、占いに興味ないと言いつつ、13星座占いの蛇使い座をカッコイイと思っていたり、
 ロボからのラッキーカラーに気を遣ったプレゼントに、まんざらでもなさげだったり、
 白衣さんとロボさんの占い模様が楽しかったですね。

 

 

【新人4コマ杯 12月期月間賞】

・特技はイオ〇ズンです! (ひめき 先生)

 

 イオ〇ズンを使える女性と、彼女に振り回され気味な青年。

 【主な登場人物】
 ・布津乙子 : ごく普通の男性。 面接でイオ〇ズンの使い手に会う。
 ・堂本久子 : イオ〇ズンを使える女性。 面接でぶっ放す。

 イオ〇ズンとは、爆裂によって相手にダメージを与える呪文のこと。
 それを使えてしまう久子さんは、面接で使って見てくださいと言われ、
 ぶっ放してしまうから面白い。

 そんな彼女と布津くんとのやりとりが、面白おかしな4コマ作品になっています。
 イオ〇ズン以外は、普通の女性と思いきや、重い過去を背負っている久子さんは、
 まるで勇者な所も愉快ですね。

 しかし、選評に書かれていた「呪文は引用の範囲を超えてしまうので使用できません」
 には大笑いでした゚(*゚´∀`゚)゚ そりゃそーだ! ドラクエの呪文ですからねえ。
 とはいえ、この発想は良いものですし、つづきに期待したい所です!

 


◆ まんがライフオリジナル 感想

2018年01月26日 | ◆4コマ誌③ まんがライフオリジナル

2018年2月号

 

 表紙は、節分模様のちぃちゃん!
 三葉さんを鬼に、ちいちゃんが豆まき楽しそう。
 他、『クレオパトラな日々』『エデンの東北』『ねこようかい』等、
 コミックス発売(&間近)の作品や、『新婚よそじのメシ事情』も!

 

 

 今月の「3号連続ゲスト最終回で賞」は、『永緒ちゃんはこって変わってる?』

 

 腹話術(?)で、クマのぬいぐるみを通して会話する永緒さん。

 たまに動かしてないにもかかわらず、ぬいぐるみが自分で動いている気も(^^;
 そんな不思議を感じつつ、ゲスト最終回となった今回、東さんが永緒さん家へ。

 ご両親に熱烈歓迎されたり、バレンタインのチョコづくりをしたり、
 お兄さんが愉快だったりと、楽しい時間が描かれていました。

 そして、東さんや永緒さんがチョコをあげる相手は・・・?
 と気になる所でしたが、身近な男性に贈っていたのは好感触。
 永緒さんは、コメオに渡してもらってましたけど。

 さらに、互いにもチョコを渡し合っているだけでなく、東さんがコメオの分も
 用意していたのは、何だか良い感じでしたね~。

 などなど、バレンタインを迎えての3連続ゲスト最終回!
 おとなしい永緒さんと、ぬいぐるみのコメオとのギャップが愉快で、
 東さんとの友情感も素敵な本作、ぜひとも続きを読みたい所です!

 

 

【1月27日、コミックス1巻・発売!】

●クレオパトラな日々 (柳原満月 先生)

  

 クレオパトラの生きざまを描く4コマ作品。

 エジプト最後の女王・クレオパトラ。
 彼女の王女時代から、その生涯をたどる物語です。

 ローマでの内戦の末、敗れたポンペイウスがエジプトへ。
 これにより、巻き込まれた形となったエジプトを憂うるクレオパトラ様。
 問題は、現在の王である弟・マグスくんや群臣らがどう動くかでしたが・・・

 風呂場にアポロドロスが報告に入って来ていたのは笑!
 彼のもたらした話では、ポンペイウスの政敵・カエサルを恐れた群臣たちが、
 ポンペイウス暗殺を決行したという話で、それを失策と感じるクレオパトラ様。

 カエサルの機嫌をとるには良い手に見えるという意見もありましたが、
 クレオパトラは、このことによってエジプトへの印象がどうなるかを考えていて、
 確かにカエサルは良く思わないだろうと、納得できる考察をしていたのは、さすが。

 そこで、自分がカエサルに会わねばと述べるクレオパトラ様。
 しかし彼女は王宮を追われた身であるため、いかにしてカエサルのもとへ赴くか
 思案するのですが、アポロドロスが妙案アリとして、パンツを所望していたのは愉快!

