クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

06-01 No.10-1

2006年01月23日 17時14分42秒 | Weblog
<若林工房レーベル>
WKLC-7001/02 2枚組 \2680
シューベルト:
ピアノ・ソナタ 第20番 イ長調 D.959
ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
録音:1996年11月26日、東京芸術劇場(D.959)
2002年11月10日、横浜、フィリアホール(D.960)(コンサート・ライヴ録音)
STEREO/Digital録音、発売元:若林工房
神童ピアニストとしてセンセーショナルにデビュー、以来、順調にその才能を
開花させ、欧米で大活躍を続けているリフシッツの日本公演より、シューベル
ト最晩年の傑作ソナタ2曲を組み合せたアルバム。第20番のソナタはリフシッ
ツ19歳時の記録で、その年齢からは信じられない深みをたたえた音づくりはま
さに天才の証。その6年後の録音である第21番のソナタでは、さらなる深まり
と成熟を見せており、一人の芸術家の成熟の過程を示す文字通りの「記録
(record)」となっています。
コンスタンチン・リフシッツ
1976年、ウクライナ生まれ。モスクワのグネーシン特別音楽学校で名教授タチ
アーナ・ゼリクマンに師事。13歳でモスクワ・デビュー、ロシア文化財団の
「ニュー・ネームズ」の一員に選ばれ、国内外での演奏活動を開始。イタリア、
ドイツなどでセンセーショナルな成功を収める。その後ロンドン(王立音楽院)
やイタリアでも研鑽を積み、世界各地でリサイタルやオーケストラとの共演で
活躍。2006年にはザルツブルク音楽祭への出演も予定されている。これまでに
クレーメル、ヴェンゲーロフ、ジョセフォヴィッツ、ハレル、マイスキー、タ
ーリヒ四重奏団などと室内楽を共演。共演した指揮者は、スピヴァコフ、テミ
ルカーノフ、ハイティンク、マリナー、ノリントン、インバル、ロストロポー
ヴィチなど。
13歳時に録音したCDが1995年のドイツ・エコー・クラシック最優秀新人賞を
獲得。94年録音の「J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲」(DENON)が96年度
の米グラミー賞にノミネートされるなど録音面でも高い評価を受けている。





<Profil>
PH 05025 \2080
モーツァルト:
クラリネット協奏曲 イ長調K.622
モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」 K.165
交響曲第29番 イ長調K.201
ジリ・リノット(Cl)、ドリス・ハーゲル(Sop、指)
カペラ・ヴァイルブルゲンシス
録音:2004年10月
お城の町として、そして城内で行われるコンサートで知られるドイツ・ヴァ
イルブルク。その城内教会を根拠として活動するカペラ・ヴァイルブルゲン
シスが18世紀の響きでモーツァルトの典雅な世界を再現しています。曲目の
良さも特筆すべきで、さながらお城で行われた一夜のコンサートのよう!躍
動感で一杯の演奏を、素晴らしい録音でお楽しみいただけます。

PH 05002 \2080
コントルダンス-ドレスデンの宮廷から
デルペッシュ:3ペアのためのコントルダンス 他全17曲
レ・ベルリノワ<ベアトリックス・ヘルハマー(バロックVn)、
シルビア・ロージン(バロックOb、バロックFl)、
アンドレアス・フェッター(バロックVc)、
クリステン・アギッテ(Perc)、
ザビーネ・エルトマン(Cem、音楽監督)>
録音:2003年7月
中世以来の選帝侯の地位を誇ったフリードリッヒ・アウグスト1世
(1670-1733)は自国の文化振興に熱心だったため、ドイツの他領からはも
とより、遠くアルプスを超えて音楽の先進国イタリアからも多くの音楽家
たちが参集しました。宮廷で催されたダンスのための音楽を、ちょうど一夜
の宴のように配列して収録したのがこのCDです。幸い当時使用された楽譜や
舞踏法の資料は今日まで伝えられていて、レ・ベルリノワの古楽器演奏はこ
うした資料を十分に踏またものです。冒頭からウキウキしてくるようなとて
も生命力豊かな演奏なので、ただ聴いているだけでももちろんシアワセな気
分を味わえます。

