<PREISER>
PRCD 90699 \1780
ワーグナー:
「さまよえるオランダ人」序曲
「タンホイザー」序曲とヴェーヌスベルクの音楽
「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行
「ジークフリート」-森のささやき
「パルジファル」前奏曲
「パルジファル」-第1幕の場面転換の音楽
「パルジファル」-花の乙女の場面
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・レヒライトナー(T) ギュンター・トレプトフ(T)
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1953年5月,1950年6月,1950年9月
いずれもDECCA録音。言わずと知れたワーグナーの巨匠、クナッパーツブッシュ
が、1950年代前半に録音したもの。
PRCD 90679 \1780
ブルックナー:
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」
フランツ・コンヴィチュニー(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年
SUPRAPHON録音。本家からもCDが出ていますが、加工のすくないPREISERの素直
な音も好ましいものです。
PRCD 90678 \1780
マーラー:交響曲「大地の歌」
アントン・デルモータ(T),エルザ・カヴェルティ(Ms)
オットー・クレンペラー(指)ウィーン交響楽団
録音:1951年
VOX録音。1950年代初頭の、クレンペラーとウィーン交響楽団が残した一連の
録音の中でも評価の高いもの。
PRCD 90695 \1780
ヴェルディ:
「仮面舞踏会」抜粋
「トロヴァトーレ」-ミゼレーレ
「運命の力」からの場面
ジャン・ピアース(T リッカルド),ジンカ・ミラノフ(S アメーリア),
レナート・ウォーレン(Br レナート),
マリアン・アンダースン(A ウルリカ),
ロバータ・ピーターズ(S オスカル),
ディミトリ・ミトロプーロス(指)メトロポリタン歌劇場管弦楽団
ジンカ・ミラノフ(S),ジャン・ピアース(T)
レナート・チェッリーニ(指)RCAヴィクター管弦楽団
ジャン・ピアース(T),ジンカ・ミラノフ(S),レナート・ウォーレン(Br),
ニコラ・モスコーナ(Bs)
ヨネル・ペルレア(指),レナート・チェッリーニ(指)
RCAヴィクター管弦楽団
録音:1955年1月,1951年5月,1955年2,4月
いずれもRCA録音。「仮面舞踏会」はライヴではなく、オリジナルの抜粋録音。
ちゃんとしたCDに復刻されるのは初めてです。ミトロプーロスは、同時期に
メトで「仮面舞踏会」を上演していて、そこでマリアン・アンダースンが黒
人歌手として初めてメトの舞台に立ったのは有名な話。さらにピアース、ミ
ラノフ、ウォーレンと、当時のメトのスターが揃った録音です。
PRCD 90663 3枚組 \5340
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」
ウラディミール・ガヴリュショフ(Bs スヴェトザール)
ヴェラ・フィルソワ(S リュドミラ) イワン・ペトロフ(Br ルスラン)
エウゲニア・ヴェルビツカヤ(Ms ラトミール)
ゲオルギー・ネレップ(T フィン)他
キリル・コンドラシン(指)ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1952年
コンドラシン30代末にボリショイ劇場で録音した「ルスランとリュドミラ」の
全曲。ソ連時代の名歌手がずらりと並んでいます。
<CALLIOPE>
CAL 3221 3枚組 \4050
CAL 6679 (ADD) 55'57"
ブラームス:詩曲集Op.79, 3つの間奏曲Op.117, 6つの小品Op.118
CAL 6219 (DDD) 62'11"
ブラームス:16のワルツ集(Op.39,52a,65a),ハンガリー舞曲集(第1,2,5&17番)
CAL 6221 (DDD) 79'25"
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5,幻想曲集Op.116,4つの小品Op.119
インゲル・セデルグレン(ピアノ)
現在は、ナタリー・シュトゥッツマンの伴奏でその実力を示しているインゲル
・セデルグレン。既発の3枚のブラームス録音をまとめたボックス・セットが
発売されます。CAL6221は廃盤扱いとなっていたものです。
CAL 3817 3枚組 \4050
CAL 4819 75'03"
サン=サーンス:
オーボエ・ソナタ ニ長調 Op.166,ホルンとピアノのためのロマンス ヘ長調
Op.36,テナー・トロンボーンのためのカヴァティーナOp.144,クラリネット・
ソナタ 変ホ長調Op.167
グノー:小交響曲 変ロ長調
ダンディ:7つの木管楽器のための舞曲集
モーリス・ブルグ八重奏団
録音:1975年
CAL 6818 74'48"
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1&2番
日本のメロディー:
「夏の思い出」「砂山」「ふるさと」「城ヶ島の雨」「浜千鳥」「しかられて」
「出船」「宵待草」
アンドレ・ナヴァラ(Vc) アニー・ダルコ(P)
録音:1976年&1982年
CAL 5817 44'06"
