クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-07 No.10

2007年07月11日 15時33分42秒 | Weblog
<DYNAMIC>
DYNDVD 33526(DVD-Video) 2枚組 \4180
NTSC
字幕:伊英独仏西
ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」
マリアンナ・ピッツォラート(Ms イザベッラ)
マキシム・ミロノフ(T リンドーロ)
マルコ・ヴィンコ(Bs ムスタファー)
ブルーノ・デ・シモーネ(Bs タッデーオ)
バルバラ・バルニェージ(S エルヴィーラ)
ホセ・マリア・ロ・モナコ(Ms ズルマ)
アレックス・エスポージト(Bs アリ)
ドナート・レンゼッティ(指)ボローニャ市立歌劇場管弦楽団
プラハ室内合唱団
演出:ダリオ・フォー
収録:2006年8月,ペーザロ
DYNAMICによる、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルのシリー
ズ、最新刊は傑作「アルジェのイタリア女」。マリアンナ・ピッツォラート、
マキシム・ミロノフ、マルコ・ヴィンコといった、若い世代のロッシーニ歌手
に加え、ベテランのブルーノ・デ・シモーネを加えた歌手、大御所レンゼッ
ティの指揮にボローニャのオーケストラと、演奏は上々。ダリオ・フォーの
演出は、全編あれやこれやのハチャメチャな仕掛けを張り巡らしたもので、
飽きる暇なぞありはしません。なお、第2幕のリンドーロのアリアは、ロッシ
ーニが新たに書き直したものを使用しています。
ハイディフィニション収録で、映像も鮮明です。

DYNDVD 33525(DVD-Video) \3780
NTSC
字幕:伊英独仏西
ヴィヴァルディ:「テルモドンテのエルコレ」
ザカリー・ステインズ(T エルコレ)
マリー=エレン・ネージ(Ms アンティオペ)
ラウラ・ケリーチ(S マルテージャ)
ルカ・ドルドロ(T アルチェステ)
マリーナ・バルトリ(S イッポリータ)ほか
アラン・カーティス(指)イル・コンプレッソ・バロッコ
演出,装置,衣装:ジョン・パスコー
収録:2006年7月,スポレート
「テルモドンテのエルコレ」は、1723年にローマで初演されたオペラです。エ
ルコレとはヘラクレスのこと(エにアクセントがあるので、エルコーレの表記
は誤り)、テルモドンテは神話のテルモドン川、トルコ北部のテルメ川。物語
は、ヘラクレスがアマゾンの女王ヒッポリュテからアレスの帯を奪う神話に基
づいています。長いこと楽譜は散逸していると思われていたのですが、近年に
なって13曲のアリアと2曲の二重唱が発見され、アレッサンドロ・チッコリー
ニによって復元がなされました。もちろん、これが世界初収録。御大アラン・
カーティスの指揮する充実した演奏が楽しめます。ジョン・パスコーの演出は、
ある意味とても写実的、ある意味非常に過激。エルコレはヌードでブラブラさ
せながら登場し、舞台上には先を切り落とされた巨大ペニスの像が屹立してい
る。ハイディフィニション収録で、映像も鮮明です。


CDS 529 \1980
ロッシーニ:「結婚手形」
デジレ・ランカトーレ(S ファニー)
サイミール・ピルグ(T エドアルド・ミルフォルト)
パオロ・ボルドーニャ(Bs トビア・ミル)
ファビオ・マリア・カピタヌッチ(Bs スロック)

ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェリ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
録音:2006年8月
ロッシーニの初のオペラ、「結婚手形」の新録音、ペーザロ・ロッシーニ・
オペラ・フェスティヴァルでのライヴです。2007年の二度の来日で日本でも
すっかりお馴染みになったデジレ・ランカトーレのヒロイン、ウィーンを中
心にメキメキ人気上昇中のテノール、サイミール・ピルグなど、若手が活躍
しています。新録音が久しくなかったので、歓迎されることでしょう。なお、
今のところDYNAMICからこの上演のDVDが発売される予定はないそうです。

