クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

09-06 No.8

2009年06月06日 18時59分14秒 | Weblog
<NEOS>
NEOS10716 \2500
細川俊夫(b.1955):
独奏楽器のための協奏曲集Vol.1
(1)ヴァイオリン協奏曲「ランドスケープIII」(1993)
(2)フルート協奏曲「ペル・ソナーレ」(1988)
(3)ピアノ協奏曲「海へ」(1999)
-サクソフォン協奏曲に基づく
(1)(2)(3)ロベルト・HP・プラッツ指揮
(1)アルヴィン・アルディッティ(Vn)、ベルリン・ドイツ交響楽団
(2)グンヒルト・オット(Fl)、SWRバーデン=バーデン・フライブルク響
(3)ベルンハルト・ヴァムバッハ(Pf)、NDR放送フィルハーモニー
録音:(1)1997年(2)1999年(3)2001年
既にネット上で告知されていたものの、発売が遅れていた細川の協奏曲第1集
がついに発売されます。ザルツブルク音楽祭でゲルギエフにより初演された
《循環する海》が話題になるなど、近年、ますます独自の境地に至っている
細川のもっとも力の漲っていた1980年代から90年代の重要なオーケストラ作品
をアルディッティ、HPプラッツら名手の演奏で聴けるとはなんという幸せ!
師匠イサン・ユンゆずりの息の長い、これでもか!これでもか-!と言わんば
かりにひっぱりまくる独奏楽器の旋律とオーケストラの鮮烈な音の持続。フル
ート協奏曲《ペル・ソナーレ》では一曲のなかで奏者が仮面を付け替えるよう
にピッコロ、フルート、アルト・フルートを持ち替え、尺八にも似た激しい情
念の炎を燃やします。オーケストラは雅楽の笙にも似た清冽な音の大河を奏で、
あたかも大自然のなかで行われている神聖な儀式を見ているようです。彼が
世界中で武満徹の最有力後継者と目されているのも頷けます。ライヴ・レコー
ディングではなく、じっくりと腰を据えて録音された本CDは音質もよく、迫力
満点。オーディオ・ファンにも強くアピールする内容です。

NEOS10721 \2500
ヴォルフガング・リーム(b.1952):
(1)《音楽は天を穿つ》(1977/1979)
(2)《書き込みについて》(1992/2003)
(1)(2)グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ
(1)ペーター・ルンデル指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:(1)2003年(2)2005年
2台ピアノと大管弦楽のための《音楽は天を穿つ》は圧倒的な音量と激しい音
塊がぶつかり合うリーム中期の代表作。これとは対照的に《書き込みについ
て》では2台のピアノが点描的で、どこかちぐはぐな対話を繰り返す。グラウ
・シューマッハー・ピアノ・デュオはアンドレアス・グラウとゲッツ・シュ
マッハーによるコンビで2台ピアノによる現代曲の紹介を積極的に行っている

NEOS10902 \2500
ニコライ・A・ロスラヴェッツ(1881-1944):ピアノ作品集
3つのコンポジション(1914)/3つのエチュード(1914)/
ソナタ第1番(1914)/前奏曲(1915)/2つのコンポジション(1915)/
ソナタ第2番(1916)/2つの詩曲(1920)/
5つの前奏曲(1919-1922)/ソナタ第5番(1923)
イリーナ・エメリアンツェーワ(Pf)
録音:2008年
先日GEGAレーベルからロスラヴェッツのヴァイオリン小品集(品番:GD340)が発
売になったばかりですが、今度はNEOSからピアノ作品集が発売になります。ロ
スラヴェッツは初期はショパンの影響を受けたロマンティックな作風からやが
てスクリャービンを思わせる濃厚な様式を経た後、独自の無調様式へと至る。
ここ収められた作品は30歳代の作品で、既に無調様式になっている。きらきら
とゆらめく色彩の移ろいにスクリャービン、印象派、シマノフスキらの影響が
感じられる。エメリアンツェーワはH.キーブルツに作曲を師事し自らも作曲を
行う現代音楽演奏のスペシャリスト。