PH 05014 \2080
ロベルト・シューマン:
アベッグ変奏曲ヘ長調op.1 
パピヨン(蝶々)op.2 
ダーヴィド同盟舞曲集op.6
スザンネ・グリュッツマン(P)
録音:2001年11月
若き日のシューマンを代表するピアノ作品3作が収録されています。グリュッ
ツマンは10代からツヴィカウのシューマン・コンクールなど各地で催される
コンクールに入賞し続け、1989年のミュンヘン国際コンクールの優勝で決定
的な名声を確立しました。現代ドイツを代表するピアニストの一人とみなさ
れています。快速なパッセージを涼しく弾き進めていくテクニック。そして
スローパートをじっくり聞かせる奥行きのある解釈。饒舌さとは無縁である
ことで、却って燃え上がるロマン派の息吹を確かに伝えてくれる、そんな演
奏がここにあります。

PH 05015 \2080
ヨーゼフ・スーク:弦楽オーケストラのためのセレナード 変ホ長調op.6 
ドヴォルザーク:
弦楽オーケストラのためのセレナード ホ長調op.22 
スラブ舞曲 ホ短調op.72-2 
スラブ舞曲 ハ長調op.46-1
フォルカー・ハルトゥンク(指)
ヨーロピアン・ニュー・フィルハーモニック・オーケストラ
録音:2003年、2004年
19世紀から20世紀にかけて活躍したチェコの二大作曲家ドヴォルザーク
(1841-1904)とスーク(1874-1935)。若き日のスークは偉大な先輩の薫陶
を受け、後には師の娘を妻に迎えるなど、まさに血を分けた家族同様の交流
がありました。ドヴォルザークのセレナードはこのジャンルの代表的な作品
ですが、スークのセレナードもそれに遜色ない素晴らしい作品です。しかも
この作品を書いた時、スークはまだ18歳だったことを聞いたら驚きも2倍に
なるというものです。当初メランコリックに傾きがちだった作風が、生きる
喜びに溢れた作品へと変貌した蔭には師ドヴォルザークのアドヴァイスがあ
りました。ジュリアード出身でチェリビダッケにも師事したハルトゥングと
ENPOの淀みなく歌う演奏はそれぞれの作品の魅力をストレートに伝えてい
ます。

PH 04033 \2080
ルドルフ・ショック/最も美しいオペラ歌手1947-1953
なんと美しい絵姿-モーツァルト:『魔笛』 
花の歌-ビゼー:『カルメン』 
私はそこに母を見て-ビゼー:『カルメン』 
どこへ行ってしまったのか、私の青春の黄金の日々よ
-チャイコフスキー:『エフゲニー・オネーギン』 
インド人の歌-R.コルサコフ:『サトコ』 
クラインザックの伝説-オッフェンバック:『ホフマン物語』 
ああ、わが魂がどれほど-オッフェンバック:『ホフマン物語』 
ただお前にだけわが心は慄く-ヴェルディ:『トロヴァトーレ』 
見よ、薪の恐ろしい火を-ヴェルディ:『トロヴァトーレ』 
真っ赤に熟れて珠のよう-マスカーニ:『友人フリッツ』 
星は光ぬ-プッチーニ:『トスカ』 
なくな、リュー-プッチーニ:『トゥーランドット』 
誰も寝てはならぬ-プッチーニ:『トゥーランドット』 
目を閉じると-マスネ:『マノン』 
おお海から現われた楽園よ-マイアベーア:『アフリカの女』 
ああ、かくも素直で愛らしい-フロトー:『マルタ』 
父、母、姉妹、兄弟よ-ロルツィング:『ウンディーネ』 
さようなら、私の浮気な娘よ-ロルツィング:『ロシア皇帝と船大工』
ルドルフ・ショック(Tn)
ウィルヘルム・シュヒター(指)ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団、
ワルター・ジュスキント(指)ロンドン・フィル 他
録音:1947-1953年
1950年代にドイツ系テノールとして大変な人気を誇ったルドルフ・ショック
がまさに成功の階段を駆け上りつつあった時代の貴重なオペラアリア集です。
後に彼はその恵まれた容姿を活かしてスクリーンやブラウン管に活躍の場を
替えていきますが、このCDではオペラ歌手としてのショックの魅力をたっぷ
りと味わえます。有名曲目白押しの選曲でドイツ・オペラ界を席巻した甘い
テナーを聴けるなんとも贅沢なアルバム!

