クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-07 No.14

2011年07月14日 20時10分43秒 | Weblog
<BONGIOVANNI>
GB 2452 2枚組 ¥4360
マスネ:「聖処女」
ダニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニ(S 聖処女)
キアーラ・ピエレッティ(S 大天使ガブリエル)
アモール・ペレス(Ms マリー=サロメ,大天使)
マッシミリアーノ・フィケーラ(Br 主人,シモン,トーマス)
カミッロ・ファッキーノ(T ジャン)
エレナ・バカノヴァ(S 若いガリアの娘,マリー=マグダレーヌ,大天使)
ダニエレ・アジマン(指)アブ・アルモニアエ交響楽団,
ミラノ・J.S.バッハ合唱団
録音:2010年9月25日、ベルガモ県カラヴァッジョ
「エーヴ」(GB 2442)、「マリー=マグドレーヌ」(GB 2447)に次ぐ、デニア
・マッツォーラ・ガヴァッツェーニとダニエレ・アジマンによるマスネの珍
しい作品集、第3弾は聖伝説と称されたオラトリオ「聖処女」。マスネが1877
年に「ラホールの王」で大成功を収めた3年後の1880年の作品。物語は聖処女
マリアの生涯を扱ったもの。マスネ独特の甘く官能的な音楽に神秘性が加わ
って、たいへん魅力的です。10年ほど前にモンセラート・カバリエがしばし
ば取り上げたことで、近年再注目されています。
ベテランのプリマドンナ、ダニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニの説得
力のある歌が演奏の大きな核となっています。マッシミリアーノ・フィケー
ラは1971年、シチリア島のアチレアーレに生まれたバリトン。2007年、スポ
レート歌劇場来日公演でのロッシーニ「セビリアの理髪師」で、アントニー
ノ・シラクーザ、ソーニャ・ガナッシを相手にフィガロを歌っていました。
ベルガモ近郊のカラヴァッジョという町のサンタ・マリア・デル・フォンテ
での収録。スタジオやコンサートホールとはまた異なった雰囲気が醸されて
います。

HOC 060 2枚組 ¥2680
ヴェルディ:「シチリアの晩鐘」
マルゲリータ・ロベルティ(S エレナ) 
ピエール・ミランダ・フェラーロ(T アリーゴ)
アルド・プロッティ(Br モンフォルテ) 
プリニオ・クラバッシ(Bs プロチダ)
ブルーナ・ロンキーニ(Ms ニネッタ) 
グラウコ・スカルリーニ(T ダニエリ)
ほか
アントニーノ・ヴォットー(指)管弦楽団,合唱団
録音:1959年、トリエステ
+ボーナス
ヴェルディ「トラヴィアータ」第2幕から
ガブリエッラ・トゥッチ(S ヴィオレッタ) 
アルド・プロッティ(Br ジェルモン)
録音:1959年、東京
これまでCDはもちろん、LPやCD-Rなどでも発売された形跡のない「シチリア
の晩鐘」が登場。1959年、トリエステでのライヴで、おそらく1959年11月、
トリエステ歌劇場での上演のものと思われます。日本でも人気の高いアルド
・プロッティを始め、ピエール・ミランダ・フェラーロ、マルゲリータ・ロ
ベルティ、そしてスカラ座で活躍した指揮者アントニーノ・ヴォットーと、
たいへん豪華な面々、しかもいずれの人も他に「シチリアの晩鐘」の録音は
残されていません。録音状態はあまり良くありませんが、熱心なイタリアオ
ペラマニアなら十分楽しめるでしょう。
ボーナスに、1959年のイタリアオペラ公演から、「トラヴィアータ」第2幕
から「天使のように清らかな娘が」と「プロヴァンスの海と陸」を収録。
これも貴重です。

●旧譜再プレス
GB 5556/57 2枚組 ¥4360
パレストリーナ:マントヴァ・ミサ曲集
祝福されし聖母マリアのミサ第1番,第2番,第3番
セルジオ・ヴァルトロ(指)
サン・ペトロニオ・カペラムジカ
指揮者に、鍵盤楽器奏者に、近年精力的に活躍しているセルジオ・ヴァルト
ロによるパレストリーナのミサ曲。