 このあたりは有名な逸話ですね。
 カエサルに会うべく、クレオパトラがとった行動は、知恵者らしい機転の利いたもので、
 感服してしまう話・・・なのですが、アポロドロスのパンツ要求には笑いました(^^;

 おかげで、カエサルに会うことが叶ったクレオパトラ様。
 この会談がエジプトの運命を決めることになるわけで、さて一体どうなることか・・・
 と気にしつつ、コミックス1巻共々、今後も楽しみです!

 

 

【今月のピックアップ!】

●中年女子画報 (柘植文 先生)

  

 40代、初めてのストリップ鑑賞。

 ということで、今回はストリップ劇場へ行く柘植先生。
 男性5000円に対して、女性3500円というお得な値段ですが、
 客層は男性中心(当たり前か)。 とはいえ、女性客も数名いたそうで・・・

 そこで繰り広げられる“劇場”の模様は、なかなかお脱ぎにならない踊り子さん達が、
 バレエのようなダンスを踊ったりしつつ、1人になってようやく脱ぎ始める構成。

 そんな様子が興味深く、かつ柘植先生も「ショー」といった感じで楽しかったと
 述べていて、劇場内も「意外とさわやか」らしく、女性でも安心とのこと。
 思い描くイメージと少し異なる世界になっているみたいですね。

 などなど、ストリップ劇場のお話でしたけど、
 私の知らない世界を垣間見せてくれる面白さがありました。
 そうしたことを感じつつ、次は何を見せてくれるのか・・・ 今後も楽しみです!

 

 

【その他】

●エデンの東北 (深谷かほる 先生)

 コミックス13巻は2月発売! そんな今回、あきら君のお弁当。
 タコさんウィンナを入れたお弁当を喜んでいますが、そのお弁当でひと悶着あって、
 お母さんも一苦労・・・なんて感じのお話でしたけど、子供(あきら君)の感じ方と
 大人(お母さん)の感じ方の違いを、明確にする描き方が面白かったですね。
 弁当箱に名前を書く際、描かれている絵を気にしないお母さんの感覚はわかってしまう。

 

●晴れのちシンデレラ (宮成楽 先生) 

 今回、トイレの花子さまが「伝説のお嬢様」だったとの噂が・・・
 しかも、選ばれたお嬢様だけがお会いできるとのことで、晴さんに衝撃(^^;
 三条様は会ったことがあると聞き、感激していたのも面白かった。
 そこで、自分も「選ばれたお嬢様」になるべく、会おうとする晴さんでしたが、
 むしろ華子(花子)様の方が、晴さんの命の輝きに圧倒されていたのは愉快!

 

●リコーダーとランドセル (東屋めめ 先生)

 風邪の予防に、手洗いとうがいを推奨する先生。
 風邪で休めれば得と考える子供たちに、山田くんの事例を出して教訓にしていたのは笑!
 そのため、過敏になったあつし君が、家でもあつみさんに“予防”を徹底する様子が愉快。
 髪を濡らしたままだと風邪ひくからと、すぐ乾かそうとドライヤーで髪ぼさぼさにしたり、
 厚着にさせ過ぎたりと、過剰な風予防が楽しかった(´▽`;)

 

●ばつ×いち (おーはしるい 先生) 

 節分が近づき、豆まきしましょうと言う由依さん・・・
 そこで、マスターに鬼役を押し付けますが、マスターが嫌がって鬼はナシに(^^;
 でも、盛り上がらない豆まきを見て、鬼になっちゃうマスターがけなげでしたね。
 そうした節分イベントが楽しかったものの、綾乃さんがマスターと節分しようとした時、
 由依さんに対するそれとは違った態度だったことは、よくないですよね~。
 しかも忘れてるし・・・ ただ、それだけマスターも変わってきたということでしょうか。

 

●未亡人と魔女 (仙石寛子 先生)

 異世界2日目、魔女さんと役所へ行って登録をすませる未亡人さん。
 今回、未亡人=鈴木里保さん、魔女=スカーレットさんと名前が出てましたけど、
 魔女さんは魔法使い=最先端の研究をする人とのことで、だんだん輪郭が見えてきた感。
 何とか帰りたいと考えるリホさんですが、そんなに帰りたいものかと不思議がる魔女さん。
 「こういう場合は帰りたいものだよ」と答えるリホさんですけど、この気持ちがどうなるか、
 ペット(?)のリリも含めた同居生活・・・ 楽しみです!