サン=サーンス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1&2番
ミシェル・ベネデット(Vn) アニー・ダルコ(P)
録音:1975年
フランスの木管の香り漂うモーリス・ブルグと仲間たちによる木管楽器のため
の作品集(CAL4819)。名手、ナヴァラによる官能的なサン=サーンスのソナタ
と味わい深い日本でのメロディーを集めたアルバム(CAL6818)。現在は廃盤扱
いとなっているミシェル・ベネデットによるサン=サーンス:ヴァイオリン・
ソナタ集(CAL5817)、一つにまとめたサン=サーンスのセットが発売されます。
CAL 3310 3枚組 \4050
CAL 9310 68'35"
「ミサ曲《別れの時》と聖母マリアのためのモテット集」
マントヴァのジャケット:
ミサ曲「別れの時」、モテット「マリアは良いほうを選んだ」他
ジャケ・ド・ベルヘム:「おお、イエス・キリストよ、私を憐れんでください」
グレゴリオ聖歌:「天にまします我らが父よ」「アヴェ・マリア」
ムートン:「アヴェ・マリア、清らかなる処女」、「アヴェ・マリア(4声)」
作者不詳「マニフィカト」
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
CAL 9340 63'29"
マントヴァのジャケット: 「エレミアの哀歌」
・聖木曜日のための ・聖金曜日のための ・聖土曜日のための
アンサンブル・ジャケ・ド・マントヴァ, ミシェル・ロンスダール(朗唱)
録音場所:ブルターニュ地方フィニステール県ルレック修道院
CAL 9342 58'20"
マントヴァ、ゴンザーガ家の1549年のミサとモテット
(ジャケ・ド・マントヴァとアドリアン・ヴィラールトの作品による)
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ
<Alba>
ABCD 195 2枚組 \4160
エドゥアルド・トゥビン (1905-1982):
バレエ「クラット」 ETW111
エストニアの主題によるシンフォニエッタ ETW11 (管弦楽のための)
エストニア国立交響楽団
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団女声合唱団
イリス・オヤ (メッツォソプラノ)
アルヴォ・ヴォルメル (指)
録音:2003年1月25日-26日、5月5日 (クラット)、
2003年11月21日エストニア・コンサートホール
〈クラット〉はトゥビンの唯一のバレエ。 “クラット”は、エストニア民謡
に登場する悪鬼。いろいろな材料を集めて作った人型が、主人が悪魔に魂を
売り渡すと、それとひきかえに命を得て、宝物を運んできます。村の宴。悪
魔に魂を売った者たちの祭り、オーロラ。村娘と牧童の踊り。クラットの復
讐。さまざまな情景が、エストニア民謡と舞曲も取り入れた音楽により、活
き活きと描かれます。交響曲とならぶ、トゥビンの代表作。組曲は、ネーメ
・ヤルヴィ指揮バンベルク交響楽団の録音 (BIS 306) がありますが、全曲の
商用録音は、これが初めて。組曲と全曲をくらべると、まるで別の作品のよ
うにも聞こえます。バレエ全曲というのは、音楽だけ取り出すと退屈になり
がち。しかし、〈クラット〉には、全曲を一気に聴かせてしまうような圧倒
的なパワーがあります。エストニア国立交響楽団とアルヴォ・ヴォルメルは、
トゥビンの全交響曲を録音したコンビ。
ABCD 205 \2080
ノルドグレン(1944-):ペリマンニの肖像 作品26
ブルッフ:スウェーデン民謡によるセレナード
バルトーク(アーサー・ウィルナー 編曲):ルーマニア民族舞曲 Sz56
サッリネン(1935-):ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相 (1981)
ラウタヴァーラ(1928-):オストロボスニア・ポルカ
グリーグ:2つの旋律 作品53 (ノルウェーの旋律 はじめての出会い)
ペッカ・ヤルカネン(1945-):
ヴィロの農奴(1980) (2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニア室内管弦楽団
レイヨ・トゥンカリ (ヴァイオリン) ティモ・カンガス (ヴァイオリン)
エラル・クイヴ (ヴァイオリン)
録音:2004年5月14日-16日 スネルマン・ホール (ハッコラ)
10月に紀尾井シンフォニエッタを客演指揮したユハ・カンガスが音楽監督を
務める、フィンランドを代表するアンサンブル、オストロボスニア室内管弦
楽団。本拠地、ボスニア湾に面した町、コッコラは、フィンランドにおける
民俗音楽研究の中心地カウスティネンに近く、民俗音楽をルーツとする作品
に彼らのアイデンティティが示されます。最新アルバムは、彼らがもっとも
得意とする作品を集めた“ポートレート”。ノルドグレンの〈ペリマンニの
肖像〉、サッリネンの〈ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相〉
は、日本の室内オーケストラのプログラムにも載るようになりました。民俗
音楽と芸術音楽の融合。フィドル弾きからスタートしたユハ・カンガスの自
信があふれています。
ABCD 209(SACD-Hybrid) \2180
バッハ:オルガン作品集
トッカータ、アガージョとフーガ ハ長調 BWV564 トリオソナタ 変ホ長調
