クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-03 No.7-1

2012年03月06日 13時57分12秒 | Weblog
<LIGIA DIGITAL>
LIDI 0104240 ¥2250
(1)シュタム(1958-):「トッカータ・ジョコーザ」 
(2)シュッツ(1963-):
「オルガンのための20のポップス音楽」より 「インプレッションズ」 
(3)ラター(1945-):「7拍子のトッカータ」 
(4)オルブライト(1944-1998):
オルガンのためのラグタイムコンチェルト「スィート・シックスティーンズ」
(5)ミヒェル(1962-):ジャズ組曲 
(6)ジェンキンス(1944-):
「トランペティング・オルガン・モーガン」 
クズマ(1946-):「アメリカ組曲」より 
(7)「アメージング・グレイス」 
(8)「トッカータ・イン・ブギ」 
(9)イーデンスタム(1961-):「カテドラクムジーク」より抜粋
オリヴィエ・ヴェルネ(Org)
録音:2010年8月、デュドランジュの聖マルタン教会(ルクセンブルク)
【使用楽器:ゲオルグ・スタールフルート1912年製オルガン(2002年修復)】
フランスを代表するオルガニスト、オリヴィエ・ヴェルネによる現代オルガン
作品集。これまで古典作品から現代作品にいたるまで数多くのオルガン曲を
リリースしてきたヴェルネですが、今回は雰囲気を一新。CDのタイトル通り、
ジャズ、ロック、ポップスの作風で書かれたオルガン作品の数々を集めた興
味深いプログラムとなっています!全体的にリズム感が心地よく、クラシッ
クの作品ではなかなか馴染みのないユーモアあふれたオルガンの響きを堪能
することが出来ます。ラターの「トッカータ」は、ポップ音楽で頻繁に用い
られる7拍子のリズム感と煌びやかなオルガンの音色が心地よい作品。ラグタ
イム音楽を意識したオルブライトの作品では、ゆったりとしたテンポと柔ら
かいメロディラインに心温まります。最後に収録されているのは、オルガニ
ストとして来日経験もある名手イーデンスタム作曲の「カテドラムジーク」。
編曲者としても活躍するイーデンスタムは、マーラーやドビュッシーなどの
クラシック音楽だけでなく、ポピュラー音楽の編曲も積極的に行ってきた音
楽家です。異なるジャンルに精通するイーデンスタムらしく、「カテドラム
ジーク」ではフランスオルガン音楽の伝統的なスタイルが織りなす荘厳なハ
ーモニーを中心としつつも、所々でロック音楽を思わせる力強いエネルギー
が感じられます。オルガンの新たな魅力に気づくと共に、ジャンルを超えて
変わらぬ魅力にもまた気付くことができる注目のCDといえましょう!




<AD VITAM>
AV 111215 ¥2300
モーツァルト:5つのディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b(全5曲)
アンサンブル・トリーレン
【フィリップ・ダヴィド(バソン)、クリストフ・ドレイバーズ(Cl)、
ミシェル・ホフマン(Ob)】
録音:2011年7月1-3日、サン=タヴィ=ド=タルド(フランス)
フランスで活躍する名手たち3人によるモーツァルトのディヴェルティメント
集。1770年代より多くのディヴェルティメントを作曲したモーツァルトです
が、今回収録された作品は1784年-1786年の間に作曲された25曲のバセットホ
ルンのためのディヴェルティメントから抜粋し、5曲のディヴェルティメント
集としてまとめあげたもの。5つのセレナードとも呼ばれ、心落ち着く柔らか
なメロディと気品あふれるハーモニーが美しい名曲です。モーツァルトとい
えばクラリネットを魅力的に用いた先駆けの作曲家としても知られておりま
すが、同じクラリネット属の楽器であるバセットホルンにも造詣深かったと
いいます。「5つのディヴェルティメント」は、その人気から多くの編曲版が
これまでに生み出されておりますが、本CDではオーボエ、クラリネット、バ
ソンという3つのリード楽器編成での演奏となります。ダブルリードの楽器
(オーボエ、バソン)とシングルリードの楽器(クラリネット)のハーモニーが
織りなす響きを意識しながらも、原曲が持つバセットホルンの響きと音のア
タックを損なわないよう気を遣ったと語る演奏者たち。柔和な響きはそのまま
に、一つ一つのソロの掛け合いがより印象的に感じられる演奏といえましょう。
アンサンブル・トリーレンはフランス出身の名手3人からなるトリオ団体。ク
ラリネット、オーボエ、バソンというリード楽器のアンサンブルで、バッハ
やモーツァルト、ドヴィエンヌなどの編曲作品を積極的に演奏している団体
です。バロック期をレパートリーの中心としつつも、卓越したアンサンブル
力から現代音楽作品も多く手がけています。現代作曲家たちからの信頼も厚
く、古楽界だけでなく現代音楽界においても注目されている団体です!