 


◆ まんがタイム 感想

2018年01月22日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

2018年2月号

 

 表紙は、シロの手をとる部長代理さん!
 戌年ということで「犬」づくしになっていますね。
 遥さんも犬を抱えつつ、まりあさんとあみかさんは犬コスプレ!

 

 

 今月の「ちょっと面白くないという気持ちで賞」は、『ラディカル・ホスピタル』

 

 今回、「ちょっと面白くない」に関するあれこれが、興味深いお話でした。

 診察室に入ってからの時間が、若い人と年配の方で違っていると、
 若い人が「ちょっと面白くない」と軽い不満を抱えたりもしますけど、
 そこにはきちんと理由があったりするわけで、なかなか難しいもの。

 そんな軽めの不満について、様々な話が出ていたのが面白かったですね。
 師長などは、みんな小さな不満を持っているけど、誰が悪いわけでもないし、
 被害を受けたわけでもないことが多いと述べていて、確かにその通りだと感じました。

 そして、その不満の矛先を何かに向けて煽る人もいる、と言う榊先生の言葉に納得。
 よく見かけますね、そーゆー人(^^;

 麻生さんは、「ま、いっか」と思える余裕がないと語っていて、それだよな~と。
 世相なのか個人の事情か、いずれにせよ余裕が欲しいものですね。
 「心に負のクーポン券を溜めないように」という大門先生の言葉に、うなずくばかりです。

 

 

【コミックス3巻、発売中!】

●さわらせてっ!あみかさん (トフ子 先生)

  

 妹・かがりさんの運動会。

 ということで、張り切っている姉・あみかさん。
 リレーの練習に付き合っていますが、バトンを受け取る際、
 あみかさんの盛り上がる背脂に、バトンを突き刺すかがりさんに笑゚(*゚´∀`゚)゚

 そして、運動会当日、沙織さんがビデオ撮影のための機材を持ってきてますけど、
 元々あみかさんの肉を撮影する用とのことで、やたらと本格的なのは愉快でした。
 一体どれだけ、あみかさんの肉のために金銭をつぎ込んでいるのか・・・

 それにしても、あみかさんは事前の準備といい、応援グッズといい、
 力入れ過ぎてダメな感じになるタイプらしく、そうした様子も面白かったり。
 写真撮影のために、折りたたみレフ版なんて使って注目浴びてましたし(^^;

 また、借り物競争では、太いため足が遅いと思われていたあみかさんが、
 「俊足おでぶ」っぷりを発揮していて頼もしい・・・揺れまくりでしたけど。

 しかも、その様子が注目され、かがりさんに「見どころ満載だった」なんて
 言われる始末だったのも、お祭りな雰囲気を感じさせtれくれました・・・かな?

 などなど、かがりさんの運動会で注目浴びたあみかさん。
 主役=かがりさんよりも目立っていたのでは?と心配しつつ、筋肉痛には気を付けて
 なんて思いながら・・・ 今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●レーカン! (瀬田ヒナコ 先生)

  

 主役は、まさかのモブ・・・?

 「まんがタイムジャンボ」で連載中の本作品。
 今回、オタクな吉田くん視点で進行していたのが面白かった。
 漫研に所属し、ネタ集めに余念のない日々を送っています。

 そこで、霊感少女である天海さんと、ツンデレな友人・井上さんのコンビを
 「キャラが立っているから」と監察することになりますが・・・ といったお話。

 吉田くん、マンガのジャンルをどうすべきか思案して、2人の中の良さから
 百合ものにしようか考えていたのは笑!