CDS 533 2枚組 \3760
マイヤベーア:「セミラーミデ」
クララ・ポリート(S セミラーミデ)
アルド・カプート(T イルカーノ)
エウフェニア・トゥファーノ(Ms シタルチェ)
ステファニア・グラッソ(S タミーリ)
ロベルト・デ・ビアージョ(T シバーリ)
ラーニ・カルデロン(指)イタリア国際管弦楽団
ブラティスラヴァ・スロヴァーク合唱団
録音:2006年8月,マルティーナ・フランカ
グランドオペラで有名なジャコモ・マイヤベーアは、パリに進出する前はイタ
リアでのロッシーニのライバルとして有名でした。後年、作曲者自身がイタリ
ア時代の作品を封印してしまったため、近年に至るまでマイヤベーアのイタリ
アオペラは謎となっていました。この「セミラーミデ」は1819年初演の作品。
エジプトの王女セミラーミデは、死んだと思われていることを利用して息子ニ
ーノに成りすましています。その状況で、バクトリアの王女タミーリを巡って、
スキタイの王子イルカーノ、インドの王子シタルチェ、エジプトの王子ミルテ
オが争う事態に。セミラーミデは自らの正体を明かし争いを解決、自身は以前
の恋人シタルチェと結ばれる、というもの。南イタリア、マルティーナ・フラ
ンカでのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録音。

CDS 495 3枚組 \5640
モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174
弦楽五重奏曲第2番 ハ短調 K.406
弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K.515
弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593
弦楽五重奏曲第6番 変ホ長調 K.614
ストラディヴァリ四重奏団
[マリアーナ・シルブ(Vn),クリスティーナ・ダンチラ(Vn),
マッシモ・パリス(Va),ミアイ・ダンチラ(Vc)]
カリーネ・レティエク(Va)
イタリアの団体によるモーツァルトの弦楽五重奏曲の全集。ストラディヴァリ
四重奏団は、1994年にマリアーナ・シルブとミアイ・ダンチラが中心となって
設立した団体。いかにもイタリア人らしいスカッと抜けよく明るいモーツァル
トで、傑作K.515の輝かしさが映えています。



<MIRARE>
MIR 030 \2500
ポーランド女王のためのトンボー
J.S.バッハ:
ミサ イ長調BWV.234、カンタータ第198番「候妃よ、
さらに一条の光を(追悼頌歌)」 BWV.198、
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV.544、
コラール・プレリュード「我心よりこがれ望む」BWV.727
フィリップ・ピエルロ(指)リチェルカール・コンソート
キャサリン・フーグ(S) カルロス・メーナ(A) ヤン・コボウ(T) 
ステファン・マクラウド(Bs)
フランシス・ヤコブ
(Org: ゴットフリート・ジルバーマン製作/1737ポニッツ教会)
録音:2006年10月
リチェルカール・コンソートによるOVPP(One Voice Par Part: 1声部1人)の
最新録音。通常の演奏よりも少人数のため一段と高いバランス性が要求される
OVPP。ここでは均整のとれた音楽とそれぞれの歌手の個性がうまく調和した美
しい世界を生み出しています。フーグの芯のある声、メーナの透明感、コボウ
の巧みな歌唱、マクラウドの品のある響き、個々のバランスがすばらしい!
198番のカンタータは、ザクセン選帝侯妃クリスティアーネ・エーバーハルディ
ーネの追悼式のために書かれた作品。クリスティアーネ・エーバーハルディー
ネ侯妃はプロテスタントの強い信仰を持ち続け、宮廷を離れて隠居生活を送っ
ていました。国民の信望も厚く、ある貴族学生の出資により追悼式が行われま
した。この作品に漂う真摯な雰囲気は彼女のこうした信仰の深さを表している
のでしょう。

MIR 024 \2500
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集Op.6、間奏曲Op.4
クレール・デゼール(P)
クレール・デゼールは14歳でパリ音楽院に入学し、優秀な成績で卒業後、モス
クワ音楽院で研鑽を積んだフランスの女流ピアニスト。2007年ラ・フォルジュ
ルネ・オ・ジャポン出演の際には、多くの聴衆を惹きつけ日本でも人気上昇中。
エマニュエル・シュトロッセとの連弾アルバム(MIR042ドヴォルザーク:スラ
ヴ舞曲集)でもその実力は証明済み。優しい透明感のある繊細な演奏をするデ
ゼールですが、音は太く細身の彼女からは想像出来ないパワフルな面も持ちあ
わせています。最もシューマンらしい作品のひとつ、「ダヴィッド同盟舞曲集」
は、集中と解放を繰り返す熱い演奏。そして音楽は実に耽美的で申し分のない
シューマンに仕上がっています。