NEOS20807/08 2枚組 \5000
(1)フランツ・フンメル(b.1939):ディアベリのワルツによる33の変奏曲
(2)ベートーヴェン:ディアベリのワルツによる33の変奏曲
カルメン・ピアッツィーニ(Pf)
録音:2007年
ドイツの現代作曲家フンメルがベートーヴェンの有名なディアベリ変奏曲と同
じ主題で作曲し、本家本元(?)ベートーヴェンのディアベリとカップリングし
た好企画アルバム。ディアベリ変奏曲は1819年に作曲家で出版業者だったアン
トニオ・ディアベリが当時有名だった作曲家たちに自分の主題で変奏曲を書か
せたのがことの起こりで、ベートーヴェンもその作曲家の一人だったのだが、
当初はあまり乗り気ではなかったという。とはいえ、どこか思うところがあっ
たのだろう、突如作曲を始め、結果的に50分からなるベートーヴェン晩年の大
作となってしまった。一方フンメルは幼少時よりエリー・ナイ、クナッパーツ
ブッシュなどから、その才能を高く評価され、交響楽、オペラなど多くの作品
を手がけている。NEOSレーベルのイメージからディアベリの主題を、さぞ前衛
的で破天荒に料理するのかと思いきや、実際、そういう部分もあるにはあるの
だが、ジャズっぽいスウィンギーな部分があったり、クラシカルな部分もあり
と、各変奏ごとに様々なスタイルを試みており、そういう所がどこかフリード
リッヒ・グルダの作品を思わせる。ピアッツィーニはブエノスアイレス出身で
古典から歌曲伴奏、現代曲までこなすマルチ・ピアニスト。その経験がフンメ
ル版ディアベリでも大いに生かされている。

NEOS10828 \2500
ジョナサン・ハーヴェイ(b.1939):
ピアノ・ソロ、フルートとピアノのための作品集
(1)ナタラージャ(1983)/(2)雷の前の走行(2004)
(3)メシアンの墓(1994)-ピアノとDATのための
(4)詩(2000)/(5)ff(1995)/
(6)ケージ、ショパンへのオマージュ(そしてリゲティもまたいる)(1998)-
ピアノとDATのための/
(7)俳句(1997)/(8)イェーツ読後の4つの印象(1969)
フロリアン・ヘルシャー(Pf)
(1)(2)ピルミン・グレール(Fl)
録音:2007/2008年
今年還暦を迎えたイギリスの前衛作曲家ハーヴェイのピアノ・ソロ、フルート
とピアノのための作品を集めた。《ナタラージャ》はフルートとピアノの高音
が火花を散らすスリリングな小品。《メシアンの墓》はピアノとデジタル・オ
ーディオ・テープによる作品で微分音が使われ、その音響は時にメシアンが愛
したガムランを思わせる。

NEOS40807 \2500
(NEOSジャズ)
「オルガ・ノイヴィルト&ICI Ensemble」
《私はだあれ?》/《もう、ごめんだ》-2つのオーディオ・フィルム
ICI アンサンブル
オルガ・ノイヴィルト(卓上コンピュータ、自転車マシーン)
録音:2007年ライヴ
ヨーロッパ新世代の前衛シーンをリードするノイヴィルトは前衛の牙城にとど
まる事なく、演劇、映画など他ジャンルとのコラボレーションを積極的に行っ
てきたが、ここではっきりとアヴァン・ポップ系音楽路線を打ち出した。とは
いえ政治、哲学に一家言ある彼女のこと。ジャーマン・ジャズ、ジャーマン・
プログレをひとひねりもふたひねりもした上、さらに二転三転させたような凝
った作り。語りのほか、強力なブラス・セクション、ドラム・ビート、エレキ
・ギターの掻きむしるような響き、ルパン3世のようなチープなサウンドとク
ラスターが、ぐちゃぐちゃと絡み合う。

NEOS10812 \2500
ヴォルフガング・フォン・シュヴァイニッツ(b.1953):
プレインサウンド・グリッサンド・モデュレーションOp.49(2006-2007)
-ヴァイオリンとダブル・ベースのための純正律によるラーガ
ヘルゲ・スラーット(Vn)
フランク・ライネッケ(D.b)
録音:2008年
シュヴァイニッツはハンブルク生まれでリゲティに作曲を師事。またスタン
フォード・インテリジェンス・ラボラトリーにてコンピュータ音楽の研鑽を積
んでおり、リゲティのミクロポリフォニー的なアプローチと科学的音響分析の
スタンスが彼の作風を決定付けている。ヴァイオリンとダブル・ベースのハー
モニクス、ノン・ヴィブラートを多用した終始静かな音の持続。平均率とは異
なる調律法による豊かな倍音のたなびきが、あたかも中世の聖歌のように聴こ
える。