<DOREMI>
DHR 8001/5 5枚組 ¥7980
「パスカル四重奏団 / モーツァルト:弦楽四重奏曲集(22曲)」
・「ミラノ四重奏曲」
第2番ニ長調K.155 / 第3番ト長調K.156 / 第4番ハ長調K.157
第5番ヘ長調K.158 / 第6番変ロ長調K.159 / 第7番変ホ長調K.160
・「ウィーン四重奏曲」
第8番ヘ長調K.168 / 第9番イ長調K.169 / 第10番ハ長調K.170
第11番変ホ長調K.171 / 第12番変ロ長調K.172 / 第13番ニ短調K.173
・「ハイドン四重奏曲」
第14番ト長調K.387 / 第15番ニ短調K.421 / 第16番変ホ長調K.428
第17番変ロ長調K.458「狩」/ 第18番イ長調K.464
第19番ハ長調K.465「不協和音」
・第20番ニ長調K.499
・「プロシャ王四重奏曲」
第21番ニ長調K.575「プロシャ王第1番」
第22番変ロ長調K.589「プロシャ王第2番」
第23番ヘ長調K.590「プロシャ王第3番」
パスカル四重奏団
ジャック・デュモン(1st Vn) モーリス・クルト(2nd Vn) 
レオン・パスカル(Va) ロベール・サル(Vc)
録音:1952年頃(セッション・モノラル)
オリジナル原盤:Musical Masterpiece Society MMS-2111-17
パスカル四重奏団は、モンペリエ出身のヴィオラ奏者レオン・パスカル(1899
-1969)によって1940年代初めにマルセイユで結成され、O.R.T.F.(フランス国
立放送)弦楽四重奏団へと改称を経て、1973年に解散したアンサンブル。
メンバーはすべてフランス勢で固められ、名門カルヴェ四重奏団でもヴィオ
ラを担当し、1930年代に第2期黄金時代を築いたパスカルのほか、第1ヴァイ
オリンにパスカルと同じくパリ音楽院出身のジャック・デュモン、第2ヴァイ
オリンがモーリス・クルト、そしてチェロはロベール・サルという陣容とな
っています。
第2次大戦後に表舞台に登場し、フランスの伝統を汲む名アンサンブルとして
1940年代から1950年代にかけて活動したパスカル四重奏団は、レコーディン
グを1945年以前に開始しており、とりわけすぐれた業績を残したベートー
ヴェン演奏は、かれらの代表的なディスコグラフィに挙げられます。
DOREMIより復刻されるモーツァルトの弦楽四重奏曲は1952年頃にMusical
Masterpiece Societyによりセッション録音され、7枚組のLPセットとしてリ
リースされたものでおそらく初CD化。パスカル四重奏団は古典派のレパート
リーを得意としていましたが、ここでもベートーヴェン同様のすぐれた内容
を聴くことができそうです。

DHR 8010(DVD-Video) ¥2080
カラー
MONO
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.21
メトネル:
(1)ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調 Op.21
(2)ピアノ・ソナタ「回想」Op.38の1
(3)夢みる人へOp.32の6/花Op.36の2/冬の夜Op.13の1/夜Op.36の5
快い瞬間を忘れられようかOp.32の5
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)、オレグ・カガン(Vn)(1)、
ガリーナ・ピサレンコ(Sop)(3)
録音:1981年12月27日/モスクワ(ライヴ)
ロシア音楽ファン絶句のお宝音源の出現です。何と円熟期のリヒテルがメト
ネルを録音していました。1981年12月27日にモスクワ(おそらくプーシキン
美術館)で行われたコンサートのライヴ録音。テレビ放映用に全体が映像収録
されていました。
モノラルで、収録年代の割に音質は良いと言えませんが、演奏は冴えに冴え
聴き応え満点。カガンとの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」は、かつてCD発
売されたこともありますが、映像まで残っていたとは驚き。悠然とかまえる
リヒテルと、真摯に取り組むカガンの表情が見ものです。何よりもお宝なの
が、メトネルの作品でも特に人気の高いピアノ・ソナタ「回想」をリヒテル
の演奏で楽しめること。いろいろなピアニストが録音していますが、この演
奏は本当に凄い。完全に音楽へ没入し、リヒテルならではのポエジーと孤高
の厳しさを湛え、金縛りにあったように聴く者をひきつけます。各曲の前に、
リヒテル自身がメトネルの音楽について語っていて(字幕なし)、それも貴重
です。
*このDVDには、ブックレットが封入されておりません。また、ヴァイオリン
・ソナタと歌曲については、トラックが1つのみとなっています。

DHR 8011/3 3枚組 ¥5950
MONO
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
アンリ・テミアンカ(Vn)、レナード・シュア(Pf)
録音:1946年/ワシントン国会図書館(ライヴ)
アンリ・テミアンカ(1906-1992)は、スコットランド出身のポーランド系ヴァ
イオリニスト。アメリカで活躍し、同国のヴァイオリン文化普及に多大な貢
献をしました。彼は1946年にパガニーニ弦楽四重奏団を結成し、ワシントン
国会図書館でベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏会を行ったことが伝説と
なっていますが、同時期に同会場でヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会も行
っていました。それが収録されていて、初めて日の目を見ました。
テミアンカは第1回ヴィエニャフスキ国際コンクール第3位(第1位はヌヴー、
第2位はオイストラフ)という実力の持ち主で、イザイやティボーなど古き良
きヴァイオリン演奏の魅力にあふれています。ベートーヴェンのソナタも現
代の演奏とは一線を画した雅演で、ヴァイオリン好きならば狂喜間違いない
ひとときを味わえます。