<Harmonia Mundi France>
HMC 901946 \2450
モーツァルト:
(1)ホルン協奏曲第1番 ニ長調KV.412
(2)ホルン協奏曲第4番 変ホ長調KV.495
(3)ファゴット協奏曲 変ロ長調KV.191
(4)オーボエ協奏曲 ハ長調KV.314
トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(Hrn)
ドナ・アグレル(Fg)
カタリナ・アルフケン(Ob)
ぺトラ・ミュレヤンス(指)フライブルク・バロック・オーケストラ
0オリジナル楽器による精鋭アンサンブルきってのトップメンバーたちが繰り
広げる愉悦のひととき。フルートとハープ、協奏交響曲(HMC.901897)に次い
で、FBOによるモーツァルトの協奏曲集に第2弾が登場します。
ここに収められた名曲の数々がロイトゲープ、デュルニッツ男爵、フェルレン
ディスといった名手たちとの出会いによって生み出されたことは有名ですが、
わたしたちの時代の名人たちも負けてはいません。ナチュラル・ホルンは当
FBOとブリュッヘンの18世紀オーケストラで首席を務め、先ごろ出たOLCのポス
トホルン・セレナード(TDKAD.023)でもゲスト参加していたズヴァールト。
同じく18世紀オーケストラ、鈴木秀美率いるOLCのメンバーで、デン・ハーグ
の王立音楽院やバーゼル・スコラ・カントルムでも教鞭をとる首席ファゴット
のアグレル。首席オーボエのアルフケンもまた古楽の牙城バーゼル・スコラ・
カントルムで学び、いまでは教鞭もとる第一人者です。
当時をほうふつとさせるオリジナル楽器のなんとも味わい豊かな響きととびき
りの演奏によって、聴きなれた名曲が活き活きとよみがえりました。