NEOS10830 \2500
ミヒャエル・バスティアン・ヴァイス(b.1974):
(1)ミサルム・プロ・デフンクティス(レクイエム)断章Op.7(2000)-
ピアノのための
(2)闇のなかのソナタ(交響曲第2番Op.13)(2006)
アンドレアス・スコウラス(Pf,Cemb)
録音:2005/2007年
ヴァイスはミュンヘンで音楽学を学んだ後、作曲と哲学をハンス・ユルゲンス
に師事した。時にウェーベルン、フェルドマンを思わせる点描的で静謐な音空
間が特徴で《闇のなかのソナタ》は時に微分音まで使われ、現代チェンバロの
名曲に数えられるだろう。スコウラスは古楽から現代までレパートリーをもち、
ロッケンハウス音楽祭でクレーメルとも共演している。

NEOS10912(SACD-Hybrid) \2650
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):ピアノ作品集
猛烈なスピード(完全版,1997)/基本的な秘密(1998)/
印刷音楽(2001)/若いピアニストのための小品(2004)/
「シマタ」-プリペアード・ピアノのための(1969)
ニコラス・ホッジズ(Pf)
録音:2008年
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスの初期から近作のピ
アノ曲を集めた。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始め、以来一貫し
て前衛的な姿勢を崩さない作曲家として知られている。《猛烈なスピード》で
は激しい音塊がフォルテで矢継ぎ早に叩きつけられる攻撃的な曲。《基本的な
秘密》では一転、寡黙な持続、《印刷音楽》ではサティ風の協和音が不規則な
リズムで飛び跳ねる。一見ランダムに思えるリズム構造も、実は綿密に計算さ
れているという、恐るべきインテリジェンスをもった作曲家である。

NEOS20902(SACD-Hybrid) \2650
(1)フランツ・リスト:十字架の道行(受難の14留)(1878)
-合唱、独唱と4手ピアノのための
(2)ヨンギー・パク=パーン(朴泳姫,b.1945):
《ヴィデ・ドミネ、ヴィデ・アフリクティオネム・ノストラム》(2007)
-無伴奏混声合唱のための(世界初録音)
ルペルト・フーバー指揮WDRケルン放送合唱団、
(1)グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(Pf)、H.マルティーニ(Br)、
F.ゲリーセン(B)、ほか
(2)B.ボルボヌス(S)、M.フランケ(T)、ほか
録音:2008年
リストのあまり演奏されることのない宗教曲と韓国の女性作曲家でクラウス・
フーバー夫人でもあるパク=パーンの異色のカップリング。NEOSではお馴染み
のアーティストたちによる演奏。

NEOS30804(SACD-Hybrid) \2650
ブラームス:
愛の歌Op.52(1833-69)(混声合唱版)/
ワルツOp.39-4手のための(1865)/
新・愛の歌Op.65(1874-75)(混声合唱版)
ルペルト・フーバー指揮WDRケルン放送合唱団
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(Pf)
録音:2007年
2台のピアノとティンパニ伴奏による「ドイツ・レクイエム」に続くR.フーバ
ー&WDRケルン放送合唱団のブラームス合唱曲第2弾。
《愛の歌》、《新・愛の歌》はもともとSop、Alt、Ten、Basの4人の独唱者と
4手のピアノのための作品であるが、このCDではそれぞれのパートを増やし、
混声合唱版として演奏している。もっとも混声合唱版による演奏は珍しいこと
ではなく、RIAS室内合唱団やリリングなどのCDが既に出ている。1839年パリ製
の歴史的なフォルテピアノを使用、その古びた音色とフーバー指揮WDRケルン
合唱団の時代考証に基づいた歌唱が初演当時の雰囲気を伝える。

NEOS40809(SACD-Hybrid) \2650
(NEOSジャズ)
「JOMO/マリー・オリヴァー&ジョアンナ・ヴァーナー」
ベッドタイム・ストーリー、ジョモ、モジョ、猿、ナイト・スウィーツ、
スコラダトゥーラ(第1部-第3部)、閉じられた扉、落日
JOMO:【マリー・オリヴァー(Vn,Va)、ジョアンナ・ヴァーナー(Vc)】
録音:2008年
JOMOはチェロのジョアンナ・ヴァーナー、ヴァイオリン、ヴィオラのマリー・
オリヴァーによって2008年に結成された。実験的ジャズ、クラシック、現代音
楽の間をゆくような瞑想的な即興音楽を演奏する。ECMでたまに登場するパウ
ル・ギーガーのような、ハーモニクスと特殊奏法を多用した幻想的な音空間。