BWV525
前奏曲 (幻想曲) とフーガ ト短調 BWV542 トリオソナタ ニ短調 BWV527
前奏曲 (トッカータ) とフーガ ニ短調 BWV538 《ドリア旋法》
カリ・ヴオラ (オルガン)[ナーンタリ修道院教会堂 (フィンランド) のオル
ガン (1990年)]
録音:2003年10月16日、2004年5月10日
ブラームス・オルガン作品全集 (ABCD121)、レーガー・オルガン作品集
(ABCD175) につづくカリ・ヴオラのAlba録音。ヴオラは、カリ・ユッシラ、
ハンス・ファーイウスのほか、シュトゥットガルトのルトガー・ローマン教
授に個人指導を受けています。楽器は、フィンランドの古い町ナーンタリに
ある修道院教会堂に設置された、バロックオルガンの伝統を受け継ぐ、ストッ
プ数36の美しいオルガン。
NCD 26 \2080
ヴィッレ・マトヴェイネン (1986-):天使 (2004)
アンナ=マリ・カハラ (1963-):(トゥーカ・ハーパニエミ リズム編曲)
おまえのゆりかごで一緒に寝ているのは誰 (2000)
タパニ・ランシオ(1953-):魔王 (2002)
ラウリ・キルピオ(1974-):子守歌 (2003))
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):水の前に (2001)
ヤルモ・サーリ(1970-):海の旅人 (2000)
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):
アン・イェーデルルンドの2つの詩(2000)(わたしにくちづけして 部屋の奥に)
サデ・リッサネン (1965-):ジャバウォックの詩 (2000 rev.2003)
ユッカ・リンコラ(1955-):歓喜 (2001)
EMOアンサンブル パシ・ヒュオッキ (指)ピュー四重奏団
録音:2004年6月6日-10日 ヴィヒティ教会
EMOアンサンブルはフィンランド、エスポー音楽学校の合唱団です。約40人の
編成。シベリウス・アカデミーで合唱指揮を学んだパシ・ヒュオッキが、創立
時から芸術監督を務めています。シューベルトの歌曲と同じゲーテの詩をテク
ストとする、タパニ・ランシオの〈魔王〉。ルイス・キャロルの「鏡の国アリ
ス」から、ナンセンス英語で書かれた英雄バラッド、「ジャバウォックの詩」
によるサデ・リーサネンの作品。合唱のためのビッグバンド・ミュージック、
ユッカ・リンコラの〈歓喜〉。いずれも、“前衛”を超えた、“新ミレニア
ム” にふさわしいスタイルの作品です。
ABCD 218 \2080
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-):ギターのための作品集
コメ・ダ・ロンターノ 作品122 (2003):(ギター独奏のための)
魅せられた音 作品132 (2005) (ギター、ホルンとチェロのための)
ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲 作品119 (2003)
ギター協奏曲 作品126 (2004-05)
ペトリ・クメラ (ギター) テロ・トイヴォネン (ホルン)
トマス・ユプショバッカ (チェロ) テンペラ四重奏団
ヨン・ストゥールゴールズ (指)ラップランド室内管弦楽団
ペトリ・クメラはフィンランドのギター奏者。ソロのほか、アヴァンティ!
室内アンサンブル、タンペレ・ロー・アンサンブルなどと共演し、室内楽の
分野でも活動しています。このアルバムは、フィンランドの作曲家ノルドグ
レンがクメラのために書いた作品集。この3年間の間に書かれた新作ばかり。
すべて初めてのCD録音です。共演しているテンペラ四重奏団は、シベリウス
の弦楽四重奏曲全曲録音に挑んだ、女性だけのグループ (最初のディスクが
BIS 1376)。ヴァイリニストとしても活動し、アヴァンティ!室内アンサン
ブルの指揮者として来日したヨン・ストゥールゴールズが、音楽監督を務め
るラップランド室内管弦楽団を指揮して共演しています。
ABCD 212 \2080
リヒト=ゲシュタルト:
アンビエンス I アンビエンス II アンビエンス III
アンビエンス IV アンビエンス V
新しい踊り、サテュムルティがブルースを手に入れたとき、
憩い、天使のなみだ 何かが終わった
プラティパス・アンサンブル
シド・ヒッレ (ピアノ、メロディカ、サウンド追加)
マヌエル・ドゥンケル (テナーサックス、ソプラノサックス)
アリ=ペッカ・アンティラ (ベース)
テッポ・マキュネン (ドラムズ、パーカッション)
テーム・ヴィーニカイネン (ギター)
録音:2004年12月7日-8日 フィンランド放送局
“カモノハシ (Platypus)”をグループ名にしたフィンランドのジャズアンサ
ンブル。透明感のうちに熱さを秘めたシド・ヒッレのピアノは、同じフィン
ランドのピアニスト、サムリ・ミッコネンの音を想わせます。クールなスタ
ジオの雰囲気とセッションのリアルな空気が、ふしぎと調和。ヒッレ、ドゥ
ンケル、アンティラ、マキュネンが共同で即興した〈新しい踊り〉 のほか、
シド・ヒッレのオリジナル曲で構成されています。
<LSO Live>
LSO 0074 \1050
LSO 0574(SACD-Hybrid) \1850
シベリウス:クレルヴォ交響曲Op.7
ペーテル・マッティ(Br)モニカ・グロープ(Ms)
サー・コリン・デイヴィス(指)ロンドンSO.&ロンドンSO.男声cho.