HMX 2908250(29CD+1CD-ROM) \10800
完全限定ボックス
ハルモニアムンディ50周年記念スペシャルボックス
「音楽ひとすじ五十年-五十年、五十の名作」
[CD1]
(1)F.クープラン:教区のためのミサ曲/ミシェル・シャピュイ(Org)
(2)コバルビアスの教会のオルガン・コンサート/フランソワ・シャプレ(Org)
[CD2]
ムファット:オルガン音楽の練習(1690)-トッカータ集
/ルネ・サオルジャン(Org)
[CD3]
パーセル:歌劇「アーサー王」
/アルフレッド・デラー(指)デラー・コンソート
[CD4]
パーセル:アーサー王(続き)
/アルフレッド・デラー(指)デラー・コンソート
フォークソング集/アルフレッド・デラー&マーク・デラー
[CD5]
(1)ビザンツ聖歌/マリー=キーロウズ
(2)聖マルセルのミサ/マルセル・ペレス(指)、アンサンブル・オルガヌム
(3)トゥルバドゥールの音楽
/ルネ・クレマンシック(指)、クレマンシック・コンソート
(4)ビンゲン:聖ウルスラをたたえる祭日のための音楽/アノニマス4
[CD6]
デュファイ:アイソリズム・モテット集(全曲)
/パウル・ファン・ネーヴェル(指)、ウエルガス・アンサンンブル
[CD7]-[CD8]-[CD9]
J.S.バッハ:マタイ受難曲(全曲)(録音:1984年)
/ヘレヴェッヘ(指)、
ハワード・クルック(T福音史家)、ウルリク・コールド(Bイエス)、
バーバラ・シュリック(S)、ルネ・ヤーコプス(A)、
ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD9]
J.S.バッハ:音楽のささげものBWV 1079
モロニー(Cem)、スィー(Fl)、ハロウェイ(Vn)、リンデン(Vc)、クック(Cem)
[CD10]
J.S.バッハ:フーガの技法BWV 1080/フレットワーク
[CD11]-[CD12]-[CD13]
リュリ:歌劇「アティス」(全曲)
ウィリアム・クリスティ(指)
レザール・フロリサン;ギ・ド・メイ、アニェス・メロン他 
[CD13]
マレ:
「音階」(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・シ・ラ・ソ/ファ・ミ・レ
・ド)
/ロンドン・バロック〔チャールズ・メドラム(指,Gamb)、イングリッド・
ザイフェルト(Vn) ウィリアム・ハント(Gamb)、ジョン・トール(Cemb)〕
[CD14]
(1)モンテヴェルディ:聖母の嘆き
/マリア・クリスティーナ・キール(S)、
ジャン=マルク・エメ(指)、コンチェルト・ソアーヴェ
(2)ビーバー:ロザリオのソナタ
/アンドルー・マンゼ(Vn)、リチャード・エガー(Cem)
(3) ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル
/アンドレアス・ショル(C-T)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ(指)
[CD15]
(1)テレマン:カンタータ「さあ、汝ダニエルよ、行け」
/カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指)
(2)ダングルベール:組曲ニ短調、ト長調、ト短調、ニ長調
/ケネス・ギルバート(Cem)
[CD16]
チェアバリーのハーバート卿のリュート写本-17世紀リュート曲集
/ポール・オデット(Lute)
[CD17]
(1)バンキエリ:マドリガル・コメディー集
/アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
(2)テレマン:組曲ト長調「風変わり」TWV55:G2
/ベルリン古楽アカデミー
(3)A.L.クープラン:2台のクラヴサンのためのサンフォニー
/ウィリアム・クリスティ、デイヴィッド・フュラー(Cem)
(4)ヨハン・ショーベルト:四重奏
/ルチアーノ・スグリッチ(Cem)、キアラ・バンキーニ(1Vn)、
ヴェロニカ・メジェーン(2Vn)、フィリップ・ボシュバッハ(Vc)
[CD18]-[CD20]
カイザー:歌劇「クロイソス王」
/ルネ・ヤーコプス(指)ベルリン古楽アカデミー、RIAS室内Cho.、
ラモン・トレケル(クロイソス)、ヨハネス・マンノフ(キュロス)、
ドロテア・レシュマン(エルミーラ)、ヴェルナー・ギューラ(アティス)、
クラウス・ヘーガー(オルサネス)、マルクス・シェーファー(エリアテス)
[CD21]
(1)ハイドン:ピアノ三重奏曲第39番ト長調
/パトリック・コーエン(Pf)、エーリッヒ・ヘーバルト(Vn)、
クリストフ・コワン(Vc)
(3)ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調
/ジャン=ギアン・ケラス(Vc)、フ
ライブルク・バロック・オーケストラ、ミュレヤンス(指)
(4)モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」ニ長調KV 504
/ルネ・ヤーコプス(指)、フライブルク・バロック・オーケストラ
[CD22]
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス
/マルクス・クリード(指)、RIAS室内合唱団
[CD23]
(1)ロッシーニ:四声のソナタ 変ロ長調/ディールティエンス(指)
(2)シューマン:女の愛と生涯op.42
/ベルナルダ・フィンク(Ms)、ロジャー・ヴィニョールズ(Pf)
(3)ブラームス:クラリネット・ソナタop.120-1
/ミシェル・ポルタル(Cl)、プルーデルマッヒャー(Pf)
(4)ヴォルフ:
オーケストラつきゲーテの詩による歌曲集(ミニョン、ねずみ捕りの男、
竪琴弾きの歌I-III、アナクレオンの墓)
/ユリアーネ・バンゼ(S)、ヘンシェル(B)、ケント・ナガノ、
ベルリン・ドイツ響
[CD24]
(1)ラモー:新しいクラヴサンのための組曲(1728)-ピアノ版
/アレクサンドル・タロー(Pf)
(2)ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」(リスト編/ピアノ版)
/プリュデルマッヒャー(Pf)
[CD25]
(1)ベルリオーズ:夏の夜op.7
/ブリギット・バレーズ(Ms)、ヘレヴェッヘ(指)シャンゼリゼ管
(2)ファリャ:恋は魔術師(1915年版)
/ポンス(指)リウレ市交響楽団、ヒネサ・オルテガ(声)
[CD26]
シューベルト:
(1)幻想曲ハ長調D.934
/イザベル・ファウスト(Vn)、アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
(2)ピアノ・ソナタD.960/ポール・ルイス(Pf)
[CD27]
(1)ショパン:バラード(全4曲)/セドリック・ティベルギアン(Pf)
(2)リスト:悲しみのゴンドラ/ベルトラン(Vc)、アモワイヤル(Pf)
(3)ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ長調op.110
/エルサレム弦楽四重奏団
[CD28]
(1)ショーソン:ピアノ四重奏曲op.30/レ・ミュジシャン
(2)シェーンベルク:5つのピアノ曲op.23/クロード・エルフェ(Pf)
(3)ヤナーチェク:草かげの小径にて第1集/アラン・プラネス(Pf)
[CD29]
(1)ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」/メロス四重奏団
(2)バルトーク:コントラスツ/アンサンブル・ワルター・ブイケンス
(3)ペルト:「ベルリン・ミサ」(1990、改訂1997)
ポール・ヒリアー(指)シアター・オブ・ヴォイシズ
[CD30]
収録曲目の解説書(CD-ROM)
フランスのハルモニアムンディレーベルは、2008年に創立50周年を迎えます。
これを記念して、「音楽ひとすじ五十年―五十年、五十の名作」と題し、ハル
モニアムンディの膨大なカタログの中から選りすぐりの50作品をお届けします。
ハルモニアムンディ初期のリリースで現在手に入らなくなってしまった貴重な
ものから、近年リリースのケント・ナガノやシュタイアーまで、それぞれの
アーティストの録音の中でも選りすぐりの作品が、抜粋ではなく完全収録さ
れています。美麗箱に入ってこの価格とは!完全限定生産ですので、この機
会をお見逃し無く!