 その後、脇役の観察もしてましたけど、元ヤンの江角さんが上原さんにいじられて、
 赤面羞恥しているのを気に入ったり、山田くんが男1人でグループに加わっているのを
 訝しがったり、結果、マンガで性転換していたのは愉快でありました。

 そして、霊感関係の話では、霊たちの時代・服装のバリエーションの多さに、
 マンガ描き視点でモノ申していたのも面白かった(´▽`;)

 などなど、そんなモブ吉田くんによるレギュラー監察が楽しかった今回。
 彼を主役にした内容も、なかなかのものでしたね・・・なんて感じつつ、今後も注目です!

 

 

【最終回!】

●秘書の仕事じゃありません (東屋めめ 先生)

  

 コミックス4巻は、3月発売! ・・・ですが、最終回!!

 中田さんが、親会社に誘われ転職するかも?
 という状況での最終回となりましたが、本人はまだお悩み中。
 しかし、家族にもスリット好きと思われていたため、やはり転職へ傾きますが・・・

 なんてお話でしたけど、考えてみれば秘書としてのスキルアップはしておらず、
 ほとんど子守と料理で時を過ごしてきたことに、不安を覚えてしまう中田さん。

 そこで、断ろうかと考えたものの、葉加瀬さんからは送別会の話が出るし、
 親会社の社長さんから「明日から来れる?」なんて言われるしで、
 退路がなくなってしまったのは、愉快(^^;

 そして、いよいよ親会社へ行きますが、スリットがないことは嬉しそう。
 ただ、やはり元の職場が恋しい中田さん、そのことを伝えるのですが・・・

 なんて展開だったわけですども、そこからの社長さんの行動と、
 生まれ変わった彼には驚きでしたね。

 結局、スリットをやめてしてしまった社長さん。
 良い文化だったのにスリット・・・ でも、半ば強制だったのは問題でしょうから、
 最終回にしてトレードマークが消えるのも、ラストにふさわしいのかもしれません。

 などなど、中田さんの転職を機に、大きな変化が訪れての最終回となりました。
 以前よりも忙しくなってしまった中田さんですけど、これはこれで秘書らしいかも。
 ・・・ハッ!? だから「秘書の仕事じゃありません」ではなくなるのかー(ぇ

 本作は中田さんを中心に、社長のお世話と部下ちゃんの行動が面白味でありました。
 この最終回では、社長さんとの関係に焦点を当てたものでしたけど、
 それはそれで「秘書」をクローズアップした結果だと感じられて、よかったですね。

 そんな風に考えつつ、東屋先生の新作に期待しながら・・・
 楽しませていただきましたー!

 

 

【その他】

●まりあ17 (むんこ 先生)

 休日に出かけるまりあさんですが、母上も行き先を知らず、尾行開始。
 「らいか・デイズ」でもおなじみのファミレスへ入ってゆくので、バイトか?
 と考えたものの、お客として来ただけらしく、そこでのてんやわんやが面白い。
 結局、見失った母上でしたが、まりあさんが訪れたのは古本屋で・・・
 なんて話でしたけど、あれはまりあさんの趣味ということなんでしょうかね。
 ファミレスで描いていたものは関係ないのかな? 気になりつつ、次回、最終回!

 

●瀬戸際女優!白石さん (櫻井リヤ 先生) 

 今回は、ドラマで共演する渋谷順さんとのお話。
 同い年で夫婦役であるものの、元ヤンの白石さんと東大卒の渋谷さんでは、
 年齢くらいしか共通点がなく、待機中の会話にも困る始末でしたが・・・?
 渋谷さんの娘さんが反抗期という話題から話が出来て、盛り上がりつつも、
 娘さんから浮気を疑われたり、白石さんも色々と大変そうで(^^;
 でも、一番面白かったのは、恋人ではなく父親を求めてしまう白石さんですね!

 

●ウレ漫とガケ漫 (綾野綾乃 先生)

 まだまだ神木さんの所でヘルプ中の白石さん。
 制服姿の神木さんを見て、「そういや高校生だった」と思い出していたのは面白い。
 しかし、学校へ来た神木さんは、そこでの生活全般を「取材」だと考えていて、
 さらに、そのことを好奇心満載でウキウキしながら、こなしていたのが好感触でした。
 いつも落ち着いている神木さんが、こんなにも楽しそうなのが新鮮で、白石さんが
 自分のマンガを読んでいると知って、キラキラしていたのが可愛かったですね~。

 

●おかわり自転車 (佐倉イサミ 先生) 

 コトコさんがバイトを始めたため、見学に行くミトさんたち。
 まだ慣れてない感じでしたけど、お客さんがロードバイクを見に来たと知るや、
 わたわたしながらも、楽しそうに応対していたのが好印象で、心地よかったですね。
 ミトさんのスケッチにも描かれていたように、全身から感情が伝わって来る感覚。
 だからこそ、お客さんの心もしっかり動かしていたわけで、そんな所が面白かった!