録音:2005年9月18日&10月9日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
2005-6年シーズンのオープニング・コンサートで、デイヴィスとロン響が取り
上げたクレルヴォ。LSO Liveでシベリウス全集を再度進行中の当コンビにとっ
ては、96年以来5年ぶりの再録音となるものです。
全5楽章からなる大作クレルヴォは民族叙事詩「カレワラ」を題材にとり、若
きシベリウスの名を一躍フィンランド国内に轟かせることになった記念すべ
き作品。全曲の中心となる第3楽章。実演での興奮そのまま、オケはもちろん
とりわけ男声コーラスが力強くユニゾンで歌い上げるさまはビックリするほど
劇的で、まさにド迫力!そして、すでにクレルヴォ歌いとしてはヴェテランの
ソリストが聴かせる、なんとも情感のこもったやりとり。続く第4楽章では、
自慢のパワフルなブラス・セクションの見せ場がこれでもかと爆発しており魅
力度満点!
声楽を伴う作品への取り組みにもひときわ熱心なことで知られるデイヴィス。
心血を注ぎ愛情がぎっしり詰まったシベリウスとはいえ、あえてこうした意欲
的なプログラムを大事な場にかけることは長年の悲願だったのでしょう。手兵
に寄せる厚い信頼もあって演奏会が大成功を収めただけに、特別に感動的な
ものとなっています。
<naive>
E 8905 6枚組 \5000
モーツァルト:ピアノ・ソナタ&作品集
【CD1】ピアノ・ソナタK.279, 280, 281, 282, 283
【CD2】ピアノ・ソナタK. 284, 309, 311
【CD3】ピアノ・ソナタK. 332, 333, 457, 475
【CD4】ピアノ・ソナタK. 310, 330, 331
【CD5】ピアノ・ソナタK. 533/ 494, 545, 576
【CD6】ファンタジアとフーガK.394(383a)、小葬送行進曲K.453a、
アダージョ ロ短調 K.355 (576b)、小さなジグ ト長調 K.574、
幻想曲 ニ短調 K.397(385)、ロンド イ短調 K.511、
『ああ、お母さん聞いて』による12の変奏曲
ハ長調(キラキラ星変奏曲) K. 265(300e)
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノフォルテ)
モーツァルト博士、バドゥラ=スコダによるモーツァルト作品集がおとくな
セットになりました。あぶなげない解釈でまさにピアノ学習者のお手本とし
てもぴったりです。各CDにつけられている、バドゥラ=スコダ夫妻によるブッ
クレットも一読の価値のあるものでございます。旧譜バラ(E. 8864-8869)
のセット化。
<RICERCAR>
RIC 244 \1750
ボッケリーニ:スターバト・マーテル
パトリック・コーエン=アケニン(指&Vn)、ゾフィー・カルトホイザー(S)、
ル・フォリア・フランソワーズ/レオノール・ド・レコンド(Vn)、
ミッシェル・レナルド(Va)、
フランソワ・ポリー&エルヴェ・ドゥスィー(Vc)
ボッケリーニは「スターバト・マーテル」の宗教曲をソプラノと室内楽伴奏
(弦楽五重奏)のために書きました。自身も名チェリストであっただけに、
弦のブレンド具合と、その上にたつソプラノとも絡み具合は実に美しく見事
です。ソプラノのカルトホイザーは、2005年のモネ劇場日本公演でも来日、
ベルギーのモネ劇場で公演されたヤーコプスの「魔笛」でもパミーナをつと
めるなど、今後ますます目が話せない若手実力派ソプラノです。
<K617>
K617 177 2枚組 \3380
ポルポーラ:「オルランド」
ロバート・イクスパート(CT オルランド),
ベトサベー・アース(S アンジェリカ),
オルガ・ピターチ(S メドーロ),他
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
ニコラ・ポルポーラ(1686-1768)は、ナポリで生まれナポリで没した生粋のナ
ポリ人作曲家ですが、ロンドンでヘンデルのライヴァルだったり、ドレスデ
ンで宮仕えしたり、ウィーンでは少年ハイドンを教えたりと、極めて国際的
な活躍をした人です。もちろんオペラや宗教作品を多数残しています。この
「オルランド」(本来の題名は「アンジェリカ」)は1720年にナポリで初演
されたセレナータ。台本はメタスタージオ。歴史的カストラート歌手、ファ
リネッリがこの作品でオペラ・デビューを飾ったそうです。ファン・バウティ
スタ・オテーロは、バーゼル・スコラ・カントルムでルネ・ヤーコプスやナ
イジェル・ロジャーズに学んだ人物。レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・
カマラ(直訳すると、カマラの王立歌劇団)とともに、スペインとイタリア
のバロック音楽に取組んでいます。
※特典としてDVDがついておりますが、残念ながらPAL仕様のみで、日本の通
常のDVDプレイヤーでは再生できません。
PRCD 90699 \1780
ワーグナー:
「さまよえるオランダ人」序曲
「タンホイザー」序曲とヴェーヌスベルクの音楽
「ワルキューレ」-ワルキューレの騎行
「ジークフリート」-森のささやき
「パルジファル」前奏曲
「パルジファル」-第1幕の場面転換の音楽
「パルジファル」-花の乙女の場面