<FARAO>
B 108063 ¥2180
モーツァルト:
(1)セレナード第10番 変ロ長調 「大組曲」K .361(370a)
(2)セレナード第12番 ハ短調 「夜曲」K.388(384a)
クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステン
録音:(1)2008年1月27日、アウクスブルク市庁舎の黄金の間(ドイツ) 
(2)2009年9月11、12日、プラハ市民会館
クランクフェアヴァルトゥンク管弦楽団が誇る管楽器ソリストたちによるモ
ーツァルトのセレナード集。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「ハ
フナー」など多くのセレナードで知られるモーツァルトですが、今回収録さ
れた第10番「大組曲」は彼が作曲した中でも屈指の大編成で書かれたセレナ
ード。7楽章構成からなり、演奏時間も50分に及ぶ大作です。本CDではオーボ
エ2本、ホルン4本、ファゴット2本、コントラバス1台、そしてバセットホル
ンの代わりにクラリネット2本を用いた編成による演奏となります。音量では
なく、分厚い管楽器のハーモニーに包みこまれる名作です。全体的にゆった
りとした雰囲気を持つ第10番に比べ、セレナード第12番「夜曲」は軽やかな
テンポと繊細な短調の旋律が美しい作品。作品の随所に施された気品あふれ
る装飾が、木管の薫り高い響きを引き立てます!
クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステンは、1997年に設立されたクラ
ンクフェアヴァルトゥンク管弦楽団の管楽器奏者達によって結成されたアン
サンブル団体。J.S.バッハからブルックナーにいたるまで幅広いレパートリ
ーを持つ実力派集団です。2006年のモーツァルト生誕250年を記念したコンサ
ートで演奏、好評を博した2つのセレナードを収録した注目のCDといえましょ
う!

B 108037 ¥2180
(1)ブラームス:ホルン三重奏曲 ホ長調 op.40 
(2)リゲティ:ヴァイオリンとホルンとピアノのための三重奏曲(1982)
(3)ケックラン:ピアノとヴァイオリンとホルンのための4つの小品
ミュンヘンホルントリオ{ヨハネス・ダングラー(Hrn)、
マルクス・ヴォルフ(Vn)、ユリアン・リーム(Pf)}
録音:2008年、ミュンヘン
バイエルン国立管弦楽団でソロ・ホルン奏者を務める名手ヨハネス・ダング
ラーが、ブラームスの傑作と名高いホルン三重奏曲op.40を収録!ヴァイオリ
ンは、アルバンベルク四重奏団でヴィオラを担当したヴォルフ、ピアノには
若手実力派リームという豪華メンバートリオによる注目の新譜です!注目す
べきは、ダングラーがこの作品を原曲の指定通りナチュラル・ホルンで演奏
していること!(他2曲ではフレンチ・ホルンを使用)多彩な音色と柔らかな表
現に長けたナチュラル・ホルンを深く愛したというブラームス。フレンチ・
ホルンよりもなお高い演奏技術を必要とするナチュラル・ホルンですが、そ
れを感じさせぬダングラーの安定感抜群の演奏には流石の一言。透明感あふ
れる優しい音色によって奏でられる哀しくも美しい旋律に心揺さぶられます。
ブラームス生誕150周年にオマージュ作品として作曲されたリゲティのトリオ
では、名手達の超絶技巧を存分に堪能できます。ケックランのトリオはブラ
ームスの作品を思わせるロマンティックな旋律が美しい作品。ヴィルトゥオ
ーゾ達の多彩な表現力に魅入られる名盤です!
ミュンヘンホルントリオはヨハネス・ダングラー、マルクス・ヴォルフ、ユ
リアン・リームからなるトリオ。ヴォルフとリームはシュトラウスのヴァイ
オリンソナタ(B 108034)でも共演したこともあり、今回も息の合ったアンサ
ンブルを聴かせてくれます。1803年製のナチュラル・ホルンと1722年製のス
トラディヴァリウス、1862年製ベヒシュタインピアノが織りなすハーモニー
は必聴の美しさ!