 

●そとバンド! (横道曲郎 先生)

 ミイさんの猫ロックが、ギターを壊してしまったから困ったことに・・・
 学校でも落ち込んでいて、見かねた砂原くんが彼女を引きずって、ショップへ。
 店主の木橋さんに彼女連れと言われたり、人づきあい苦手だとバラされたり、
 砂原くんには災難(?)ぽかったものの、ミイさんはギターも直って大満足。
 お代の支払いも粋でしたし、ラストのマヤさんオチも愉快でありました!

 

 

【まんがタイム 月間新人賞】

・ホテルのさやかさん。 (初霜まえさ 先生)

 

 ホテルで働く女性を描く4コマ作品。

 後田さやかさんは、うしおホテルで働く女性。
 その働きっぷりが面白味になっているお話ですね。

 鯛の活造りをお客様に出して、ひと安心・・・と思いきや、
 あまりに生きが良くて大変なことになっていたのは、ややホラーで笑!

 また、同じ従業員さんをあちこちで見かけるネタは、わかるわかるといった趣で
 楽しかったり、全体的に読みやすい所も魅力だったので、つづきに期待です!

 


◆ まんがホーム 感想

2018年01月19日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2018年2月号

 

 表紙は、迎春らいかさん!
 赤い傘に荘厳な着物姿が、新年の祝福を感じさせます。
 他、マツ係長や、月英&孔明さんも、着物で謹賀新年ムードです。

 

 

 今月の「乱世に蘭丸で賞」は、『転生したら蘭丸でした』

 

 裏切られまくりの信長さんを不安がる蘭丸くん。

 信長さんは、自分が裏切られることに「慣れとる」なんて言って、どこ吹く風。
 しかし、そのことが後々に本能寺の変につながるわけで、蘭丸くんとしては
 “裏切られ体質”を治してもらい所。

 そこで、裏切られないようにするため、自分のように平和な性格の人間を増やせばと
 提案して、蘭丸くんの考えを信長さんに実行してもらうのですが・・・?

 なんてお話でしたけど、乱世のおいて平和な性格を貫くとどうなるか、
 蘭丸くんが実践して体感してしまう様子が、コミカルながらも真実味を帯びていて、
 少し虚しい気分にもなりますね。

 信長さんの方は、蘭丸くんの“失策”も面白がっていて、最初からどうなるか
 わかっていた所が大物っぽさありました。

 実際の信長は、自分が裏切られるとは思っていない人だったらしいですけどね(^^;
 とはいえ、このままでは本能寺へまっしぐらなので、さて、蘭丸くんはどうするか。
 今後の動きに注目です!

 

 

【コミックス5巻、発売中~!】

●けいさつのおにーさん (からけみ 先生)

  

 警察学校編つづき。

 警察学校時代の穂刈くんたち、体力づくりが辛そうです。
 とはいえ、穂刈くんは中学・高校でサッカー部だったようで、
 運動部経験者は比較的大丈夫ですけども、文化部グループは息も絶え絶え(^^;

 甘利くんは文化部だったため、食欲もなくなるほどで、お気の毒。
 それでも、きちんと食べないと体力つづかないと言われて、元気なく食べています。

 けれど法学の授業では、甘利くん頼りの穂刈くん。
 そのあたり、得意分野で助け合う雰囲気があって、仲間意識も高まりそうですね。

 そんな風に「座学」と「術科」をこなす一同。
 拳銃が重いとか、階級によって補佐・教官と呼び方が変わる話など、興味深かった。

 また、若い生徒さんは生活面でも、洗濯機の使い方や電球の取り換えなどで、
 教官が指導しなくてはならないらしく、教える側も大変だと感じさせられました。
 生徒と一緒に走ったりするのも、単に指導者というだけでない立場を印象付けます。