ハンス・クナッパーツブッシュ(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・レヒライトナー(T) ギュンター・トレプトフ(T)
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1953年5月,1950年6月,1950年9月
いずれもDECCA録音。言わずと知れたワーグナーの巨匠、クナッパーツブッシュ
が、1950年代前半に録音したもの。
PRCD 90679 \1780
ブルックナー:
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」
フランツ・コンヴィチュニー(指)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年
SUPRAPHON録音。本家からもCDが出ていますが、加工のすくないPREISERの素直
な音も好ましいものです。
PRCD 90678 \1780
マーラー:交響曲「大地の歌」
アントン・デルモータ(T),エルザ・カヴェルティ(Ms)
オットー・クレンペラー(指)ウィーン交響楽団
録音:1951年
VOX録音。1950年代初頭の、クレンペラーとウィーン交響楽団が残した一連の
録音の中でも評価の高いもの。
PRCD 90695 \1780
ヴェルディ:
「仮面舞踏会」抜粋
「トロヴァトーレ」-ミゼレーレ
「運命の力」からの場面
ジャン・ピアース(T リッカルド),ジンカ・ミラノフ(S アメーリア),
レナート・ウォーレン(Br レナート),
マリアン・アンダースン(A ウルリカ),
ロバータ・ピーターズ(S オスカル),
ディミトリ・ミトロプーロス(指)メトロポリタン歌劇場管弦楽団
ジンカ・ミラノフ(S),ジャン・ピアース(T)
レナート・チェッリーニ(指)RCAヴィクター管弦楽団
ジャン・ピアース(T),ジンカ・ミラノフ(S),レナート・ウォーレン(Br),
ニコラ・モスコーナ(Bs)
ヨネル・ペルレア(指),レナート・チェッリーニ(指)
RCAヴィクター管弦楽団
録音:1955年1月,1951年5月,1955年2,4月
いずれもRCA録音。「仮面舞踏会」はライヴではなく、オリジナルの抜粋録音。
ちゃんとしたCDに復刻されるのは初めてです。ミトロプーロスは、同時期に
メトで「仮面舞踏会」を上演していて、そこでマリアン・アンダースンが黒
人歌手として初めてメトの舞台に立ったのは有名な話。さらにピアース、ミ
ラノフ、ウォーレンと、当時のメトのスターが揃った録音です。
PRCD 90663 3枚組 \5340
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」
ウラディミール・ガヴリュショフ(Bs スヴェトザール)
ヴェラ・フィルソワ(S リュドミラ) イワン・ペトロフ(Br ルスラン)
エウゲニア・ヴェルビツカヤ(Ms ラトミール)
ゲオルギー・ネレップ(T フィン)他
キリル・コンドラシン(指)ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
録音:1952年
コンドラシン30代末にボリショイ劇場で録音した「ルスランとリュドミラ」の
全曲。ソ連時代の名歌手がずらりと並んでいます。
<CALLIOPE>
CAL 3221 3枚組 \4050
CAL 6679 (ADD) 55'57"
ブラームス:詩曲集Op.79, 3つの間奏曲Op.117, 6つの小品Op.118
CAL 6219 (DDD) 62'11"
ブラームス:16のワルツ集(Op.39,52a,65a),ハンガリー舞曲集(第1,2,5&17番)
CAL 6221 (DDD) 79'25"
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番Op.5,幻想曲集Op.116,4つの小品Op.119
インゲル・セデルグレン(ピアノ)
現在は、ナタリー・シュトゥッツマンの伴奏でその実力を示しているインゲル
・セデルグレン。既発の3枚のブラームス録音をまとめたボックス・セットが
発売されます。CAL6221は廃盤扱いとなっていたものです。
CAL 3817 3枚組 \4050
CAL 4819 75'03"
サン=サーンス:
オーボエ・ソナタ ニ長調 Op.166,ホルンとピアノのためのロマンス ヘ長調
Op.36,テナー・トロンボーンのためのカヴァティーナOp.144,クラリネット・
ソナタ 変ホ長調Op.167
グノー:小交響曲 変ロ長調
ダンディ:7つの木管楽器のための舞曲集
モーリス・ブルグ八重奏団
録音:1975年
CAL 6818 74'48"
サン=サーンス:チェロ・ソナタ第1&2番
日本のメロディー:
「夏の思い出」「砂山」「ふるさと」「城ヶ島の雨」「浜千鳥」「しかられて」
「出船」「宵待草」
アンドレ・ナヴァラ(Vc) アニー・ダルコ(P)
録音:1976年&1982年
CAL 5817 44'06"
サン=サーンス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1&2番
ミシェル・ベネデット(Vn) アニー・ダルコ(P)
録音:1975年