PH 04044 \2080
グリゴリ・フリート:モノ・オペラ「アンネ・フランクの日記」
サンドラ・シュヴァルツハウプト(Sop)、
ハンス・デッカート(指)エムスラント・アンサンブル
録音:2003年11月
ナチス・ドイツ下のオランダで逃避生活を余儀なくされるなかで綴られた余
りにも有名な日記をテクストとして作曲された独唱オペラが初めてこのCDに
収録されました。作曲者のフリート自身も旧ソ連のラーゲリに送られたとい
う経験の持ち主ですが、ロシアン・モダニズムの伝統も反映した音楽は思っ
たほど重くはありません。ソプラノのシュヴァルツハウプトはクラシック界
での活躍に止まらず、ポップスのジャンルでもチャートの50位以内にランク
するほどの多芸な歌手ですが、ここでは多感な少女の感情の動きを饒舌感な
く描き出しています。

PH 04022 \2080
コンチェルトとソナタ集/フリーデマン・ウットゥケ
カステルヌォーヴォ=テデスコ:協奏曲第1番ニ長調op.39 
ホアキン・トゥリーナ:ギターのためのソナタop.61 
ハイドン:ギターと弦楽のための協奏曲ニ長調 
フェルナンド・ソル:グランド・ソロop.14
フリーデマン・ウットゥケ(G)、
二コラシュ・パスケ(指)ハンガリー室内管弦楽団
イゴール・ジューコフ(指)新モスクワ室内管弦楽団
録音:1993年10月、1996年9月
洗練された語り口で、早すぎず遅すぎずのテンポ、しかも弾き崩すようなこ
とは決してしないオーソドックスな演奏が楽曲本来の魅力を引き立てている
のがこの録音の一番の魅力といえるでしょう。
共演者として他のアーティストから人気が高いのもこのCDを聴いたならなる
ほど頷けるはずです。3曲目のハイドンは「リュートと弦楽」というのがオ
リジナルの編成なのですが、ギターの特性にあわせたウットゥケの編曲の
おかげで実に楽しい聴きものになりました。

PH 04023 \2080
イタリアのギター協奏曲
・ルッリ:ギターとオーケストラのための協奏曲イ長調 
パガニーニ:ギターと弦のためのロマンス イ短調 
ヴィヴァルディ:ギターとオーケストラのための協奏曲 ニ長調 
ボッケリーニ:ギターと弦楽四重奏のための五重奏曲 ホ短調
フリーデマン・ウットゥケ(G)、
イゴール・ジューコフ(指)新モスクワ室内管弦楽団
録音:1992年、1993年
ヴィヴァルディからカルッリに至るおよそ200年ほどのイタリアのギター協
奏曲を集めたアルバムです。かねてより共演を重ねてきたソリストと指揮
者、管弦楽が一体となったオーソドックスで爽やかな演奏を楽しめます。

PH 04024 \2080
ダンサ・エスパニョーラ(スペイン舞曲集)
グラナドス:スペイン舞曲集op.37-5 
アルベニス:アストゥリアスop.47-5 
ソル:魔笛の主題による変奏曲 
グランド・ソロop.14 ウェドリッヒ:ギターのためのソナタ 
ペルナンブーコ:マシセ・チョーロ 
プホル:悲しみのプレリュード
フリーデマン(G)
録音:1995年6月、2004年10月
このアルバムではスペインと南米(ブラジル、アルゼンチン)の作曲家の
作品を聴き比べることができます。ペルナンブーコやプホルの南米組の曲
はスペインの作品の暗いパッションとはまた異なった純化されたメランコ
リーを帯びていて、それがウィットゥケのテンペラメントと殊更に合って
いるようです。

PH 04025 \2080
コユンババ
ドメニコーニ:コユンババ 
ヴィラ‐ロボス:5つの前奏曲 
トゥリーナ:ギターのためのソナタop.61 
グラナドス:スペイン舞曲第5番o
フリーデマン・ウットゥケ(G)
録音:1997年、1999年、2003年
820世紀も押し迫った1990年代にわが国に紹介され、以後ギターソロの定番
名曲となったのが、ここで演奏されている「コユンババ」。コユンババと
はトルコに実在した隠者の名で、寄せては返すフレーズの繰り返しが心地
よい瞑想に誘うかのようです。新時代の名曲をドイツの名ギタリスト、ウッ
トゥケの端正な演奏が引き立てています。