B 108068 ¥2180
(1)タファネル(1844-1908):管楽器のための五重奏曲 
(2)トマジ(1901-1971):5つの世俗的舞曲と宗教的舞曲 
(3)ミヨー(1892-1974):組曲「ルネ王の炉辺」(全7曲) 
(4)レムケ(*1976):「シャンティーのロンド風の曖昧な素描集」(世界初録音)
(5)ベリオ(1925-2003):作品番号獣番
ペンタネモス管楽五重奏団
録音:2011年9月、ゼースハウプト(ドイツ)
2004年に結成して以来数多くの受賞歴を誇る今注目の実力派集団、ペンタネ
モス管楽五重奏団がファラオレーベルより待望のファーストCDをリリース!
デビューCDのプログラムとして彼らが選んだのは、フランスの現代音楽作品。
トマジやミヨー、ベリルといったフランス20世紀を代表する作曲家のメジャ
ーな作品から、世界初録音となるレムケの小品集までを収録した希少なプロ
グラムが魅力のCDです!レムケの小品はぼんやりとした曖昧なサウンドを表
現するために管楽器の様々な奏法が効果的に用いられた技巧的作品。息を強
く吹き込む音や抜ける音が、ぼんやりと煙がかった情景を思わせます。一方、
ミヨーの組曲「ルネ王の炉辺」では、ドビュッシーやラヴェルを思わせる優
しい旋律の数々にうっとり。無調性の技巧的作品から柔らかな響きあふれる
伝統的作品まで、20世紀フランス管楽五重奏の多彩な響きを隅々まで堪能で
きる1枚といえましょう!
ペンタネモス管楽五重奏団は2004年に設立された新進気鋭のアンサンブル団
体。ベルリンフィルやアウクスブルク管弦楽団、バイエルン国立管弦楽団な
ど、世界に誇る名門オーケストラに所属する名手達からなる実力派集団です。
モーツァルトやハイドンなどの古典作品だけでなく現代音楽分野にも積極的
な演奏活動を行っており、今後ますますの活躍に注目されます!




<harmonia mundi>
HMC 902087 ¥2450
シュメルツァー(1626頃-1680):
(1)古いアリアによるセレナータ (2)ポーランドのバッグ・パイプ 
(3)ソナタ・アマビリス(4声) (4)牧師とニンフのバレット 
(5)2声のソナタ (6)バレット第1番 
(7)宗教的・世俗的合奏曲集 第4番 6声のソナタ 
(8)「美しい羊飼い」による変奏曲 (9)そよ風のバレット 
(10)スコルダート調弦のヴァイオリンの2声のソナタ 
(11)7声のソナタ(「戦い」)
フライブルク・バロック・コンソート
【ペトラ・ミュレヤンス(Vn)/コンサートミストレス】
録音:2010年5月、パウルス教会音楽ホール(フライブルク)
2012年1月に初来日し、日本でも高い注目を集める「古楽のベルリン・フィル」
こと名門フライブルク・バロック・オーケストラの精鋭メンバーからなるア
ンサンブル団体、フライブルク・バロック・コンソートによるシュメルツァ
ーのソナタ&バレット集。シュメルツァーは17世紀ウィーンに活躍したヴァ
イオリンの名手で、宮廷を占拠していたイタリア人のヴィルトゥオーゾたち
を退け、ドイツ人として初めて楽長となった人物でもあります。同時代に活
躍したリュリ、シュッツ、パーセルらと比べると、現在では殆ど取り上げら
れなくなってしまったシュメルツァーですが、17世紀のオーストリア・バロ
ック音楽を聴くには欠かせない音楽家といえましょう!本CDではシュメルツァ
ーが残した珠玉のソナタとバレット(シンプルな舞曲風の器楽曲)の数々を収
録。心に優しく沁み入る古楽器の温かい響きと、気品あふれる優美な旋律に
心癒されます。「古いアリアによるセレナータ」や「そよ風のバレット」で
は軽快なリズム感が心地よく、様々なパーカッションの響きと共に、活気あ
ふれるアンサンブルを聴くことが出来ます。知る人ぞ知る名曲の数々に触れ
る希少な名盤です!
フライブルク・バロック・コンソートはフライブルク・バロック・オーケス
トラのメンバーからなる古楽器演奏団体。17世紀-18世紀半ばの音楽を中心
に、今日では忘れ去られてしまった作品の再発見に尽力することを目的とし
て結成されました。テレマンのパリ四重奏曲(HMA1951787)でも好評を博した
丁寧なアンサンブルと心和ませる優しい響きは今回も健在。今後はどのよう
な知られざる名曲を我々に提供してくれるのか…これからの活動に注目必至
の団体です!