フランスの木管の香り漂うモーリス・ブルグと仲間たちによる木管楽器のため
の作品集(CAL4819)。名手、ナヴァラによる官能的なサン=サーンスのソナタ
と味わい深い日本でのメロディーを集めたアルバム(CAL6818)。現在は廃盤扱
いとなっているミシェル・ベネデットによるサン=サーンス:ヴァイオリン・
ソナタ集(CAL5817)、一つにまとめたサン=サーンスのセットが発売されます。
CAL 3310 3枚組 \4050
CAL 9310 68'35"
「ミサ曲《別れの時》と聖母マリアのためのモテット集」
マントヴァのジャケット:
ミサ曲「別れの時」、モテット「マリアは良いほうを選んだ」他
ジャケ・ド・ベルヘム:「おお、イエス・キリストよ、私を憐れんでください」
グレゴリオ聖歌:「天にまします我らが父よ」「アヴェ・マリア」
ムートン:「アヴェ・マリア、清らかなる処女」、「アヴェ・マリア(4声)」
作者不詳「マニフィカト」
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
CAL 9340 63'29"
マントヴァのジャケット: 「エレミアの哀歌」
・聖木曜日のための ・聖金曜日のための ・聖土曜日のための
アンサンブル・ジャケ・ド・マントヴァ, ミシェル・ロンスダール(朗唱)
録音場所:ブルターニュ地方フィニステール県ルレック修道院
CAL 9342 58'20"
マントヴァ、ゴンザーガ家の1549年のミサとモテット
(ジャケ・ド・マントヴァとアドリアン・ヴィラールトの作品による)
アンサンブル・ジャケット・ド・マントヴァ
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ
<Alba>
ABCD 195 2枚組 \4160
エドゥアルド・トゥビン (1905-1982):
バレエ「クラット」 ETW111
エストニアの主題によるシンフォニエッタ ETW11 (管弦楽のための)
エストニア国立交響楽団
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団女声合唱団
イリス・オヤ (メッツォソプラノ)
アルヴォ・ヴォルメル (指)
録音:2003年1月25日-26日、5月5日 (クラット)、
2003年11月21日エストニア・コンサートホール
〈クラット〉はトゥビンの唯一のバレエ。 “クラット”は、エストニア民謡
に登場する悪鬼。いろいろな材料を集めて作った人型が、主人が悪魔に魂を
売り渡すと、それとひきかえに命を得て、宝物を運んできます。村の宴。悪
魔に魂を売った者たちの祭り、オーロラ。村娘と牧童の踊り。クラットの復
讐。さまざまな情景が、エストニア民謡と舞曲も取り入れた音楽により、活
き活きと描かれます。交響曲とならぶ、トゥビンの代表作。組曲は、ネーメ
・ヤルヴィ指揮バンベルク交響楽団の録音 (BIS 306) がありますが、全曲の
商用録音は、これが初めて。組曲と全曲をくらべると、まるで別の作品のよ
うにも聞こえます。バレエ全曲というのは、音楽だけ取り出すと退屈になり
がち。しかし、〈クラット〉には、全曲を一気に聴かせてしまうような圧倒
的なパワーがあります。エストニア国立交響楽団とアルヴォ・ヴォルメルは、
トゥビンの全交響曲を録音したコンビ。
ABCD 205 \2080
ノルドグレン(1944-):ペリマンニの肖像 作品26
ブルッフ:スウェーデン民謡によるセレナード
バルトーク(アーサー・ウィルナー 編曲):ルーマニア民族舞曲 Sz56
サッリネン(1935-):ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相 (1981)
ラウタヴァーラ(1928-):オストロボスニア・ポルカ
グリーグ:2つの旋律 作品53 (ノルウェーの旋律 はじめての出会い)
ペッカ・ヤルカネン(1945-):
ヴィロの農奴(1980) (2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
ユハ・カンガス(指)オストロボスニア室内管弦楽団
レイヨ・トゥンカリ (ヴァイオリン) ティモ・カンガス (ヴァイオリン)
エラル・クイヴ (ヴァイオリン)
録音:2004年5月14日-16日 スネルマン・ホール (ハッコラ)
10月に紀尾井シンフォニエッタを客演指揮したユハ・カンガスが音楽監督を
務める、フィンランドを代表するアンサンブル、オストロボスニア室内管弦
楽団。本拠地、ボスニア湾に面した町、コッコラは、フィンランドにおける
民俗音楽研究の中心地カウスティネンに近く、民俗音楽をルーツとする作品
に彼らのアイデンティティが示されます。最新アルバムは、彼らがもっとも
得意とする作品を集めた“ポートレート”。ノルドグレンの〈ペリマンニの
肖像〉、サッリネンの〈ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相〉
は、日本の室内オーケストラのプログラムにも載るようになりました。民俗
音楽と芸術音楽の融合。フィドル弾きからスタートしたユハ・カンガスの自
信があふれています。
ABCD 209(SACD-Hybrid) \2180
バッハ:オルガン作品集
トッカータ、アガージョとフーガ ハ長調 BWV564 トリオソナタ 変ホ長調
BWV525