<Ondine>
ODE 1062 \2080
ヨウニ・カイパイネン(1956-):
ホルン協奏曲作品61,チェロ協奏曲第1番作品65
ハンヌ・リントゥ(指)フィンランド放送交響楽団
エサ・タパニ(Hrn) マルコ・ユロネン(Vc)
録音:2005年1月3日-4日(ホルン協奏曲)、
2005年1月5日、7日文化の家(ヘルシンキ)
0モーツァルトがクラリネット協奏曲を献呈したシュタードラー(悪人?)の
ように、優れた協奏曲の背景には優れた奏者の存在があります。フィンラ
ンドの作曲家による協奏曲が多数書かれるようになったのも、優秀な器楽
奏者がフィンランドにいることと関係があります。フィンランドを代表す
る作曲家のひとり、カイパイネンのホルン協奏曲は、フィンランド放送交
響楽団の奏者、エサ・タパニ(1968-)の求めにより、作曲されました(委嘱
者はオウル交響楽団)。ホルンという楽器には、“ドイツの森”をイメージ
させること以上に、より柔軟に役割が与えられています。“ジプシー音楽”
を回顧するページ。ラルゲットでは、リヒャルト・シュトラウスを思わせ
る瞬間も。カイパイネンの音楽は、さまざまに表情を変えます。チェロ協
奏曲は、ニューヨーク・コンサート・アーティスツ・ギルドとフィンラン
ド放送の共同委嘱作。激しい情熱、静かな祈り。付点リズムの音楽はアメ
リカへのオマージュでしょう。この作品はマルコ・ユロネンに献呈されま
した。





<ORFEO>
ORFEO 622051(SACD-Hybrid) \2250
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
クラリネット協奏曲変ロ長調
協奏交響曲第1番変ホ長調
協奏交響曲第2番変ホ長調
ディーター・クレッカー(第1 Cl) ジュゼッペ・ポルゴ(第2 Cl)
ヨハネス・メースス(指)プフォルツハイム南西ドイツ室内O.
録音:2003年10月29-30日、2004年2月23-28日オーベルデアディンゲン、
ラウレンティウス・エヴァンゲリスト教会
モーツァルトがクラリネットのための傑作を書いたアントン・シュタード
ラー。弟ヨハンとともに稀代の名手として知られた彼ら。モーツァルト作
品の出版者として音楽史に名を残すホフマイスターもまた親交があり、こ
ちらの協奏交響曲とクラリネット協奏曲を書いています。クラリネット協
奏曲ではモーツァルトに先駆けて、かくも高度に技巧的な書法がみられる
のは驚くべきこと。パッセージの多くにモーツァルトの原型がみられます。
また、当時流行していたスタイルの協奏交響曲。清清しい弦楽オケの調べ
に載せて、2本のクラリネットの掛け合いが楽しさいっぱい。
未知の作品を掘り当ててきたクレッカーが教え子のポルゴの協力(ヨーロ
ッパ中のアーカイヴを奔走して楽譜を探し当てたそうです)を得て、リリ
ースにこぎつけました。クラリネットの伸びやかな音色の魅力がSACDでよ
りいっそうお楽しみいただけます。





<ELOQUENTIA>
EL 0504 \2180
バーンスタイン:2つの愛の歌 他
コープランド:エミリー・ディキンソンの12の詩
ジェイク・ヘギー:深い欲求-賞賛された4つの劇的な歌
ジョイス・ディドナート(Ms)  フランセス・シェリー(Fl)  
デイヴィッド・ゾーベル(P)
ロッシーニのオペラでなどで大活躍中のジョイス・ディドナート。彼女は、
柔らかく深い声のメゾ・ソプラノ。
アメリカの若手作曲家ヘギーの歌曲はこれまでもスーザン・グラハム、ド
ーン・アップショウ、などによって 広く歌われていますが、ジョイス・
ディドナートの爽やかな歌い方はなんとも気持ちがよい。また、バーンス
タインやコープランドの作品も彼女のストレートな表現がいきいきと軽快
に仕上げています。

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