NEOS50802(DVD-Video) \4750
(NTSC方式)
前回PAL方式で案内させていただきましたDVDヴィデオがNTSC方式でも発売にな
ります。品番・バーコードは同じです。今後はNTSC版のみの入荷となります。
クリストバル・ハルフテル(b.1930):
《ラザロ》-1幕のオペラ(2004-2007)
※世界初録音
ゲオルグ・フリッチュ指揮
キール・フィルハーモニー管弦楽団、
イェルク・ザブロフスキ(Br)、フリードマン・クンダー(B)、
ユリア・ヘニング(S)、クラウディア・イテン(S)、ヨハネス・アン(T)、
シュテッフェン・ドーバーアウアー(T)、マティアス・クライン(B)、
ジョーイル・チョイ(Br)
録音:2008年
2008年キール歌劇場で初演されたフアン・カルロス・マルセトの台本による聖
書にもとづくオペラ。NTSC方式でも発売になり、通常の国内のDVDプレイヤー
でも鑑賞可能になりました。




<KOKORO RECORDSレーベル(日本)>
KKR-001 \3150
「三絃 野澤徹也5-宵のうたげ」
(1)沢井忠夫:『誦』-三味線独奏のための
(2)佐藤容子:『つばさ』
(3)三村磨紀予:『flower meditation dance』
(4)松岡政長:『我ばかり』
(5)杵屋正邦:『花簪』-地歌三絃二重奏曲
(6)水野修孝:『宵のうたげ』
野澤徹也((1)-(4)(6)三味線、(5)地歌三絃I)
(2)野澤佐保子(箏)
(3)田島和枝(笙)、酒井麻椰(竜笛)、中村仁美(篳篥)
(4)神令(尺八)、中井智弥(十七絃箏)
(5)山本普乃(地歌三絃)
(6)澤田由香(フルート)、亀井庸州(ヴァイオリン)、三村磨紀予(ピアノ)、
片岡寛晶(打楽器)
洋楽アンサンブルへ三味線を飛び込ませた1970年代の意欲作。
キラキラと輝くような雅楽サウンドの中で三味線が各楽器とリズミカルに戯れ
る新時代の舞楽。野澤徹也が、ライヴや委嘱など日々の活動から見つけ出し磨
き上げた珠玉の作品達を収録。
「今回のCDは野澤にとって新しい試みがある。洋楽・雅楽との共演作品であ
る。この颯爽とした瑞々しさは特筆されよう。」西耕一(音楽評論)




<KAIROS>
12872KAI 5枚組 \4500
フランシスコ・ロペス(1964-):「ガラス越しに見る」
-現象論的音響素材のリアリティとバーチャリティ・環境音の録音とその変容
CD1)ジャングル(1997)
CD2)ベルの混乱969(1996)
CD3)ビルディング[ニューヨーク](2001)
CD4)ガラアト・アブダル・サラム(1993)/O Parladoiro Desamortuxado(1995)
CD5)無題(2008)
フランシスコ・ロペス(音響技術、編集)
制作:1993-2008年
一聴して「なんだこりゃ?」と思うこと間違いなし。CD5枚とも、どれを聴いて
も環境音が延々と続くのみ。例えばCD1の《ジャングル》では♪キュワキュワ、
ゲコゲコ、シャンワシャンワ♪と南方の蛙や虫の声が聴こえたりササーと雨の
音、さわさわと小川のせせらぎが聴こえる。CD3)ではニューヨークのビルの谷
間の音の情景らしいのだが、雨がアスファルトにあたっている(?)のか、かす
かな音が聴こえ、風がビルの谷間を吹き抜けるような不気味な唸りが聴こえ、
工事機械のモーター音らしきものまで聴こえてくる。聴いてすぐそれと分かる
音、何なのかちょっと首をかしげるような音を自然や街角で拾い集め、編集し
次第に変調させてゆく。結果として環境音はもっと抽象的なミュージック・コ
ンクレートへと変容してゆく。虫の声はホワイト・ノイズに、地下鉄の音は特
殊奏法のオーケストラのように。CD5ではついに最初から抽象的な音響オブジェ
となっている。ロペスは環境音を使ったサウンド・アート、サウンド・インス
タレーション、実験音楽を制作し続けており、フィールド・ワークは世界60ヶ
国に及ぶ。