<naive>
OP 30532 ¥2280
愛の勝利
グレトリ:「私を束縛していた鎖を、私は断ち切った」
-『嫉妬深い恋人』第2幕第1場より
リュリ:「ついに私は恐怖を追い払った」
-『アティスとガラテア』第3幕第8場より
ラモー:「キューピッドは平和の神!」-『アナクレオン』第5場より
カンプラ:「希望はねじまげられた」-『イドメネ』第4幕第1場より
ルベル/フランクール:序曲、「用意はととのった」
-『スカンデルベルグ』第3幕第1場より
シャルパンティエ:「これほどつらい苦悩を受けた人が他にいるだろうか?」
-『ダヴィドとヨナタン』第4幕第3場より
ラモー:「私は飛んでゆく、愛よ、お前が呼ぶところに」
-『レ・パラダン』第2幕第9場より
ファヴァール:「かわいそうなニース!」
-『ボヘミア娘』第2幕第7場より
サッキーニ:「勝利の女神がほほえみますように」
-『ルノー』第3幕第10場より
ラモー:「私が慕うあの方と一緒になれますように」
-『優雅なインドの国々』第2幕第2場より
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
レ・パラダン、ジェローム・コレア(指揮)
録音:2011年10月、ロワイヨーモン修道院(フランス)
吉田秀和氏が絶賛するソプラノ、サンドリーヌ・ピオー。鈴を転がすような
軽やかさと、熟成された深みをあわせもつ魅力の声の持ち主の最新盤は、
「愛の勝利」と題されたアリア集。ナイーブで録音を始めてちょうど10年、
10枚目のソロ・アルバムにあたります。ラモーやリュリなどのフランス・バ
ロックものは、ピオーにとって特別な存在。
「17-18世紀のフランス音楽は、私の生活を変えました。もともとハープ奏者
として活動していた私は、まさか歌手としての道を歩むことになろうとは想
像もしていませんでした。果てしなく肥沃な音楽という大地での様々な出会
いが、想像力と厳格さがものをいうバロック音楽の世界へと私を導いたので
す。バロック音楽との出会いは、あらゆる音楽に対するアプローチの仕方に
影響を与えています。」(ピオーの言葉/ブックレットより)
「勝利」とタイトルにあるように、実に輝かしくも力強いアリアから、しっ
とりと愛を歌うアリアまで多彩なプログラムで、ピオーの魅力が炸裂です。
ピオーの素晴しい演奏をささえるアンサンブルはレ・パラダン。「レ・パラ
ダン」といえば、ラモーによる傑作を思い浮かべますが、この名前を冠した
アンサンブルも、フレンチ・バロックの精神(ファンタジーやイマジネーショ
ン)を大切にしようという意思のもと、2001年に指揮者のコレアによって設立
されました。ピオーとは設立当初からしばしば共演しているだけあって、ピ
オーが歌う歌詞の内容の機微をとらえ、表情の微妙な変化にも敏感に反応。
オペラの情景が鮮やかに眼前に浮かぶような演奏です。

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