前奏曲 (幻想曲) とフーガ ト短調 BWV542 トリオソナタ ニ短調 BWV527
前奏曲 (トッカータ) とフーガ ニ短調 BWV538 《ドリア旋法》
カリ・ヴオラ (オルガン)[ナーンタリ修道院教会堂 (フィンランド) のオル
ガン (1990年)]
録音:2003年10月16日、2004年5月10日
ブラームス・オルガン作品全集 (ABCD121)、レーガー・オルガン作品集
(ABCD175) につづくカリ・ヴオラのAlba録音。ヴオラは、カリ・ユッシラ、
ハンス・ファーイウスのほか、シュトゥットガルトのルトガー・ローマン教
授に個人指導を受けています。楽器は、フィンランドの古い町ナーンタリに
ある修道院教会堂に設置された、バロックオルガンの伝統を受け継ぐ、ストッ
プ数36の美しいオルガン。
NCD 26 \2080
ヴィッレ・マトヴェイネン (1986-):天使 (2004)
アンナ=マリ・カハラ (1963-):(トゥーカ・ハーパニエミ リズム編曲)
おまえのゆりかごで一緒に寝ているのは誰 (2000)
タパニ・ランシオ(1953-):魔王 (2002)
ラウリ・キルピオ(1974-):子守歌 (2003))
ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):水の前に (2001)
ヤルモ・サーリ(1970-):海の旅人 (2000)
エサ=ペッカ・サロネン(1958-):
アン・イェーデルルンドの2つの詩(2000)(わたしにくちづけして 部屋の奥に)
サデ・リッサネン (1965-):ジャバウォックの詩 (2000 rev.2003)
ユッカ・リンコラ(1955-):歓喜 (2001)
EMOアンサンブル パシ・ヒュオッキ (指)ピュー四重奏団
録音:2004年6月6日-10日 ヴィヒティ教会
EMOアンサンブルはフィンランド、エスポー音楽学校の合唱団です。約40人の
編成。シベリウス・アカデミーで合唱指揮を学んだパシ・ヒュオッキが、創立
時から芸術監督を務めています。シューベルトの歌曲と同じゲーテの詩をテク
ストとする、タパニ・ランシオの〈魔王〉。ルイス・キャロルの「鏡の国アリ
ス」から、ナンセンス英語で書かれた英雄バラッド、「ジャバウォックの詩」
によるサデ・リーサネンの作品。合唱のためのビッグバンド・ミュージック、
ユッカ・リンコラの〈歓喜〉。いずれも、“前衛”を超えた、“新ミレニア
ム” にふさわしいスタイルの作品です。
ABCD 218 \2080
ペール・ヘンリク・ノルドグレン (1944-):ギターのための作品集
コメ・ダ・ロンターノ 作品122 (2003):(ギター独奏のための)
魅せられた音 作品132 (2005) (ギター、ホルンとチェロのための)
ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲 作品119 (2003)
ギター協奏曲 作品126 (2004-05)
ペトリ・クメラ (ギター) テロ・トイヴォネン (ホルン)
トマス・ユプショバッカ (チェロ) テンペラ四重奏団
ヨン・ストゥールゴールズ (指)ラップランド室内管弦楽団
ペトリ・クメラはフィンランドのギター奏者。ソロのほか、アヴァンティ!
室内アンサンブル、タンペレ・ロー・アンサンブルなどと共演し、室内楽の
分野でも活動しています。このアルバムは、フィンランドの作曲家ノルドグ
レンがクメラのために書いた作品集。この3年間の間に書かれた新作ばかり。
すべて初めてのCD録音です。共演しているテンペラ四重奏団は、シベリウス
の弦楽四重奏曲全曲録音に挑んだ、女性だけのグループ (最初のディスクが
BIS 1376)。ヴァイリニストとしても活動し、アヴァンティ!室内アンサン
ブルの指揮者として来日したヨン・ストゥールゴールズが、音楽監督を務め
るラップランド室内管弦楽団を指揮して共演しています。
ABCD 212 \2080
リヒト=ゲシュタルト:
アンビエンス I アンビエンス II アンビエンス III
アンビエンス IV アンビエンス V
新しい踊り、サテュムルティがブルースを手に入れたとき、
憩い、天使のなみだ 何かが終わった
プラティパス・アンサンブル
シド・ヒッレ (ピアノ、メロディカ、サウンド追加)
マヌエル・ドゥンケル (テナーサックス、ソプラノサックス)
アリ=ペッカ・アンティラ (ベース)
テッポ・マキュネン (ドラムズ、パーカッション)
テーム・ヴィーニカイネン (ギター)
録音:2004年12月7日-8日 フィンランド放送局
“カモノハシ (Platypus)”をグループ名にしたフィンランドのジャズアンサ
ンブル。透明感のうちに熱さを秘めたシド・ヒッレのピアノは、同じフィン
ランドのピアニスト、サムリ・ミッコネンの音を想わせます。クールなスタ
ジオの雰囲気とセッションのリアルな空気が、ふしぎと調和。ヒッレ、ドゥ
ンケル、アンティラ、マキュネンが共同で即興した〈新しい踊り〉 のほか、
シド・ヒッレのオリジナル曲で構成されています。
<LSO Live>
LSO 0074 \1050
LSO 0574(SACD-Hybrid) \1850
シベリウス:クレルヴォ交響曲Op.7
ペーテル・マッティ(Br)モニカ・グロープ(Ms)
サー・コリン・デイヴィス(指)ロンドンSO.&ロンドンSO.男声cho.