 そんな中、穂刈くんたちも日々のカリキュラムをこなしながら、
 甘利くんも穂刈くんとの絆を強めたようで、青春の1ページのような内容が、
 爽やかに楽しかった。

 などなど、警察学校時代のお話が興味深かった前回と今回。
 警察官になるのも大変なのだと感じつつ・・・今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●いじられ課長とギャル部下ちゃん (おりがみちよこ 先生)

  

 ギャルな部下に振り回され気味なマジメ課長。

 【主な登場人物】
 ・河原圭一 : 42歳の課長さん。 真面目で厳しいけど、ギャルに弱い。
 ・三崎レナ : 18歳の部下さん。 勤務態度は最悪ながらも、職場には馴染む。

 勤務中にネイルの手入れをしているレナさんを、注意する課長さんだったものの、
 爪を手入れされてしまって、ピカピカにされていたのが可笑しい(´▽`;)

 そんな風に、ギャルな部下に振り回される課長さんの姿が面白おかしい4コマ作品です。
 けれど、レナさんの方は課長さんに懐いているっぽく、書類を見てもらいたがったり、
 よく話しかけたりする所が、憎めないポイントになっていますね。

 課長さんに話しかけて、そっけなくされるとシュンとしてしまうレナさん。
 それを見かねた課長さんが、かまってあげると明るくなるのも、可愛らしくてよかった。
 そんな2人のやりとりが微笑ましいので、つづき期待です!

 

 

【その他】 

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

 大晦日の竹田くん、ご両親が帰宅できず1人きりですが、むしろ元気という(^^;
 そこへ、マッキー家のカールくんがやって来て、預かることになるも、竹田くんは犬苦手。
 ところが、なぜか友情を育む展開になり、かと思えば唐突な別れが訪れていて愉快でした!
 それから太一くんまで来て、おせち食べられたり、らいかさんに電話したりと忙しない。

 でも、そんな2人での時間がにぎやかに楽し気で、よかったですね。

 

●スナックあけみでしかられて (松田円 先生) 

 朝、登校時にあけみさんを見かけた乃里ちゃん。
 珍しいと思いつつ、彼氏に会いに行くのでは? なんて疑ったことから面白いことに。
 ジンさんは恋愛じゃないと思うと話してますが、では、あけみさんはどこへ行き、
 何をしているのか気になる所で、乃里ちゃんはジンさんに尾行を頼もうとするも、
 ジンさんに断られ、最後は自分で尋ねていたのが好感触でした。
 あけみさんの目的にも納得でしたし。

 

●ローカル女子の遠吠え (瀬戸口みづき 先生)

 久々ゲスト登場! そんな今回、地元・静岡のマイルドヤンキー気風。
 まあ、マイルドヤンキーという定義もよくわかりませんけど、こうした感じの人は
 それなりにいるでしょうし、地元愛もあって楽し気でよさそうですよね。
 雲春くんの東京への帰属意識の薄さは、東京住まいなら納得かもしれません。

 地元愛というほどのものを持っているのかと聞かれると、自信ないかも。

 

●孔明のヨメ。 (杜康潤 先生) 

 曹仁軍との戦い、緒戦で打撃を与えるも、曹仁はいまだ戦意高く、撤退の気配なし。
 そんな中、元直さんは兵糧攻めを考えますが、兵糧の場所がわからず困っています。
 が、そこへ孔明さんからの連絡があり、一計を案じて見事に兵糧集積所を見つけ出し、
 一気に攻めかかりつつ、さらに奇策をもって曹仁を退かせていたのが痛快でありました。
 これぞ「三国志」といった趣の内容に、たぎるものがありましたね~。
 しかし、劉備に何者かの助力があると看破した曹仁、そして曹操の動向、気になります。

 

●ワカレバ (胡桃ちの 先生)

 店内に乱入してきた男女が絵の中に消えるという珍事が起きた前回。
 思わずリコさんも追うように絵に触れた所、引き込まれてしまいますが・・・
 なんてお話でしたけど、絵の中は東尋坊で、男女2人がシュラバ模様という状況。
 最初、女性が男性を見捨てようとしていて物騒だったものの、何か事情があったようで、
 むしろ男性の方が物騒だったのは、なかなか面白い展開でありました。
 最後、男性へのリコさんの対処も見事で、爽快でしたね。

 

 

【新人4コマまんが展 今月の一本!】

・だって悪魔だし (雨野夜長 先生)

 

 異界に来てしまった男性が出会ったのは、悪魔・・・?