12912KAI \2250
ミカエル・ジャレル(b.1958):
《カッサンドル》(1994)-アンサンブルと女優のための朗読オペラ
スザンナ・マルッキ指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、アストリッド・バス(女優)
録音:2008年
ギリシャ悲劇に基づくモノオペラ。アンサンブルと語り手のための作品で女優
のドラマティックな朗読にアンサンブルが絡む。表現主義的でかなりドラマティ
ックな音楽である。ジャレルはスイス生まれで、パリを中心に活躍する現在注
目の中堅作曲家である。スザンナ・マルッキはこの夏、シュトックハウゼンの
グルッペンを指揮するため来日の予定。

12922KAI \2250
フィリップ・マヌリ(b.1952):
(1)自画像のための断章(1998)
-30人の音楽家のための7つの小品
(2)パルティータI(2006)
-ヴィオラ独奏とエレクトロニクスのための
クリストフ・デジャルダン(Va)
スザンナ・マルッキ指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM
録音:2008年
マヌリはIRCAMを中心にアコースティックな楽器と電子音響を融合した作品を多
く発表している。《自画像のための断章》はざくざくと切いこむ先の尖ったの
音響が心地よい。またライヴ・エレクトロニクスが絡む《パルティータI》の
ヴィオラの超絶技巧に圧倒される。

12942KAI \2250
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):室内楽作品集
(1)クロス・ウィンド(1997)-ヴィオラとサクソフォンのための
(2)自我(2001)-サクソフォンのための
(3)ラッシュ(2006)-ヴィオラとサクソフォンのための
(4)ヴォルト・フェイス(1997)-ヴィオラのための
(5)信号(1978)-12のサクソフォンのための
(1)(3)(4)ジュヌヴィエーヴ・ストロッサー(Va)
(1)(5)XASAX(サックス四重奏)
(2)マルクス・ヴァイス(テナーSax)
(3)ピエール=ステファーヌ・ムージュ(ソプラノSax)
録音:2006年
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスのサクソフォンを中
心とした作品が収められている。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始
め、以来一貫して前衛的な姿勢を崩さない作曲家である。激しい音塊、スピー
ド感などアグレシヴな作品揃い。




<CD ACCORD>
ACD144 \3960
「ヴィトルド・ルトスワフスキ・オペラ・オムニア01」-
ルトスワフスキ:室内楽作品集
(1)弦楽四重奏曲
(2)レチタティーヴォとアリオーソ-Vn,Pf
(3)ブコリクス-Va,Vc
(4)グラーヴェ、メタモルフォーシス-Vc,Pf
(5)スビト-Vn,Pf
(6)ザッヒャー変奏曲-Vc solo
(7)パルティータ-Vn,Pf
(8)4つのシレジアの旋律より第9-12番-4Vn
ワルシャワ・ルトスワフスキ四重奏団:【R.プヤニク(Vn,(1)(5)(8))、M.マル
コヴィッツ(Vn,(1)(2)(8))、A.ロズミスウォヴィッツ(Va,(1)(3))、M.ムウォ
ダフスキ(Vc,(1)(3)(6))】
K.ヤコヴィッツ(Vn,(8))、A.バウアー(Vc,(4))、J.ヤコヴィッツ(Vn,(7)(8))、
B.ベドナルチク(Pf,(7))、E.ザヴァドツカ(Pf,(2)(5))、J.K.ブロヤ(Pf,(4))
録音:2007年11-12月ポーランド放送ルトスワフスキ・スタジオ
20世紀の偉大な作曲家ルトスワフスキの弦楽器を中心とした室内楽曲をまとめ
た。演奏者は全員ポーランド人。《4つのシレジアの旋律》など珍しい作品が聴
けるのもうれしい。
スリップ・ケース入り、約70ページのブックレット付のため、特別価格となっ
ております。

●CD ACCORD取り扱い再開商品
以下の商品は取り扱い再開となりましたが価格はかなりの高額商品となります。

ACD 131 \4500
シマノフスキ:歌劇「ロジェ王」
ヤツェク・カスプシク指揮国立歌劇場管・合唱団、
ドラボヴィチ(Br)、パシェチニク(S)、
クシシュトフ・シュミット(T)、他

ACD 133 \6750
ペンデレツキ:歌劇「ユビュ王」
ヤツェク・カスプシク指揮国立歌劇場管・合唱団、
パヴェル・ヴンデル(T)、アンナ・ルバンスカ(Ms)、
ユゼフ・フラクステイン(B)、他

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 09-06 No.7 | トップ | 09-06 No.9 »

Weblog」カテゴリの最新記事