<AMBRONAY>
AMY 029 2枚組 ¥3500
ヴィヴァルディ:“サン・マルコ聖堂でのヴェスプレ”
主は言われた(ディキシト・ドミヌス) RV807
主よ、私をお助けください RV593
主よ、あなたに感謝します RV596
主を畏れる者は幸いである RV795
褒め称えよ、神のしもべたちよ(ラウダーテ・プエリ) RV600
褒めよ、エルサレムよ RV609
マニフィカト RV610
私は喜んだ(詩篇122) RV607
マリア・ソレダード・デ・ラ・ロサ(S) マリアナ・フロレス(S) 
カロリーヌ・ウェイナンツ(S)
ジョエル・シャリエ(A) エヴェリン・ラミレス(A)
ファビアン・ショフラン(CT)
ヴァレリオ・コンタルド(T) フェルナンド・ギマランイス(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Bs)
リオネル・デミュール(交唱)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレマン,ナミュール室内合唱団
録音:2010年10月2日、アンブロネイ
Ambronayレーベルで立て続けに話題の録音をリリース、人気がうなぎのぼり
のレオナルド・ガルシア・アラルコン、新譜はヴィヴァルディの宗教曲です。
アラルコンはヴィヴァルディの8つの宗教曲を独自に組み立て、サン・マル
コ聖堂でこのように演奏されたかもしれない、という“ヴェスプレ”に仕立
てています。8曲はいずれも人気のあるものばかりで、録音もあれこれある
ものの、アラルコンの軽さと活気のある演奏だと「こんな素敵な曲だったの
か!」と驚くばかり。ことに2010年1月からアラルコンが芸術監督に就任し
たナミュール室内合唱団の巧さは実に見事。ソリストも文句なし。ヴィヴァ
ルディアンだけでなく、広く声楽好き、バロック音楽マニアに聞いていただ
きたい内容です。




<EUROARTS>
20 58278(DVD-Video) ¥2900
PCM STEREO
本編:83分
ボーナス:50分
字幕:英,仏,独,露,日本語
ハチャトゥリヤン
制作・監督:ピーター・ローゼン、
原作:ビル・ヴァン・ホーン、ソロモン・ヴォルコフ、
ナレーション:エリック・ボゴシヤン
[ボーナス:ハチャトゥリヤン:チェロと管弦楽のためのコンチェルト・ラプ
ソディ(ロストロポーヴィチ&作曲者)全曲映像、ピアノ協奏曲の終楽章(ドラ
・セルヴャリヤン=クーン&チェクナヴォリアン)]
かつて「ハチャトゥリヤン」というソ連製のドキュメンタリー映画がありま
したが、これは2003年制作の別物。アラム・ハチャトゥリヤンはプロコフィ
エフ、ショスタコーヴィチと並ぶソ連を代表する大作曲家ですが、海外での
普遍の人気に比べ、今日のロシアでは体制を能天気に甘受した愚か者とされ、
ロシア系演奏家たちから避けられる傾向があります。しかし、当ドキュメン
タリーではあの「ショスタコーヴィチの証言」を書いたソロモン・ヴォルコ
フが、ハチャトゥリヤンもやはりスターリンやフレンニコフの犠牲者だった
ことを描いています。
エリック・ボゴシヤンがハチャトゥリヤン役で語り、当時のニュース映像を
多用していますが、そこではハチャトゥリヤン自身はもちろん、ショスタコ
ーヴィチ、プロコフィエフ、グリエール、シェバリーンらの動く姿が現れ興
奮させられます。また、ヴォルコフをはじめ、ロストロポーヴィチやカレン
・ハチャトゥリヤンらのインタビューも貴重。驚きなのが、何と最晩年のフ
レンニコフ本人の抗弁が聞けること。悪代官の悪あがきのようで、非常に貴
重な資料と申せましょう。それも本編はすべて日本語字幕付き。
加えて、バレエ「ガイーヌ」や「スパルタクス」の華麗な舞台や、ロストロ
ポーヴィチとハチャトゥリヤンによるコンチェルト・ラプソディ全曲のライ
ヴ(モノクロ)、オイストラフとハチャトゥリヤンによるヴァイオリン協奏曲
の終楽章(カラー)など垂涎の映像が続きます。本編の最後には、ハチャトゥ
リヤン自身がピアノで「剣の舞」をヴィルトゥオーゾ風に演奏する超お宝映
像付き。




<URANIA>
※旧譜再案内
WS121116 2枚組 ¥1450
ワーグナー:「タンホイザー」序曲、「ワルキューレの騎行」、
魔の炎の音楽、ジークフリートの葬送行進曲、
「ローエングリン」第3幕への前奏曲
コンサート・アーツ交響楽団  1957/11/1-3
R. シュトラウス:交響詩「死と変容」
ロサンゼルス・フィル  1961/7/13
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な
いたずら」、歌劇「影のない女」-Interludes
フィルハーモニア管弦楽団  1960/9/12-16
R. コルサコフ:シェエラザード
イスラエル・ベイカー(Vn)
コンサート・アーツ交響楽団  1960/3/8-10
演奏:
エーリッヒ・ラインスドルフ(指揮)

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