 気付いたら異界にいた青年。
 どうも悪魔(?)に「永遠の命」がほしいという願いを叶えてもらったら、
 そんなことになっていて、困惑しています。

 といった感じに、悪魔(?)と青年のやりとりが愉快な4コマ作品。
 願いを叶えたら、異界へ来なければならないという制約があるらしく、
 それでは願いを叶えても意味がないのでは? という点も面白味(^^;

 ここから、異界生活が始まるのかどうなのか・・・
 やたらと庶民的な住まいに、他に人もいるようですし、つづきに期待したい!

 


◆ ヤングキングアワーズ 感想

2018年01月17日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2018年2月号

 

 今月の『僕らはみんな河合荘(最終回)』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 表紙は、最終回を迎えた『僕らはみんな河合荘』
 これまでの物語を振り返るような気分で、万感胸に迫る思いであります。

 

 

 なお、先月号の表紙と合わせて一枚絵になっていますが、
 今月号には、ピンナップとして拡大版が付いて来るのでお得です。
 ちなみに裏面は、貞本義行先生のイラストなので、お得感2倍!

 
 
 

 『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)

 義経出陣前、夜中にどこかへ出かける静さん・・・を怪しむ萌子さん。

 他に男がいるのかもと疑う萌子さんですが、そのことを義経への裏切りだとしたら
 許せないと考えている点は、微笑ましく感じられましたね。
 そして、弁慶さんと共に静さんを尾行するのですが・・・

 まさかの真相に驚きつつ、そこで静vs萌子の様相から、2人の義経への想いが
 しっかりと感じられる流れになっていたのが、厳かな空気を生み出していたことに
 感服でありました。 2人の想いが義経を守るなんて、ロマンですね~。

 

 『MUJIN』 (岡田屋鉄蔵 先生)

 襲撃をしのいだ後の八郎さん・・・

 田之助さんは、鎌さんによると評判の悪い男のようですが、実際に見るのと聞くのでは
 大違いというあたり、人の噂なんて当てにならないものだと感じさせられます。

 そして、攘夷派である入沢さんを呼んでの話し合いが、単に攘夷派けしからんという
 話にならなかった点には、八郎さんたちの冷静さを印象付けられて、好感持てますね。
 党派ではなく、人間を見ている八郎さんの目の確かさが、頼もしくてよかった。
 幕府の置かれている立場や、その行動への理解の高さからも、知性があふれています。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 今回は、司くんのお話。

 四王天さんの留守に見てしまった手紙に書かれていた、鷹名くんを奇獣商にする
 という話に衝撃を受けつつも、四王天さんが黙っていることを自分が伝えてしまう
 リスクを考え、悔しがりながらも堪えるあたり、立派でしたね。

 そして、鷹名くんと標本室にいる奇獣に対処しますが、危機に陥る彼を助ける司くん。
 だからこそ、鷹名くんは司くんのことを親友だと確信しているし、逆に司くんも
 鷹名くんを放っておけないという良い関係になっているのが、良いですね。
 さらに、四王天さんの覚悟を迫る言葉にも動揺しない司くん、カッコよかった!

 

 『アオバ自転車店』 (宮尾岳 先生)

 コミックス『アオバ自転車店へいこうよ!』1巻は、1月30日・発売!

 そんな今回、折りたたみ自転車を受け取りに来たヨリコさんの友人・マナミさんが、
 はじめ全く興味を持たなかった折りたたみ自転車の魅力に目覚めてゆく過程が
 面白かった。

 なぜ折りたたむのか? 持つと重いなどの面倒くささに、否定的だった彼女が、
 コンパクトで軽い「ダヴ・プラス」に出会ったことで、新しい世界を切り拓く様子は
 爽快で楽しいものでした。 下り坂を安全に走るコツも、勉強になりますし(^^;
 入り口は楽に、かる~くゆる~くというのも、大事なことですよね。

 

 『ざせつ男とまんが少女』 (石田敦子 先生)

 ついに、ざせつ男が再起動・・・?