<GRAND SLAM>
GS 2023 \2250
R・シュトラウス:
(1)交響詩「ドン・ファン」Op.20
(2)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
(3)交響詩「死と変容」Op.24
[ボーナス・トラック]
(4)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指)
(1)-(3)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
(4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1954年3月2、3日(2)1954年3月3日(3)1950年1月21、23 & 24日
ウィーン、ムジークフェライン・ザール
(4)1951年12月、ベルリン、ティタニア・パラスト
Source:(1)(2) HMV (U.K.) ALP 1208, (3)HQM 1137
(4)Period (U.S.A.) SPL 716 (Soundtrack from the film "Botchafter der
Musik")
■制作者より
ここに収められたウィーン・フィルによるR.シュトラウスの3曲の交響詩は、
ベートーヴェン以外の作品ではフルトヴェングラーの個性が最も顕著に現れた
ものと言われています。特に「ドン・ファン」と「ティル」はモノーラル末期
の鮮明な音質で捉えられていますが、今回はHMV最初期の重量盤から復刻した
ため、異様にまで生々しい音質で再現されます。また、「死と変容」の初発売
はSP(78回転)でしたが、このディスクではよりノイズの少ないイギリスHMV
最初のLPを使用して復刻しました。
ベルリン・フィルによる「ティル」はあまりにも有名な映画「フルトヴェング
ラーと巨匠たち」(原題:音楽の使者)のサウンド・トラックです。フィルム
の音声故に音質はそれほど良くありませんが、宇野功芳著『フルトヴェングラ
ーの全名演名盤』(講談社+α文庫)、そしてJ.アードイン著『フルトヴェン
グラー・グレート・レコーディングズ』(音楽之友社)ではそれぞれフルト
ヴェングラーの残した「ティル」の最高峰と評価されています。ピリオドの最
初期の重量盤LPから復刻したその音質は、従来のディスクに比べてかなり聴き
ごたえのあるもので、制作者自身もその演奏の凄まじさに改めて仰天したほど
です。他の3曲と違ってレコード用の録音ではないためにボーナス・トラック
としましたが、演奏内容そのものはメインと言っても過言ではありません。
なお、この「ティル」は世界初CD化となります。 
(平林 直哉)

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