録音:2005年9月18日&10月9日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
2005-6年シーズンのオープニング・コンサートで、デイヴィスとロン響が取り
上げたクレルヴォ。LSO Liveでシベリウス全集を再度進行中の当コンビにとっ
ては、96年以来5年ぶりの再録音となるものです。
全5楽章からなる大作クレルヴォは民族叙事詩「カレワラ」を題材にとり、若
きシベリウスの名を一躍フィンランド国内に轟かせることになった記念すべ
き作品。全曲の中心となる第3楽章。実演での興奮そのまま、オケはもちろん
とりわけ男声コーラスが力強くユニゾンで歌い上げるさまはビックリするほど
劇的で、まさにド迫力!そして、すでにクレルヴォ歌いとしてはヴェテランの
ソリストが聴かせる、なんとも情感のこもったやりとり。続く第4楽章では、
自慢のパワフルなブラス・セクションの見せ場がこれでもかと爆発しており魅
力度満点!
声楽を伴う作品への取り組みにもひときわ熱心なことで知られるデイヴィス。
心血を注ぎ愛情がぎっしり詰まったシベリウスとはいえ、あえてこうした意欲
的なプログラムを大事な場にかけることは長年の悲願だったのでしょう。手兵
に寄せる厚い信頼もあって演奏会が大成功を収めただけに、特別に感動的な
ものとなっています。
<naive>
E 8905 6枚組 \5000
モーツァルト:ピアノ・ソナタ&作品集
【CD1】ピアノ・ソナタK.279, 280, 281, 282, 283
【CD2】ピアノ・ソナタK. 284, 309, 311
【CD3】ピアノ・ソナタK. 332, 333, 457, 475
【CD4】ピアノ・ソナタK. 310, 330, 331
【CD5】ピアノ・ソナタK. 533/ 494, 545, 576
【CD6】ファンタジアとフーガK.394(383a)、小葬送行進曲K.453a、
アダージョ ロ短調 K.355 (576b)、小さなジグ ト長調 K.574、
幻想曲 ニ短調 K.397(385)、ロンド イ短調 K.511、
『ああ、お母さん聞いて』による12の変奏曲
ハ長調(キラキラ星変奏曲) K. 265(300e)
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノフォルテ)
モーツァルト博士、バドゥラ=スコダによるモーツァルト作品集がおとくな
セットになりました。あぶなげない解釈でまさにピアノ学習者のお手本とし
てもぴったりです。各CDにつけられている、バドゥラ=スコダ夫妻によるブッ
クレットも一読の価値のあるものでございます。旧譜バラ(E. 8864-8869)
のセット化。
<RICERCAR>
RIC 244 \1750
ボッケリーニ:スターバト・マーテル
パトリック・コーエン=アケニン(指&Vn)、ゾフィー・カルトホイザー(S)、
ル・フォリア・フランソワーズ/レオノール・ド・レコンド(Vn)、
ミッシェル・レナルド(Va)、
フランソワ・ポリー&エルヴェ・ドゥスィー(Vc)
ボッケリーニは「スターバト・マーテル」の宗教曲をソプラノと室内楽伴奏
(弦楽五重奏)のために書きました。自身も名チェリストであっただけに、
弦のブレンド具合と、その上にたつソプラノとも絡み具合は実に美しく見事
です。ソプラノのカルトホイザーは、2005年のモネ劇場日本公演でも来日、
ベルギーのモネ劇場で公演されたヤーコプスの「魔笛」でもパミーナをつと
めるなど、今後ますます目が話せない若手実力派ソプラノです。
<K617>
K617 177 2枚組 \3380
ポルポーラ:「オルランド」
ロバート・イクスパート(CT オルランド),
ベトサベー・アース(S アンジェリカ),
オルガ・ピターチ(S メドーロ),他
ファン・バウティスタ・オテーロ(指)
レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・カマラ
ニコラ・ポルポーラ(1686-1768)は、ナポリで生まれナポリで没した生粋のナ
ポリ人作曲家ですが、ロンドンでヘンデルのライヴァルだったり、ドレスデ
ンで宮仕えしたり、ウィーンでは少年ハイドンを教えたりと、極めて国際的
な活躍をした人です。もちろんオペラや宗教作品を多数残しています。この
「オルランド」(本来の題名は「アンジェリカ」)は1720年にナポリで初演
されたセレナータ。台本はメタスタージオ。歴史的カストラート歌手、ファ
リネッリがこの作品でオペラ・デビューを飾ったそうです。ファン・バウティ
スタ・オテーロは、バーゼル・スコラ・カントルムでルネ・ヤーコプスやナ
イジェル・ロジャーズに学んだ人物。レアル・コンパーニャ・オペラ・デ・
カマラ(直訳すると、カマラの王立歌劇団)とともに、スペインとイタリア
のバロック音楽に取組んでいます。
※特典としてDVDがついておりますが、残念ながらPAL仕様のみで、日本の通
常のDVDプレイヤーでは再生できません。