 友人に、あかりさんの本の委託を頼んだことから、先生も描くものだと思われ、
 それでも描こうとしなかったものの、深田さんやあかりさんに描くよう迫られたり、
 過去の作品を引っ張り出したりするうちに、前向きになってゆく所が微笑ましかった。

 そして、あかりさんにアニメ作業の話をする先生が、吹っ切れたことを感じさせます。
 鉛筆の線1本を描くという大きな一歩を、あかりさんと噛み締める様子に、しみじみ。
 「まんがの共犯者」となる先生が、挫折したことで「ここにいる」と考えているのが、
 何かしらの希望を抱かせる心地よさ・・・ いざ戦場へ! というのに、次回最終回!?

 

 『ミズハコセカイ』 (七竈アンノ 先生)

 流くんに、フルートを教わることになった杏優さん。

 そのことを学校で友人の未実美さんに話していますが、彼のことを好きか聞かれて、
 単なる「弟子」だと照れもなく言っていたのは愉快でありました(^^;
 未実美さんは深読みしているようですけど、はてさて・・・

 そして実際のレッスンは、見事な演奏をする流くんに杏優さんが感激したり、
 的確な助言に驚いたりと、いつもと立場が逆転するかのようなやりとりが、
 より楽しかったですね。 こうした補い合う関係って、良いかも。

 

 『おばけ道』 (小野寺浩二 先生×石黒正数 先生)

 守護霊はいるのか?

 3人の占い師さんに見てもらい、真偽を確かめる企画ということで、面白かった。
 それらしいことを述べる占い師さんたちであるものの、視えているものは別々。
 そのため、守護霊はいないのかと考えつつも、石黒先生の論により保留となって笑!
 まあ私は、わからないことはわからないとする立場なので、わからないですけども。

 ただ、ホッシーさんに関しては興味深いことになっていて、そのおかげで2人にも
 霊が視える可能性が出てきたようで、楽しくなってきた~・・・と思ったら、
 次回で最終回!? ということは、視えたら終わる本作のフィナーレは・・・?

 

 
 【今月のピックアップ!】
●師匠シリーズ (原作:ウニ 先生/漫画:片山愁 先生)

 

 死とは賭けである・・・

 師匠をつれて、パチンコ屋へやって来たうに君。
 やっているのはパチスロですけども、作法のわからない師匠に振り回されたり、
 互いにうるさくしながらも、妙に楽しい時間が過ぎていたのが面白かったですね。

 それはともかく、パチンコの勝ち負けの話から、ギャンブルのリスクの話へ、
 そして、近くのビルから飛び降りがあったことから「死」の話へと、
 話題が展開してゆくのは興味深かった。

 「死を選ぶということは賭けだ」と述べる師匠。
 死んでしまえば苦しみから解放されるはず、と考えるのは「無意識の賭け」だと、
 パスカルの言葉を引きながら説明する様子に、空気が冷えるのを感じさせられます。

 「神」や「死後の世界」は存在するのか?
 それらの問いにおける賭けのリスクの軽重が、祝福か虚無かを分けるといった内容に
 引き込まれますね・・・

 「そんな人間は天国やあの世と呼ばれるようなところへ行きたいと思って死ぬんだろうか」
 死後の祝福を得るために死ぬのか? その先を信じているのか?

 そうではないだろうと言う師匠の言葉からは、根源的な恐怖を感じられるかのよう。
 しかし、やはり、人は師匠の語る“そこ”を求めて死を選ぶのだろうという気はします。

 闇に潜む「あれ」については、私は何とも言えませんけど、
 死を選ぶまで追い詰められた人間の求める場所に関しては、同感と言わざるを得ません。
 だって死後の世界が何にせよ、まだ続くのかと思ってしまうのは、絶望に等しいですから。

 などなど、死を選ぶという話から、その後を考える内容だった今回。
 その思索が非常に興味深く、かつ人にとっての重要な命題でもあるかのようで、
 読みごたえがありました・・・ なんて感じつつ、今後も楽しみです!